2019年に制作されたイギリス・アメリカ合作映画『ジュディ 虹の彼方に』(原題:Judy)は、『オズの魔法使』のドロシー役で知られるジュディ・ガーランドの伝記映画です。ジュディ・ガーランド晩年のロンドン公演を中心に、幼少期からの人生が描かれています。
レネー・ゼルウィガーが吹き替えなしでジュディ役を演じ、第92回アカデミー賞で主演女優賞を獲得しました。
- 『ジュディ 虹の彼方に』の挿入曲
- 泊まるところがないジュディがライザの家を訪れる(ライザのホームパーティーで流れている曲)
- 回想シーン | ジュディが人気子役のミッキーと食事をする(レストランのBGM)
- ロンドン公演でのリハーサル(リハーサル用に準備されていた曲)
- 1回目のステージ(ジュディが歌う曲)
- 2回目のステージ(ジュディがダンサーを従えて歌う曲)
- ジュディがファンの家でピアノに合わせて歌う
- ミッキーがジュディを街に連れ出すシーン
- 3回目のステージ(ジュディが酩酊状態で歌えなかった曲)
- 4回目のステージ(ジュディが歌う曲)
- 5回目のステージ(ジュディが歌う/転倒してしまう)
- ロニーに頼んでステージに上がったジュディが歌う(1曲目)
- ロニーに頼んでステージに上がったジュディが歌う(2曲目)
- 『ジュディ 虹の彼方に』のサントラ
- 『ジュディ 虹の彼方に』キャスト・スタッフ
『ジュディ 虹の彼方に』の挿入曲
『ジュディ 虹の彼方に』の挿入曲を流れた順番に紹介していきます。(ネタバレにご注意ください)
泊まるところがないジュディがライザの家を訪れる(ライザのホームパーティーで流れている曲)
テイク・ケア・オブ・ユア・ホームワーク
Artist | ジョニー・テイラー(Johnnie Taylor, 1934-2000) アメリカのレコーディングアーティスト/ソングライター。 |
リリース | 1969年 |
作曲者 | Homer Banks, Donald Davis, Raymond Jackson (as Raymond E. Jackson) and Thomas F. Kelly |
回想シーン | ジュディが人気子役のミッキーと食事をする(レストランのBGM)
(ハンバーガーを食べようとするジュディに見張りの大人が注意をするシーン)
ノー・アザー・ラヴ
Artist | ジョー・スタッフォード(Jo Stafford, 1917-2008) アメリカの歌手/女優。 清純な声が高く評価され、当時最も多才なボーカリストの一人とみなされ人気を博した。 |
リリース | 1950年 |
作曲者 | ポール・ウェストン(Paul Weston, 1912-1996) アメリカのピアニスト/編曲家/作曲家/指揮者。 1930年代から1970年代まで音楽/テレビ業界で活躍し「ムード音楽の父」と呼ばれた。 |
ボブ・ラッセル(Bob Russell, 1914-1970) アメリカのソングライター。 |
『No Other Love』は、19世紀ポーランド出身の作曲家ショパンの『別れの曲』(Etude No.3 E-Dur Op.10-3)のメロディを用いて作られています。
ロンドン公演でのリハーサル(リハーサル用に準備されていた曲)
ジュディが会場に入ると、バート(バンドリーダー)がキーを確認するようにピアノを鳴らしこの曲を口ずさんでいます。それを聞いたジュディは「懐かしい曲だ」と言い、リハーサルをする気分ではないと話します。
邦題『虹の彼方に』
Artist | ジュディ・ガーランド(Judy Garland, 1922-1969) アメリカの女優/歌手。 ミュージカル映画『オズの魔法使』(1939) で主役ドロシーに抜擢されその才能を世に知らしめ、以降『若草の頃』(1944)、『イースター・パレード』(1948) 、『スタア誕生』(1954) などで主役をつとめるなど国民的ミュージカル・スターとして活躍した。 ハリウッド黄金時代を代表する大スターの一人。 |
リリース | 1939年:Soundtrack『オズの魔法使』 |
作曲者 | ハロルド・アーレン(Harold Arlen, 1905-1986) ニューヨーク出身のユダヤ系アメリカ人作曲家。 映画『オズの魔法使』(1939) でジュディ・ガーランドが歌う劇中歌『虹の彼方に』を作曲しアカデミー歌曲賞を受賞した。 |
エドガー・イップ・ハーバーグ(E.Y. Harburg, 1896-1981) アメリカのポピュラーソングの作詞家/台本作家。 映画『オズの魔法使』の劇中歌『虹の彼方に』を作詞したことでアカデミー歌曲賞を受賞した。 |
『Over the Rainbow』は、映画『オズの魔法使』のキャラクター、ドロシー・ゲイル(演:ジュディ・ガーランド)のために書かれた曲です。
『オズの魔法使』が公開された1939年は『風と共に去りぬ』『駅馬車』なども公開され “ハリウッド史上最高の年” といわれていました。それらを対象とした第12回アカデミー賞で、『オズの魔法使』のスコアを担当したハーバート・ストサートはアカデミー作曲賞を、劇中歌『Over the Rainbow』を作曲したハロルド・アーレンとエドガー・イップ・ハーバーグはアカデミー歌曲賞を受賞しました。
また、撮影当時16歳だったジュディ・ガーランドには特別賞(Academy Juvenile Award, 子役賞)が授与されました。
この後「ロニーに頼んでステージに上がったジュディが歌う(2曲目)」でもこの曲が使われています。
1回目のステージ(ジュディが歌う曲)
ジュディは、映画のポスターにも使われた黒地にカラフルな花柄のタイトロングドレスを着てこの曲を歌っています。
バイ・マイセルフ
Artist cover ver. | ジュディ・ガーランド(Judy Garland, 1922-1969) アメリカの女優/歌手。 |
リリース | 1957年 |
作曲者 | ハワード・ディーツ(Howard Dietz, 1896-1983) アメリカの作詞家/台本作家。 代表作『あなたと夜と音楽と』『ザッツ・エンタテインメント』 |
アーサー・シュワルツ(Arthur Schwartz, 1900-1984) アメリカの作曲家/映画製作者。 代表作『あなたと夜と音楽と』『ザッツ・エンタテインメント』 | |
Original ver. | 1937年:ジャック・ブキャナン(Jack Buchanan, 1890-1957) イギリスの俳優/歌手/ダンサー/プロデューサー/監督。 |
『By Myself』は、1937年初演のミュージカル『Between the Devil』のために作られた曲です。
1953年のミュージカル映画『バンド・ワゴン』で主演のフレッド・アステアが歌うミュージカルナンバーとして使われ、広く知られるようになりました。
ジュディ・ガーランドのバージョンは、アルバム『Alone』に収録されています。
2回目のステージ(ジュディがダンサーを従えて歌う曲)
トロリー・ソング
作曲者 | Hugh Martin & Ralph Blane ヒュー・マーティン(Hugh Martin, 1914-2011)とラルフ・ブレイン(Ralph Blane, 1914-1995)の二人によるソングライティング/作曲家コンビ。1940年に結成されたボーカルカルテット「The Martins」で共に活動をしながらパートナーシップを結び、数多くの曲を手がけた。 |
Original ver. | 1944年:ジュディ・ガーランド(Judy Garland, 1922-1969) アメリカの女優/歌手。 |
『The Trolley Song』は、ジュディ・ガーランド主演の1944年のミュージカル映画『若草の頃』(原題:Meet Me in St. Louis)のオリジナル・サウンドトラックです。
ジュディがファンの家でピアノに合わせて歌う
長年のファンの男性は涙で演奏が続けられなくなります。そんな彼をジュディは後ろから優しく抱きしめます。
ゲット・ハッピー
作曲者 | ハロルド・アーレン(Harold Arlen, 1905-1986) ニューヨーク出身のユダヤ系アメリカ人作曲家。 映画『オズの魔法使』(1939) でジュディ・ガーランドが歌う劇中歌『虹の彼方に』を作曲しアカデミー歌曲賞を受賞した。 |
テッド・ケーラー(Ted Koehler, 1894-1973) アメリカの作詞家。無声映画の劇場ピアニストとしてキャリアをスタートさせ、ブロードウェイミュージカルやナイトクラブショーの曲を書き活躍。ジミー・マクヒュー、ハロルド・アーレン、サミー・フェインなどの人気作曲家との共作曲で成功を収めた。 | |
Original ver. | 1930年:ブロードウェイミュージカル『Nine-Fifteen Revue』 ルース・エッティング(Ruth Etting, 1897-1978)アメリカの歌手/女優。 |
『Get Happy』は、1930年初演のブロードウェイミュージカル『The Nine-Fifteen Revue』のために作られました。
1950年のミュージカル映画『サマー・ストック』で主演のジュディ・ガーランド(Judy Garland)がタキシード姿で歌う『Get Happy』は、ミュージカル映画史に残る名シーンとして語り継がれています。
ミッキーがジュディを街に連れ出すシーン
ライザのパーティーで出会ったミッキー・ディーンズが突然ロンドンに現れました。
Artist | ザ・ロマンサーズ(The Romancers) 1961年にロサンゼルスのイーストサイドで結成されたチカーノ・ロックバンド。 |
リリース | 1966年 |
作曲者 | Max Uballez |
3回目のステージ(ジュディが酩酊状態で歌えなかった曲)
(酩酊状態でステージに上がったジュディが客を罵倒してしまうシーン)
サンフランシスコ
作曲者 | ヴァルター・ユルマン(Walter Jurmann, 1903-1971) オーストリア出身のアメリカの作曲家。 |
ガス・カーン(Gus Kahn, 1886-1941) ドイツ出身のアメリカの作詞家。 | |
ブロニスラウ・ケイパー(Bronislau Kaper, 1902-1983) ポーランド出身の作曲家。映画『リリー』(1953) でアカデミー作曲賞(劇・喜劇映画音楽賞)を受賞した。 | |
Original ver. | 1936年:ジャネット・マクドナルド(Jeanette MacDonald, 1903-1965) アメリカの女優/歌手。 |
『San Francisco』は、1906年に起きたサンフランシスコ地震を題材に作られた同名ミュージカル映画の主題歌です。
この曲は、1984年にサンフランシスコの市歌に採用されています。
この後「5回目のステージ(ジュディが歌う曲/転倒してしまう)」でもこの曲が使われています。
4回目のステージ(ジュディが歌う曲)
ジュディは、白っぽいパンツスーツに赤いスカートを巻いたステージ衣装で歌っています。この曲は、ジュディとミッキーの結婚式のシーンから流れています。
フォー・ワンス・イン・マイ・ライフ
作曲者 | ロナルド・ミラー(Ronald Miller, 1932-2007) アメリカのソングライター/音楽プロデューサー。 |
オーランド・マーデン(Orlando Murden, 1925-1994) アメリカのシンガーソングライター/ハープ奏者/ピアニスト。 | |
Original ver. | 1966年:ジーン・デュション(Jean DuShon, 1935-2019) アフリカ系アメリカ人のジャズとR&Bの歌手/舞台俳優。 |
『For Once In My Life』は、スティービー・ワンダー(Stevie Wonder)の初期を代表するヒット曲です。
オリジナルは、女性ジャズ歌手ジーン・デュション(Jean DuShon)が録音したスローバラードです。その2年後、アップテンポに編曲されたスティービー・ワンダーのカバーバージョンがリリースされ英米共に大ヒットしました。
ジュディ・ガーランドのバージョンは、『Judy. London. 1969.』に収録されています。
5回目のステージ(ジュディが歌う/転倒してしまう)
サンフランシスコ
Artist cover ver. | ジュディ・ガーランド(Judy Garland, 1922-1969) アメリカの女優/歌手。 |
リリース | 1961年 |
作曲者 | ヴァルター・ユルマン(Walter Jurmann, 1903-1971) オーストリア出身のアメリカの作曲家。 |
ガス・カーン(Gus Kahn, 1886-1941) ドイツ出身のアメリカの作詞家。 | |
ブロニスラウ・ケイパー(Bronislau Kaper, 1902-1983) ポーランド出身の作曲家。映画『リリー』(1953) でアカデミー作曲賞(劇・喜劇映画音楽賞)を受賞した。 | |
Original ver. | 1936年:ジャネット・マクドナルド(Jeanette MacDonald, 1903-1965) アメリカの女優/歌手。 |
「3回目のステージ(ジュディが酩酊状態で歌えなかった曲)」でもこの曲が使われていました。
ロニーに頼んでステージに上がったジュディが歌う(1曲目)
邦題『降っても晴れても』
作曲者 | ジョニー・マーサー(Johnny Mercer, 1909-1976) クロアチア/アイルランド系アメリカ人作詞者。 キャピトル・レコードの共同創設者の一人。映画『ハーヴェイ・ガールズ』(1946)、『花婿来たる』(1951)、『ティファニーで朝食を』(1961)、『酒とバラの日々』(1962) の劇中歌の作詞を手掛け、アカデミー歌曲賞を4回受賞した。 |
ハロルド・アーレン(Harold Arlen, 1905-1986) ニューヨーク出身のユダヤ系アメリカ人作曲家。 映画『オズの魔法使』でジュディ・ガーランドが歌った劇中歌『虹の彼方に』を作曲しアカデミー歌曲賞を受賞した。 | |
Original ver. | 1946年:トミー・ドーシー楽団(Tommy Dorsey & His Orchestra) |
『Come Rain Or Come Shine』は、1946年初演のミュージカル『セント・ルイス・ウーマン』(St. Louis Woman)のミュージカルナンバーです。
ジュディ・ガーランドのバージョンは、スタジオアルバム『Judy』(1956) に収録されています。
ロニーに頼んでステージに上がったジュディが歌う(2曲目)
ジュディが歌う最後の曲です。
邦題『虹の彼方に』
Artist | ジュディ・ガーランド(Judy Garland, 1922-1969) アメリカの女優/歌手。 ミュージカル映画『オズの魔法使』(1939) で主役ドロシーに抜擢されその才能を世に知らしめ、以降『若草の頃』(1944)、『イースター・パレード』(1948) 、『スタア誕生』(1954) などで主役をつとめるなど国民的ミュージカル・スターとして活躍した。ハリウッド黄金時代を代表する大スターの一人。 |
リリース | 1939年:Soundtrack『オズの魔法使』 |
作曲者 | ハロルド・アーレン(Harold Arlen, 1905-1986) ニューヨーク出身のユダヤ系アメリカ人作曲家。 映画『オズの魔法使』(1939) でジュディ・ガーランドが歌う劇中歌『虹の彼方に』を作曲しアカデミー歌曲賞を受賞した。 |
エドガー・イップ・ハーバーグ(E.Y. Harburg, 1896-1981) アメリカのポピュラーソングの作詞家/台本作家。 映画『オズの魔法使』の劇中歌『虹の彼方に』を作詞したことでアカデミー歌曲賞を受賞した。 |
「ロンドン公演でのリハーサル(リハーサル用に準備されていた曲)」でもこの曲が使われていました。
『ジュディ 虹の彼方に』のサントラ
『ジュディ 虹の彼方に』はガブリエル・ヤレド(Gabriel Yared)が音楽を担当しました。
ガブリエル・ヤレドは、レバノン出身の作曲家です。ジャン=リュック・ゴダール『勝手に逃げろ/人生』の映画音楽を手がけたことから、映画音楽を手がけるようになり『イングリッシュ・ペイシェント』でアカデミー作曲賞を受賞しました。
『ジュディ 虹の彼方に』キャスト・スタッフ
監督 | ルパート・グールド(Rupert Goold) |
脚本 | トム・エッジ(Tom Edge) |
原作 | ピーター・キルター(Peter Quilter) |
製作 | デヴィッド・リヴィングストーン(David Livingstone) |
音楽 | ガブリエル・ヤレド(Gabriel Yared) |
配給 | ギャガ |
公開 | 2019年9月27日 |
2019年10月4日 | |
2020年3月6日 | |
上映時間 | 118分 |
ジュディ・ガーランド:レネー・ゼルウィガー(Renée Zellweger)
十代のジュディ:ダーシー・ショウ(Darci Shaw)
ロザリン・ワイルダー:ジェシー・バックリー (Jessie Buckley)
ミッキー・ディーンズ:フィン・ウィットロック(Finn Wittrock)
シドニー・ラフト:ルーファス・シーウェル(Rufus Sewell)
バーナード・デルフォント:マイケル・ガンボン (Michael Gambon)
ルイス・B・メイヤー:リチャード・コーデリー(Richard Cordery)
ローナ・ラフト:ベラ・ラムジー(Bella Ramsey)
バート:ロイス・ピアソン(Royce Pierreson)
ダン:アンディ・ナイマン(Andy Nyman)
ベン:フィル・ダンスター(Phil Dunster)
スタン:ダニエル・セルケイラ(Daniel Cerqueira)
アスキス:アーサー・マクベイン(Arthur McBain)
ロニー・ドネガン:ジョン・ダグリーシュ(John Dagleish)
ライザ・ミネリ:ジェマ・リア=デヴェロー(Gemma-Leah Devereux)
ノエル:デヴィッド・ルービン(David Rubin)
ジョーイ・ラフト:ルウィン・ロイド(Lewin Lloyd)
マーガレット・ハミルトン:フェネラ・ウールガー(Fenella Woolgar)
ミッキー・ルーニー:ガス・バリー(Gus Barry)
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