2010年にアメリカで制作された映画『ソーシャル・ネットワーク』(原題:The Social Network)は、Facebook創業者マーク・ザッカーバーグと共同設立者エドゥアルド・サベリンの関係を描いた作品です。
第83回アカデミー賞では作品賞を含む8部門にノミネートされ、脚色賞・作曲賞・編集賞を受賞しました。
- 『ソーシャル・ネットワーク』の挿入曲
- オープニング(エリカとマークが二人で話をするパブで流れる曲)
- マークがエリカについてのブログを書く(寮の別の部屋から聞こえる曲)
- サイト立ち上げの協力を依頼しにマークがエドゥアルドに会いに行く
- 中に戻ろうとするエドゥアルドに「フェニックスには入れないだろう」とマークが言う
- ウィンクルボス兄弟の友人ディビアが、マークがサイトを立ち上げたことに気づく
- ビル・ゲイツの講演会後(出席者で賑わう会場の外で聞こえる曲)
- マーク、エドゥアルド、クリスティがレストランでショーンを待つ
- ハッキング選考の勝利者が決まる(会場に流す曲)
- マーク達が庭でジップラインを楽しむ(カリフォルニアで借りた邸宅で流れる曲)
- ショーンがマークにヴィクトリアズ・シークレットの話をする(クラブで流れる曲)
- ウィンクルボス兄弟がイギリスのボート大会でレースに挑む
- イギリスの大学にもFacebookが広がっていることをウィンクルボス兄弟が知る(ボート大会の祝勝会で流れる曲)
- NYからエドゥアルドがやって来る(カリフォルニアの邸宅で流れる曲)
- エドゥアルドが書類にサインをし、マイクと話をする(オフィスで流れる曲)
- マークがパジャマ姿で打ち合わせにむかう(ショーンの車で流れる曲)
- エドゥアルドがマークのPCを机に叩きつける(オフィスで流れる曲)
- Facebookのユーザー数が100万人を突破する(パーティで流れる曲)
- エンドクレジット 1曲目
- 『ソーシャル・ネットワーク』のサントラ
- 『ソーシャル・ネットワーク』キャスト・スタッフ
『ソーシャル・ネットワーク』の挿入曲
『ソーシャル・ネットワーク』の挿入曲を流れた順番に紹介していきます。(ネタバレにご注意ください)
オープニング(エリカとマークが二人で話をするパブで流れる曲)
2003年秋
ボール・アンド・ビスケット
Artist | ザ・ホワイト・ストライプス(The White Stripes) 1997年にミシガン州デトロイトで結成されたアメリカのロック・デュオ。 ガレージロック・リバイバルを代表するバンドとして知られる。 |
リリース | 2003年 |
作曲者 | ジャック・ホワイト(Jack White) アメリカのミュージシャン/音楽プロデューサー/俳優、1975年ミシガン州デトロイト生まれ。 ロックデュオ「ザ・ホワイト・ストライプス」(The White Stripes) で国際的な名声を獲得。解散後、ソロプロジェクト以外でも現代の音楽シーンを代表するミュージシャンとして目覚ましい活躍を続けている。 |
マークがエリカについてのブログを書く(寮の別の部屋から聞こえる曲)
Artist | ルーツ・マヌーヴァ(Roots Manuva) ジャマイカをルーツを持つイギリスのラッパー/プロデューサー、1972年ロンドン生まれ。 |
リリース | 2002年 |
作曲者 | ロドニー・スミス(Rodney Smith) イギリスのラッパー。ソロ作品のほとんどをルーツ・マヌーヴァ(Roots Manuva)という別名義でリリースしている。 |
サイト立ち上げの協力を依頼しにマークがエドゥアルドに会いに行く
(ユダヤ系の友愛会「カリビアン・ナイト」でバンドが演奏する曲)
邦題『トロピカル・ラヴ』
Artist original ver. | 10cc(テンシーシー) 1972年にストックポートで結成されたイギリスのロックバンド。 60年代から音楽業界で活動を行っていた四人のミュージシャンが集まり、自分たちのバンドに力を入れることを誓い合い活動を開始。ヒット曲を連発しワールドツアーを行うなど大活躍。英国を代表するポップロックバンドとして人気を博した。 |
リリース | 1978年 |
作曲者 | エリック・スチュワート(Eric Stewart) イギリスのミュージシャン/ソングライター、1945年生まれ。ロックバンド「10cc」のメンバーとして知られる。 |
グレアム・グールドマン(Graham Gouldman) イギリスのミュージシャン/ソングライター/ベーシスト、1946年生まれ。 ホリーズのヒット曲『バス・ストップ』を作り、その後「10cc」を結成。最も長く在籍しているメンバーとして知られる。 |
中に戻ろうとするエドゥアルドに「フェニックスには入れないだろう」とマークが言う
(ユダヤ系の友愛会「カリビアン・ナイト」でバンドが演奏する曲)
Artist | スリー・アワー・ツアー(Three Hour Tour) ダレン・クーパー(Darren Cooper)が率いるアメリカのロック/オルタナティブ/パワーポップ・グループ。 |
作曲者 | Thomas Brennan and Greg Paxton |
ウィンクルボス兄弟の友人ディビアが、マークがサイトを立ち上げたことに気づく
(校内の発表会でアカペラグループが歌う曲)
アイ・スウェア
Artist cover ver. | ブルーイン・ハーモニー(Bruin Harmony) 大学のアカペラグループ役で出演するカリフォルニア大学ロサンゼルス校(UCLA)の男声アカペラグループ。2006年設立。 |
作曲者 | ゲイリー・ベイカー(Gary Baker) アメリカのカントリーミュージック・シンガーソングライター、1952年生まれ。 |
フランク・ジェイ・メイヤーズ(Frank J. Myers) アメリカのカントリーミュージック・シンガー/ソングライター/レコードプロデューサー、1957年オハイオ州デイトン生まれ。 | |
Original ver. | 1994年:ジョン・マイケル・モンゴメリー(John Michael Montgomery) アメリカのカントリーミュージック歌手、1965年ケンタッキー州ダンビル生まれ。 |
『I Swear』は、カントリーミュージック歌手、ジョン・マイケル・モンゴメリーのヒット曲です。
同年にリリースされたR&Bポップグループ、オール・フォー・ワン(All-4-One)のカバーバージョンもヒットし、世界的に知られるようになりました。
ビル・ゲイツの講演会後(出席者で賑わう会場の外で聞こえる曲)
(マークが男子学生から話しかけられるシーン)
ライク・ア・バッド・ガール・シュッド
Artist | クランプス(The Cramps) 1976年にニューヨークで結成されたアメリカのロックバンド。 ボーカリストのラックス・インテリアと妻のギタリスト、ポイズン・アイヴィを中心に結成。アメリカのサイコビリーを代表するパイオニア的存在として知られる。 |
リリース | 1997年 |
作曲者 | The Cramps ラックス・インテリア(Lux Interior, 1946-2009) ポイズン・アイヴィ(Poison Ivy) |
マーク、エドゥアルド、クリスティがレストランでショーンを待つ
Artist | ルーツ・マヌーヴァ(Roots Manuva) ジャマイカをルーツを持つイギリスのラッパー/プロデューサー、1972年ロンドン生まれ。 |
リリース | 2001年 |
作曲者 | ロドニー・スミス(Rodney Smith) イギリスのラッパー。ソロ作品のほとんどをルーツ・マヌーヴァ(Roots Manuva)という別名義でリリースしている。 |
ハッキング選考の勝利者が決まる(会場に流す曲)
邦題『カリフォルニア天国』
Artist | デッド・ケネディーズ(Dead Kennedys) 1978年にサンフランシスコで結成されたアメリカのハードコア・パンクバンド。 |
リリース | 1979年 |
作曲者 | ジェロ・ビアフラ(Jello Biafra) アメリカのパンクロックボーカリスト/スポークン・ワード・アーティスト/反検閲運動家/作家、1958年生まれ。パンクバンド「デッド・ケネディーズ」(Dead Kennedys) のオリジナルメンバー。 |
ジョン・グリーンウェイ(John Greenway) |
マーク達が庭でジップラインを楽しむ(カリフォルニアで借りた邸宅で流れる曲)
ウエスト・コースト・ポップロック
Artist | ロニー・ハドソン(Ronnie Hudson) アメリカのベーシスト/作曲家/音楽プロデューサー。 |
リリース | 1982年 |
作曲者 | ロニー・ハドソン |
ミケル・フックス(Mikel Hooks) アメリカのラッパー/作曲家。 | |
ラリー・トラウトマン(Larry Troutman, 1944-1999) アメリカのパーカッショニスト/ソングライター/バンドマネージャー。ファンクバンド「ザップ」(Zapp) の創設メンバー。 | |
ロジャー・トラウトマン(Roger Troutman, 1951-1999) アメリカのファンクミュージシャン/音楽プロデューサー。ファンクバンド「ザップ」(Zapp) の創設メンバー。 |
ショーンがマークにヴィクトリアズ・シークレットの話をする(クラブで流れる曲)
ザ・サウンド・オヴ・ヴァイオレンス
Artist cover ver. | デニス・デ・ラート(Dennis de Laat) オランダのDJ/プロデューサー。 |
作曲者 | ステファン・エドワーズ(Stephen Edwards) イギリスのハウスミュージック・シンガーソングライター、1993年シェフィールド生まれ。 |
Cassius ユベール・ブームベース(Hubert Boombass) フィリップ・ゼダール(Philippe Zdar, 1967-2019) | |
Original ver. | 2002年:カシアス(Cassius) 1990年にパリで結成されたフランスのダンスミュージックデュオ。 |
ウィンクルボス兄弟がイギリスのボート大会でレースに挑む
ペール・ギュント Op.23 – 第2幕 「山の魔王の宮殿にて」
作曲者 | エドヴァルド・グリーグ(Edvard Grieg, 1843-1907) ノルウェーの作曲家。北欧の国民楽派を代表する音楽家。 |
初演 | 1876年 |
『ペール・ギュント』は、「近代演劇の父」と称されるノルウェーの劇作家ヘンリック・イプセン(Henrik Ibsen, 1828-1906)が1867年に書き上げた戯曲です。自由奔放な若者ペールギュントが世界を旅し年老いて故郷に戻るまでの波瀾万丈な生涯が描かれた作品です。
エドヴァルド・グリーグ(Edvard Grieg)は、戯曲の舞台上演に際しイプセンから依頼を受け、この付随音楽を作りました。
イギリスの大学にもFacebookが広がっていることをウィンクルボス兄弟が知る(ボート大会の祝勝会で流れる曲)
オラトリオ「ソロモン」 HWV 67 – 第3幕 シンフォニア「シバの女王の入城」
作曲者 | ゲオルク・フリードリヒ・ヘンデル(George Frideric Handel, 1685-1759) イギリスで活躍したドイツ出身のバロック作曲家。 ハンブルクでオルガニスト/オペラ作曲家として活動した後、メディチ家の招きでイタリアに渡りイタリア・オペラを学び成功を収める。その後イギリスで王室音楽アカデミーの中心人物として活躍し1727年にイギリスに帰化。きらびやかで華やかなオルガン協奏曲で聴衆を喜ばせ、英語によるオラトリオ『メサイア』などの名作を作曲し英国の教会音楽に新しいスタイルを導入した。 |
作曲年 | 1748年 |
『ソロモン』は、ヘンデルが1748年に作曲したオラトリオです。
旧約聖書の『列王記』に登場する古代イスラエルの第3代の王「ソロモン」の伝記にもとづき作られました。
ここで使われた「シバの女王の入城」は、単独で演奏されることが多い人気のある曲です。
2012年のロンドンオリンピック開会式では、エリザベス2世がパラシュートでスタジアムに舞い降りる演出のコーナーで、ジェームズ・ボンド(演:ダニエル・クレイグ)がバッキンガム宮殿に到着するシーンで使われていました。
NYからエドゥアルドがやって来る(カリフォルニアの邸宅で流れる曲)
クレイジー・ボールドヘッド
Artist | ボブ・マーリー&ザ・ウェイラーズ(Bob Marley & The Wailers) ボブ・マーリー、ピーター・トッシュ、バニー・ウェイラーの3人が1963年に結成したジャマイカのスカ/ロックステディ/レゲエバンド。 |
リリース | 1976年 |
作曲者 | リタ・マーリー(Rita Marley) ジャマイカのレゲエミュージシャン、1946年キューバ生まれ。ボブ・マーリーの妻。 |
ヴィンセント・フォード(Vincent Ford) |
エドゥアルドが書類にサインをし、マイクと話をする(オフィスで流れる曲)
Artist | Exray’s ジェイソン・キック(Jason Kick)、ジョン・バーンスン(Jon Bernson)、マイケル・ファルセット・マップ(Michael Falsetto-Mapp)の3人によるユニット。 |
リリース | 2011年 |
作曲者 | ジョン・バーンスン(Jon Bernson) カリフォルニア州サンフランシスコ出身のアメリカの歌手/ソングライター。 |
マークがパジャマ姿で打ち合わせにむかう(ショーンの車で流れる曲)
Artist | ケイジ(Cage) アメリカ人ラッパー、1973年ドイツのヴュルツブルク生まれ |
リリース | 2003年 |
作曲者 | Cage and DJ Mighty Mi |
エドゥアルドがマークのPCを机に叩きつける(オフィスで流れる曲)
Artist | スーパー・ファーリー・アニマルズ(Super Furry Animals) 1993年にカーディフで結成されたウェールズのロックバンド。 |
リリース | 2003年 |
作曲者 | Super Furry Animals グリフ・リース(Gruff Rhys) ヒュー・バンフォード(Huw Bunford) ギト・プライス(Guto Pryce) キアン・キアラン(Cian Ciaran) ダヴィズ・イェイアン(Dafydd Ieuan) |
Facebookのユーザー数が100万人を突破する(パーティで流れる曲)
Artist | グルーシファー(Gluecifer) 1994年にオスロで結成されたノルウェーのハードロックバンド。 |
リリース | 2002年 |
作曲者 | Stig Amundsen, Frithjof Jacobsen, Arne Skagen, Rolf Uggen and Danny Young |
エンドクレジット 1曲目
ベイビー・ユーアー・ア・リッチ・マン
Artist | ビートルズ(The Beatles) イギリス・リヴァプール出身の伝説のロックバンド。 1962年にレコードデビューし約7年半の活動期間中ヒット曲を発表し続け、世界中でビートルズ・ブームを巻き起こした。 |
リリース | 1967年 |
作曲者 | Lennon-McCartney ジョン・レノン(John Lennon, 1940-1980) ポール・マッカートニー(Paul McCartney) |
『ソーシャル・ネットワーク』のサントラ
『ソーシャル・ネットワーク』はトレント・レズナー(Trent Reznor)とアッティカス・ロス(Atticus Ross)が音楽を担当しました。
トレント・レズナーは、オハイオ州クリーブランドで結成されたインダストリアル・ロックバンド/プロジェクト、ナイン・インチ・ネイルズ(Nine Inch Nails)の首謀者です。アッティカス・ロスはトレント・レズナーの共作者として多くのプロジェクトを共に手掛けています。二人は今作で第83回アカデミー作曲賞を受賞しています。
『ソーシャル・ネットワーク』キャスト・スタッフ
監督 | デヴィッド・フィンチャー(David Fincher) |
脚本 | アーロン・ソーキン(Aaron Sorkin) |
原作 | ベン・メズリック(Ben Mezrich) |
製作 | スコット・ルーディン(Scott Rudin) |
マイケル・デ・ルカ(Michael De Luca) | |
セアン・チャフィン(Ceán Chaffin) | |
デイナ・ブルネッティ(Dana Brunetti) | |
音楽 | トレント・レズナー(Trent Reznor) |
アッティカス・ロス(Atticus Ross) | |
配給 | ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント |
公開 | 2010年10月1日 |
2011年1月15日 | |
上映時間 | 120分 |
マーク・ザッカーバーグ:ジェシー・アイゼンバーグ(Jesse Eisenberg)
エドゥアルド・サベリン:アンドリュー・ガーフィールド(Andrew Garfield)
ショーン・パーカー:ジャスティン・ティンバーレイク(Justin Timberlake)
キャメロン&タイラー・ウィンクルボス:アーミー・ハマー(Armie Hammer)
キャメロン&タイラー・ウィンクルボス (ボディダブル):ジョシュ・ペンス(Josh Pence)
ディヴィヤ・ナレンドラ:マックス・ミンゲラ(Max Minghella)
エリカ・オルブライト:ルーニー・マーラ(Rooney Mara)
ダスティン・モスコビッツ:ジョゼフ・マゼロ(Joseph Mazzello)
クリスティ・リン:ブレンダ・ソング(Brenda Song)
サイ:ジョン・ゲッツ(John Getz)
マリリン・デプリー:ラシダ・ジョーンズ(Rashida Jones)
ゲイジ:デヴィッド・セルビー(David Selby)
グレッチェン:デニス・グレイソン(Denise Grayson)
シャロン:エマ・フィッツパトリック(Emma Fitzpatric)
クリス・ヒューズ:パトリック・メイペル(Patrick Mapel)
ローレンス・サマーズ学長:ダグラス・アーバンスキ(Douglas Urbanski)
アメリア・リッター (エイミー):ダコタ・ジョンソン(Dakota Johnson)
ジョシュ・トンプソン:トレヴァー・ライト(Trevor Wright)
ピーター・ティール:ウォレス・ランガム(Wallace Langham)
K.C. :シェルビー・ヤング(Shelby Young)
アリス:マリース・ジョー(Malese Jow)
コックス:バリー・リヴィングストン(Barry Livingston)
ビル・ゲイツ:スティーブ・サイレス(Steve Sires)
エリカのルームメイト:マルセラ・レンツ=ポープ(Marcella Lentz-Pope)
アン:インガー・チューダー(Inger Tudor)
ステュアート:ヴィクター・Z・アイザック(Victor Z. Isaac)
ボブ:マーク・ソウル(Mark Saul)
アルベール:ジェームズ・シャンクリン(James Shanklin)
ハワード:ジョン・ヘイデン(John Hayden)
ビリー・オルソン:ブライアン・バーター(Bryan Barter)
フェニックス代表:ダスティン・フィッツシモンズ(Dustin Fitzsimons)
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