2005年に製作された映画『カポーティ』(原題:Capote)は、『ティファニーで朝食を』の原作者としても知られる作家のトルーマン・カポーティの伝記映画です。
第78回アカデミー賞では、作品賞を含む主要5部門にノミネートされ、フィリップ・シーモア・ホフマンが主演男優賞を受賞しました。
『カポーティ』の挿入曲
『カポーティ』の挿入曲を流れた順番に紹介していきます。(ネタバレにご注意ください)
パーティBGM(カポーティがジェイムズ・ボールドウィンの話をする)
Artist | ベボ・バルデス(Bebo Valdés, 1918-2013) キューバのピアニスト、バンドリーダー、作曲家、アレンジャー。 キューバのバンド「イラケレ」のバンドマスターを務めるチューチョ・バルデース(Chucho Valdés)の父で、キューバ音楽界の伝説的ピアニストとして知られる。 |
作曲者 | ベボ・バルデス(Bebo Valdés, 1918-2013) |
ホテルの部屋のラジオから流れる曲
カポーティがベッドに横になり恋人ジャックと電話で話をするシーン
Artist cover ver. | ポール・スミス・トリオ(Paul Smith Trio) ポール・スミス(Paul Smith, 1922-2013) アメリカのジャズ・ピアニスト/作曲家/編曲家/バンドリーダー。 |
リリース | 1987年 |
作曲者 | チャーリー・パーカー(Charlie Parker, 1920-1955) アメリカのジャズ・サックス奏者。「モダン・ジャズの父」と呼ばれ、ビバップを生みだした名プレイヤーとして知られる。 |
Original ver. | 1952年:チャーリー・パーカー(Charlie Parker, 1920-1955) |
※オリジナル・バージョンの動画を紹介しています。
デューイ捜査官の自宅で流れる曲(捜査官の妻が自分のファンだと知りカポーティが訪問する)
Artist cover ver. | アラン・ポール(Alan Paul) アメリカの歌手/作曲家、1949年ニュージャージー州ニューアーク生まれ。 |
作曲者 | レイ・ギルバート(Ray Gilbert, 1912-1976) アメリカの作詞家。女優ジャニス・ペイジの夫。 代表曲『ジッパ・ディー・ドゥー・ダー』 |
ドン・レッドマン(Don Redman, 1900-1964) アメリカのジャズミュージシャン/アレンジャー/バンドリーダー/作曲家。 | |
Original ver. | 1928年:マッキニーズ・コットン・ピッカーズ(McKinney’s Cotton Pickers) |
※オリジナル・バージョンの動画を紹介しています。
ホテルの部屋で流れる曲(ネルとジャックが上機嫌で酒を飲む)
『アラバマ物語』の出版が決まり、ネルとカポーティが祝いの酒を飲んでいるところにジャックからの電話が入るシーン
Artist cover ver. | ビリー・ホリデイ(Billie Holiday, 1915-1959) メリーランド州・ボルチモア出身のアメリカのジャズ歌手。女性ジャズ・ヴォーカリスト御三家の一人に数えられ、レディ・デイ(Lady Day)の愛称で知られる。 |
リリース | 1939年 |
作曲者 | シドニー・D・ミッチェル(Sidney D. Mitchell, 1888-1942) ハリウッドで活躍したソングライター/作曲家/脚本家/監督。 |
メイシオ・ピンカード(Maceo Pinkard, 1897-1962) アメリカの作曲家/作詞家。 | |
エドナ・アレキサンダー(Edna Alexander, 1892-1972) アメリカのソングライター。メイシオ・ピンカードの妻。 | |
Original ver. | 1926年:エセル・ウォーターズ(Ethel Waters, 1896-1977) アメリカの歌手/女優。自分の冠番組を持った最初のアフリカ系アメリカ人パフォーマーとして知られる。 |
パーティBGM(ネルが男達に『アラバマ物語』について質問を受ける)
Artist | レッド・ガーランド(Red Garland, 1923-1984) アメリカのモダン・ジャズ・ピアニスト。 |
リリース | 1961年 |
作曲者 | レッド・ガーランド(Red Garland, 1923-1984) |
パーティBGM(カポーティが取材で知り得た情報を話して聞かせる)
Artist | ポーラ・ワトソン(Paula Watson, 1927-2003) アラバマ州モービル出身のジャズ/R&B歌手/ピアニスト。 1960年代以降はアメリカを出てロンドン、ドイツ・ハンブルクを拠点に活動。 |
リリース | 1948年 |
作曲者 | ポーラ・ワトソン(Paula Watson, 1927-2003) |
ダイナーで流れる曲(カポーティがデューイ捜査官と二人で話をする)
Artist cover ver. | リリー・ブラザーズ(Lilly Brothers) ウェストバージニア州クリアクリーク出身のビー・リリー(Bea Lilly, 1921-2005)とエベレット・リリー(Everett Lilly, 1924-2012)の兄弟によるブルーグラス・ミュージシャン。 |
リリース | 1964年 |
Original ver. | 1925年:ケリー・ハレル(Kelly Harrell, 1889-1942) アメリカのカントリーミュージック歌手。 |
『Butcher Boy』は、ブロードサイド・バラッド(安価な紙に歌を印刷し行商人や楽師が歌いながら売り流行したバラッド)として知られているアメリカの民謡です。
※オリジナル・バージョンの動画を紹介しています。
『アラバマ物語』試写会後のパーティで流れる曲
バーでカポーティとネルが二人きり話をするシーン
Artist cover ver. | ジョン・コルトレーン(John Coltrane, 1926-1967) アメリカ・ノースカロライナ州出身のモダンジャズを代表するサックスプレーヤー。 |
リリース | 1963年 |
作曲者 | ロジャース&ハート(Rodgers and Hart) リチャード・ロジャース(Richard Rodgers, 1902-1979)とロレンツ・ハート(Lorenz Hart, 1895-1943)による伝説のコンビ。スタンダードナンバーを多数世に送り出した。 代表曲『ブルー・ムーン』『いつかどこかで』『ザ・レディ・イズ・ア・トランプ』『マイ・ファニー・ヴァレンタイン』 |
Original ver. | 1935年:ビング・クロスビー(Bing Crosby, 1903-1977) アメリカの歌手/俳優/テレビプロデューサー/ラジオ&テレビパーソナリティ/実業家。世界初のマルチメディア・スターとも言われた、20世紀を代表する世界的な人気と影響力を持つ音楽家。 |
この曲は、1935年のアメリカ・ミュージカルコメディ映画『ミシシッピ』(Mississippi)のために作られました。
『カポーティ』キャスト・スタッフ
監督 | ベネット・ミラー(Bennett Miller) |
脚本 | ダン・ファターマン(Dan Futterman) |
製作 | キャロライン・バロン(Caroline Baron) |
マイケル・オホーヴェン(Michael Ohoven) | |
ウィリアム・ヴィンス(William Vince) | |
音楽 | マイケル・ダナ(Mychael Danna) |
配給 | ソニー・ピクチャーズ |
公開 | 2005年9月30日 |
2006年9月30日 | |
上映時間 | 114分 |
トルーマン・カポーティ:フィリップ・シーモア・ホフマン(Philip Seymour Hoffman)
ネル・ハーパー・リー:キャサリン・キーナー(Catherine Keener)
ペリー・スミス:クリフトン・コリンズ・Jr(Clifton Collins Jr.)
ディック・ヒコック:マーク・ペルグリノ(Mark Pellegrino)
アルヴィン・デューイ:クリス・クーパー(Chris Cooper)
ジャック・ダンフィ:ブルース・グリーンウッド(Bruce Greenwood)
ウィリアム・ショーン:ボブ・バラバン(Bob Balaban)
マリー・デューイ:エイミー・ライアン(Amy Ryan)
ローラ・キニー:アリー・ミケルソン(Allie Mickelson)
刑務所の所長:マーシャル・ベル(Marshall Bell)
ロイ・チャーチ:R・D・レイド(R. D. Reid)
リチャード・アヴェドン:アダム・キンメル(Adam Kimmel)
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