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『SAINT LAURENT/サンローラン』の挿入曲とサントラ

2014年フランスで制作された映画『SAINT LAURENT/サンローラン』(原題:SAINT LAURENT)は、フランスのファッションデザイナー、イヴ・サン=ローランの1967年から1976年までの生活が描かれた伝記映画です。第67回カンヌ国際映画祭ではパルムドールにノミネートされました。

ギャスパー・ウリエルがイヴ・サン=ローランを、レア・セドゥがミューズのルルを演じています。

ピエール・ニネ主演、ピエール・ベルジェ協力の映画『イヴ・サンローラン』はこちら↓
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『SAINT LAURENT/サンローラン』の挿入曲

『SAINT LAURENT/サンローラン』の挿入曲を流れた順番に紹介していきます。(ネタバレにご注意ください)

イヴがアトリエで流す曲

Piano Concerto in D minor No.20, K.466 – I. Allegro
作曲:Wolfgang Amadeus Mozart

ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト作曲の『ピアノ協奏曲第20番 ニ短調 K.466』より、第1楽章。
モーツァルトの全27曲のピアノ協奏曲の中で短調の曲は2曲しかありません。これはそのうちの1曲で1785年に完成されました。ベートーヴェンは若い頃この協奏曲を賞賛しレパートリーに入れ続けたと言われています。

クラブでのダンスミュージック

I Put a Spell on You
作曲:Screamin’ Jay Hawkins
アーティスト:Creedence Clearwater Revival

『I Put a Spell on You』は、米・R&B歌手スクリーミン・ジェイ・ホーキンズが作った曲です。1956年にリリースされました。
ここでは、1968年にリリースされたクリーデンス・クリアウォーター・リバイバルのカバーバージョンが使われています。


クラブで踊るベティー・カトルーをイヴがスカウトするシーン。
ベティ・カトルーは、ブラジル生まれのフランス人です。17歳でシャネルのモデルとしてキャリアをスタートさせ、その後イヴ・サンローランのミューズとして活躍しました。

イヴがアンディ・ウォーホルからの手紙を読みレコードで流す曲

Venus in Furs
作曲:Lou Reed
アーティスト:The Velvet Underground and Nico

『Venus in Furs』は、1965年に結成されたロックバンド、ヴェルヴェット・アンダーグラウンドのボーカリスト、ルー・リードが作った曲です。1967年にリリースされたヴェルヴェット・アンダーグラウンド&ニコのデビューアルバム『The Velvet Underground & Nico』に収録されました。『毛皮を着たヴィーナス』の邦題でも知られています。

ベティとイヴが仮装をしクラブに行く準備をするシーン

Baby baby
アーティスト:Franck Hedin et Nathalie Loriot

『Baby baby』は、フランスの女優/歌手のナタリー・ロリオと作曲家フランク・エディンの曲です。

1968年秋冬〜1969年春夏のコレクションと当時のニュース映像

Since I Found My Baby
アーティスト:The Metros

1966年にリリースされた『Since I Found My Baby』は、米・デトロイトのヴォーカルグループ、メトロスの曲です。


ベティと訪れたクラブでのダンスミュージック

1969年秋冬〜1970年秋冬のコレクションと当時のニュース映像

If It’s All the Same to You Babe
アーティスト:Luther Ingram

1966年にリリースされた『If It’s All the Same to You Babe』は、アメリカのソウル歌手ルーサー・イングラムの曲です。


レア・セドゥ演じるもう一人のミューズ、ルル・ドゥ・ラ・ファレーズが登場するシーン(1971年)でもこの曲が流れています。
1947年ロンドン生まれのルル・ドゥ・ラ・ファレーズは、母親の再婚でニューヨークに渡り10代で米・ヴォーグのモデルを務めました。イヴとの出会いは1968年で、その4年後メゾンに加わりました。ジュエリーとアクセサリーのデザインも手掛けていたルルは、ベティと共にイヴ・サンローランのミューズとして大きな役割を果たしました。

ルルとイヴがクラブの個室で会話をするシーン

(I Never Promised You A) Rose Garden
作曲: Joe South
アーティスト:Lynn Anderson

『(I Never Promised You A) Rose Garden』は、アメリカのシンガーソングライターでギタリストのジョー・サウスが作った曲です。ビリー・ジョー・ロイヤルのアルバム『Hush』に収録され1967年にリリースされました。
ここでは、1970年にリリースされたリン・アンダーソンのヒットバージョンが使われています。

イヴがベティとルルと肩を組んでクラブを出ていくシーン

Girl You’re The One
アーティスト:Richard Myhill

『Girl You’re The One』は、出版社のオーナーでもあるミュージシャン、リチャード・マイヒルの曲です。

衣装を纏ったイヴが友人たちの前で歌い踊る曲

Fais-moi Mal, Johnny
アーティスト:Magali Noël

『Fais-moi Mal, Johnny』は、フランスの女優で歌手のマガリ・ノエルの曲です。1956年にリリースされました。


@モロッコ、マラケシュ

イヴがモロッコで出会った女性に故郷の話をするシーン

Andrea Chénier, Act 3: “La mamma morta”
作曲:Umberto Giordano
演奏:Maria Callas, The Philharmonia Orchestra, Tullio Serafin

ウンベルト・ジョルダーノ作曲の歌劇《アンドレア・シェニエ》の第3幕より「亡くなった母を」。マリア・カラス(ソプラノ歌手)、トゥリオ・セラフィン指揮、フィルハーモニア管弦楽団による演奏が使われています。


@モロッコ、マラケシュ

イヴがヌード撮影をする時にレコードで流す曲

Tristan und Isolde, WWV 90, Act 3: “Milde und leise wie er lächelt”
作曲:Richard Wagner

リヒャルト・ワーグナー作曲の楽劇《トリスタンとイゾルデ》の第3幕より「優しく穏やかに笑っている」。


1971年デビューのメンズフレグランス「YSLプール オム」の広告で、イヴはヌードを披露し話題となりました。

母親がスクラップブックを見ながらイヴと話をするシーン

Ellens Gesang III (Ave Maria!), Op.52, No.6, D.839, “Hymne an die Jungfrau”
作曲:Franz Schubert

フランツ・シューベルト作曲の『エレンの歌 第3番 作品52-6 (D 839)』。1825年に作曲された歌曲で、《シューベルトのアヴェ・マリア》と呼ばれ親しまれています。

イヴが衣装を手掛けたジジ・ジャンメールの舞台『レビュー』での曲

Club Fabuloso
作曲:Philip Green, Geoff Love, Ken Thorne

『Club Fabuloso』は、フィリップ・グリーン、ジェフ・ラヴ、ケン・ソーンのイギリス人作曲家たちが作った曲です。


イヴ達3人がイヴのBFの楽屋でくつろいでいるシーン

クラブでのダンスミュージック 1曲目

The Night
アーティスト:Frankie Valli & The Four Seasons

『The Night』は、アメリカのロックバンド、フォー・シーズンズの曲です。1972年にリリースされたアルバム『Chameleon』に収録されています。


イヴが、ベティとルルを連れクラブを訪れ、シャンパンタワーを楽しむシーン。

クラブでのダンスミュージック 2曲目

Didn’t Say a Word
アーティスト:Patti Austin

『Didn’t Say a Word』は、NYハーレム出身のR&B歌手パティ・オースティンの曲です。1972年にリリースされました。


イヴとジャックの出会いのシーン

客の試着にイヴが立ち会うシーン

Ellens Gesang III (Ave Maria!), Op.52, No.6, D.839, “Hymne an die Jungfrau”
作曲:Franz Schubert

フランツ・シューベルト作曲の『エレンの歌 第3番 作品52-6 (D 839)』。

一人で部屋にいるジャックがレコードで流す曲

Matthäus-Passion, BWV 244, Erster Teil: 1. Chorus I & II “Kommt, ihr Töchter, helft mir klagen”
作曲:Johann Sebastian Bach
演奏:Boys Choir Of St. Bavo Cathedral, Haarle, Netherlands Chamber Choir, Orchestra of the Eighteenth Century, Frans Brüggen

ヨハン・ゼバスティアン・バッハ作曲の《マタイ受難曲》第1部 第1番より合唱「来たれ娘たちよ、われとともに嘆け」。
聖バーヴォ教会少年合唱団、オランダ室内合唱団、フランス・ブリュッヘン指揮、18世紀オーケストラによる演奏が使われています。

兵隊たちが歌っている曲

Nous sommes tous des volontaires
作曲:Hans Teichmann、Erich Schlecht

『Nous sommes tous des volontaires』は、フランス外人部隊の軍歌です。
フランス外人部隊とは、外国籍の志願兵で構成されるフランス軍の軍団です。スイス衛兵、近衛スイス連隊、など、フランスの旗のもとで戦うすべての外国軍団を統合する目的で、1831年にフランス国王、ルイ・フィリップ1世によって設立されました。


イヴが男性達に囲まれ薬物を接種しているシーン

イヴがムジークに話しかけタバコを吸うシーン(1989年)

Ellens Gesang III (Ave Maria!), Op.52, No.6, D.839, “Hymne an die Jungfrau”
作曲:Franz Schubert

フランツ・シューベルト作曲の『エレンの歌 第3番 作品52-6 (D 839)』。

幼いイヴがミニチュア版ドレスを作る | 回想シーン

Tosca, Act II – “Vissi d’arte, vissi d’amore”
作曲:Giacomo Puccini
演奏:Maria Callas, Orchestra e Coro del Teatro alla Scala, Victor de Sabata

ジャコモ・プッチーニ作曲の歌劇《トスカ》の第2幕より「歌に生き、恋に生き」。マリア・カラス(ソプラノ歌手)、ヴィクトル・デ・サバタ指揮、ミラノ・スカラ座管弦楽団による演奏が使われています。

イヴがマダム・フェリサと食事をするシーン(1989年)

Stabat Mater, P.77 – I. Stabat Mater dolorosa
作曲:Giovanni Battista Pergolesi
演奏:Ingrid Kertesi, Camerata Budapest

ジョヴァンニ・バッティスタ・ペルゴレージ作曲の『スターバト・マーテル』より第1曲。ペルゴレージは、18世紀イタリアのオペラ作曲家です。映画では、イングリット・ケルテシ、カメラータ・ブダペストによる演奏が使われていました。

『スターバト・マーテル』は「悲しみの聖母」の邦題でも知られています。ペルゴレージは、この曲を書き上げてまもなく26歳という若さで亡くなりました。

イヴが「マリア・カラスが聞きたい」と言い召使いが流す曲(1989年)

Tosca, Act II – “Vissi d’arte, vissi d’amore”
作曲:Giacomo Puccini

ジャコモ・プッチーニ作曲の歌劇《トスカ》の第2幕より「歌に生き、恋に生き」。


この後、1976年「Russian Collection」のランウェイBGMの1曲目として、続けて使われています。

1976年「Russian Collection」ランウェイBGM 2曲目

Matthäus-Passion, BWV 244, Erster Teil: 1. Chorus I & II “Kommt, ihr Töchter, helft mir klagen”
作曲:Johann Sebastian Bach
演奏:Boys Choir Of St. Bavo Cathedral, Haarle, Netherlands Chamber Choir, Orchestra of the Eighteenth Century, Frans Brüggen

ヨハン・ゼバスティアン・バッハ作曲の《マタイ受難曲》第1部から、第1番の合唱「来たれ娘たちよ、われとともに嘆け」。

1976年「Russian Collection」ランウェイBGM 3曲目

Madama Butterfly, Act II: Un bel dì vedremo
作曲:Giacomo Puccini
演奏:Maria Callas,The Philharmonia Orchestra, Tullio Serafin

ジャコモ・プッチーニ作曲の歌劇《蝶々夫人》第2幕より「ある晴れた日に」。
マリア・カラス(ソプラノ歌手)、トゥリオ・セラフィン指揮、フィルハーモニア管弦楽団による演奏が使われています。

エンドクレジット

Faithful Man
アーティスト:Lee Fields and The Expressions

『Faithful Man』は、アメリカのソウル歌手エルマー・リー・フィールズの曲です。2012年にリリースされたアルバム『Faithful Man』に収録されています。

『SAINT LAURENT/サンローラン』のサントラ

『SAINT LAURENT/サンローラン』は監督のベルトラン・ボネロ(Bertrand Bonello)が音楽も担当しています。ベルトラン・ボネロは、フランス出身の映画監督で、脚本家・作曲家・俳優などマルチに活躍しています。『SAINT LAURENT/サンローラン』では、サンローランの訃報を伝える新聞社役で出演しています。

『SAINT LAURENT/サンローラン』キャスト・スタッフ

監督ベルトラン・ボネロ(Bertrand Bonello)
脚本トマ・ビデガン(Thomas Bidegain)
ベルトラン・ボネロ(Bertrand Bonello)
製作エリック・アルトメイヤー(Éric Altmayer)
ニコラス・アルトメイヤー(Nicolas Altmayer)
クリストフ・ランベール(Christophe Lambert)
音楽ベルトラン・ボネロ(Bertrand Bonello)
配給 ギャガ
公開 2014年9月24日
2015年12月4日
上映時間151分

イヴ・サン=ローラン:ギャスパー・ウリエル (Gaspard Ulliel)
イヴ・サン=ローラン(1989年時):ヘルムート・バーガー (Helmut Berger)
ピエール・ベルジェ:ジェレミー・レニエ (Jérémie Renier)
ルル・ドゥ・ラ・ファレーズ:レア・セドゥ (Léa Seydoux)
ベティー・カトルー:エメリーヌ・ヴァラーデ (Aymeline Valade)
タリタ:ジャスミン・トリンカ (Jasmine Trinca)
ジャック・ド・バシャール:ルイ・ガレル (Louis Garrel)
リュシエンヌ・サン=ローラン:ドミニク・サンダ (Dominique Sanda)
ジャン=ピエール氏:ミシャ・レスコー (Micha Lescot)
アニー・マリー・ムニョス:アミラ・カサール (Amira Casar)
ドゥーザー夫人:ヴァレリア・ブルーニ・テデスキ (Valeria Bruni Tedeschi)
ルネ:ヴァレリー・ドンゼッリ(Valérie Donzelli)

文・構成
Filmmusik 管理人

映画の素晴らしさをもっと多くの人に伝えられたら…そんな気持ちでFilmlmusikを開設。
音楽・映画好きの管理人自ら執筆しています。

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