『オーシャンズ12』(原題:Ocean’s Twelve)は、『オーシャンズ11』(2001)のヒットを受けて2004年に制作された続編です。
舞台をヨーロッパに移し「ファベルジェの卵」を巡って怪盗「ナイト・フォックス」と対決するシリーズ2作目のチームは、前作の11人にテスを加えた12人となっています。
- 1960年公開
(フランク・シナトラ主演/オリジナル版)
- 2001年公開
- 2004年公開『オーシャンズ12』(現在のページ)
- 2007年公開
- 2018年公開
(スピンオフ作品)
- 『オーシャンズ12』の挿入曲・サントラ
- ラスティが窓から飛び降りてイザベルのもとから姿を消す
- ベネディクトが結婚食事会で出席者に感謝の言葉を述べる(レストランのBGM)
- イエンが自宅でガールフレンドと口論する
- フランクのネイルサロンにベネディクトが現れる(ネイルサロンのBGM)
- バジャーがスタジオでレコーディングエンジニアと口論をする
- ライナスがベネディクトと車の中で話をする(ベネディクトの車で流れる曲)
- ソールのクレジットカードがベネディクトのせいで使えなくなる(レストランのBGM)
- リヴィングストンがナイトクラブでスタンドアップコメディをする(ナイトクラブのBGM)
- ルーベンが手相を見てもらっているところにベネディクトが現れる
- 葬式に参列しているイザベルをラスティが物陰から見る
- ダニー、ラスティ、ライナスの3人がマツイと隠語で話す(パブのBGM)
- マツイとの交渉でライナスが歌詞を引用する
- ダニーがヴァン・デ・ヴァウダーの邸宅のセキュリティを説明する
- 回想シーン(犯罪現場で補修の跡をみつけたイザベルがラッセルのことを思い出す)
- フランクが逮捕される
- ダニーがナイト・フォックスの正体を語る
- ラスティとダニーがワインを飲みながテレビで映画を観て夜を過ごす(映画の曲)
- ハリウッド女優の名でホテルに予約が入る(ロビーで流れる曲)
- テスを含めた5人が逮捕され、収監される
- イタリアの警察署からメンバーが一人づつ連行されていく
- 回想シーン(ナイト・フォックスがどのようにしてレーザーをすり抜けたかを語る)
- 列車の中で「ファベルジェの卵」が入ったバックパックがすり替えられる
- イザベルがラッセルに連れられてギャスパー・ルマークの家を訪れる
- オーシャンズのメンバーが集まりカードゲームを楽しむ
- 『オーシャンズ12』のサントラ
- 『オーシャンズ12』キャスト・スタッフ
『オーシャンズ12』の挿入曲・サントラ
『オーシャンズ12』の挿入曲を流れた順番に紹介していきます。(ネタバレにご注意ください)
ラスティが窓から飛び降りてイザベルのもとから姿を消す
3年半前、@ローマ
邦題『逢びき』
Artist | オルネラ・ヴァノーニ(Ornella Vanoni) イタリアの歌手/女優、1934年ミラノ生まれ。 |
リリース | 1970年 |
作曲者 | Roberto Carlos, Erasmo Carlos and Bruno Lauzi |
この後「イザベルがラッセルに連れられてギャスパー・ルマークの家を訪れる」でもこの曲が使われています。
ベネディクトが結婚食事会で出席者に感謝の言葉を述べる(レストランのBGM)
@ユタ州プロボ
作曲者 | オリン・ハッチ(Orrin Hatch, 1934-2022) アメリカの政治家。ユタ州選出のアメリカ合衆国上院議員を通算7期務めた共和党員。 ピアノ、ヴァイオリン、オルガンを演奏し、多くのアーティストに曲を提供した。 |
イエンが自宅でガールフレンドと口論する
@フロリダ州マイアミ
Artist | ヴィジョナリーズ(Visionaries) 1995年に結成されたアメリカのコンシャス・ヒップホップ・グループ。 |
リリース | 1997年 |
作曲者 | Kikuo Nishi, James Kelly, Dontez Hood, Alejandro Ocana Jr. and Daniel V. Reyes Jr. |
フランクのネイルサロンにベネディクトが現れる(ネイルサロンのBGM)
@ニュージャージー州イーストオレンジ
邦題『愛のゆくえ』
Artist | マーヴィン・ゲイ(Marvin Gaye, 1939-1984) アメリカのソウル・R&B歌手/ソングライター/ミュージシャン。 モータウンレコードの創業者ベリー・ゴーディに才能を見出されソロシンガーとしてのキャリアをスタート。「モータウンのプリンス」「ソウルのプリンス」と称され人気を博した。 |
リリース | 1971年 |
作曲者 | Al Cleveland, Marvin Gaye and Renaldo Benson |
バジャーがスタジオでレコーディングエンジニアと口論をする
@ロンドンのスタジオ
Artist | タイ(Ty, 1972-2020) イギリス出身のラッパー/プロデューサー/スポークンワード・アーティスト。 |
リリース | 2010年 |
ライナスがベネディクトと車の中で話をする(ベネディクトの車で流れる曲)
@イリノイ州シカゴ
クラックリン・ロージー
Artist | ニール・ダイアモンド(Neil Diamond) アメリカの歌手/作曲家/アレンジャー/プロデューサー、1941年生まれ。 60年代から80年代にかけて数々のヒット曲を生み出した。 |
リリース | 1970年 |
作曲者 | ニール・ダイアモンド |
ソールのクレジットカードがベネディクトのせいで使えなくなる(レストランのBGM)
@ニューヨーク州インストハンプトン
16のワルツ Op. 39 – 第15番 変イ長調
作曲者 | ヨハネス・ブラームス(Johannes Brahms, 1833-1897) ドイツの作曲家/ピアニスト/指揮者。 |
作曲年 | 1865年 |
『16のワルツ 作品39』は、ブラームスが1865年に作曲したピアノのためのワルツ曲集です。もともとは1台のピアノを2人で演奏する連弾作品として作られましたが、楽譜の売上げが好調であったことから、ブラームス自身による独奏版も作られました。
16曲からなる曲集の最も有名な15番は「愛のワルツ」と呼ばれています。
リヴィングストンがナイトクラブでスタンドアップコメディをする(ナイトクラブのBGM)
@ルイジアナ州ニューオリンズ
ザット・ディド・イット
Artist | ボビー・ブランド(Bobby Bland, 1930-2013) アメリカのブルース歌手。 |
リリース | 1967年 |
作曲者 | パール・ウッズ(Pearl Woods, 1933-2010) アメリカのシンガーソングライター/レコードレーベル・オーナー。 |
ルーベンが手相を見てもらっているところにベネディクトが現れる
@ネバダ州ラスベガス
Artist | エラ・レヤ(Ella Leya) アゼルバイジャン出身のアメリカの歌手。 |
リリース | 2001年 |
作曲者 | エラ・レヤ |
葬式に参列しているイザベルをラスティが物陰から見る
リリース | 1969年:Soundtrack『Gangster’s Law』 |
作曲者 | ピエロ・ウミリアーニ(Piero Umiliani, 1926-2001) イタリアの映画音楽作曲家。 |
『Crepuscolo Sul Mare』は、1969年のイタリア・スリラー映画『Gangster’s Law』(原題:La Legge dei Gangsters)のオリジナル・サウンドトラックです。
この後「回想シーン(犯罪現場で補修の跡をみつけたイザベルがラッセルのことを思い出す)」でもこの曲が使われています。
ダニー、ラスティ、ライナスの3人がマツイと隠語で話す(パブのBGM)
@オランダ、アムステルダム
リリース | 1969年:Soundtrack『Delphine』 |
作曲者 | ローラン・ヴァンサン(Roland Vincent) フランスの作曲家/編曲家/指揮者/マルチ楽器奏者。 |
『L.S.D. Partie』は、1969年のフランス映画『Delphine』のオリジナル・サウンドトラックです。
マツイとの交渉でライナスが歌詞を引用する
@オランダ、アムステルダム
カシミール
Artist | レッド・ツェッペリン(Led Zeppelin) 1968年にロンドンで結成されたイギリスのロックバンド。 全世界で2億〜3億枚のレコード・セールスを記録した「史上最も売れている音楽アーティスト」の1つ。ハードロックとヘビーメタルの先駆者として音楽史に大きな影響を与えた。 |
リリース | 1975年 |
作曲者 | Led Zeppelin ジミー・ペイジ(Jimmy Page) ロバート・プラント(Robert Plant) ジョン・ポール・ジョーンズ(John Paul) |
ダニーがヴァン・デ・ヴァウダーの邸宅のセキュリティを説明する
交響曲第3番 変ホ長調 作品55『英雄』- 第4楽章
作曲者 | ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン(Ludwig van Beethoven, 1770-1827) ドイツの作曲家。ウィーンの古典音楽を最高の発展に導き、ロマン派音楽への道を切り開いた音楽史において極めて重要な作曲家の一人。聴力を失いながらも音楽への情熱を燃やし続け、数々の名曲を生み出したその偉業から日本では「楽聖」として称えられる。 |
作曲年 | 1804年 |
Artist | 南ドイツ・フィルハーモニー管弦楽団(South German Philharmonic Orchestra) ドイツの指揮者兼音楽プロデューサーのアルフレッド・ショルツ(Alfred Scholz)が創作した架空のオーケストラ。ショルツは放送用録音を大量に買い取り、架空の演奏者や指揮者のものとして廉価版CDを販売していた。 |
ヘンリー・アドルフ(Henry Adolph) 架空の指揮者。 |
回想シーン(犯罪現場で補修の跡をみつけたイザベルがラッセルのことを思い出す)
リリース | 1969年:Soundtrack『Gangster’s Law』 |
作曲者 | ピエロ・ウミリアーニ(Piero Umiliani, 1926-2001) イタリアの映画音楽作曲家。 |
「葬式に参列しているイザベルをラスティが物陰から見る」でもこの曲が使われていました。
フランクが逮捕される
Artist | ゴタン・プロジェクト(Gotan Project) 1999年にパリで結成されたエレクトロ・タンゴ・グループ。 アルゼンチン、スイス、フランスの3人のミュージシャンによって結成。タンゴ・エレクトロの草分けとして世界的知名度を誇る。 |
リリース | 2001年 |
作曲者 | Gotan Project エドゥアルド・マカロフ(Eduardo Makaroff ) フィリップ・コーエン・ソラル(Philippe Cohen-Solal) クリストフH.ミュラー(Christoph H. Müller) |
ダニーがナイト・フォックスの正体を語る
フォースト72
Artist | ディナスティ・クリジス(Dynastie Crisis) 1968年に結成されたフランスのロックバンド。 |
リリース | 1972年 |
作曲者 | Geza Fenzl and Jacques Chalard |
ラスティとダニーがワインを飲みながテレビで映画を観て夜を過ごす(映画の曲)
バイ・バイ・ラヴ
作曲者 | ブライアント夫妻(Felice and Boudleaux Bryant) フェリスとダイダリウスのブライアント夫妻による作曲チーム。エヴァリー・ブラザースのヒット曲を多数書いたことで知られる。 代表作『バイ・バイ・ラヴ』『夢を見るだけ』 |
Original ver. | 1957年:エヴァリー・ブラザース(The Everly Brothers) アメリカの兄弟ロックデュオ。カントリーロックのパイオニアとして知られる。 |
離婚をテーマにしたアメリカのロマンティックコメディ映画『バイバイ・ラブ』(1995) では、この曲が使われています。
ハリウッド女優の名でホテルに予約が入る(ロビーで流れる曲)
@イタリア、ローマ
ギター、ヴァイオリン、通奏低音のための協奏曲 – 第3楽章
作曲者 | ジュゼッペ・トレッリ(Giuseppe Torelli, 1658-1709) バロック中期のイタリアのヴァイオリニスト/教師/作曲家。 |
Artist | カール・シャイト(Karl Scheit, 1909-1993) オーストリアのギタリスト/リュート奏者/教育者。 |
ウィルフリード・ベッチャー(Wilfried Boetteher, 1929-1994) ドイツの指揮者/チェロ奏者。 | |
ウィーン祝祭室内管弦楽団(Chamber Orchestra of the Vienna Festival) 1946年に設立されたウィーンの室内管弦楽団。 |
テスを含めた5人が逮捕され、収監される
Artist | ジョン・シュローダー(John Cameron, 1935-2017) イギリスの作曲家/編曲家/オーケストラ指揮者/音楽プロデューサー/作家。 |
リリース | 1967年 |
作曲者 | ジョン・シュローダー |
イタリアの警察署からメンバーが一人づつ連行されていく
リリース | 1970年:Soundtrack『ドリアン・グレイ 美しき肖像』 |
作曲者 | カルロ・ペス(Carlos Pes, 1927-1995) イタリアのギタリスト/作曲家/編曲家。 |
ペッピーノ・デ・ルーカ(Peppino De Luca, 1936-1974) イタリアの作曲家/トロンボーン奏者/指揮者/編曲家。 |
『Margaret』は、1970年のイギリス・イタリア・西ドイツ合作映画『ドリアン・グレイ 美しき肖像』(The Secret of Dorian Gray)のオリジナルサウンドトラックです。
回想シーン(ナイト・フォックスがどのようにしてレーザーをすり抜けたかを語る)
Artist | ラ・コーション(La Caution) フランスのヒップホップ・グループ。 |
リリース | 2005年 |
作曲者 | M. Mazouz and A. Mazouz |
列車の中で「ファベルジェの卵」が入ったバックパックがすり替えられる
リリース | 1970年:Soundtrack『ドリアン・グレイ 美しき肖像』 |
作曲者 | カルロ・ペス(Carlos Pes, 1927-1995) イタリアのギタリスト/作曲家/編曲家。 |
ペッピーノ・デ・ルーカ(Peppino De Luca, 1936-1974) イタリアの作曲家/トロンボーン奏者/指揮者/編曲家。 |
『Rito A Los Angeles』は、1970年のイギリス・イタリア・西ドイツ合作映画『ドリアン・グレイ 美しき肖像』(The Secret of Dorian Gray)のオリジナルサウンドトラックです。
イザベルがラッセルに連れられてギャスパー・ルマークの家を訪れる
邦題『逢びき』
Artist | オルネラ・ヴァノーニ(Ornella Vanoni) イタリアの歌手/女優、1934年ミラノ生まれ。 |
リリース | 1970年 |
作曲者 | Roberto Carlos, Erasmo Carlos and Bruno Lauzi |
「ラスティが窓から飛び降りてイザベルのもとから姿を消す」でもこの曲が使われていました。
オーシャンズのメンバーが集まりカードゲームを楽しむ
邦題『キャンディのテーマ』
リリース | 1968年:Soundtrack『キャンディ』 |
作曲者 | デイヴ・グルーシン(Dave Grusin) アメリカの作曲家/アレンジャー/プロデューサー/ジャズピアニスト/バンドリーダー、1934年コロラド州リトルトン生まれ。「GRPレコード」の創設者の一人。 |
『Ascension To Virginity』は、1968年のアメリカ・フランス・イタリア合作映画『キャンディ』でエピローグに使われた曲です。
『オーシャンズ12』のサントラ
『オーシャンズ12』はデヴィッド・ホルムズ(David Holmes)が音楽を担当しました。
デヴィッド・ホルムズは、北アイルランドの音楽家で、『アウト・オブ・サイト』(1998)や『オーシャンズ』シリーズ、『ローガン・ラッキー』(2017)など、スティーヴン・ソダーバーグ監督作品の音楽を多数手がけています。

『オーシャンズ12』キャスト・スタッフ
監督 | スティーヴン・ソダーバーグ(Steven Soderbergh) |
脚本 | ジョージ・ノルフィ(George Nolfi) |
製作 | ジェリー・ワイントローブ(Jerry Weintraub) |
音楽 | デヴィッド・ホームズ(David Holmes) |
配給 | ワーナー・ブラザース |
公開 | 2004年10月10日 |
2005年1月22日 | |
上映時間 | 125分 |
ダニー・オーシャン:ジョージ・クルーニー(George Clooney)
ラスティ・ライアン:ブラッド・ピット(Brad Pitt)
ライナス・コールドウェル:マット・デイモン(Matt Damon)
バシャー・ター:ドン・チードル(Don Cheadle)
バージル・モロイ:ケイシー・アフレック(Casey Affleck)
ターク・モロイ:スコット・カーン(Scott Caan)
イエン:シャオボー・チン(Qin Shaobo)
フランク・キャットン:バーニー・マック(Bernie Mac)
リヴィングストン・デル:エディ・ジェイミソン(Eddie Jemison)
ルーベン・ティシュコフ:エリオット・グールド(Elliott Gould )
ソール・ブルーム:カール・ライナー(Carl Reiner)
テス・オーシャン:ジュリア・ロバーツ(Julia Roberts)
フランソワ・トゥルアー:ヴァンサン・カッセル(Vincent Cassel)
イザベル・ラヒリ:キャサリン・ゼタ=ジョーンズ(Catherine Zeta-Jones)
ギャスパー・ルマーク:アルバート・フィニー(Albert Finney)
マツイ:ロビー・コルトレーン(Robbie Coltrane)
ローマン・ネーゲル:エディー・イザード(Eddie Izzard)
ヴァン・デ・ヴァウダー:ヘンリー・ツェニー(Henry Czerny)
テリー・ベネディクト:アンディ・ガルシア(Andy Garcia)
ブルース・ウィリス:本人(Bruce Willis)
モリー・スター:チェリー・ジョーンズ(Cherry Jones)
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