2012年に制作された映画『セブン・サイコパス』(原題:Seven Psychopaths)は、マーティン・マクドナー2本目の長編監督映画になります。アメリカ・カリフォルニアに暮らす脚本家が犯罪に巻き込まれる様子を描いた風刺コメディ映画です。
コリン・ファレル、サム・ロックウェル、ウディ・ハレルソン、クリストファー・ウォーケン、トム・ウェイツらが出演しています。
- 『セブン・サイコパス』の挿入曲
- オープニング
- ダイヤのジャックが橋の上で二人の男を射殺する
- ハンスとビリーの犬誘拐ビジネスの紹介シーン
- マーティが新作執筆の悩みをビリーに話す店のBGM
- ビリーが鏡に映る自分に話しかけながら出かける準備をする
- 酔ったマーティがパーティでクエーカーの話をする
- マーティがビリーの家で目を覚ます
- ビリーが新聞に出した募集広告をマーティが読む
- ビリー、マーティ、ハンスが今後の対応について話し合うカフェのBGM
- ザカライアとマギーによるシリアルキラー処刑シーン
- ビリーとチャーリーの愛人アンジェラとのベッドシーン
- ビリーがアンジェラを撃ちハンスとマーティのところに向かう
- バーのBGM(マーティがハンスにクエーカーの話をする)
- バーのBGM(マーティがハンスに話すのをビリーが止めに入る)
- ハンス、マーティ、ビリーが砂漠にやって来るシーン
- 三人が各自で脚本について考えるシーン
- ビリーがマーティとハンスに自分が考えたストーリーを披露する
- 砂漠を歩くハンスがチャーリーの手下が待機している場所にたどり着く
- ビリーが二丁拳銃で挑む銃撃戦
- 書き上げた脚本を手にマーティがビルの自宅から出ていく
- エンドクレジット
- 『セブン・サイコパス』のサントラ
- 『セブン・サイコパス』キャスト・スタッフ
『セブン・サイコパス』の挿入曲
『セブン・サイコパス』の挿入曲を流れた順番に紹介していきます。(ネタバレにご注意ください)
オープニング
Artist | ハンク・ウィリアムズ(Hank Williams, 1923-1953) アラバマ州出身のアメリカのシンガーソングライター/音楽家。29歳で亡くなったため短いキャリアながら、彼が残した作品は様々なスタイルで数多くの歌手たちによってカバーされ、カントリー音楽の歴史において最も重要な人物のひとりと見なされている。「カントリーの開拓者」と称される。 |
リリース | 1954年 |
作曲者 | ハンク・ウィリアムズ(Hank Williams, 1923-1953) |
ダイヤのジャックが橋の上で二人の男を射殺する
Artist | P・P・アーノルド(P.P. Arnold) アメリカのソウルシンガー、 1946年ロサンゼルス生まれ。 |
リリース | 1967年 |
作曲者 | キャット・スティーヴンス(Cat Stevens) イギリスのシンガーソングライター/ミュージシャン。 |
この後「エンドクレジット」でもこの曲が使われています。
ハンスとビリーの犬誘拐ビジネスの紹介シーン
Artist | タウンズ・ヴァン・ザント(Townes van Zandt, 1944-1997) アメリカのシンガーソングライター。 |
リリース | 1972年 |
作曲者 | タウンズ・ヴァン・ザント(Townes van Zandt, 1944-1997) |
『Mr Mud And Mr Gold』は、タウンズ・ヴァン・ザントのスタジオアルバム『High, Low And In Between』に収録されています。
マーティが新作執筆の悩みをビリーに話す店のBGM
Artist | ブロッサム・ディアリー(Blossom Dearie, 1924-2009) アメリカのジャズ・シンガー/ピアニスト。 |
リリース | 1970年 |
作曲者 | ブロッサム・ディアリー(Blossom Dearie, 1924-2009) マライア・ブラックウルフ(Mahriah Blackwolf) |
ビリーが鏡に映る自分に話しかけながら出かける準備をする
邦題『悲しきかた想い』
Artist | ヘレン・シャピロ(Helen Shapiro) イギリスの歌手/女優。 |
リリース | 1961年 |
作曲者 | マイク・ホーカー(Mike Hawker, 1936-2014) イギリスのソングライター/批評家/プロモーター。 ジョン・シュローダー(John Schroeder, 1935-2017) イギリスのポップミュージック&イージーリスニングの作曲家/アレンジャー/ソングライター/レコードプロデューサー。 |
酔ったマーティがパーティでクエーカーの話をする
Artist | ザ・ウォークメン(The Walkmen) ニューヨークとフィラデルフィアを拠点に活動する5人組インディー・ロック・バンド。 |
リリース | 2010年 |
作曲者 | ハミルトン・リーサウザー(Hamilton Leithauser) ポール・マルーン(Paul Maroon) ウォルター・マーティン(Walter Martin) ピーター・バウアー(Peter Bauer) マット・バリック(Matt Barrick) |
『Brandy Alexander』は、ザ・ウォークメン(The Walkmen)の5枚目スタジオアルバム『Lisbon』に収録されている曲です。
この後「ビリーが二丁拳銃で挑む銃撃戦」でもこの曲が使われています。
マーティがビリーの家で目を覚ます
邦題『悲しきロック・ビート』
Artist Cover ver. | The Stone Poneys featuring Linda Ronstadt ストーン・ポニーズ(The Stone Poneys) アメリカ・ロサンゼルスで結成されたフォークロックトリオ。 リンダ・ロンシュタット(Linda Ronstadt) アメリカ・アリゾナ州ツーソン出身の女性歌手/ミュージシャン。1970年代から1980年代にかけて一世を風靡し、ウエストコーストの歌姫と呼ばれる。 |
リリース | 1967年 |
作曲者 | マイク・ネスミス(Michael Nesmith, 1942-2021) アメリカのミュージシャン/作詞家/俳優/小説家/実業家/慈善家。ロックバンド「ザ・モンキーズ」のメンバーとして知られる。 |
Original ver. | 1966年:ザ・グリーンブライアー・ボーイズ(The Greenbriar Boys) |
この後「書き上げた脚本を手にマーティがビルの自宅から出ていく」でもこの曲が使われています。
ビリーが新聞に出した募集広告をマーティが読む
Artist Cover ver. | ハーフ・マン・ハーフ・ビスケット(Half Man Half Biscuit) 1984年に結成されたイギリスのインディーロックバンド。 |
リリース | 1986年 |
作曲者 | ナイジェル・ブラックウェル(Nigel Blackwell サイモン・ブラックウェル(Simon Blackwell) ニール・クロスリー(Neil Crossley) デビッド・ロイド(David Lloyd) |
ビリー、マーティ、ハンスが今後の対応について話し合うカフェのBGM
Artist | ジョー・ストラマー(Joe Strummer, , 1952-2002) イギリスのシンガーソングライター/ミュージシャン。 パンクロックバンド「ザ・クラッシュ」の元ヴォーカリスト。 |
リリース | 1987年:Soundtrack『Walker』 |
作曲者 | ジョー・ストラマー(Joe Strummer, , 1952-2002) |
『The Unknown Immortal』は、1987年のアメリカ映画『ウォーカー』(原題:Walker)のオリジナルサウンドトラックです。俳優としても出演し、映画の音楽を担当したイギリスのミュージシャン、ジョー・ストラマーが書き下ろしました。
ザカライアとマギーによるシリアルキラー処刑シーン
劇的交響曲 《ロメオとジュリエット》 作品17 第1部 ストロフ (詩節) 「忘れようがない はじめての熱狂よ」
作曲者 | エクトル・ベルリオーズ(Hector Berlioz, 1803-1869) フランスの作曲家/指揮者。 |
Artist | ジョン・エリオット・ガーディナー(John Eliot Gardiner) イギリスの指揮者。 オルケストル・レヴォリューショネル・エ・ロマンティック(Orchestre Révolutionnaire et Romantique) 1989年にジョン・エリオット・ガーディナーによって設立された古楽器オーケストラ。 モンテヴェルディ合唱団(Monteverdi Choir) 1964年にジョン・エリオット・ガーディナーによって設立された合唱団。 キャサリン・ロビン(Catherine Robbin) カナダ出身のメゾソプラノ歌手。 |
ビリーとチャーリーの愛人アンジェラとのベッドシーン
Artist | ヴェダ・ブラウン(Veda Brown) アフリカ系アメリカ人のゴスペル/元R&Bシンガー。 |
リリース | 1974年 |
作曲者 | カール・スミス(Carl Smith) アメリカのソングライター/プロデューサー。 |
ビリーがアンジェラを撃ちハンスとマーティのところに向かう
Artist | ザ・ウォークメン(The Walkmen) ニューヨークとフィラデルフィアを拠点に活動する5人組インディー・ロック・バンド。 |
リリース | 2010年 |
作曲者 | ハミルトン・リーサウザー(Hamilton Leithauser) ポール・マルーン(Paul Maroon) ウォルター・マーティン(Walter Martin) ピーター・バウアー(Peter Bauer) マット・バリック(Matt Barrick) |
『Angela Surf City』は、ザ・ウォークメン(The Walkmen)の5枚目スタジオアルバム『Lisbon』に収録されている曲です。
バーのBGM(マーティがハンスにクエーカーの話をする)
Artist | クロード・キング(Claude King, 1923-2013) アメリカのカントリーミュージック・シンガーソングライター。 |
リリース | 1961年 |
作曲者 | ティルマン・フランクス(Tillman Franks, 1920-2006) 多くのカントリーミュージックアーティストのマネージャーを務めたアメリカのベーシスト/ソングライター。 |
バーのBGM(マーティがハンスに話すのをビリーが止めに入る)
Artist | フェリス・ブラザース(The Felice Brothers) 2005年にニューヨークで結成されたフォークロック/カントリーロックバンド。 |
リリース | 2011年 |
作曲者 | イアン・フェリス(Ian Felice) ジョシュ・ローソン(Josh Rawson) ジェームズ・フェリス(James Felice) グレゴリー・ファーリー(Gregory Farley) |
『Dallas』は、フェリス・ブラザース(The Felice Brothers)のスタジオアルバム『Celebration, Florida』に収録されている曲です。
ハンス、マーティ、ビリーが砂漠にやって来るシーン
Artist | ディア・ティック(Deer Tick) ロードアイランド州プロビデンス出身のオルタナティヴ・ロックバンド。 |
リリース | 2005年 |
作曲者 | ジョン・ジョセフ・マッコーリー三世(John Joseph McCauley III) |
三人が各自で脚本について考えるシーン
Artist | ジョシュ T. ピアソン(Josh T. Pearson) アメリカ・テキサス州出身のミュージシャン。 |
リリース | 2011年 |
作曲者 | ジョシュ T. ピアソン(Josh T. Pearson) |
『Country Dumb』は、ジョシュ T. ピアソンのデビュースタジオアルバム『Last Of The Country Gentlemen』に収録されている曲です。
ビリーがマーティとハンスに自分が考えたストーリーを披露する
歌劇《月》-「あ、月があるよ!(邦訳)」
作曲者 | カール・オルフ(Carl Orff, 1895-1982) ドイツ・ミュンヘン出身の作曲家/音楽教育者。 代表作『カルミナ・ブラーナ』 |
作曲年 | 1937年 – 1938年 |
Artist | ヴォルフガング・サヴァリッシュ(Wolfgang Sawallisch, 1923-2013) ドイツ・ミュンヘン生まれの指揮者/ピアニスト。 フィルハーモニア管弦楽団(The Philharmonia Orchestra) ロンドンに拠点を置くイギリスのオーケストラ。1945年設立。 テレサ・ホロウェイ(Teresa Holloway) フィルハーモニア合唱団(The Philharmonia Chorus) |
『Der Mond』は、グリム童話第2巻に収録されている『月』(原題:Der Mond)に基づいて作られた童話オペラです。
1939年ドイツのバイエルン国立歌劇場で初演され、日本では2005年に札幌室内歌劇場で「月を盗んだ話」というタイトルで日本語上演されました。
この後「砂漠を歩くハンスがチャーリーの手下が待機している場所にたどり着く」でもこの曲が使われています。
砂漠を歩くハンスがチャーリーの手下が待機している場所にたどり着く
歌劇《月》-「あ、月があるよ!(邦訳)」
作曲者 | カール・オルフ(Carl Orff, 1895-1982) ドイツ・ミュンヘン出身の作曲家/音楽教育者。 代表作『カルミナ・ブラーナ』 |
作曲年 | 1937年 – 1938年 |
Artist | ヴォルフガング・サヴァリッシュ(Wolfgang Sawallisch, 1923-2013) ドイツ・ミュンヘン生まれの指揮者/ピアニスト。 フィルハーモニア管弦楽団(The Philharmonia Orchestra) ロンドンに拠点を置くイギリスのオーケストラ。1945年設立。 テレサ・ホロウェイ(Teresa Holloway) フィルハーモニア合唱団(The Philharmonia Chorus) |
「ビリーがマーティとハンスに自分が考えたストーリーを披露する」でもこの曲が使われていました。
ビリーが二丁拳銃で挑む銃撃戦
Artist | ザ・ウォークメン(The Walkmen) ニューヨークとフィラデルフィアを拠点に活動する5人組インディー・ロック・バンド。 |
リリース | 2010年 |
作曲者 | ハミルトン・リーサウザー(Hamilton Leithauser) ポール・マルーン(Paul Maroon) ウォルター・マーティン(Walter Martin) ピーター・バウアー(Peter Bauer) マット・バリック(Matt Barrick) |
「酔ったマーティがパーティでクエーカーの話をする」でもこの曲が使われていました。
書き上げた脚本を手にマーティがビルの自宅から出ていく
邦題『悲しきロック・ビート』
Artist Cover ver. | The Stone Poneys featuring Linda Ronstadt ストーン・ポニーズ(The Stone Poneys) アメリカ・ロサンゼルスで結成されたフォークロックトリオ。 リンダ・ロンシュタット(Linda Ronstadt) アメリカ・アリゾナ州ツーソン出身の女性歌手/ミュージシャン。1970年代から1980年代にかけて一世を風靡し、ウエストコーストの歌姫と呼ばれる。 |
リリース | 1967年 |
作曲者 | マイク・ネスミス(Michael Nesmith, 1942-2021) アメリカのミュージシャン/作詞家/俳優/小説家/実業家/慈善家。ロックバンド「ザ・モンキーズ」のメンバーとして知られる。 |
Original ver. | 1966年:ザ・グリーンブライアー・ボーイズ(The Greenbriar Boys) |
「マーティがビリーの家で目を覚ます」でもこの曲が使われていました。
エンドクレジット
Artist Cover ver. | P・P・アーノルド(P.P. Arnold) アメリカのソウルシンガー、 1946年ロサンゼルス生まれ。 |
リリース | 1967年 |
作曲者 | キャット・スティーヴンス(Cat Stevens) イギリスのシンガーソングライター/ミュージシャン。 |
「ダイヤのジャックが橋の上で二人の男を射殺する」でもこの曲が使われていました。
『セブン・サイコパス』のサントラ
『セブン・サイコパス』はカーター・バーウェル(Carter Burwell)が音楽を担当しました。カーター・バーウェルは、アメリカ・ニューヨーク出身の映画音楽作曲家です。『ヒットマンズ・レクイエム』などマーティン・マクドナー作品の音楽を手掛けているほか、コーエン兄弟の映画も全て音楽を担当しています。
『セブン・サイコパス』キャスト・スタッフ
監督 | マーティン・マクドナー(Martin McDonagh) |
脚本 | マーティン・マクドナー(Martin McDonagh) |
製作 | マーティン・マクドナー(Martin McDonagh) |
グレアム・ブロードベント(Graham Broadbent) | |
ピーター・チャーニン(Peter Czernin) | |
音楽 | カーター・バーウェル(Carter Burwell) |
公開 | 2012年12月7日 |
2013年11月2日 | |
上映時間 | 110分 |
マーティ・ファラナン:コリン・ファレル(Colin Farrell)
ビリー・ビックル:サム・ロックウェル(Sam Rockwell)
チャーリー(チャールズ)・コステロ:ウディ・ハレルソン(Woody Harrelson)
ハンス・キェシロフスキ:クリストファー・ウォーケン(Christopher Walken)
ザカライア・リグビー:トム・ウェイツ(Tom Waits)
カーヤ:アビー・コーニッシュ(Abbie Cornish)
アンジェラ:オルガ・キュリレンコ(Olga Kurylenko)
パウロ:ジェリコ・イヴァネク(Željko Ivanek)
マイラ・キェシロフスキ:リンダ・ブライト・クレイ(Linda Bright Clay)
ティック・クアン・ドック:ロング・グエン(Long Nguyen)
クエーカー:ハリー・ディーン・スタントン(Harry Dean Stanton)
マギー:アマンダ・メイソン・ウォーレン(Amanda Mason Warren)
キラー:ジェームズ・ヘバート(James Hébert)
フッカー:クリスティン・マルツァーノ(Christine Marzano)
デニス:ケヴィン・コリガン(Kevin Corrigan)
シャリース:ガボレイ・シディベ(Gabourey Sidibe)
ラリー:マイケル・ピット(Michael Pitt)
トミー:マイケル・スタールバーグ(Michael Stuhlbarg)
ブロンドの女:ヘレナ・マットソン(Helena Mattsson)
陪審員:クリスピン・グローヴァー(Crispin Glover)
コメント