2019年に制作されたイギリス・アメリカ合作映画『ジュディ 虹の彼方に』(原題:Judy)は、『オズの魔法使』のドロシー役で知られるジュディ・ガーランドの伝記映画です。ジュディ・ガーランド晩年のロンドン公演を中心に、幼少期からの人生が描かれています。
レネー・ゼルウィガーが吹き替えなしでジュディ役を演じ、第92回アカデミー賞で主演女優賞を獲得しました。
- 『ジュディ 虹の彼方に』の挿入曲
- 娘ライザのホームパーティで流れている曲
- ジュディが人気子役ミッキーと食事をするカフェのBGM | 回想シーン
- 【ロンドン公演】リハーサル用に準備されている曲
- 1回目のステージ – ジュディが歌う曲
- 2回目のステージ – ジュディがダンサーを従えて歌う曲
- ジュディがファンの家でピアノに合わせて歌う曲
- ミッキーがジュディを街に連れ出すシーン
- 3回目のステージ – ジュディが酩酊状態で歌えなかった曲
- 4回目のステージ – ジュディが歌う曲
- 5回目のステージ – ジュディが歌う曲(途中で転倒してしまう)
- ロニーに頼んでステージに上がったジュディが歌う曲 1曲目
- ロニーに頼んでステージに上がったジュディが歌う曲 2曲目
- 歌えなくなったジュディのために観客が歌う曲
- 『ジュディ 虹の彼方に』のサントラ
- 『ジュディ 虹の彼方に』キャスト・スタッフ
『ジュディ 虹の彼方に』の挿入曲
『ジュディ 虹の彼方に』の挿入曲を流れた順番に紹介していきます。(ネタバレにご注意ください)
娘ライザのホームパーティで流れている曲
Take Care of Your Homework
作曲:Homer Banks, Donald Davis, Raymond Jackson and Thomas F. Kelly
アーティスト:Johnnie Taylor
リリース年:1969年
『Take Care of Your Homework』は、ブルース、R&B、ソウル、ゴスペルからポップ、ドゥーまで幅広いジャンルを演奏したレコーディングアーティスト、ジョニー・ハリソンのヒット曲です。
1969年にリリースされました。
ジュディが泊まる場所がなく娘の家を訪れるシーン
ジュディが人気子役ミッキーと食事をするカフェのBGM | 回想シーン
No Other Love
(Chopin: Étude Op.10, No.3)
作曲:Paul Weston and Bob Russell
アーティスト:Jo Stafford and Paul Weston & His Orchestra
リリース年:1950年
『No Other Love』は、アメリカの歌手/女優、ジョー・スタッフォードッフォードの曲です。
この曲は、『別れの曲』として知られているショパンの『練習曲 作品10 第3番』のメロディを使って作られています。
ハンバーガーを食べようとするジュディに見張りの大人が注意をするシーン
【ロンドン公演】リハーサル用に準備されている曲
Over the Rainbow
作曲:Harold Arlen and E.Y. Harburg (as E Harburg)
アーティスト:Judy Garland
リリース年:1938年
『Over the Rainbow』は、世界的に広く親しまれているスタンダード・ナンバーです。『虹の彼方に』『虹の彼方へ』の邦題でも知られています。
1939年の米・ミュージカル映画『オズの魔法使』でドロシーを演じたジュディ・ガーランドが劇中この曲を歌い、アカデミー歌曲賞を受賞しています。
ジュディが会場に入ると、バンドリーダーのバートがキーを確認するようにピアノを鳴らし、この曲を口ずさんでいました。それを聞いたジュデイは「懐かしい曲だ」と言いますが、リハーサルをする気分ではないと話します。なんとかリハーサルを始めようと、バートはイントロをピアノで弾きますが、ジュディは「曲の相談はないの?」と言って歌わずに外に出て行ってしまいました。
@ロンドン、教会(リハーサル会場)
1回目のステージ – ジュディが歌う曲
By Myself
作曲:Howard Dietz and Arthur Schwartz
オリジナル版:Jack Buchanan(1937)
アーティスト:Judy Garland(1957)
『By Myself』は、ジャズのスタンダードナンバーです。
もともとは、1937年初演のミュージカル『Between the Devil』のショー・チューンとして作られた曲でしたが、1953年のミュージカル映画『バンド・ワゴン』でミュージカルナンバーとして使われ、広く知られるようになりました。
ジュディ・ガーランドのバージョンは、1957にリリースされたアルバム『Alone』に収録されています。
ジュディは、映画のポスターにも使われた黒地に花柄のタイトロングドレスを着てこの曲を歌っています。
2回目のステージ – ジュディがダンサーを従えて歌う曲
The Trolley Song
作曲:Ralph Blane and Hugh Martin
オリジナル版: Judy Garland(1944)
『The Trolley Song』は、1944年のアメリカミュージカル映画『若草の頃』(原題:Meet Me in St. Louis, )のオリジナルサウンドトラックです。
主演をつとめたジュディ・ガーランドが歌い、1944年にリリースされました。
ジュディがダンサーを従えてステップを踏みながら歌うナンバー。
ジュディがファンの家でピアノに合わせて歌う曲
Get Happy
作曲:Harold Arlen and Ted Koehler
オリジナル版: Ted Wallace & His Campus Boys(1930)
アーティスト:Judy Garland(1951)
『Get Happy』は、ハロルド・アーレン(作曲)とテッド・ケーラー(作詞)が書いた曲です。
1930年初演のブロードウェイミュージカル『The Nine-Fifteen Revue』で人気歌手ルース・エッティングがこの曲を歌いました。
ジュディ・ガーランドは、自身最後のMGM映画『サマー・ストック』(1950)でこの曲を歌いました。そして、その後もライブ・コンサートでこの曲を演奏し続けました。
長年のファンの男性は、涙で演奏が続けられなくなります。そんな彼をジュディは後ろから優しく抱きしめます。
ミッキーがジュディを街に連れ出すシーン
Take My Heart
作曲:Max Uballez
アーティスト:The Romancers
リリース年:1966年
ザ・ロマンサーズ(The Romancers)は、1961年にロサンゼルスのイーストサイドで結成されたチカーノ・ロックバンドです。『Take My Heart』は、1966年にシングルリリースされました。
ライザのパーティーで出会ったミッキー・ディーンズが突然ロンドンに現れました。
3回目のステージ – ジュディが酩酊状態で歌えなかった曲
San Francisco
作曲:Walter Jurmann, Gus Kahn and Bronislau Kaper
オリジナル版: Jeanette MacDonald(1936)
アーティスト:Judy Garland(1961)
『Theme from San Francisco』は、1936年の米・ミュージカル映画『サンフランシスコ』の主題歌です。1906年に起きたサンフランシスコ地震を題材に作られた映画で、主演を務めた女優ジャネット・マクドナルドが歌っています。
この曲は、1984年にサンフランシスコの市歌に採用されました。
酩酊状態でステージに上がったジュディが客を罵倒してしまうシーン
4回目のステージ – ジュディが歌う曲
For Once in My Life
作曲:Ronald Miller and Orlando Murden
オリジナル版:Jean DuShon(1966)
アーティスト:Judy Garland(1969)
『For Once in My Life』は、ロナルド・ミラー(作曲)とオーランド・マーデン(作詞)が1965年に作った曲です。1967年にリリースされたスティービー・ワンダーのバージョンのヒットによりスタンダード・ナンバーとなりました。
ジュディ・ガーランドのバージョンは、『Judy. London. 1969.』に収録されています。
ジュディは、白っぽいパンツスーツに赤いスカートを巻いたステージ衣装で歌っています。
この曲は、ジュディとミッキーの結婚式のシーンから流れています。
5回目のステージ – ジュディが歌う曲(途中で転倒してしまう)
San Francisco
作曲:Walter Jurmann, Gus Kahn and Bronislau Kaper
オリジナル版: Jeanette MacDonald(1936)
アーティスト:Judy Garland(1961)
1936年の米・ミュージカル映画『サンフランシスコ』の主題歌『Theme from San Francisco』です。
ジュディは、3回目のステージでは酩酊状態でこの曲を歌えませんでした。
ロニーに頼んでステージに上がったジュディが歌う曲 1曲目
Come Rain or Come Shine
作曲:Johnny Mercer and Harold Arlen
オリジナル版:Tommy Dorsey and His Orchestra(1946)
アーティスト:Judy Garland(1956)
『Come Rain Or Come Shine』は、ジャズのスタンダードナンバーです。
1946年初演のアメリカのミュージカル『セント・ルイス・ウーマン』のショー・チューンで、ジョニー・マーサー(作詞)とハロルド・アーレン(作曲)が作りました。
『降っても晴れても』の邦題で知られています。
ジュディ・ガーランドのバージョンは、スタジオアルバム『Judy』(1956) に収録されています。
ジュディはジャケットを脱いでステージに上がり、黒のノースリーブワンピース姿でこの曲を歌っています。
ロニーに頼んでステージに上がったジュディが歌う曲 2曲目
Over the Rainbow
作曲:Harold Arlen and E.Y. Harburg (as E Harburg)
アーティスト:Judy Garland
リリース年:1938年
ジュディ・ガーランドがアカデミー歌曲賞を受賞した『Over the Rainbow』です。
ジュディが歌う最後の曲です。
ジュディはステージに腰を下ろしこの曲を歌いますが、途中で歌えなくなってしまいます。
歌えなくなったジュディのために観客が歌う曲
Over the Rainbow
作曲:Harold Arlen and E.Y. Harburg (as E Harburg)
アーティスト:Judy Garland
リリース年:1938年
ジュディ・ガーランドの『Over the Rainbow』です。『虹の彼方に』『虹の彼方へ』の邦題で知られています。
「私を忘れないでね。約束よ」がこの映画でのジュディの最後の言葉でした。
彼女の願いどおり『虹の彼方へ』などの名曲は、今もなおジュディ・ガーランドの名前と共に歌い継がれています。
『ジュディ 虹の彼方に』のサントラ
『ジュディ 虹の彼方に』はガブリエル・ヤレド(Gabriel Yared)が音楽を担当しました。ガブリエル・ヤレドは、レバノン出身の作曲家です。ジャン=リュック・ゴダール『勝手に逃げろ/人生』の映画音楽を手がけたことから、映画音楽を手がけるようになり『イングリッシュ・ペイシェント』でアカデミー作曲賞を受賞しました。
『ジュディ 虹の彼方に』キャスト・スタッフ
監督 | ルパート・グールド(Rupert Goold) |
脚本 | トム・エッジ(Tom Edge) |
原作 | ピーター・キルター(Peter Quilter) |
製作 | デヴィッド・リヴィングストーン(David Livingstone) |
音楽 | ガブリエル・ヤレド(Gabriel Yared) |
配給 | ギャガ |
公開 | 2019年9月27日 |
2019年10月4日 | |
2020年3月6日 | |
上映時間 | 118分 |
ジュディ・ガーランド:レネー・ゼルウィガー(Renée Zellweger)
十代のジュディ:ダーシー・ショウ(Darci Shaw)
ロザリン・ワイルダー:ジェシー・バックリー (Jessie Buckley)
ミッキー・ディーンズ:フィン・ウィットロック(Finn Wittrock)
シドニー・ラフト:ルーファス・シーウェル(Rufus Sewell)
バーナード・デルフォント:マイケル・ガンボン (Michael Gambon)
ルイス・B・メイヤー:リチャード・コーデリー(Richard Cordery)
ローナ・ラフト:ベラ・ラムジー(Bella Ramsey)
バート:ロイス・ピアソン(Royce Pierreson)
ダン:アンディ・ナイマン(Andy Nyman)
ベン:フィル・ダンスター(Phil Dunster)
スタン:ダニエル・セルケイラ(Daniel Cerqueira)
アスキス:アーサー・マクベイン(Arthur McBain)
ロニー・ドネガン:ジョン・ダグリーシュ(John Dagleish)
ライザ・ミネリ:ジェマ・リア=デヴェロー(Gemma-Leah Devereux)
ノエル:デヴィッド・ルービン(David Rubin)
ジョーイ・ラフト:ルウィン・ロイド(Lewin Lloyd)
マーガレット・ハミルトン:フェネラ・ウールガー(Fenella Woolgar)
ミッキー・ルーニー:ガス・バリー(Gus Barry)
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