2003年に制作された映画『ロスト・イン・トランスレーション』(原題:Lost in Translation)は、東京を舞台とした恋愛映画です。ビル・マーレイとスカーレット・ヨハンソンが出演しています。
ソフィア・コッポラが監督・脚本をつとめ、第76回アカデミー賞では、作品賞・監督賞を含む4部門にノミネートされ、脚本賞を受賞しました。
- 『ロスト・イン・トランスレーション』の挿入曲
- オープニング
- ボブがタクシーから夜の東京を眺めるシーン
- ボブの東京滞在1日目、ホテルのバーで歌手が歌っている曲
- シャーロットがホテルの部屋で足を痛めるシーン
- ボブが撮影を終えた夜、ホテルのバーで歌手が歌っている曲
- ホテルのバー BGM
- 水中エアロビクスで使われている曲
- ホテルのバーでトリオ(Vo, Piano, Guitar)が演奏している曲
- シャーロットがホテルの窓から東京をぼんやり眺めるシーン
- ボブとシャーロットが訪れるクラブで流れている曲
- ボブがクラブで日本人男性の話を聞くシーン
- ボブがパーティでシャーロット達の写真を撮り楽しむシーン
- パーティでみんながダンスを楽しむ曲
- カラオケルームでチャーリーが歌う曲
- カラオケルームでボブが歌う曲 1曲目
- カラオケルームでシャーロットが歌う曲
- カラオケルームでボブが歌う曲 2曲目
- カラオケルームで日本人の友人が歌っている曲
- シャーロットがタクシーから夜の東京を眺めるシーン
- ボブとシャーロットがストリップバーを訪れるシーン
- 映画女優のケリーがホテルのバーで歌っている曲
- ボブとシャーロットがベッドで観ている映画の曲
- シャーロットが新幹線に乗り京都を訪れるシーン
- ボブが携帯電話の着信音につかっている曲
- ボブと一夜を共にした女性歌手がボブの部屋で歌っている曲
- ボブが日本を離れる前夜、ホテルのバーで男性歌手が歌っている曲
- ラストシーン、エンドクレジット 1曲目
- エンドクレジット 2曲目
- エンドクレジット 3曲目
- 『ロスト・イン・トランスレーション』のサントラ
- 『ロスト・イン・トランスレーション』キャスト・スタッフ
『ロスト・イン・トランスレーション』の挿入曲
『ロスト・イン・トランスレーション』の挿入曲を流れた順番に紹介していきます。(ネタバレにご注意ください)
オープニング
City Girl
アーティスト:Kevin Shields
リリース年:2003年 ( SOUNDTRACK『Lost In Translation』)
『City Girl』は、映画『ロスト・イン・トランスレーション』のオリジナルサウンドトラックです。映画の音楽を担当したアイルランド人ミュージシャン、ケヴィン・シールズ(Kevin Shields)が曲を作りました。
この後「エンドクレジット 2曲目」でもこの曲が使われています。
ボブがタクシーから夜の東京を眺めるシーン
Girls
作曲:Tim Holmes and Richard Fearless
アーティスト:Death In Vegas
リリース年:2002年
『Girls』は、イギリスのエレクトロデュオ、デス・イン・ベガス(Death In Vegas)の3枚目のアルバム『Scorpio Rising』に収録されている曲です。
ボブの東京滞在1日目、ホテルのバーで歌手が歌っている曲
The Thrill Is Gone
作曲:Roy Hawkins and Rick Darnell
オリジナル版:Roy Hawkins(1951)
『The Thrill Is Gone』は、ブルースのスタンダードナンバーです。
アメリカのブルース歌手ロイ・ホーキンスが歌い1951年にリリースされました。
バーに居合わせたアメリカ人ビジネスマンがボブに話しかけるシーン
シャーロットがホテルの部屋で足を痛めるシーン
Fantino
作曲:Sébastien Tellier
アーティスト:Sébastien Tellier
リリース年:2000年
『Fantino』は、フランスのシンガーソングライター/マルチ楽器奏者、セバスチャン・テリエ(Sébastien Tellier)の曲です。デビューアルバム『L’Incroyable Vérité』に収録されています。
シャーロットはベッドにあがり桜のオブジェを飾りつけますが、床に降りた時に足を痛めてしまいます。
ボブが撮影を終えた夜、ホテルのバーで歌手が歌っている曲
Scarborough Fair/Canticle
作曲:Paul Simon and Art Garfunkel
オリジナル版:Simon & Garfunkel (1968)
『Scarborough Fair/Canticle』は、サイモン&ガーファンクル(Simon & Garfunkel)の3作目のアルバム『パセリ・セージ・ローズマリー・アンド・タイム』に収録されている曲です。
1967年のアメリカ青春恋愛映画『卒業』で使われ、世界中で知られるようになりました。
ポール・サイモン/アート・ガーファンクルの曲が使われている映画一覧はコチラ
撮影後、ボブはメイクをしたまま撮影時の衣装でバーを訪れます。
ホテルのバー BGM
Blue Atmosphere
作曲:Francesco Santucci, Antonello Vannucchi, Giorgio Rosciglione, and Giovanni Cristian
イタリアのジャズ奏者たちが演奏する『Blue Atmosphere』が使われています。
演奏するのは以下のアーティストです。
フランチェスコ・サントゥッチ(Sax)
アントネッロ・ ヴァンヌッチ(Key)
ジョルジオ・ロシリオーネ(Guitar/bass)
ジョヴァンニ・クリスティアニ(Perc)
バーで飲んでいるボブの隣にシャーロットが座り、二人が初めて会話を交わすシーン
水中エアロビクスで使われている曲
Love Gun
作曲:Rick James
アーティスト:Rick James
リリース年:1979
『Love Gun』は、アメリカのファンクミュージシャン/ベーシスト、リック・ジェームス(Rick James)の曲です。3枚目のスタジオアルバム『Fire It Up』に収録されています。
ボブがホテルのプールで泳ぐシーン
ホテルのバーでトリオ(Vo, Piano, Guitar)が演奏している曲
You Stepped Out of a Dream
作曲:Nacio Herb Brown、Gus Kahn
オリジナル版:Glenn Miller and His Orchestra(1940)
『You Stepped Out of a Dream』は、ジャズのスタンダードナンバーです。
1941年の米・ミュージカル映画『美人劇場』(原題:Ziegfeld Girl)で、トニー・マーティンが歌い人気の曲となりました。
シャーロット夫婦が女優ケリーらとバーで飲むシーン
シャーロットがホテルの窓から東京をぼんやり眺めるシーン
Tommib
作曲:Squarepusher
アーティスト:Squarepusher
リリース年:2001年
『Tommib』は、イギリスのミュージシャン、スクエアプッシャー(Squarepusher)の5枚目のスタジオアルバム『Go Plastic』に収録されている曲です。
ボブとシャーロットが訪れるクラブで流れている曲
The State We’re In
作曲:Tom Rowlands and Ed Simons
アーティスト:The Chemical Brothers
リリース年:2002年
『The State We’re In』は、イギリスの電子音楽系の音楽ユニット、ケミカル・ブラザーズ(The Chemical Brothers)の4thスタジオアルバム『Come With Us』に収録されている曲です。
ボブとシャーロットが初めていっしょに出かけるシーン。
ボブが派手な迷彩柄のTシャツを裏返しで着て、首元のタグをシャーロットに切ってもらうシーンから曲が流れています。
ボブがクラブで日本人男性の話を聞くシーン
She Gets Around
作曲:Jason Falkner, Roger Joseph Manning Jr., and Brian Reitzell
アーティスト:TV Eyes
リリース年:2003年
『She Gets Around』は、アメリカのシンセポップグループ、 ティーヴィー・アイズ(TV Eyes)の曲です。
2003年にシングルリリースされました。
ボブがパーティでシャーロット達の写真を撮り楽しむシーン
Feeling I Get
作曲:Mike Brewer
アーティスト:Mary Butterworth Group
リリース年:1969
『Feeling I Get』は、カリフォルニア出身のサイケ・ロック・バンド、メアリー・バターワース・バンド(Mary Butterworth Group)の曲です。1969年にリリースされたセルフタイトルアルバムに収録されています。
パーティでみんながダンスを楽しむ曲
Too Young
アーティスト:Phoenix
リリース年:2000年
『Too Young』は、フランスのインディー・ロックバンド、フェニックス(Phoenix)のデビューアルバム『United』に収録されている曲です。
フェニックスは、パリ近郊ヴェルサイユで幼なじみとして育った4人で結成されたロックバンドです。
ボーカルのトーマス・マーズは、2011年にソフィア・コッポラ監督とイタリアで結婚式を挙げました。
カラオケルームでチャーリーが歌う曲
God Save the Queen
作曲:Paul Cook, Steve Jones, John Lydon, and Glen Matlock
オリジナル版:Sex Pistols(1977)
『ゴッド・セイヴ・ザ・クイーン』は、イングランドのパンクロックバンド、セックス・ピストルズ(Sex Pistols)の曲です。1977年にシングルリリースされ、スタジオアルバム『勝手にしやがれ!!』に収録されました。
カラオケルームでボブが歌う曲 1曲目
(What’s So Funny ‘Bout) Peace, Love, and Understanding
作曲:Nick Lowe
オリジナル版:Brinsley Schwarz(1974)
『(What’s So Funny ‘Bout) Peace, Love, and Understanding』は、イギリスのロックミュージシャン/音楽プロデューサー、ニック・ロウが作った曲です。
パブロックバンドのブリンズリー・シュウォーツ(Brinsley Schwarz)がレコーディングし、1974年にリリースされました。
カラオケルームでシャーロットが歌う曲
Brass in Pocket
作曲:Chrissie Hynde and James Honeyman-Scott
アーティスト:Pretenders
リリース年:1980年
『Brass in Pocket』は、イギリス系アメリカ人のロック バンド、プリテンダーズ(Pretenders)の曲です。
デビューアルバム『Pretenders』に収録されてます。
プリテンダーズは、女性ロッカーのクリッシー・ハインドを中心に1978年に結成されたイギリス系アメリカ人のロック バンドです。
現在、クリッシー以外オリジナルメンバーは残っていませんが、バンドの活動は継続され、クリッシーはカリスマ的人気を誇っています。
カラオケルームでボブが歌う曲 2曲目
More Than This
作曲:Bryan Ferry
アーティスト:Bryan Ferry
リリース年:1982年
『More Than This』はイギリスのロックバンド、ロキシー・ミュージックの8thスタジオアルバム『アヴァロン』(Avalon)に収録されている曲です。
『夜に抱かれて』の邦題でも知られています。
カラオケルームで日本人の友人が歌っている曲
風をあつめて
作曲:松本隆(作詞)、細野晴臣(作曲)
アーティスト:はっぴいえんど
リリース年:1970年
はっぴいえんどは、大瀧詠一(Vocal)、松本隆(Drums)、細野晴臣(Bass)、鈴木茂(Guitar) の四人から成る日本のフォークロックバンドです。
『風をあつめて』は、はっぴいえんどの2枚目のスタジオ・アルバム『風街ろまん』に収録されています。
ボブとシャーロットがカラオケルームの外に座っている間、日本人の友人が歌っています。
この後「エンドクレジット 3曲目」でもこの曲が使われています。
シャーロットがタクシーから夜の東京を眺めるシーン
Sometimes
作曲:Kevin Shields
アーティスト:My Bloody Valentine
リリース年:1991年
マイ・ブラッディ・ヴァレンタイン(My Bloody Valentine)は、1983年にアイルランドの首都ダブリンで結成されたオルタナティヴ・ロックバンドです。
『ロスト・イン・トランスレーション』の音楽を担当したアイルランド人ミュージシャン、ケヴィン・シールズは、このバンドでリード・ボーカルをつとめています。
『Sometimes』は、マイ・ブラッディ・ヴァレンタインの2作目のスタジオアルバム『ラヴレス』(Loveless)に収録されています。
ボブとシャーロットがタクシーでホテルに戻るシーン
ボブとシャーロットがストリップバーを訪れるシーン
Fuck the Pain Away
作曲:Peaches
アーティスト:Peaches
リリース年:2000年
『Fuck the Pain Away』は、カナダのミュージシャン、ピーチズ(Peaches)の2ndアルバム『The Teaches of Peaches』に収録されている曲です。
映画女優のケリーがホテルのバーで歌っている曲
Nobody Does it Better
作曲:Marvin Hamlisch、Carole Bayer Sager
オリジナル版:Carly Simon(1977)
『Nobody Does it Better』は、1977年のスパイ/アクション映画『007 私を愛したスパイ』の主題歌です。
アメリカの女性シンガーソングライター、カーリー・サイモンが歌っています。
ボブとシャーロットがベッドで観ている映画の曲
La Dolce Vita
作曲:Nino Rota
リリース年:1960年
『La Dolce Vita』は、1960年のイタリア映画『甘い生活』のオリジナルサウンドトラックです。
映画音楽を担当したイタリアの作曲家ニーノ・ロータの作品です。
シャーロットが新幹線に乗り京都を訪れるシーン
Alone in Kyoto
作曲:Nicolas Godin and Jean-Benoît Dunckel
アーティスト:Air
リリース年:2003年 ( SOUNDTRACK『Lost In Translation』)
『Alone in Kyoto』は、映画『ロスト・イン・トランスレーション』のオリジナルサウンドトラックです。
ソフィア・コッポラ監督の初監督作品『ヴァージン・スーサイズ』で映画音楽を担当したフランスのエレクトロ・ポップ・デュオ、エール(Air)の作品です。
ボブが携帯電話の着信音につかっている曲
Fantaisie Impromptu in C sharp minor, Opus 66
作曲:Frédéric Chopin
フレデリック・ショパン作曲の『即興曲第4番 嬰ハ短調 遺作 作品66』。
ピアノの詩人と呼ばれているポーランド出身の作曲家ショパンが作ったピアノ曲です。この曲はショパンの死後『幻想即興曲』のタイトルで出版されました。
ボブがサウナの浴室に入っていると妻から電話がかかってきます。
ボブと一夜を共にした女性歌手がボブの部屋で歌っている曲
Midnight at the Oasis
作曲:David Nichtern
オリジナル版:Maria Muldaur(1970)
『Midnight at the Oasis』は、アメリカのフォーク/ブルース歌手、マリア・マルダー(Maria Muldaur)のデビューアルバム『Maria Muldaur』に収録されている曲です。
『真夜中のオアシス』の邦題でも知られています。
シャーロットが部屋を訪れ、ボブを食事に誘うシーン。
ボブが日本を離れる前夜、ホテルのバーで男性歌手が歌っている曲
So Into You
作曲:Buddy Buie, Robert Nix, and Dean Daughtry
オリジナル版: Atlanta Rhythm Section(1976)
『So Into You』は、アメリカのサザン・ロック・バンド、アトランタ・リズム・セクション(Atlanta Rhythm Section)のヒット曲です。6枚目のスタジオアルバム『A Rock and Roll Alternative』に収録されています。
ホテルの火災報知機が鳴りボブとシャーロットはエントランスで顔を合わせることとなりました。二人は、その後バーに向かい話をします。
ラストシーン、エンドクレジット 1曲目
Just Like Honey
作曲:Jim Reid and William Reid
アーティスト:The Jesus & Mary Chain
リリース年:1985年
ジーザス&メリーチェイン(The Jesus & Mary Chain)は、ジムとウィリアムのリード兄弟を中心に、1984年にスコットランドで結成されたオルタナティヴ・ロックバンドです。
『Just Like Honey』は、ジーザス&メリーチェインのデビューアルバム『サイコキャンディ』(Psychocandy)に収録されています。
人混みの中、ボブがショーロットを抱きしめる別れのシーン
エンドクレジット 2曲目
City Girl
アーティスト:Kevin Shields
リリース年:2003年 ( SOUNDTRACK『Lost In Translation』)
映画の音楽を担当したアイルランド人ミュージシャン、ケヴィン・シールズの『City Girl』です。
この曲は「オープニング」でも使われていました。
エンドクレジット 3曲目
風をあつめて
作曲:松本隆(作詞)、細野晴臣(作曲)
アーティスト:はっぴいえんど
リリース年:1970年
はっぴいえんどの『風をあつめて』です。
「カラオケルームで日本人の友人が歌っている曲」でもこの曲が使われていました。
『ロスト・イン・トランスレーション』のサントラ
『ロスト・イン・トランスレーション』はブライアン・レイツェル(Brian Reitzell)とケヴィン・シールズ(Kevin Shields)、ロジャー・ジョセフ・マニング・ジュニア(Roger Joseph Manning Jr.)が音楽を担当しました。
ブライアン・レイツェルは、アメリカ・ロサンゼルスのパンクバンド、レッドクロスの元ドラマーです。初期のソフィア・コッポラ作品やドラマ『ハンニバル』で音楽を担当してます。
ケヴィン・シールズはマイ・ブラッディ・ヴァレンタインのボーカル・ギタリストです。
ロジャー・ジョセフ・マニング・Jr.はアメリカ・カリフォルニア出身のシンガーソングライターです。元ジェリーフィッシュのメンバーとしても知られています。
『ロスト・イン・トランスレーション』キャスト・スタッフ
監督 | ソフィア・コッポラ(Sofia Coppola) |
脚本 | ソフィア・コッポラ(Sofia Coppola) |
製作 | ソフィア・コッポラ(Sofia Coppola) |
ロス・カッツ(Ross Katz) | |
音楽 | ブライアン・レイツェル(Brian Reitzell) |
ケヴィン・シールズ(Kevin Shields) | |
ロジャー・ジョセフ・マニング・ジュニア(Roger Joseph Manning Jr.) | |
配給 | 東北新社 |
公開 | 2003年9月12日 |
2004年4月17日 | |
上映時間 | 102分 |
ボブ・ハリス:ビル・マーレイ(Bill Murray)
シャーロット:スカーレット・ヨハンソン(Scarlett Johansson)
ジョン:ジョバンニ・リビシ(Giovanni Ribisi)
ケリー・ストロング:アンナ・ファリス(Anna Faris)
マシュー南:藤井隆
チャーリー:林文浩
ソフィア・コッポラが監督した映画
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