ソフィア・コッポラ監督映画『プリシラ』の挿入曲32曲とサントラ&予告編紹介 | 解説付き全曲紹介Filmmusik
ソフィア・コッポラ監督映画『プリシラ』曲紹介はコチラから!
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ソフィア・コッポラ(Sofia Coppola)

ソフィア・コッポラ監督映画『プリシラ』の挿入曲32曲とサントラ&予告編紹介

2024年4月12日全国公開の映画『プリシラ』(原題:Priscilla)は、エルヴィス・プレスリーの元妻プリシラ・プレスリーの回想録『私のエルヴィス』を基に作られた映画です。ソフィア・コッポラ8作目の監督作品となります。

ケイリー・スピーニーがプリシラ役を、ジェイコブ・エロルディがエルヴィス役を演じ、ケイリー・スピーニーは第80回ヴェネツィア国際映画祭で女優賞を受賞しました。

『プリシラ』の挿入曲

プリシラ』の挿入曲を流れた順番に紹介していきます。(ネタバレにご注意ください)

現時点では、映画館で鑑賞し聴きとれた32曲のみの紹介になります。配信が開始されたら他の映画同様、全曲を調べて紹介します。

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オープニング

Going Home
邦題『家路』
Artist
cover ver.
アリス・コルトレーン(Alice Coltrane, 1937-2007)
アメリカのジャズピアニスト/オルガニスト/ハープ奏者。モダンジャズを代表するサックスプレーヤー、ジョン・コルトレーン(John Coltrane)の妻
リリース1972年
作曲者アリス・コルトレーン(Alice Coltrane, 1937-2007)
カルロス・サンタナ(Carlos Santana)
アメリカのギタリスト、1947年メキシコ生まれ。ラテンロックバンド「サンタナ」(Santana)を率いる。
Original ver.1923年:レイナルド・ウェレンラス(Reinald Werrenrath, 1883-1953)
アメリカのバリトン歌手。

『Going Home』は、アメリカの作曲家ウィリアム・アームズ・フィッシャー(William Arms Fisher, 1861-1948)が、自身の師であるドヴォルザーク(チェコの作曲家)の《交響曲第9番 ホ短調 作品95「新世界より」- 第2楽章》のテーマを使い作った曲です。

日本では、1930年代に『家路』として紹介され、以降沢山の日本語歌詞が付けられ『遠き山に日は落ちて』などのタイトルでも親しまれています。

オープニング・クレジット

Baby, I Love You
ベイビー・アイ・ラブ・ユー
Artist
cover ver.
ラモーンズ(Ramones)
1974年にニューヨークで結成されたパンクロックバンド。
リリース1980年
作曲者ジェフ・バリー(Jeff Barry)
アメリカのソングライター/音楽プロデューサー、1938年ニューヨーク生まれ。
代表曲『キッスでダウン』『ビー・マイ・ベイビー』『愛の告白』
エリー・グレニッチ(Ellie Greenwich, 1940-2009)
アメリカの歌手/ソングライター/プロデューサー。ジェフ・バリーとの共作で知られる。
フィル・スペクター(Phil Spector, 1939-2021)
アメリカの音楽プロデューサー。ウォール・オブ・サウンド(Wall of Sound)と呼ばれる独自のサウンドで60年代中期から一世を風靡した。
Original ver.1963年:ザ・ロネッツ(The Ronettes)
ニューヨーク出身の3人組女性歌手グループ。名プロジューサー、フィル・スペクターのプロジュースで1960年代前半のガールズポップスを代表する活躍をし、リードシンガーのロニーは1968年フィル・スペクターと結婚。

『ベイビー・アイ・ラブ・ユー』は、ザ・ロネッツ(The Ronettes)の代表曲です。
ここでは、ラモーンズ(Ramones)によるカバー・バージョンが使われています。

プリシラがテリーに声をかけられ週末のエルヴィスのパーティに誘われる

1959年、@西ドイツ・アメリカ空軍基地「イーグルクラブ」で流れる曲

Venus
ヴィーナス
Artistフランキー・アヴァロン(Frankie Avalon)
アメリカの歌手/俳優、1940年ペンシルベニア州フィラデルフィア生まれ。
12歳でテレビデビューし、1960年代に一世を風靡したビーチパーティームービーで活躍した元ティーンアイドル。
リリース1959年
作曲者エド・マーシャル(Ed Marshall)
アメリカのソングライター。

「ヴィーナス」(Venus)は、ローマ神話に登場する愛と美と性を司る女神です。
この曲では、理想の女性との出逢いとその恋の成就をヴィーナスに願う男性の思いが歌われています。


この後以下のシーンでもこの曲が使われています。
結婚後のプールサイドパーティ(ジュークボックスから流す曲)

エルヴィスのパーティで流れる曲(エルヴィスとプリシラが初めて会う)

Sweet Nothin’s
Artistブレンダ・リー(Brenda Lee)
アメリカの女性歌手、1944年ジョージア州アトランタ生まれ。
10歳でデビューし、身体が小柄ながらパンチの効いた歌声を持ち「リトル・ミス・ダイナマイト」と呼ばれ人気を博す。
リリース1959年
作曲者ロニー・セルフ(Ronnie Self, 1938-1981)
アメリカのロカビリー・シンガーソングライター。

『Sweet Nothin’s』は、ブレンダ・リー(Brenda Lee)のヒット曲です。
この曲がリリースされた時、ブレンダ・リーは14歳でした。

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エルヴィスがピアノを演奏し、パーティーを盛り上げる

Whole Lotta Shakin’ Going On
作曲者カーリー・ウィリアムズ(Curly Williams (as David Curly Williams)
アメリカのギタリスト/歌手。「ラディアンス・トリオ」のメンバー。
Original ver.1955年:ビッグ・メイベル(Big Maybelle, 1924-1972)
テネシー州ジャクソン出身のアメリカのR&Bシンガー。

『Whole Lotta Shakin’ Going On』は、アメリカのロカビリー歌手ジェリー・リー・ルイスのヒット曲(1957)として知られています。
ジェリー・リー・ルイスはこのヒットの翌年、3人目の妻が13歳であることが発覚し、論争を巻き起こす事態となりました。

プリシラが再びエルヴィス宅を訪れる(祖母に紹介される)

Fool for You
Artistレイ・チャールズ(Ray Charles, 1930-2004)
R&B/ソウルのパイオニアとして知られるジョージア州オールバニ出身の歌手/作曲家/ピアニスト。
リリース1955年
作曲者レイ・チャールズ(Ray Charles, 1930-2004)

エルヴィスとプリシラが初めてキスをする

翌日以降、学校に通うプリシラの様子が描かれています。

Crimson and Clover
邦題『クリムズンとクローバー』
Artistトミー・ジェイムス&ザ・ションデルズ(Tommy James and The Shondells)
1964年にミシガン州ナイルズで結成されたアメリカのロックバンド。
リリース1968年
作曲者トミー・ジェームズ(Tommy James)
アメリカのミュージシャン、1947年オハイオ州デイトン生まれ。
ピーター・ルチア (Peter Lucia, 1947-1987)
アメリカのドラマー。

プリシラがXmasプレゼントにエルヴィスから時計をプレゼントされる

(I Love You) For Sentimental Reasons
Artist
cover ver.
ライチャス・ブラザーズ(The Righteous Brothers)
1962年にカリフォルニア州で結成されたアメリカのボーカル・デュオ。ブルー・アイド・ソウルの代表格として知られる。
リリース1965年
作曲者パット・ベスト(Pat Best, 1923-2004)
アメリカのR&Bシンガー/ギタリスト/ソングライター。「ザ・フォー・チューンズ」のメンバー。
ディーク・ワトソン(Deek Watson, 1909-1969)
イリノイ州出身のアメリカのシンガー・ソングライター。
Original ver.1945年:ディーク・ワトソン&ブラウン・ドッツ(Deek Watson and His Brown Dots)
アメリカのヴォーカル・グループ「インク・スポッツ」脱退後のディーク・ワトソンによって結成されたボーカル・グループ。
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エルヴィスがアメリカに帰り、2年が経過する

プリシラはエルヴィスを想い手紙を書き続けますが連絡はありません。

Aura Lea
オーラ・リー
Artist
cover ver.
フェニックス(Phoenix)
フランスのインディー・ロックバンド。パリ近郊ヴェルサイユで育った幼なじみ4人で結成。ボーカルのトーマス・マーズはソフィア・コッポラ監督の夫。
ジャン・マックス・メリー(Jean-Max Méry)
パリを拠点とするフランスのキーボード奏者/オルガン奏者/ピアニスト/ソングライター。
作曲者ジョージ・R・プールトン(George R. Poulton, 1828-1867)
イギリス生まれのアメリカのミュージシャン/作曲家。
ウィリアム・ホワイトマン・フォスディック(W.W. Fosdick, 1825-1862)
アメリカの弁護士/詩人/作家/作詞家。
出版年1861年

『Aura Lea』は、1861年に出版されたバラードです。
当時流行していたミンストレル・ショーで演奏され人気となり、南北戦争時に兵士の間で流行しました。
米陸軍士官学校での卒業生の歌『Army Blue』や、エルヴィス・プレスリーの『ラヴ・ミー・テンダー』では、この曲のメロデイが使われています。


この後「エルヴィスとプリシラの娘リサが生まれる」でもこの曲が使われています。

航空券が届き、プリシラが一人でグレースランドに向かう

How You Satisfy Me
(邦訳:どのようにあなたは私を満足させますか)
Artistスペクトラム(Spectrum)
ソニック・ブームの芸名でも知られるイギリスのシンガーソングライター、ピーター・ケンバー(Peter Kember)によるユニット。
リリース1992年
作曲者ソニック・ブーム(Sonic Boom)
イギリスのシンガーソングライター/作曲家/レコードプロデューサー、1965年生まれ。サイケデリック・ロックバンド「スペースメン3」(Spacemen 3) の創設メンバー。
リチャード・フォームビー(Richard Formby)
イギリスのミュージシャン/エンジニア/プロデューサー。ソロ活動以外に「ジャズ・ブッチャー」(The JAZZ BUTCHER)、スペクトラム(Spectrum)など様々なバンドで活動するミュージシャン。

エルヴィスとプリシラの再会

Let Me In
Artistセンセーション(The Sensations)
アメリカ・フィラデルフィア出身のドゥーワップ・グループ。
リリース1961年
作曲者センセーションのメンバー
Yvonne Baker, Alphonso Howell, and George Minor

ラスベガスでのシーン

Ain’t That Peculiar
エイント・ザット・ペキュリアー
Artist
cover ver.
クインシー・ジョーンズ(Quincy Jones)
アメリカのジャズ・ミュージシャン/音楽プロデューサー/作曲家/編曲家、1933年ニューヨーク生まれ。マイケル・ジャクソンと共同プロデュースしたアルバム『スリラー』で売上世界一のギネス記録を持つ。
リリース1965年
作曲者スモーキー・ロビンソン(Smokey Robinson)
アメリカのR&Bアンドソウルシンガー/ソングライター/レコードプロデューサー、1940年ミシガン州デトロイト生まれ。モータウンの創立者の1人で、ボーカルグループ「ミラクルズ」のフロントマンとして活躍しその後長く副社長を務める。
ウォーレン・ムーア(Warren Moore, 1938-2017)
アメリカのシンガーソングライター/レコードプロデューサー。ボーカルグループ「ミラクルズ」の創設メンバー。
ボビー・ロジャーズ(Bobby Rogers, 1940-2013)
アメリカのミュージシャン/テナーシンガー。「ミラクルズ」の創設メンバー。
マーヴィン・タープリン(Marvin Tarplin, 1941-2011)
アメリカのギタリスト/ソングライター。「ミラクルズ」の創設メンバー。
Original ver.1965年:マーヴィン・ゲイ(Marvin Gaye, 1939-1984)
モータウン・レコードの創業者ベリー・ゴーディに才能を見出されソロシンガーとしてのキャリアをスタート。「モータウンのプリンス」「ソウルのプリンス」と称され人気を博す。
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翌朝、ラスベガスを後にする

Country
カントリー
Artistポーチーズ(Porches)
ニューヨークを拠点とするミュージシャン、アーロン・メイン(Aaron Maine)によるシンセ・ポップ・プロジェクト。
リリース2017年
作曲者アーロン・メイン(Aaron Maine)
アメリカのインディー・ポップ・アーティスト

グレースランドでの食事会で流れる曲

メンフィス・マフィアらを連れてエルヴィスが久しぶりに帰宅するシーン

Wives And Lovers
邦題『素晴らしき恋人たち』
Artist
cover ver.
ウェイン・ニュートン(Wayne Newton)
アメリカのポピュラー音楽歌手/俳優、1942年バージニア州ロアノーク生まれ。複数のアメリカ先住民族を祖先に持つ。
リリース1964年
作曲者バート・バカラック(Burt Bacharach, 1928-2023)
アメリカの作曲家/音楽プロデューサー/楽団指揮者。
代表作『雨にぬれても』『ニューヨーク・シティ・セレナーデ』『小さな願い』
ハル・デヴィッド(Hal David, 1921-2012)
バート・バカラックとの共作で知られるアメリカの作詞家。
代表作『雨にぬれても』『愛はすべてを越えて』『恋の面影』『世界は愛を求めている』
Original ver.1963年:ジャック・ジョーンズ(Jack Jones)

この曲は、1963年のアメリカ・コメディ映画『Wives & lovers』のプロモーションのために作られました。
「夫が他の女性に興味を持つことを避けるためにどうすべきか」といった既婚女性へのアドバイスが歌われています。

エルヴィスがプリシラをショッピングに連れて行き洋服を選ぶ

36-24-36
Artistシャドウズ(The Shadows)
イギリスのインストゥルメンタル・ロックグループ。
リリース1961年
作曲者シャドウズのメンバー
ジェット・ハリス(Jet Harris, 1939-2011)
ハンク・マーヴィン(Hank Marvin)
トニー・ミーハン(Tony Meehan, 1943-2005)
ルース・ウェルチ(Bruce Welch)

プリシラがエルヴィスの指示通りのスタイルになるためにヘアサロンを訪れる

エルヴィスはプリシラを仲間に加えメンフィス・マフィアらと街に繰り出す。

The Crystal Cat
Artistダン・ディーコン(Dan Deacon)
メリーランド州ボルチモアに拠点を置くアメリカの作曲家/電子音楽アーティスト、1981年生まれ。
リリース2007年
作曲者ダン・ディーコン(Dan Deacon)
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エルヴィスがプリシアに銃をプレゼントする

プリシラがエルヴィスらの夜遊びに加わる。

Forever
(邦訳:永遠に)
Artistリトル・ディッパーズ(The Little Dippers)
アメリカのボーカル・ハーモニー・グループ。アメリカの歌手アニタ・カー(Anita Kerr)が在籍していたことで知られる。
リリース1959年
作曲者バディ・キレン(Buddy Killen, 1932-2006)
アラバマ州出身のプロデューサー/作曲家/音楽出版社オーナー。

プリシラが勉強をする(隣の部屋から聞こえる曲)

What’s a Matter Baby (Is It Hurting You)
邦題『涙が頬をぬらす時』
Artistティミー・ユーロ(Timi Yuro, 1940-2004)
シカゴ出身のイタリア系アメリカ人歌手。エルヴィス・プレスリーやThe Smithsのモリッシーがファンであることを公言するなど、次世代に大きな影響を与えたブルー・アンド・ソウル・シンガー。
リリース1962年
作曲者ジョイ・バイヤーズ(Joy Byers, 1934-2017)
エルヴィス・プレスリーとの仕事で最もよく知られているアメリカの女性ソングライター。ヒット曲を多数手がけた音楽プロジューサー、ボブ・ジョンストンの妻。
クライド・オーティス(Clyde Otis, 1924-2008)
アメリカのソングライター/音楽プロデューサー。歌手ブルック・ベントンとのコラボで知られる。

プリシラの卒業式

プリシラの卒業祝いにエルヴィスが赤い車をプレゼントする。

You Baby
Artistザ・ロネッツ(The Ronettes)
ニューヨーク出身の3人組女性歌手グループ。名プロジューサー、フィル・スペクターのプロジュースで1960年代前半のガールズポップスを代表する活躍をし、リードシンガーのロニーは1968年フィル・スペクターと結婚。
リリース1964年
作曲者フィル・スペクター(Phil Spector, 1939-2021)
アメリカの音楽プロデューサー。ウォール・オブ・サウンド(Wall of Sound)と呼ばれる独自のサウンドで60年代中期から一世を風靡した。
バリー・マン&シンシア・ワイル(Barry Mann & Cynthia Weil)
バリー・マン(Barry Mann)とシンシア・ワイル(Cynthia Weil, 1940-2023)の夫婦による作曲家コンビ。
代表作『ふられた気持』『恋の雨音』

エルヴィスとプリシラが寝室で二人きりの時間を過ごす

メイド(料理人)のアルバータが食事を部屋の前に置く

Wade In The Water
Artistソウル・スターラーズ(The Soul Stirrers)
アメリカのゴスペル・グループ。ソウル ミュージック、ドゥーワップ、モータウン・サウンドに大きな影響を与えた。
作曲者サム・クック(Sam Cooke, 1931-1964)
ソウルミュージックの創始者の一人として知られるアメリカのゴスペル/R&B/ソウル/ポップシンガー、ソングライター、起業家。「ソウル・スターラーズ」のメンバー。
J.W. アレクサンダー(J.W. Alexander, 1916-1996)
アメリカのゴスペルシンガー/ソングライター/レーベルオーナー/アーティストマネージャー。サム・クックの側近として活躍。

『Wade in the Water』は、長く歌い継がれてきた黒人霊歌です。
この曲は、聖書の「出エジプト記」を暗示していますが、逃亡する奴隷に犬の追跡を避けるために水の中を歩くよう指示する「暗号歌」とも言われています。

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エルヴィスとプリシラがベッドの上で写真を撮り合う

メイド服のコスプレや下着姿でポーズを撮り、お互いの写真を撮る

Sleep Walk
作曲者アン・ファリーナ(Ann Farina)
ジョニー・ファリーナ(Johnny Farina)
サント・ファリーナ(Santo Farina)
Original ver.1959年:サント&ジョニー(Santo & Johnny)
ニューヨーク出身のファリーナ兄弟によるロックンロール・ギター・デュオ。

プリシラがヘアサロンでパーマをかけ、雑誌を読む

エルヴィスとアン・マーガレットとのゴシップ記事を見つける

Goin’ Places
Artistオーロンズ(The Orlons)
1960年にフィラデルフィアで結成されたアメリカのR&Bグループ。
リリース1964年
作曲者ボブ・クルー(Bob Crewe, 1931-2014)
アメリカのシンガーソングライター/ダンサー/マネージャー/レコードプロデューサー、ファイン・アーティスト。
サンディ・リンザー&デニー・ランドル(Sandy Linzer and Denny Randell)
サンディ・リンザー(Sandy Linzer)とデニー・ランドル(Denny Randell)によるアメリカの作曲家コンビ。

プールサイド・パーティ(ホームビデオで撮影)

Honey Bee
Artistフォンテラ・バス(Fontella Bass, 1940-2012)
アメリカのR&B/ソウル・シンガーソングライター。
ジャズトランペッター、レスター・ボウイ(Lester Bowie)の妻。
リリース1962年
作曲者リトル・ミルトン(Little Milton, 1934-2005)
アメリカのR&Bシンガー/ギタリスト/ソングライター。
オリヴァー・セイン(Oliver Sain, 1932-2003)
アメリカのプロデューサー/ソングライター/マルチ楽器奏者/タレントマネージャー。

エルヴィスとプリシラがラリーに勧められLSDを試す

Wisdom Through Music
Artistファラオ・サンダース(Pharoah Sanders, 1940-2022)
アメリカのジャズ・サクソフォーン奏者。
リリース1973年
作曲者ファラオ・サンダース(Pharoah Sanders, 1940-2022)
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エルヴィスがスピリチュアル本を燃やす

Nobody Knows
Artistパスター・ティー・エル・バレット(Pastor T.L. Barrett)
アメリカの伝道者/ゴスペルミュージシャン、1944年生まれ。
リリース1971年
作曲者パスター・ティー・エル・バレット(Pastor T.L. Barrett)

エルヴィスがプリシラに結婚指輪をプレゼントする

Gassenhauer
Artistエリック・チャールストン(Erik Charlston)
シカゴ出身のパーカッショニスト/ジャズ・ヴィブラフォン奏者。
作曲者カール・オルフ(Carl Orff, 1895-1982)
ドイツ・ミュンヘン出身の作曲家/音楽教育者。
グニルト・ケートマン(Gunild Keetman, 1904-1990)
ドイツの作曲家/音楽教師。カール・オルフの弟子。

『Gassenhauer』は、1973年のアメリカ映画『地獄の逃避行』のテーマ曲に使われていました。

エルヴィスとプリシラの結婚式

Rippling Waters
Artistスピーディー・ウェスト(Speedy West)
アメリカのペダル・スティール・ギターリスト/レコードプロデューサー。
リリース1962年
作曲者スピーディー・ウェスト(Speedy West)

結婚後のプールサイドパーティ(ジュークボックスから流す曲)

Venus
ヴィーナス
Artist
cover ver.
フェニックス(Phoenix)
フランスのインディー・ロックバンド。パリ近郊ヴェルサイユで育った幼なじみ4人で結成。ボーカルのトーマス・マーズはソフィア・コッポラ監督の夫。
ジャン・マックス・メリー(Jean-Max Méry)
パリを拠点とするフランスのキーボード奏者/オルガン奏者/ピアニスト/ソングライター。
作曲者エド・マーシャル(Ed Marshall)
アメリカのソングライター。
Original ver.1959年:フランキー・アヴァロン(Frankie Avalon)
アメリカの歌手/俳優、1940年ペンシルベニア州フィラデルフィア生まれ。12歳でテレビデビューし、1960年代に一世を風靡したビーチパーティームービーで活躍した元ティーンアイドル。

プリシラがテリーに声をかけられ週末のエルヴィスのパーティに誘われる」でもこの曲が使われていました。

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エルヴィスとプリシラの娘リサが生まれる

Aura Lea
オーラ・リー
Artist
cover ver.
フェニックス(Phoenix)
フランスのインディー・ロックバンド。パリ近郊ヴェルサイユで育った幼なじみ4人で結成。ボーカルのトーマス・マーズはソフィア・コッポラ監督の夫。
ジャン・マックス・メリー(Jean-Max Méry)
パリを拠点とするフランスのキーボード奏者/オルガン奏者/ピアニスト/ソングライター。
作曲者ジョージ・R・プールトン(George R. Poulton, 1828-1867)
イギリス生まれのアメリカのミュージシャン/作曲家。
ウィリアム・ホワイトマン・フォスディック(W.W. Fosdick, 1825-1862)
アメリカの弁護士/詩人/作家/作詞家。
出版年1861年

エルヴィスがアメリカに帰り、2年が経過する」でもこの曲が使われていました。

皆でテレビを囲みエルヴィスのパフォーマンスを見る(エルヴィス復活)

Guitar Man
ギター・マン
作曲者ジェリー・リード(Jerry Reed, 1937-2008)
アメリカの歌手/ギタリスト/作曲家/ソングライター/俳優。
Original ver.1967年:ジェリー・リード(Jerry Reed, 1937-2008)

『Guitar Man』は、1967年にリリースされたアメリカの歌手ジェリー・リードの曲です。
その約8ヶ月後エルヴィス・プレスリーのカバーバージョンがリリースされました。

プリシラがエルヴィスの留守を楽しむ

プリシラが空手道場に通い、師範と楽しい時間を過ごす。

Oye Como Va
邦題『僕のリズムを聞いとくれ』
Artist
cover ver.
サンタナ(Santana)
1966年にサンフランシスコで結成されたラテンロックバンド。メキシコ生まれのギタリスト、カルロス・サンタナを中心とする。
リリース1970年
作曲者ティト・プエンテ(Tito Puente, 1923-2000)
ニューヨーク出身のプエルトリコ系アメリカ人のラテン音楽ミュージシャン。1950年代に世界を席巻したマンボ・ブームの立役者の一人で「マンボの王様」「ラテンの王様」と呼ばれた。
Original ver.1962年:ティト・プエンテ(Tito Puente, 1923-2000)

『Oye Como Va』は、キューバ発祥の音楽「チャチャチャ」を代表する曲です。

エルヴィスのショー(ステージでのシルエット)

Also Sprach Zarathustra (2001)
ツァラトゥストラはこう語った (2001)
作曲者エウミール・デオダート(Eumir Deodato)
ブラジル出身のキーボード奏者/作曲家/アレンジャー/プロデューサー、1942年生まれ。「デオダート」のアーティスト名で活動。
リヒャルト・シュトラウス(Richard Strauss, 1864-1949)
後期ロマン派を代表する作曲家の一人といわれるドイツの作曲家/指揮者。
リリース1973年

この曲は、ドイツの作曲家リヒャルト・シュトラウスが1896年に作曲した交響詩『ツァラトゥストラはこう語った』をアレンジして作られています。

エルヴィス・プレスリーは、ショーのオープニングに『ツァラトゥストラはこう語った』を使っていました。

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エンディング

I Will Always Love You
邦題『オールウェイズ・ラヴ・ユー』
Artistドリー・パートン(Dolly Parton)
アメリカ合衆国のシンガーソングライター/女優/作家/慈善家、1946年生まれ。
50年以上にわたるキャリアを持ち「カントリーの女王」と呼ばれる。
リリース1974年
作曲者ドリー・パートン(Dolly Parton)

ドリー・パートン(Dolly Parton)は、1967年にカントリー界のスター歌手、ポーター・ワゴナーが務めるTVショーに出演したことで一躍全米に知られる存在になりました。
その後もTVショーに出演し続け「ポーター・ワゴナー&ドリー・パートン」としてデュオ活動するなど名声を上げていきましたが、1974年、ドリーはソロでのキャリアを追求するためデュオを解散しTVショーの降板を決意しました。

『I Will Always Love You』は、ビジネスパートナーのポーター・ワゴナーへの別れの曲として書かれ、カントリー・チャートで1位を記録するヒット曲となりました。
(エルヴィス・プレスリーはこの曲のカバーを申し出ましたが、エルヴィスのマネージャーのパーカー大佐が提示した契約内容を理由にドリー・パートンは拒否しました。)

1992年、ホイットニー・ヒューストンがカヴァーしたバージョンは映画『ボディガード』の主題歌に使われ、そのサントラは、全世界で4200万枚を売り上げるなど一大ヒットを記録しました。

エンドクレジット

My Elixir
Artist
cover ver.
サンズ・オブ・ラファエル(Sons of Raphael)
ロンドン出身のラファエル兄弟によるインディーロック・デュオ。
作曲者フェニックス(Phoenix)のメンバー
トーマス・マーズ(Thomas Mars)
デック・ダーシー(Deck D’Arcy)
ローラン・ブランコウィッツ(Laurent Brancowitz)
クリスチャン・マザライ(Christian Mazzalai)
Original ver.2022年:フェニックス(Phoenix)
フランスのインディー・ロックバンド。パリ近郊ヴェルサイユで育った幼なじみ4人で結成。ボーカルのトーマス・マーズはソフィア・コッポラ監督の夫。

『プリシラ』のサントラ

『プリシラ』はフェニックス(Phoenix)とランドール・ポスター(Randall Poster)が音楽を担当しました。

フェニックスは、フランス・ベルサイユで結成されたポップバンドです。リードシンガーのトーマス・マーズは2011年にソフィア・コッポラと結婚しました。

『プリシラ』キャスト・スタッフ

監督ソフィア・コッポラ(Sofia Coppola)
脚本ソフィア・コッポラ(Sofia Coppola)
原作プリシラ・プレスリー(Priscilla Presley)
製作ソフィア・コッポラ(Sofia Coppola)
ユーリー・ヘンリー(Youree Henley)
ロレンツォ・ミエーリ(Lorenzo Mieli)
音楽フェニックス(Phoenix)
サンズ・オブ・ラファエル(Sons of Raphael)
配給 A24
公開 2023年10月27日
上映時間113分

プリシラ・プレスリー:ケイリー・スピーニー(Cailee Spaeny)
エルヴィス・プレスリー:ジェイコブ・エロルディ(Jacob Elordi)
プリシラの母(Ann Beaulieu):ダグマーラ・ドミンスク(Dagmara Domińczyk)
リサ・マリー・プレスリー(3歳):レイン・モンロー・ボーランド(Raine Monroe Boland)
リサ・マリー・プレスリー(5歳):エミリー・ミッチェル(Emily Mitchell)
Alan “Hog Ears”:ロドリゴ・フェルナンデス=ストール(Rodrigo Fernandez-Stoll)
テリー・ウエスト:ルーク・ハンフリー(Luke Humphrey)
エルヴィスの祖母:リン・グリフィン(Lynne Griffin)
ジョー・エスポジト:ダン・バーン(Dan Beirne)
Alberta the cook:オリビア・バレット(Olivia Barrett)
ジェリー・シリング:ダン・アブラモヴィチ(Dan Abramovici)
ラリー・ゲラー:アール・オースティン・ボール(R Austin Ball)
マイク・ストーン:エヴァン・アニゼット(Evan Annisette)

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『ヴァージン・スーサイズ』の挿入曲とサントラ
映画『ヴァージン・スーサイズ』は、『ヘビトンボの季節に自殺した五人姉妹』を原作としたソフィア・コッポラの初監督作品です。キルスティン・ダンストやジョシュ・ハートネットが出演しています。電話でレコードをかけ流す曲など使われた音楽を流れた順に紹介します。
『ロスト・イン・トランスレーション』の挿入曲とサントラ
アカデミー脚本賞受賞、ソフィア・コッポラの『ロスト・イン・トランスレーション』は東京を訪れたハリウッドスターとアメリカ人女性の恋愛映画です。ビル・マーレイ、スカーレット・ヨハンソンが出演しています。カラオケで歌う曲など使われた音楽を流れた順に紹介します。
『マリー・アントワネット』の挿入曲とサントラ
ソフィア・コッポラ監督、キルスティン・ダンスト主演の『マリー・アントワネット』はマリー・アントワネットの結婚からフランス革命までの人生を描いた歴史映画です。バウ・ワウ・ワウやスージー・アンド・ザ・バンシーズの曲など、使われた音楽を流れた順に紹介します。
『SOMEWHERE』の挿入曲とサントラ
ヴェネツィア国際映画祭金獅子賞受賞作、ソフィア・コッポラ監督による映画『SOMEWHERE』は、ハリウッドスターと11歳の娘の交流を描いた作品です。ポールダンスの曲など、使われた音楽を流れた順に紹介します。
『ブリングリング』の挿入曲とサントラ
ソフィア・コッポラの映画『ブリングリング』は、ハリウッドで実際に起きた強盗事件に着想を得て作られた青春映画です。カニエ・ウェストの『All of the Lights』やフランク・オーシャンの『Suoer Rich KIds』など、使われた音楽を流れた順に紹介します。
『The Beguiled/ビガイルド 欲望のめざめ』の挿入曲とサントラ
ソフィア・コッポラの映画『The Beguiled/ビガイルド 欲望のめざめ』は、南北戦争中のアメリカが舞台のサイコスリラー映画です。原作小説は『白い肌の異常な夜』というタイトルで過去にも映画化されています。使われた音楽を流れた順に紹介します。
『オン・ザ・ロック』の挿入曲とサントラ
A24制作映画『オン・ザ・ロック』はソフィア・コッポラ監督・脚本のファミリードラマ作品です。NYやメキシコを舞台に、父と娘の交流が描かれています。バーで流れていた曲やローラの名前の由来となった曲など、使われた音楽を流れた順に紹介します。
ソフィア・コッポラ監督映画『プリシラ』の挿入曲32曲とサントラ&予告編紹介
4/12公開のソフィア・コッポラ監督映画『プリシラ』は、エルヴィス・プレスリーの元妻プリシラの回想録を基に作られた伝記映画です。予告編(日本版/A24版)と予告編で使われた曲、サントラの曲を紹介します。
『ビル・マーレイ・クリスマス』(Netflix)の挿入曲とサントラ
Netfllix映画『ビル・マーレイ・クリスマス』はソフィア・コッポラ監督によるクリスマス映画です。クリスマス・イブの夜、NYの老舗ホテル「カーライル」で起こる騒動が描かれています。作中で歌われるクリスマスソングをあらすじに沿って全曲紹介いたします。

『プリシラ』予告編(日本語版)

2024年3月7日に公開された予告編です。日本公開日は2024年4月12日の予定です。

『プリシラ』(日本語版)の予告編で使われている曲①

How You Satisfy Me
Artistスペクトラム(Spectrum)
ソニック・ブームの芸名でも知られるイギリスのシンガーソングライター、ピーター・ケンバー(Peter Kember)によるユニット。
リリース1992年
作曲者ソニック・ブーム(Sonic Boom)
イギリスのシンガーソングライター/作曲家/レコードプロデューサー、1965年生まれ。サイケデリック・ロックバンド「スペースメン3」(Spacemen 3) の創設メンバー。
リチャード・フォームビー(Richard Formby)
イギリスのミュージシャン/エンジニア/プロデューサー。ソロ活動以外に「ジャズ・ブッチャー」(The JAZZ BUTCHER)、スペクトラム(Spectrum)など様々なバンドで活動するミュージシャン。

『プリシラ』(日本語版)の予告編で使われている曲②

Swept Me Up
ArtistWrong Planet Music
作曲者ケネス・ギブソン(Kenneth Gibson)
カナダ出身のアメリカのミュージシャン/レコードプロデューサー/作曲家/シンガー/ソングライター、1973年生まれ。
セラ・ティムズ(Sera Timms)
ロサンゼルスのミュージシャン。ソロプロジェクト「ブラック・メアー」(Black Mare)の活動で知られる。
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『プリシラ』予告編(A24版)

『プリシラ』(A24版)の予告編で使われている曲

MY Love for you
Artistイー・エスー・ジー(ESG)
1978年にニューヨークで結成されたアメリカのニューウェイヴ・バンド。
リリース1983年
作曲者イー・エスー・ジー(ESG)

イー・エスー・ジー(ESG)は、ニューヨークの伝説的レーベル「99 レコード」の看板アーティストとして80年代に活躍したニューウェイヴ・バンドです。
ニューヨーク・サウスブロンクスに住むスクロギンス家の4姉妹に友人が加わり1978年に結成されました。姉妹二人の誕生石をいれた「エメラルド・サファイア・ゴールド」の頭文字を取ってバンド名にしたそうです。
様々な音楽ジャンルのアーティストがイー・エスー・ジーから影響を受けたと語っています。 1981年にリリースされた『UFO』は、史上最も多くサンプリングされた曲の1つになっています。

『MY Love for you』は、イー・エスー・ジー(ESG)のデビューアルバム『Come Away With ESG』に収録されています。

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文・構成
Filmmusik 管理人

映画の素晴らしさをもっと多くの人に伝えられたら…そんな気持ちでFilmlmusikを開設。
音楽・映画好きの管理人自ら執筆しています。

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