『The Beguiled/ビガイルド 欲望のめざめ』の挿入曲とサントラ | 挿入曲を全曲紹介Filmmusik
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ソフィア・コッポラ(Sofia Coppola)
エル・ファニング(Elle Fanning)キルスティン・ダンスト(Kirsten Dunst)コリン・ファレル(Colin Farrell)ニコール・キッドマン(Nicole Kidman)

『The Beguiled/ビガイルド 欲望のめざめ』の挿入曲とサントラ

2017年にアメリカで制作された映画『The Beguiled/ビガイルド 欲望のめざめ』(原題:The Beguiled)は、1864年、南北戦争の真っ只中にあるバージニア州の女子学園を舞台に描かれたサイコスリラー映画です。タイトルの「Beguiled」は、英語で「だます・あざむく、魅了する、気を紛らわせる」などの意味があります。

トーマス・カリナンによる同名小説の映画化で、1971年にはドン・シーゲル監督によっても映画化されており、邦題は『白い肌の異常な夜』(主演:クリント・イーストウッド)です。

『The Beguiled/ビガイルド 欲望のめざめ』の挿入曲

『The Beguiled/ビガイルド 欲望のめざめ』の挿入曲を流れた順番に紹介していきます。(ネタバレにご注意ください)

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オープニング・タイトル

きのこを採りに森を訪れたエイミーがハミングする曲
1864年(南北戦争3年目)@アメリカ バージニア州

Lorena
ロレーナ
作曲者ヘンリー・D・L・ウェブスター(Henry D.L. Webster, 1824-1896)
作曲年1857年

『ロレーナ』(Lorena)は、ヘンリー・D・L・ウェブスターという牧師が別れた女性について書いた詩で作られたバラードです。1857年にシカゴで出版され、南北戦争中に双方の兵士の間で流行しました。
牧師の詩は、女性からの別れのメモに書かれていた「If we try, we may forget」という一節を引用して作られています。


この後、以下のシーンでもこの曲が使われています。
少女たちがマクバニーのために歌う曲
エンドクレジット

エイミーがバルコニーで望遠鏡をのぞきながら歌う曲

Aura Lea(Aura Lee)
オーラ・リー
作曲者ジョージ・R・プールトン(George R. Poulton, 1828-1867)
イギリス生まれのアメリカのミュージシャン/作曲家。
ウィリアム・ホワイトマン・フォスディック(W.W. Fosdick, 1825-1862)
アメリカの弁護士/詩人/作家/作詞家。
出版年1861年
Original ver.1938年:シェルトン・ブラザース(Shelton Bros)

『Aura Lea』は、1861年に出版されたバラードです。出版直後に南北戦争が勃発し、両方の兵士の間で流行しました。

米陸軍士官学校での卒業生の歌『Army Blue』や、エルヴィス・プレスリーの『ラヴ・ミー・テンダー』では、この曲のメロデイが使われています。

少女たちがマクバニーのために歌う曲

Lorena
ロレーナ
作曲者ヘンリー・D・L・ウェブスター(Henry D.L. Webster, 1824-1896)
作曲年1857年

オープニング・タイトル」でもこの曲が使われていました。

マクバニーを招いてのディナー(ジェーンがヴァイオリンを弾く曲)

Violin Concerto in B Minor, Op.35 – II. Andante
ヴァイオリン協奏曲 ロ短調 作品35 – 第2楽章
作曲者オスカー・リーディング(Oskar Rieding, 1846-1916)
ドイツのヴァイオリニスト/音楽教師/作曲家。
作曲年1909年

オスカー・リーディングは、ロマン派音楽の作曲家です。
中級レベルの学習者のためのヴァイオリンの作品を多く作り、それらは現在でもよく演奏されています。

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マクバニーを招いてのディナー(ジェーンがピアノを演奏する曲)

Virginia Belle
ヴァージニアの美人
作曲者スティーブン・フォスター(Stephen Foster, 1826-1864)
アメリカの作曲家。ミンストレル・ショーでの曲を主に書いた19世紀半ばのアメリカを代表する歌曲作曲家。「アメリカ音楽の父」と称される。
作曲年1860年

エンデイング&エンドクレジット 1曲目

Beguiled Theme
Artistフェニックス(Phoenix)
1995年に結成されたフランスのインディー・ロックバンド。
リリース2017年:Soundtrack『The Beguiled/ビガイルド 欲望のめざめ』

エンドクレジット 2曲目

Lorena
ロレーナ
作曲者ヘンリー・D・L・ウェブスター(Henry D.L. Webster, 1824-1896)
作曲年1857年

オープニング・タイトル」でもこの曲が使われていました。

『The Beguiled/ビガイルド 欲望のめざめ』のサントラ

『The Beguiled/ビガイルド 欲望のめざめ』はフェニックス(Phoenix)が音楽を担当しました。

フェニックスは、フランス・ベルサイユで結成されたポップバンドです。リードシンガーのトーマス・マーズは2011年にソフィア・コッポラと結婚しました。

※『The Beguiled/ビガイルド 欲望のめざめ』のサントラはこれまで一度も配信・発売されていません。

『The Beguiled/ビガイルド 欲望のめざめ』キャスト・スタッフ

監督ソフィア・コッポラ(Sofia Coppola)
脚本ソフィア・コッポラ(Sofia Coppola)
原作トーマス・カリナン(Thomas P. Cullinan)
製作ユーリー・ヘンリー(Youree Henley)
ソフィア・コッポラ(Sofia Coppola)
音楽フェニックス(Phoenix)
配給 アスミック・エース/STAR CHANNEL MOVIES
公開 2017年6月23日
2018年2月23日
上映時間94分

ジョン・マクバニー:コリン・ファレル(Colin Farrell)
マーサ・ファーンズワース:ニコール・キッドマン(Nicole Kidman)
エドウィナ・モロー:キルスティン・ダンスト(Kirsten Dunst)
アリシア:エル・ファニング(Elle Fanning)
エイミー:ウーナ・ローレンス(Oona Laurence)
ジェーン:アンガーリー・ライス(Angourie Rice)
マリー:アディソン・リッケ(Addison Riecke)
エミリー:エマ・ハワード(Emma Howard)
陸軍大尉:ウェイン・ペレ(Wayne Pere)

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