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サム・ロックウェル(Sam Rockwell)

『ジョジョ・ラビット』の挿入曲とサントラ

2019年にアメリカで制作された『ジョジョ・ラビット』(原題:Jojo Rabbit)は、第二次世界大戦下、ヒトラーユーゲントの一員としてドイツに暮らす少年の成長を描いた作品です。アドルフ・ヒトラー役を務めたタイカ・ワイティティが監督・脚本も務めました。

第92回アカデミー賞では、作品賞・助演女優賞を含む6部門にノミネートされ、アカデミー脚色賞を受賞しました。

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『ジョジョ・ラビット』の挿入曲

『ジョジョ・ラビット』の挿入曲を流れた順番に紹介していきます。(ネタバレにご注意ください)

ジョジョが「ハイル、ヒトラー!」と叫び家を飛び出すオープニングシーン

Komm, gib mir deine Hand
アーティスト:The Beatles
リリース年:1963年

『Komm, gib mir deine Hand』は、ビートルズの『抱きしめたい』(原題:Want To Hold Your Hand)のドイツ語バージョンです。1964年に西ドイツとオーストラリアでリリースされました。


ジョジョは、「ヒトラー・ユーゲント」の合宿に向かいます。
ヒトラー・ユーゲントは、学校外の放課後における地域の党青少年教化組織です。10歳から18歳の青少年全員の加入が義務づけられていました。

子供達の訓練の様子が描かれているシーン

I Don’t Want to Grow Up
アーティスト:Tom Waits

『I Don’t Want to Grow Up』は、アメリカのシンガーソングライター/俳優のトム・ウェイツの11枚目のスタジオアルバム『ボーン・マシーン』(Bone Machine)に収録されている曲です。
『大人になんかなるものか』の邦題でも知られています。


アスレチック、ガスマスクをつけてのトレーニング、そして指導員にユダヤ人の恐ろしさを教えられた子供達は梵書を行います。

ジョジョが屋内プールでリハビリをするシーン

Frühlingsstimmen, Op.410
作曲:Johann Strauss
演奏:The Vienna Boys’ Choir、Gerald Wirth and Salonorchester Alt Wien

ヨハン・シュトラウス2世作曲の『春の声 作品410』。ウィーン少年合唱団、ゲラルト・ヴィルト指揮、ウィーン・サロンオーケストラによる演奏が使われています。

『春の声』は、「ワルツ王」の称号を持つ19世紀ウィーンの作曲家、ヨハン・シュトラウス2世が1882年に作曲したウィンナ・ワルツです。

「ヒトラー・ユーゲント」の子供達が水中訓練で溺れそうになるシーン

Waltz & Chorus from Faust
作曲:Charles Gounod
演奏:The Hollywood Bowl Symphony Orchestra and Roger Wagner Chorale (as The Roger Wagner Chorale)

シャルル・グノー作曲の歌劇《ファウスト》より〈ワルツと合唱〉。ロジェー・ワーグナー合唱団、ハリウッド・ボウル交響楽団による演奏が使われています。

歌劇『ファウスト』は、フランスの作曲家グノーが、ドイツの文豪ゲーテの戯曲『ファウスト』をもとにフランス語で作ったオペラです。1859年にパリで初演されました。

夕食時にロージーがレコードをかけ流す曲

Tabú
作曲:Margarita Lecuona
オリジナル版:Cuarteto Machín(1934)
アーティスト:Los Lecuona Cuban Boys

『Tabú』は、キューバ出身の女性作曲家マルガリータ・レクオーナが書いた曲です。
ここでは、作曲者マルガリータの叔父エルネスト・レクオーナが率いるレクオナ・キューバン・ボーイズによる演奏が使われています。


「イタリアが降伏したので戦争はもうすぐおわる」と母ロージーは上機嫌でワインを飲んでいます。

夫の軍服を羽織り父親になりきるロージーとジョジョがダンスをする曲

The Dipsy Doodle
作曲:Larry Clinton
オリジナル版: Tommy Dorsey and His Orchestra(1937)
アーティスト:Ella Fitzgerald and Chick Webb

『The Dipsy Doodle』は、ラリー・クリントンが作った曲です。トミー・ドーシー オーケストラがレコーディングし、1937年にリリースされました。

ここでは、エラ・フィッツジェラルド&チック・ウェッブのカバーバージョンが使われています。

チック・ウェッブは、1920~30年代に活躍した伝説のドラマーです。10代で無名のエラ・フィッツジェラルドを自分のバンドに雇い、彼女のキャリアを後押しした人物として知られています。
チック・ウェッブが34歳という若さでこの世を去った後は、エラがそのバンドを引き継いでいます。

ジョジョとロージーが自転車に乗って家に戻るシーン

Mama
作曲:Joe Melson, Roy Orbison and Ray Rush
アーティスト:Roy Orbison
リリース年:1962年

『Mama』は、アメリカを代表する歌手ロイ・オービソンの曲です。ここでもドイツ語バージョンが使われています。


帰り道で、負傷したドイツ兵を乗せたトラックが2人の脇を通り過ぎて行きます。ロージーは、兵士に向かって言います「おかえりなさい。ママにキスしてね」と。

ジョジョが1人で(エルサと)暮らす日々が描かれているシーン

Everybody’s Gotta Live
作曲:Arthur Lee
オリジナル版:Arthur Lee(1972)
アーティスト:Love

『Everybody’s Gotta Live』は、アメリカのシンガーソングライター、アーサー・リーの曲です。1972年にリリースされました。

ここでは、アーサー・リーがフロントマンを務めたロックバンド、ラヴ(Love)の7枚目のアルバム『Reel to Real』に収録されたバージョンが使われています。

エルサとジョジョが外にでた時、どこからか聞こえてくる曲

People Like You and Me
作曲:Harry Warren & Mack Gordon
演奏:Glenn Miller and His Orchestra

『People Like You and Me』は、1942年の米・ミュージカル映画『オーケストラの妻たち(Orchestra Wives)』のオリジナルサウンドトラックです。
ここでは、映画で使われたグレン・ミラー楽団の演奏が使われています。
『オーケストラの妻たち』は、バンドマンの妻たちが巻き起こす騒動が描かれた作品で、グレン・ミラー楽団のリーダー、グレン・ミラーも出演していました。

当時絶大な人気を誇ったグレン・ミラーは、この後すぐにバンドを解散して米陸軍空軍に入隊。
慰問楽団を率いて慰問演奏を続けていましたが、大戦末期の1944年12月、英仏海峡上空を飛行中に乗っていた専用機が消息を断ち行方不明となりました。 遺体は回収されず、その後、死亡が宣言されたそうです。

ラストシーン

Heroes
作曲:David Bowie and Brian Eno
オリジナル版:David Bowie(1977)
アーティスト:The Ten Tenors

『ヒーローズ』(Heroes)は、デヴィッド・ボウイの11枚目のアルバム『英雄夢語り』(原題:”Heroes”)に収録されている曲です。

ここでは、オーストラリアの音楽アンサンブル、ザ・テン・テナーズのアルバム『Wish You Were Here』(2017) に収録されているカバーバージョンの冒頭部分が使われています。
『Wish You Were Here』は、亡くなった偉大なアーティストへのオマージュアルバムで、デヴィッド・ボウイの他にジョン・レノンやプリンスなどの曲が収録されています。
アルバムのタイトル名「Wish You Were Here」は、直訳すると「あなたがここにいたらいいのに」という意味です。


ジョジョがエルサに「どうする?」と尋ね、ジョジョの合図でデヴィッド・ボウイの曲が始まるまでこの曲が使用されていました。

エンドクレジット

Helden
作曲:David Bowie and Brian Eno
アーティスト:David Bowie
リリース年:1977年

ここでは、デヴィッド・ボウイによるドイツ語バージョン『Helden』が使われています。


『Heroes』は、ベルリンの壁をはさみデートをする恋人たちの物語です。
1987年にボウイは壁の近くの西ベルリンでコンサートを開催し、スピーカーの一部を東側に向けてこの曲を歌いました。

デヴィッド・ボウイ(David Bowie)の曲が使われている映画一覧はコチラ

『ジョジョ・ラビット』のサントラ

『ジョジョ・ラビット』はマイケル・ジアッチーノ(Michael Giacchino)が音楽を担当しました。マイケル・ジアッチーノは、『LOST』や『Fringe』など、J・J・エイブラムスの人気TVドラマ作品の音楽を手がけたことで知られる作曲家です。『カールじいさんの空飛ぶ家』(2009)でアカデミー作曲賞を受賞しました。

『ジョジョ・ラビット』キャスト・スタッフ

監督タイカ・ワイティティ(Taika Waititi)
脚本タイカ・ワイティティ(Taika Waititi)
原作クリスティン・ルーネンズ(Christine Leunens)
製作カーシュー・ニール(Carthew Neal)
タイカ・ワイティティ(Taika Waititi)
チェルシー・ウィンスタンリー(Chelsea Winstanley)
音楽マイケル・ジアッチーノ(Michael Giacchino)
配給 フォックス・サーチライト・ピクチャーズ
ウォルト・ディズニー・ジャパン
公開 2019年10月18日
2020年1月17日
上映時間108分

ヨハネス・”ジョジョ”・ベッツラー:ローマン・グリフィン・デイヴィス(Roman Griffin Davis)
エルサ・コール:トーマシン・マッケンジー(Thomasin McKenzie)
ロージー・ベッツラー:スカーレット・ヨハンソン(Scarlett Johansson)
アドルフ・ヒトラー:タイカ・ワイティティ(Taika Waititi)
クレンツェンドルフ大尉:サム・ロックウェル(Sam Rockwell)
フロイライン・ラーム:レベル・ウィルソン(Rebel Wilson)
フィンケル:アルフィー・アレン(Alfie Allen)
ディエルツ:スティーブン・マーチャント(Stephen Merchant)
ヨーキー:アーチー・イェーツ(Archie Yates)

文・構成
Filmmusik 管理人

映画の素晴らしさをもっと多くの人に伝えられたら…そんな気持ちでFilmlmusikを開設。
音楽・映画好きの管理人自ら執筆しています。

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