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映画×音楽

『ナイル殺人事件』(2022)の挿入曲とサントラ

2022年に制作された『ナイル殺人事件』(原題:Death on the Nile)は、アガサ・クリスティの人気推理小説『ナイルに死す』の映画化作品です。前作『オリエント急行殺人事件』に引き続き、ケネス・プラナーが主演・監督を務めました。今回はエジプト・ナイル川の船上が舞台となります。

原作『ナイルに死す』は、探偵エルキュール・ポアロシリーズ15作目にあたり、今回で2度目の映画化になります。

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『ナイル殺人事件』の挿入曲

『ナイル殺人事件』の挿入曲を流れた順番に紹介していきます。(ネタバレにご注意ください)

ナイトクラブでサロメが歌う曲(1曲目)

That’s All
アーティスト:Sister Rosetta Tharpe

『That’s All』は、ワシントン・フィリップスが1927年に作った『Denomination Blues』を、シスター・ロゼッタ・サープがタイトルを変え1939年にリリースしたものです。

シスター・ロゼッタ・サープは、1930年代から1940年代にかけて、ゴスペルと、ジャズやブルースなどの大衆音楽をかけ合わせた演奏で人気を博した歌手です。
ビッグバンドをバックにナイトクラブやコンサートホールの「暗闇」の中で自らの「光」の音楽を演奏する演出で、スピリチュアルな音楽を主流に押し上げ、ポップゴスペルの隆盛の先駆者となりました。
当時、キリスト教プロテスタント系の宗教音楽であるゴスペル音楽を、ブルースやジャズのミュージシャン、ダンサーと並んで演奏することは異例のことでした。そのため、保守的な宗教界ではそのような環境でギターを弾く女性は眉をひそめられ、批判の的となっていたそうです。


マネージャーのロザリーの合図でサロメはギターを弾きながら登場。ジャクリーンとサイモンがダンスをします。
1937年、@ロンドン

ナイトクラブでサロメが歌う曲(2曲目)

Up Above My Head, I Hear Music in the Air
アーティスト:Sister Rosetta Tharpe

『Up Above My Head, I Hear Music in the Air』は、伝統的なゴスペル曲です。
シスター・ロゼッタ・サープは、1947年にマリー・ナイトとのデュオでこの曲をリリースしました。この曲はコールアンドレスポンス形式(掛け合い)で構成されており、サープが短いセリフを歌い、続いてナイトが同じセリフを「レスポンス」する形でレコーディングされています。
ここでは、シスター・ロゼッタ・サープが1956年にリリースしたソロバージョンの演奏が使われています。


リネットがナイトクラブに登場するシーンです。リネットはバー・カウンターでジャクリーンと話をします。

ナイトクラブでサロメが歌う曲(3曲目)

Rock Me
アーティスト:Sister Rosetta Tharpe

『Rock Me』は、シスター・ロゼッタ・サープが1938年にリリースした曲です。
『Rock Me』『That’s All (ナイトクラブでサロメが歌う1曲目)』は、デッカ・レコードが録音した最初のゴスペル・ソングでした。これらはたちまちヒットを記録し、センセーションを巻き起こしたそうです。


リネットとサイモンがダンスをする曲。

ポアロとリネット一行がボートでカルナック号にむかい乗り込むシーン

Shout, Sister, Shout!
アーティスト:Lucky Millinder & His Orchestra, Sister Rosetta Tharpe

『Shout, Sister, Shout!』は、ラッキーミリンダー楽団&シスター・ロゼッタ・サープが1942年にリリースした曲です。


4歳からギターを持ちゴスペルを歌っていたサープは、女性のギタリストがまだ珍しい時代に天才プレイヤーとして称賛を集め、多くのロックンロール歌手に影響を与えました。
「ロッキング・アンド・ローリング」(rocking and rolling)という言葉は、もともと海上での船の動きを表していたという説もあります。

@ナイル川、カルナック号

船上ダンスパーティでサモアが歌っている曲

Up Above My Head, I Hear Music in the Air
アーティスト:Sister Rosetta Tharpe

ここでも、シスター・ロゼッタ・サープが1956年にリリースした『Up Above My Head, I Hear Music in the Air』のソロバージョンの演奏が使われています。

ジャッキー乗船後の夕食シーン

Nobody’s Fault But Mine
作曲:Blind Willie Johnson
アーティスト:Sister Rosetta Tharpe

『Nobody’s Fault But Mine』は、宣教師としても知られたゴスペルミュージシャン、ブラインド・ウィリー・ジョンソンが1928年にリリースした曲です。
この曲の歌詞は、イギリスのロックバンド、レッド・ツェッペリンが1976年にリリースしたアルバム『プレゼンス』に収録されている曲『Nobody’s Fault but Mine(邦題:俺の罪)』でつかわれています。
(ここではシスター・ロゼッタ・サープが1942年にリリースしたバージョンの演奏が使われています。)


ジャッキーは、テーブルに置かれたナイフをクルクルと回し、ワインを飲んでいます。
@ナイル川、カルナック号

ナイトクラブでのリハーサルでサロメが歌う曲

Stand By Me
アーティスト:The Staple Singers

『Stand By Me』は、アメリカの牧師チャールズ・アルバート・ティンドリーが作った曲です。ここでは、ザ・ステイプル・シンガーズが1962年にリリースした版の演奏が使われています。
ザ・ステイプル・シンガーズは、ギタリストで歌手のローバック・ステイプルズが子供達と結成したグループです。


ポアロは再びナイトクラブを訪れ、サロメのリハーサルの様子を見つめています。
事件から半年後、@ロンドン

『ナイル殺人事件』のサントラ

『ナイル殺人事件』は、前作『オリエント急行殺人事件』に引き続きパトリック・ドイル(Patrick Doyle)が音楽を担当しました。パトリック・ドイルは、スコットランド出身の作曲家です。ケネス・プラナーのほとんどの作品で音楽を担当しています。

『ナイル殺人事件』キャスト・スタッフ

監督ケネス・ブラナー(Kenneth Branagh)
脚本マイケル・グリーン(Michael Green)
原作アガサ・クリスティ(Agatha Christie)
製作リドリー・スコット(Ridley Scott)
ケネス・ブラナー(Kenneth Branagh)
サイモン・キンバーグ(Michael Green)
ジュディ・ホフランド(Judy Hofflund)
ケヴィン・J・ウォルシュ(Kevin J. Walsh)
マーク・ゴードン(Mark Gordon)
音楽パトリック・ドイル(Patrick Doyle)
配給 20世紀スタジオ
ウォルト・ディズニー・ジャパン
公開 2022年2月11日
2022年2月25日
上映時間127分

エルキュール・ポアロ:ケネス・ブラナー(Kenneth Branagh)
リネット・リッジウェイ・ドイル:ガル・ガドット(Gal Gadot)
サイモン・ドイル:アーミー・ハマー(Armie Hammer)
ジャクリーン・ド・ベルフォール:エマ・マッキー(Emma Mackey)
ブーク:トム・ベイトマン(Tom Bateman)
ユーフェミア:アネット・ベニング(Annette Bening)
サロメ・オッタボーン:ソフィー・オコネドー(Sophie Okonedo)
ロザリー・オッタボーン:レティーシャ・ライト(Letitia Wright)
ウィンドルシャム:ラッセル・ブランド(Russell Brand)
アンドリュー・カチャドリアン:アリ・ファザル(Ali Fazal)
リー・ヴァン・スカイラー:ジェニファー・ソーンダース(Jennifer Saunders)
ミセス・バワーズ:ドーン・フレンチ(Dawn French)
ルイーズ・ブールジェ:ローズ・レスリー(Rose Leslie)

文・構成
Filmmusik 管理人

映画の素晴らしさをもっと多くの人に伝えられたら…そんな気持ちでFilmlmusikを開設。
音楽・映画好きの管理人自ら執筆しています。

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