1959年にアメリカで制作された映画『北北西に進路を取れ』(原題:North by Northwest)は、ヒッチコック監督によるスパイ・サスペンス映画です。
第32回アカデミー賞では、脚本賞、美術賞、編集賞の3部門にノミネートされました。
『北北西に進路を取れ』の挿入曲
『北北西に進路を取れ』の挿入曲を流れた順番に紹介していきます。(ネタバレにご注意ください)
ソーンヒルがタクシーを降りプラザホテルの待ち合わせ場所に向かう(ロビーで流れる曲)
作曲者 | ジミー・マクヒュー(Jimmy McHugh, 1894-1969) アメリカ・ボストン出身の作曲家。 代表作『明るい表通りで』 |
ハロルド・アダムソン(Harold Adamson, 1906-1980) アメリカの作詞家。 | |
Original ver. | 1948年:ジェーン・パウエル(Jane Powell, 1929-2021) アメリカの女優/歌手/ダンサー。 |
『It’s a Most Unusual Day』は、1948年のアメリカ・ミュージカル映画『スイングの少女』(原題:A Date with Judy)のオリジナル・サウンドトラックです。
強引に酒を飲まされたソーンヒルが車に乗せられる時に歌う曲
邦題『彼女のことで頭がいっぱい』
作曲者 | アラン・ジェイ・ラーナー(Alan Jay Lerner, 1918-1986) アメリカの作詞家/リブレット作家。 映画『巴里のアメリカ人』でアカデミー脚本賞を、『恋の手ほどき』ではアカデミー脚本賞&アカデミー歌曲賞を受賞した。 |
フレデリック・ロウ(Frederick Loewe, 1901-1988) ドイツ・ベルリン出身のアメリカの作曲家。 映画『恋の手ほどき』のテーマ曲を作曲し、アカデミー歌曲賞を受賞した。 | |
Original ver. | 1956年:ミュージカル『My Fair Lady』 レックス・ハリソン(Rex Harrison, 1908-1990)イギリスの俳優。 |
『I’ve Grown Accustomed to Her Face』は、1956年初演のブロードウェイミュージカル『マイ・フェア・レディ』のために作られた曲です。
ホテルのケンドールの部屋で、シャワーを浴びるふりをするソーンヒルが口笛で吹く曲
邦題『雨に歌えば』
作曲者 | ナシオ・ハーブ・ブラウン(Nacio Herb Brown, 1896-1964) アメリカの作曲家/ソングライター。 メトロ・ゴールドウィン・メイヤー(MGM)に1928年から雇われ、トーキー映画の音楽を作り活躍した。 |
アーサー・フリード(Arthur Freed, 1894-1973) アメリカの作詞家/ハリウッド映画プロデューサー。 映画『巴里のアメリカ人』(1951)、『恋の手ほどき』(1958) のプロデュースで、アカデミー作品賞を2度受賞。 | |
Original ver. | 1929年:映画『ハリウッド・レヴィユー』 クリフ・エドワーズ(Cliff Edwards, 1895-1971) アメリカのウクレレ奏者/男性声優。ディズニーのアニメ映画『ピノキオ』(1940) でジミニー・クリケットを演じて人気を博す。 |
『Singing in the Rain』は、1929年のミュージカルコメディ映画『ハリウッド・レヴィユー』(原題:The Hollywood Revue of 1929)のために作られた曲です。
1952年のミュージカル映画『雨に唄えば』(Singin’ in the Rain)では主題歌として使われ、ジーン・ケリーが土砂降りの雨の中この曲を歌いタップダンスを踊るシーンは映画史に残る名場面となりました。
『北北西に進路を取れ』のサントラ
『北北西に進路を取れ』はバーナード・ハーマン(Bernard Herrmann)が音楽を担当しました。
バーナード・ハーマンは、アメリカ・ニューヨーク生まれの作曲家です。『めまい』や『知りすぎていた男』など、多くのヒッチコック作品で音楽を担当しています。

『北北西に進路を取れ』キャスト・スタッフ
監督 | アルフレッド・ヒッチコック(Alfred Hitchcock) |
脚本 | アーネスト・レーマン(Ernest Lehman) |
製作 | アルフレッド・ヒッチコック(Alfred Hitchcock) |
音楽 | バーナード・ハーマン(Bernard Herrmann) |
配給 | メトロ・ゴールドウィン・メイヤー |
公開 | 1959年8月6日 |
1959年9月26日 | |
上映時間 | 136分 |
ロジャー・ソーンヒル:ケーリー・グラント(Cary Grant)
イヴ・ケンドール:エヴァ・マリー・セイント(Eva Marie Saint )
フィリップ・ヴァンダム:ジェームズ・メイソン(James Mason)
クララ・ソーンヒル(ロジャーの母):ジェシー・ロイス・ランディス(Jessie Royce Landis)
教授:レオ・G・キャロル(Leo G. Carroll)
レナード(ヴァンダムの手下):マーティン・ランドー(Martin Landau)
ジャンケット警部:エドワード・ビンズ(Edward Binns)
(偽の)タウンゼント夫人:ジョセフィン・ハッチンソン(Josephine Hutchinson)
レスター・タウンゼント:フィリップ・オバー(Philip Ober)
ヴァレリアン(ヴァンダムの手下):アダム・ウィリアムズ(Adam Williams)
リクト(ヴァンダムの手下):ロバート・エレンシュタイン(Robert Ellenstein)
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