1998年にアメリカで制作された映画『バッファロー’66』(原題:Buffalo ’66)は、ヴィンセント・ギャロによるインディペント映画です。監督・脚本・音楽・主演の全てをヴィンセント・ギャロがつとめています。
アンジェリカ・ヒューストンやベン・ギャザラが両親役を演じました。また、実在するNFLチーム「バッファロー・ビルズ」第25回スーパーボウル決勝戦のエピソードが引用されています。
『バッファロー’66』の挿入曲
『バッファロー’66』の挿入曲を流れた順番に紹介していきます。(ネタバレにご注意ください)
オープニング
Lonely Boy
作曲:Vincent Gallo
アーティスト:Vincent Gallo
リリース年:1998年 ( SOUNDTRACK『Buffalo 66』)
『Lonely Boy』は、映画『バッファロー’66』のオリジナルサウンドトラックです。主演のビリーを演じたヴィンセント・ギャロ監督の作品です。
ビリーの父ジミーがレイラに歌って聞かせる曲
Fools Rush In (Where Angels Fear to Tread)
作曲:Johnny Mercer and Rube Bloom
オリジナル版:Bob Crosby and His Orchestra(1940)
アーティスト:Nelson Riddle and his Orchestra(1959)
『Fools Rush In』は、ジョニー・マーサーとルーブ・ブルームによって作られたスタンダードナンバーです。
父親がレコードをかけて歌う曲。
レコードをかける前に「リドルがシナトラのために編曲したが、シナトラは気に入らず演奏だけが残った。」と父親が説明していた通り、このバージョンには歌が入っていません。
フランク・シナトラは、トミー・ドーシー、アクセル・ストーダールとの共演で2回この曲をレコーディングしています。
3回目になる予定でレコーディングされたネルソン・リドル(編曲家、バンドリーダー)のバージョンは、ネルソン・リドルのアルバム『Sing A Song With Riddle』に収録されています。
作中では、ヴィンセント・ギャロの父が歌った音源が使われています。ヴィンセント・ギャロが12歳の時に録音したテープを使用したそうです。
ボーリング場でレイラがタップダンスをする曲
Moonchild
作曲:Robert Fripp, Ian McDonald, Greg Lake, Michael Giles and Pete Sinfield
アーティスト:King Crimson
リリース年:1969年
キング・クリムゾン(King Crimson)は、1968年にロンドンで結成されたプログレッシブ・ロック・バンドです。
『ムーンチャイルド』は、キング・クリムゾンのデビューアルバム『クリムゾン・キングの宮殿』(原題:In The Court Of The Crimson King)に収録されています。
モーテルのベッドで二人の距離が縮まって行くシーン
I Remember When
作曲:Eddie Sauter
アーティスト:Stan Getz
リリース年:1961年
『I Remember When』は、ジャズ・テナーサックス奏者スタン・ゲッツのアルバム『フォーカス』(Focus)に収録されている曲です。
スタン・ゲッツは、このアルバムで弦楽オーケストラと共演しています。ストリングスのアレンジは、アメリカの編曲家/作曲家エディ・ザウター(Eddie Sauter)が行いました。
ビリーがストリップバーに入るシーン
Heart of the Sunrise
作曲:Jon Anderson, Chris Squire and Bill Bruford
アーティスト:Yes
リリース年:1971年
イエス(Yes)は、1968年にロンドンで結成されたプログレッシブ・ロック・バンドです。
『Heart of the Sunrise』は、イエスの4作目のアルバム『こわれもの』(Fragile)の収録曲で、『燃える朝やけ』の邦題がつけられています。
ラストシーン & エンドクレジット
Sweetness
作曲:Jon Anderson, Chris Squire and Clive Bayley
アーティスト:Yes
リリース年:1969年
『スウィートネス』は、イエス(Yes)のデビュー・アルバム『イエス・ファースト・アルバム』(原題:Yes)に収録されている曲です。
『バッファロー’66』のサントラ
『バッファロー’66』はヴィンセント・ギャロ(Vincent Gallo)が音楽を担当しました。ヴィンセント・ギャロは俳優・映画監督として活躍するだけでなく、ミュージシャンや画家としても活動しています。1979年にジャン=ミシェル・バスキアと友人たちで結成されたバンド「Gray」の一員だったことでも知られています。
『バッファロー’66』キャスト・スタッフ
監督 | ヴィンセント・ギャロ(Vincent Gallo) |
脚本 | ヴィンセント・ギャロ(Vincent Gallo |
アリソン・バグノール(Alison Bagnall) | |
原案 | ヴィンセント・ギャロ(Vincent Gallo) |
製作 | クリス・ハンレイ(Chris Hanley) |
音楽 | ヴィンセント・ギャロ(Vincent Gallo) |
配給 | キネティック |
公開 | 1998年6月26日 |
1999年7月3日 | |
上映時間 | 110分 |
ビリー・ブラウン:ヴィンセント・ギャロ(Vincent Gallo)
レイラ:クリスティーナ・リッチ(Christina Ricci)
ジミー:ベン・ギャザラ(Ben Gazzara)
ジャン:アンジェリカ・ヒューストン(Anjelica Huston)
ウェンディ・バルサム:ロザンナ・アークエット(Rosanna Arquette)
ブッキー:ミッキー・ローク(Mickey Rourke)
ソニー:ジャン=マイケル・ヴィンセント(Jan-Michael Vincent)
スコット・ウッズ:ボブ・ウォール(Bob Wahl)
グーン:ケヴィン・コリガン(Kevin Corrigan)
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