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ウェス・アンダーソン(Wes Anderson)

『ザ・ロイヤル・テネンバウムズ』の挿入曲とサントラ

2002年、アメリカで制作された映画『ザ・ロイヤル・テネンバウムズ』(原題:The Royal Tenenbaums)は、天才児を輩出したテネンバウムズ家再生の物語です。ウェス・アンダーソンとオーウェン・ウィルソンが共同で脚本を執筆し、第95回アカデミー脚本賞にノミネートされました。

ベン・スティラーとグウィネス・パルトロー、ルーク・ウィルソンが大人になった天才児役を、ジーン・ハックマンとアンジェリカ・ヒューストンがその両親を演じています。

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『ザ・ロイヤル・テネンバウムズ』の挿入曲

『ザ・ロイヤル・テネンバウムズ』の挿入曲を流れた順番に紹介していきます。(ネタバレにご注意ください)

序章 – テネンバウム家の天才児達の紹介

Hey Jude
作曲:John Lennon and Paul McCartney
アーティスト:The Mutato Muzika Orchestra
リリース年:1968年

『Hey Jude』は、ポール・マッカートニが作詞・作曲したビートルズの曲です。1968年にシングルリリースされました。ここではミューテイト・ムジカ・オーケストラのインストゥルメンタルバージョンが使われています。ミューテイト・ムジカはDEVOのマーク・マザーズボーが所有している音楽制作会社です。

序章 – マーゴの誕生日を祝いみんなが歌う曲

Happy Birthday To You
作曲:Mildred J. Hill and Patty S. Hill

『Happy Birthday to You』は、アメリカ人のヒル姉妹が作詞・作曲した誕生日をお祝いする曲で1917年に初出版されました。


父ロイヤルに芝居を批判され気分を害したマーゴは部屋を出て行ってしまいます。

序章 – キャスト紹介を兼ねたオープニング(22年後)

String Quartet In F Major, M.35 – II. Assez vif. Très rythmé
作曲:Maurice Ravel
演奏:Ysaye Quartet

モーリス・ラヴェル作曲の『弦楽四重奏曲 ヘ長調』より、第2楽章。イザイ四重奏団(Ysaye Quartet)の演奏が使われています。
この曲は、フランスの作曲家ラヴェルが1902年〜1903年にかけて作曲した弦楽四重奏曲です。

第1章 – 大人になった3人の紹介シーン

Cello Sonata No.1 in F minor Op.26, No.1 – I. Allegro molto moderato
作曲:George Enescu

ジョルジェ・エネスク作曲の『チェロソナタ 第1番 ヘ短調 』より、第1楽章。この曲は、1898に作られたチェロとピアノのための二重奏ソナタです。
作曲者のジョルジェ・エネスクは、ヴァイオリンの名手として知られるルーマニア生まれの指揮者/作曲家です。彼は、幼年期より音楽の才能を発揮し、早熟な天才として知られていました。

第2章 – エセルが友人達とカードゲームをする部屋のBGM

Concerto in C Major, RV 558 – II. Andante molto
作曲:Antonio Vivaldi

アントニオ・ヴィヴァルディ作曲の『協奏曲 ハ長調 RV 558』より、第2楽章。
この曲は、イタリアの作曲家アントニオ・ヴィヴァルディが1740年頃に書いたとされる協奏曲で、「多様な楽器のための協奏曲」としても知られています。


チャスが息子二人を連れてテネンバウム家に戻って来るシーン

第2章 – チャスと息子達がテネンバウム家で眠りにつくシーン

Look At Me
作曲:John Lennon
アーティスト:John Lennon
リリース年:1970年

『Look At Me』は、ジョン・レノンによるビートルズ解散後初のソロアルバム『ジョンの魂』 (原題:John Lennon/Plastic Ono Band)に収録されている曲です。『ぼくを見て』の邦題でも知られています。

第2章 – マーゴが夫と離れてテネンバウム家に戻るシーン

Christmas Time Is Here
作曲:Vince Guaraldi and Lee Mendelson
アーティスト:The Vince Guaraldi Trio

『Christmas Time Is Here』は、1965年にアメリカCBSで放送された特別番組『スヌーピーのメリークリスマス』のオリジナルサウンドトラックです。番組のプロジューサー、リー・メンデルソンと、スヌーピーのアニメ音楽を手掛けていたジャズピアニスト、ヴィンス・ガラルディ(Vince Guaraldi)が作りました。


この後、「第7章 – ロイヤルがマーゴと会うカフェのBGM」でもこの曲が使われています。

第2章 – リッチーとマーゴが再会するシーン

These Days
作曲:Jackson Browne
演奏:Nico
リリース年:1967年

『These Days』は、アメリカ西海岸を代表するフォークシンガー、ジャクソン・ブラウンが作った曲です。ニコ(Nico)が歌い1967年にリリースされました。『青春の日々』の邦題でも知られています。

ニコ(Nico)は、10代の頃からパリを中心にモデルとして活動、60年代後半ニューヨークに拠点を移し、アンディ・ウォーホールのミューズとして活躍した歌手/モデルです。

第3章 – イーライのカーステレオから流れている曲

Police And Thieves
作曲:Junior Murvin and Lee ‘Scratch’ Perry
オリジナル版:Junior Murvin(1977)
アーティスト:The Clash

『ポリスとコソ泥(Police and Thieves)』は、ジャマイカ出身のレゲエ・ミュージシャン、ジュニア・マーヴィンの曲です。1977年にリリースされました。
ここでは、イングランド出身のパンクロックバンド、ザ・クラッシュのカバーバージョンが使われています。

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イーライがマーゴを車に乗せて車を走らせるシーン

第3章 – ロイヤルがチャズの息子たちに会いに行くシーン

Wigwam
アーティスト:Bob Dylan
リリース年:1970年

『Wigwam』は、1970年にリリースされたボブ・ディランのアルバム『セルフ・ポートレート』に収録されている曲です。ディランの自画像(セルフ・ポートレイト)がアルバムジャケットになっています。

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第3章 – リッチーがイーライと話をするシーン

3 Gymnopédies – No.1, Lent et douloureux
作曲:Erik Satie
演奏:Aldo Ciccolini

エリック・サティ作曲の『ジムノペディ』より第1番「ゆっくりと苦しみをもって」。イタリア人ピアニスト、アルド・チッコリーニの演奏が使われています。
『ジムノペディ』は、「音楽界の異端児」の異名で知られるフランスの作曲家サティが1888年に作ったピアノ独奏曲です。


@マドックス・ヒル霊園

第4章 – ロイヤルがリッチーのベッドで眠るシーン

Lullabye
アーティスト:Emitt Rhodes
リリース年:1971年

エミット・ローズは、1950年生まれのアメリカのシンガーソングライターです。 マルチ楽器奏者であるローズはすべての楽器を多重録音で演奏し、プロデュース、アレンジ、エンジニアリングといったことも一人でこなすことから「ワン・マン・ビートルズ(One-man beatles)」と称されていました。『Lullabye』は、2ndアルバム『Emitt Rhodes』に収録されています。

第4章 – ロイヤルがチャズの息子たちを外に連れ出すシーン

Me And Julio Down By The Schoolyard
アーティスト:Paul Simon
リリース年:1972年

『Me And Julio Down By The Schoolyard』は、60年代に活躍したフォークデュオ、サイモン&ガーファンクルのポール・サイモンが作った曲です。二人の少年(Me and Julio)の法律違反行為がまきおこす不思議なお話が描かれた作品で、『僕とフリオと校庭で』の邦題で知られています。


一緒に無謀な事をして楽しむシーン

第5章 – ロイヤルがテネンバウム家を出ていくシーン

Billy – Main Title
アーティスト:Bob Dylan
リリース年:1973年

『Billy – Main Title』は、1973年のアメリカ西部劇映画『ビリー・ザ・キッド/21才の生涯』のオリジナルサウンドトラックです。映画音楽を担当したボブ・ディランが作り、アルバム『ビリー・ザ・キッド』(原題:Pat Garrett & Billy the Kid)に収録されています。

19世紀アメリカの西部開拓時代にアウトローとして名を馳せた実在の人物、ビリー・ザ・キッドの最期が題材とされた作品です。この映画には、ボブ・ディランも出演しています。

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「第3章 – ロイヤルがチャズの息子たちに会いに行くシーン」でもボブ・ディランの曲が使われていました。

第6章 – リッチーとラレイがマーゴの過去を知るシーン

Judy Is A Punk
アーティスト:Ramones
リリース年:1976年

ラモーンズ(Ramones)は、1974年にニューヨークで結成されたパンクロックバンドです。『Judy Is A Punk』は、デビューアルバム『ラモーンズの激情』(原題:Ramones)に収録されています。
ラモーンズは、メンバー全員がラモーン(Ramone)の姓を名乗っていますが、血縁関係はありません。


リッチー、ラレイ、ダードリーの3人が探偵事務所を訪れ「マーゴの経歴ファイル」を見るシーン

第6章 – リッチーがバスルームで手首を切るシーン

Needle In The Hay
アーティスト:Elliott Smith
リリース年:1995年

エリオット・スミス(Elliott Smith)は、90年代を代表するアメリカのシンガーソングライターです。マルチプレイヤーである彼は、緻密な多重録音で厚みのあるボーカルやアンサンブルを生み出し完成度の高いアルバムを数々残しました。
1995年にリリースされた『Needle In The Hay』は、2ndアルバム『Elliott Smith』に収録されています。

第6章 – マーゴがリッチーのテントの中で聞いているレコードの曲

Fly
アーティスト:Nick Drake
リリース年:1970年

ニック・ドレイク(Nick Drake)は、1974年に26歳という若さでこの世を去ったイギリス人シンガーソングライターです。死後に評価が高まり伝説的なアーティストとして知られています。
『Fly』は、2ndアルバム『Bryter Layter』に収録されている曲です。


リッチーが病院を抜け出しマーゴに会いにいくシーン。
リッチーが窓から家の中に入ると、マーゴはリッチーのテントでこのレコードを聞いていました。

第6章 – リッチーがテントに入って来てマーゴがかけるレコードの曲

She Smiled Sweetly
アーティスト:The Rolling Stones
リリース年:1967年

『She Smiled Sweetly』は、ローリング・ストーンズのスタジオアルバム『ビトウィーン・ザ・バトンズ』(Between the Buttons)に収録されている曲です。『甘いほほえみ』の邦題でも知られています。

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リッチーがテントの中に入ってきて、ふたりが会話をするシーン
リッチーの姿を見たマーゴは、このアルバムからレコードを取り出しプレーヤーで流します。

第6章 – マーゴが涙を流しテントを出る時に流れている曲

Ruby Tuesday
The Rolling Stones
リリース年:1967年

『Ruby Tuesday』は、ローリング・ストーンズの曲で、1967年にシングルリリースされました。スタジオアルバム『ビトウィーン・ザ・バトンズ』(Between the Buttons)に収録されています。

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第7章 – ホテルの屋上に鷹のモルデカイが飛んで来るシーン

Stephanie Says
作曲:Lou Reed
アーティスト:The Velvet Underground
リリース年:1985年

『Stephanie Says』は、1964年にニューヨークで結成されたロックバンド、ヴェルヴェット・アンダーグラウンドの曲です。1985年にリリースされたコンピレーションアルバム『VU』に収録されています。


リッチーがマーゴへの思いをロイヤルに打ち明けるシーン。

第7章 – イーライの部屋で流れている曲

Rock The Casbah
アーティスト:The Clash
リリース年:1982年

ザ・クラッシュは、1976年にロンドンで結成されたパンクロックバンドです。『ロック・ザ・カスバ』(Rock the Casbah)は、5thスタジオアルバム『コンバット・ロック』(Combat Rock)に収録されています。

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イーライが自宅で売人と話をしていると、ロイヤル、リッチー、パゴダの3人がやって来ます。

第7章 – ロイヤルがマーゴと会うカフェのBGM

Christmas Time Is Here
作曲:Vince Guaraldi and Lee Mendelson
アーティスト:The Vince Guaraldi Trio

1965年にアメリカCBSで放送された特別番組『スヌーピーのメリークリスマス』のオリジナルサウンドトラック『Christmas Time Is Here』です。


「第2章 – マーゴが夫と離れてテネンバウム家に戻るシーン」でもこの曲が使われていました。

第8章 – 結婚式で生演奏されている曲

String Quartet No.17 in B-Flat Major, K.458, “Hunt” – I. Allegro moderato
作曲:Wolfgang Amadeus Mozart

ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト作曲の『弦楽四重奏曲第17番 変ロ長調 K. 458』より第1楽章。
この曲は、オーストリアの作曲家モーツァルトが1784年に作曲した弦楽四重奏曲です。ここで演奏されている第1楽章の冒頭部分の主題が、狩猟で使われる角笛の響きを連想させることから、『狩』という愛称で知られています。
弦楽四重奏曲は通常2本のヴァイオリンとヴィオラ、チェロによって構成されますが、このシーンではそれにマンドリンが加わり5人で演奏されていました。


イーライの車が建物に突っ込み、チャスの息子達の愛犬ダドリーが死んでしまうシーン。
@テネンバウム家、エセルとヘンリーの結婚式

第8章 – テネンバウム家の人々のその後が語られるシーン

Fairest Of The Seasons
作曲: Jackson Browne and Greg Copeland
アーティスト:Nico
リリース年:1967年

『Fairest Of The Seasons』は、1967年にリリースされたニコのスタジオアルバム『Chelsea Girl』に収録されている曲です。


ニコ(Nico)の曲は、「第2章 – リッチーとマーゴが再会するシーン」でも使われていました。

終章 – ラストシーン & エンドクレジット

Everyone
アーティスト:Van Morrison
リリース年:1970年

ヴァン・モリソン(Van Morrison)は、1945年北アイルランドのベルファスト生まれのミュージシャンです。『Everyone』は、ヴァン・モリソンの3作目のスタジオアルバム『ムーンダンス』(Moondance)に収録されています。

『ザ・ロイヤル・テネンバウムズ』のサントラ

『ザ・ロイヤル・テネンバウムズ』はマーク・マザースボウ(Mark Mothersbaugh)が音楽を担当しました。ニューウェイブ・ロックバンドDEVOの創立メンバーとして知られるマーク・マザースボウは、音楽制作会社ミューテイト・ムジカを運営しています。

作曲家としては『ウェルカム・トゥ・コリンウッド』や『アンソニーのハッピーモーテル』など多くの映画音楽を手掛けています。

『ザ・ロイヤル・テネンバウムズ』キャスト・スタッフ

監督ウェス・アンダーソン(Wes Anderson)
脚本ウェス・アンダーソン(Wes Anderson)
オーウェン・ウィルソン(Owen Wilson)
製作ウェス・アンダーソン(Wes Anderson)
バリー・メンデル(Barry Mendel)
スコット・ルーディン(Scott Rudin)
音楽マーク・マザーズボー(Mark Mothersbaugh)
配給 ブエナ ビスタ インターナショナル(ジャパン)
公開 2001年12月6日
2002年9月7日
上映時間109分

ロイヤル・テネンバウム:ジーン・ハックマン(Gene Hackman)
エセル・テネンバウム:アンジェリカ・ヒューストン(Anjelica Huston)
チャス・テネンバウム:ベン・スティラー(Ben Stiller)
マーゴ・テネンバウム:グウィネス・パルトロー(Gwyneth Paltrow)
リッチー・テネンバウム:ルーク・ウィルソン(Luke Wilson)
イーライ・キャッシュ:オーウェン・ウィルソン(Owen Wilson)
ヘンリー・シャーマン:ダニー・グローヴァー(Danny Glover)
ラレイ・シンクレア:ビル・マーレイ(Bill Murray)
ダスティ:シーモア・カッセル(Seymour Cassel)
パゴダ:クマール・パラーナ(Kumar Pallana)
ナレーション:アレック・ボールドウィン(Alec Baldwin)

文・構成
Filmmusik 管理人

映画の素晴らしさをもっと多くの人に伝えられたら…そんな気持ちでFilmlmusikを開設。
音楽・映画好きの管理人自ら執筆しています。

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