『スティング』の挿入曲とサントラ | 挿入曲を全曲紹介Filmmusik
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映画×音楽
ロバート・レッドフォード(Robert Redford)

『スティング』の挿入曲とサントラ

1973年にアメリカで制作された映画『スティング』(原題:The Sting)は、1936年のアメリカ・イリノイ州シカゴを舞台に、詐欺師の男が伝説の賭博師とタッグを組み、ギャングに復讐する様子を描いた犯罪コメディ映画です。

『明日に向って撃て!』のジョージ・ロイ・ヒルが監督をつとめ、ポール・ニューマンとロバート・レッドフォードが再共演を果たしました。

第46回アカデミー賞では10部門にノミネートされ、作品賞を含む7部門を受賞しました。

『スティング』の挿入曲

『スティング』の挿入曲を流れた順番に紹介していきます。(ネタバレにご注意ください)

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オープニングクレジット

1936年9月、@シカゴに近い街ジョリエット

The Entertainer
ジ・エンターテイナー
作曲者スコット・ジョプリン(Scott Joplin, 1868-1917)
アメリカの作曲家/ピアニスト。
19世紀末から20世紀初頭に掛けてアメリカで流行したラグタイムという音楽ジャンルで大成功を収め「ラグタイム王」と呼ばれた。
作曲年1902年

『The Entertainer』は、映画『スティング』のテーマ曲です。
映画の人気に伴い大ヒットし、さらに1970年代のラグタイム・リバイバル・ブームが後押しとなり国際的にも知られるようになりました。


この後、以下のシーンでもこの曲が使われています。
<The Shut-Out(しめ出し)> オープニング
エンディング

ルーサーとフッカーがモトーラから大金を騙し取り現場から逃走するシーン

フッカーがスーツを新調し、花束を手にストリップクラブに入って行くまでこの曲が流れています。

Easy Winners
イージー・ウィナーズ
作曲者スコット・ジョプリン(Scott Joplin, 1868-1917)
アメリカの作曲家/ピアニスト。
19世紀末から20世紀初頭に掛けてアメリカで流行したラグタイムという音楽ジャンルで大成功を収め「ラグタイム王」と呼ばれた。
作曲年1901年

<The Set-Up(下ごしらえ)> フッカーがゴンドーフを尋ねてシカゴに向かうシーン

Solace
ソラース
作曲者スコット・ジョプリン(Scott Joplin, 1868-1917)
アメリカの作曲家/ピアニスト。
19世紀末から20世紀初頭に掛けてアメリカで流行したラグタイムという音楽ジャンルで大成功を収め「ラグタイム王」と呼ばれた。
作曲年1909年

この後「フッカーがロレッタの部屋を訪れるシーン」でもこの曲が使われています。

ゴンドーフがビリーにギアの整備を頼まれ回すメリーゴーランドの曲

フッカーがルーサーの仇を討ちたいとゴンドーフに話すシーン

Listen to the Mockingbird
リスン・トゥ・ザ・モッキンバード
作曲者リチャード・ミルバーン(Richard Milburn)
フィラデルフィアのアフリカ系アメリカ人ミュージシャン。
作曲年1855年
Original ver.1893年: ジョン・ヨーク・アットリー(John Yorke Atlee, 1853–1933)
アメリカのレコーディングアーティスト。

『Listen to the Mockingbird』は、アメリカ南北戦争時に人気があったバラッドです。
南北戦争で行進曲として使われ、2000万部以上の楽譜を販売しました。
アメリカ合衆国第16代大統領エイブラハム・リンカーン(Abraham Lincoln)お気に入りの曲としても知られています。


リフレインの部分が使われています。

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ゴンドーフがフッカーを理髪店に連れて行き見なりを整えさせ準備を始めるシーン

Pineapple Rag
パイン・アップル・ラグ
作曲者スコット・ジョプリン(Scott Joplin, 1868-1917)
アメリカの作曲家/ピアニスト。
19世紀末から20世紀初頭に掛けてアメリカで流行したラグタイムという音楽ジャンルで大成功を収め「ラグタイム王」と呼ばれた。
作曲年1908年

この後、以下のシーンでもこの曲が使われています。
<The Hook(引っかけ)> のオープニング
<The Wire(吊り店)> のオープニング

<The Hook(引っかけ)> のオープニング

Pineapple Rag
パイン・アップル・ラグ
作曲者スコット・ジョプリン(Scott Joplin, 1868-1917)
アメリカの作曲家/ピアニスト。
19世紀末から20世紀初頭に掛けてアメリカで流行したラグタイムという音楽ジャンルで大成功を収め「ラグタイム王」と呼ばれた。
作曲年1908年

ゴンドーフがフッカーを理髪店に連れて行き見なりを整えさせ準備を始めるシーン」では、ピアノ版が使われていました。

フッカーがスナイダー警部補から逃げ高架鉄道の駅の屋根から跳び降りるシーン

The Cascades
カスケーズ
作曲者スコット・ジョプリン(Scott Joplin, 1868-1917)
アメリカの作曲家/ピアニスト。
19世紀末から20世紀初頭に掛けてアメリカで流行したラグタイムという音楽ジャンルで大成功を収め「ラグタイム王」と呼ばれた。
作曲年1904年

<The Wire(吊り店)> のオープニング

Pineapple Rag
パイン・アップル・ラグ
作曲者スコット・ジョプリン(Scott Joplin, 1868-1917)
アメリカの作曲家/ピアニスト。
19世紀末から20世紀初頭に掛けてアメリカで流行したラグタイムという音楽ジャンルで大成功を収め「ラグタイム王」と呼ばれた。
作曲年1908年

<The Hook(引っかけ)> のオープニング」でもこの曲が使われていました。

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<The Shut-Out(しめ出し)> オープニング

The Entertainer
ジ・エンターテイナー
作曲者スコット・ジョプリン(Scott Joplin, 1868-1917)
アメリカの作曲家/ピアニスト。
19世紀末から20世紀初頭に掛けてアメリカで流行したラグタイムという音楽ジャンルで大成功を収め「ラグタイム王」と呼ばれた。
作曲年1902年

オープニングクレジット」でもこの曲が使われていました。

フッカーがロレッタの部屋を訪れるシーン

Solace
ソラース
作曲者スコット・ジョプリン(Scott Joplin, 1868-1917)
アメリカの作曲家/ピアニスト。
19世紀末から20世紀初頭に掛けてアメリカで流行したラグタイムという音楽ジャンルで大成功を収め「ラグタイム王」と呼ばれた。
作曲年1909年

<The Set-Up(下ごしらえ)> フッカーがゴンドーフを尋ねてシカゴに向かうシーン」でもこの曲が使われていました。

エンディング&エンドクレジット

The Entertainer / Rag Time Dance
ジ・エンターテイナー/ラグタイム・ダンス
作曲者スコット・ジョプリン(Scott Joplin, 1868-1917)
アメリカの作曲家/ピアニスト。
19世紀末から20世紀初頭に掛けてアメリカで流行したラグタイムという音楽ジャンルで大成功を収め「ラグタイム王」と呼ばれた。
作曲年『The Entertainer』1902年
『Rag Time Dance』1906年

『The Entertainer』と『Rag Time Dance』がメドレー形式で使われています。

『スティング』のサントラ

『スティング』はマーヴィン・ハムリッシュ(Marvin Hamlisch)が音楽を担当しました。

マーヴィン・ハムリッシュは、アメリカ・ニューヨーク出身の作曲家/指揮者です。第46回アカデミー賞では、今作『スティング』で編曲・歌曲賞を獲ったうえ、『追憶』で劇映画作曲賞、歌曲賞も獲得し、3冠を達成しました。

※サントラ収録曲

1. Solace(ソラス)
2. The Entertainer(エンターテイナー)
3. Easy Winners(イージー・ウィナーズ)
4. Hooker’s Hooker – Marvin Hamlisch(ひっかけ屋フッカー)
5. Luther – Marvin Hamlisch(ルーサー)
6. A. Pineapple Rag/B. Gladiolus Rag(A. パイナップル・ラグ/ グラジオラス・ラグ)
7. The Entertainer(エンターテイナー/ピアノ版)

8. The Glove – Marvin Hamlisch(グローヴ)
9. Little Girl – Madeline Hyde, Francis Henry(リトル・ガール)
10. Pineapple Rag(パイナップル・ラグ)
11. Merry-Go-Round Music: A. Listen to the Mocking Bird/B. Darling Nellie Gray/C. Turkey in the Straw(いとしのネリー・グレイ)
12. Solace(ソラス/ピアノ版)
13. A. The Entertainer/B. Rag Time Dance(A. エンターテイナー/B. ラグ・タイム・ダンス)

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『スティング』キャスト・スタッフ

監督ジョージ・ロイ・ヒル(George Roy Hill)
脚本デヴィッド・S・ウォード(David S. Ward)
リチャード・D・ザナック(Richard D. Zanuck)
製作トニー・ビル(Tony Bill)
マイケル・フィリップス(Michael Phillips)
ジュリア・フィリップス(Julia Phillips)
音楽マーヴィン・ハムリッシュ(Marvin Hamlisch)
配給 CIC
公開 1973年12月25日
1974年6月15日
上映時間129分

ヘンリー・ゴンドーフ:ポール・ニューマン(Paul Newman)
ジョニー・フッカー:ロバート・レッドフォード(Robert Redford)
ドイル・ロネガン:ロバート・ショウ(Robert Shaw)
ウィリアム・スナイダー:チャールズ・ダーニング(Charles Durning)
キッド・ツイスト:ハロルド・グールド(Harold Gould)
J.J. シングルトン:レイ・ウォルストン(Ray Walston)
エディ・ナイルズ:ジョン・ヘファナン(John Heffernan)
ビリー:アイリーン・ブレナン(Eileen Brennan)
エリー・キッド:ジャック・キーホー(Jack Kehoe)
ヒッキー:ダナ・エルカー(Dana Elcar)
ルーサー・コールマン:ロバート・アール・ジョーンズ(Robert Earl Jones)
ロレッタ:ディミトラ・アーリス(Dimitra Arliss)

『ダイ・ハード2』の挿入曲とサントラ
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『暴力脱獄』の挿入曲とサントラ
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『ゲッタウェイ』の挿入曲とサントラ
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『インサイド・マン』の挿入曲とサントラ
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『ブラック・レイン』の挿入曲とサントラ
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『キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン』の挿入曲とサントラ
マーティン・スコセッシ最新作『キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン』は、オクラホマ・オセージ郡で起きた先住民殺人事件を描いた映画です。アカデミー賞では10部門にノミネートされました。歌曲賞にノミネートされたエンディング曲など36曲をあらすじに沿って紹介します。
『セブン・サイコパス』の挿入曲とサントラ
マーティン・マクドナー監督映画『セブン・サイコパス』は、サイコパスを募集したことで起こる騒動が描かれた風刺犯罪コメディ映画です。サム・ロックウェル、コリン・ファレルらが出演しています。オープニング曲やエンディング曲をあらすじに沿って紹介します。
『明日に向かって撃て』の挿入曲とサントラ
映画『明日に向かって撃て』は、銀行強盗の二人組、サンダンス・キッドとブッチ・キャシディの逃避行を描いた西部劇です。アメリカン・ニューシネマの傑作として知られています。バート・バカラックの主題歌『雨に濡れても』など使われた曲を紹介します。
『ブリングリング』の挿入曲とサントラ
ソフィア・コッポラの映画『ブリングリング』は、ハリウッドで実際に起きた強盗事件に着想を得て作られた青春映画です。カニエ・ウェストの『All of the Lights』やフランク・オーシャンの『Suoer Rich KIds』など、使われた音楽を流れた順に紹介します。
『カジノ』の挿入曲とサントラ【後編】
映画『カジノ』は、ロバート・デ・ニーロ主演、マーティン・スコセッシ監督映画です。The Rolling Stones『サティスファクション』やThe Animals『朝日のあたる家』など、流れた曲を順番に紹介します。(本記事は後編になります。)
『バンク・ジョブ』の挿入曲とサントラ
ジェイソン・ステイサム主演映画『バンク・ジョブ』は、イギリスで実際に起きた銀行強盗事件とロイヤルスキャンダルをベースに作られた映画です。OP曲やED曲など、使われた音楽を流れた順に紹介します。
『ハウス・オブ・グッチ』の挿入曲とサントラ
リドリー・スコット監督映画『ハウス・オブ・グッチ』はGucci創業一家のスキャンダルが描かれたクライム伝記映画です。「乾杯の歌」や「セビリアの理髪師」などのオペラや、コレクションで使われた音楽など、挿入曲を流れた順番に紹介します。
『キャッシュトラック』の挿入曲とサントラ
ガイ・リッチー監督、ジェイソン・ステイサム主演の映画『キャッシュトラック』は、アメリカ・ロサンゼルスが舞台のクライムサスペンス映画です。『Folsom Prison Blues』や『ワルキューレの騎行』など、使われた音楽を流れた順に紹介します。
『ジェントルメン』の挿入曲とサントラ
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『ロックンローラ』の挿入曲とサントラ
ジェラルド・バトラー主演『ロックン・ローラ』は、ガイ・リッチーが監督・脚本を務めた犯罪群像劇です。OPの『I’m a Man』やThe Clashの『Bankrobber』など、映画の中で使われた音楽を流れた順番に紹介します。
『スナッチ』の挿入曲とサントラ
映画『スナッチ』はガイ・リッチー監督2作目の長編作品です。ジェイソン・ステイサムやブラッド・ピット、ベニチオ・デル・トロら豪華キャストによる犯罪群像劇になっています。The SpecialsやOasisの曲など、使われた音楽を流れた順番に紹介します。
『オーシャンズ8』の挿入曲・サントラ
人気犯罪映画『オーシャンズ』が新生キャストで帰ってきた!サンドラ・ブロックやケイト・ブランシェットなどの豪華キャストが勢揃い。Amy Winehouseの『Me & Mr Jones』など、『オーシャンズ8』の挿入曲を流れる順番で紹介します。
『オーシャンズ12』の挿入曲とサントラ
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『オーシャンズ11』の挿入曲とサントラ
スティーヴン・ソダーバーグ監督『オーシャンズ11』は、ジョージ・クルーニー、ブラッド・ピットら豪華キャストによるクライム・コメディ映画で、日本では2002年2月に公開されました。ドビュッシーの「月の光」など使われた曲を流れた順番に紹介します。
『ユージュアル・サスペクツ』の挿入曲とサントラ
ブライアン・シンガー監督の犯罪サスペンス映画『ユージュアル・サスペクツ』で使われた曲を解説いたします。『ボヘミアン・ラプソディ』でアカデミー編集賞を受賞したジョン・オットマンが音楽を担当しました。
『マイノリティ・リポート』の挿入曲とサントラ
トム・クルーズ主演『マイノリティ・リポート』(2002)は、スピルバーグ監督によるSF映画です。ジョン・ウィリアムズによるサントラや劇中で使われた曲を紹介します。
『大統領の陰謀』の挿入曲とサントラ
ロバート・レッドフォード主演のノンフィクション社会派映画『大統領の陰謀』(1976)は、ニクソン政権下で起きた政治スキャンダル「ウォーターゲート事件」を描いた作品です。デヴィッド・シャイアによるサントラや使われた曲を流れた順番に紹介します。
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ルッソ兄弟初監督映画『ウェルカム・トゥ・コリンウッド』は、サム・ロックウェル、ジョージ・クルーニーら豪華キャストによるクライム・コメディ映画です。エンディング曲など挿入曲とサントラを紹介します。

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