『明日に向かって撃て』の挿入曲とサントラ | 解説付き全曲紹介Filmmusik
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『明日に向かって撃て』の挿入曲とサントラ

1969年、アメリカで制作された映画『明日に向かって撃て』(原題:Butch Cassidy and the Sundance Kid)は、実在の銀行強盗ブッチ・キャシディ(1866年 – 1908年)とサンダンス・キッド(1867 – 1908)の逃避行を描いた西部劇です。

ブッチ・キャシディをポール・ニューマンが、サンダンス・キッドをロバート・レッドフォードが演じています。第42回アカデミー賞では作品賞・監督賞を含む7部門にノミネートされ、作曲賞など4部門を受賞しました。

『明日に向かって撃て』の挿入曲

『明日に向かって撃て』の挿入曲を流れた順番に紹介していきます。(ネタバレにご注意ください)

オープニングクレジット

Not Goin’ Home Anymore
邦題『捨てた家』
作曲者バート・バカラック(Burt Bacharach)
アメリカの作曲家/音楽プロデューサー/楽団指揮者。
代表作『雨にぬれても』『ニューヨーク・シティ・セレナーデ』『小さな願い』
作曲年1969年

『Not Goin’ Home Anymore』は、映画『明日に向って撃て!』のオリジナルサウンドトラックです。映画の音楽を担当したアメリカの作曲家バート・バカラック(Burt Bacharach)の作品です。

1928年ミズーリ州カンザスシティで生まれたバカラックは、幼少期にピアノ、ドラム、チェロを学び、10代の頃にはジャズに興味を持ちマンハッタンの52丁目(当時のジャズの中心地)に出入りするようになりました。
マネス音楽大学、ウェスト音楽アカデミーで音楽を学び、ナチスのヨーロッパ侵攻を避けアメリカに逃れていたボフスラフ・マルティヌー(チェコ出身の作曲家)、ダリウス・ミヨー(フランス6人組の一人)などにも作曲を師事しています。
50年代にはドイツ出身の女優/歌手マレーネ・ディートリヒと組み注目を集め、その後、作詞家のハル・デヴィッドとのコンビで多くのヒット曲を生み出しました。

娼館での「送別パーティ」で女達が歌う曲

Good-bye Dolly Gray
作曲ポール・バーンズ(Paul Barnes)
ウィル・D・カッブ(Will D. Cobb)
出版年1897年
Original1901年:ハリー・マクドノー(Harry Macdonough)

『Good-bye Dolly Gray』は、米西戦争時(1898年にアメリカとスペインの間で発生)に書かれたミュージックホールの人気曲です。ボーア戦争のアンセムソングとして広く知られるようになりました。

ブッチとサンダンスが酒を飲みくつろいでいる娼館では、女たちがスペインに出征するピアニストを囲みこの曲を歌っています。

ブッチがエッタを自転車に乗せて走る

Raindrops Keep Fallin’ on my Head
邦題『雨にぬれても』
ArtistB・J・トーマス(B.J. Thomas)
アメリカのポピュラー歌手。
リリース1969年
作曲バート・バカラック(Burt Bacharach)
アメリカの作曲家/音楽プロデューサー/楽団指揮者。

作詞ハル・デヴィッド(Hal David)
バート・バカラックとの共作で知られるアメリカの作詞家。
代表作『雨にぬれても』『愛はすべてを越えて』『恋の面影』『世界は愛を求めている』

『Raindrops Keep Fallin’ on My Head』は、映画『明日に向って撃て!』の主題歌です。B・J・トーマスが歌っています。
バカラックとコンビで曲を作っていたハル・デヴィッドが詩を書き、二人はこの曲でアカデミー主題歌賞を受賞しました。

娼館で流れる曲(追跡隊に追われた二人が娼館に逃げ込む)

Rock of Ages
邦題『ちとせの岩よ』
作曲オーガスタス・M・トップレディー(Augustus Montague Toplady)
イギリスの聖職者/讃美歌作家。
トーマス・ヘイスティングス(Thomas Hastings)
主に讃美歌を作ったアメリカの作曲家。
作曲年1763年

『Rock of Ages』は、イギリスの四大賛美歌の一つとされる人気のある讃美歌です。

この曲は、南北戦争時に名将として名を馳せた南軍騎兵隊指揮官J・E・B・スチュアートのお気に入りの讃美歌としても知られています。スチュアートは1864年のイェロータバンの戦いで瀕死の重傷を負い、死の床でこの曲を歌うよう周囲に求めたという逸話が残っています。

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ブッチとサンダンスがエッタを連れてボリビアに向かう

The Old Fun City (N.Y. Sequence)
邦題『オールド・ファン・シティー』
作曲者バート・バカラック(Burt Bacharach)
アメリカの作曲家/音楽プロデューサー/楽団指揮者。
作曲年1969年

『The Old Fun City (N.Y. Sequence)』は、映画『明日に向って撃て!』のオリジナルサウンドトラックです。

ボリビアでも銀行強盗を始める

South American Getaway
邦題『自由への道』
作曲者バート・バカラック(Burt Bacharach)
アメリカの作曲家/音楽プロデューサー/楽団指揮者。
作曲年1969年

『South American Getawaye』は、映画『明日に向って撃て!』のオリジナルサウンドトラックです。

鉱山マネージャーのパーシーが馬に乗り歌う曲

Sweet Betsy from Pike(Traditional)
邦題『可愛いベッツィー』
詩の編集ジョン A・ストーン(John A. Stone)
ゴールドラッシュにおける鉱山労働者とその冒険を題材にした民謡の収集家/出版者。

『Sweet Betsy from Pike』は、ゴールドラッシュに沸くカリフォルニアに向け旅を始めたベッツィーという名の開拓者とその恋人アイクの試練が描かれたアメリカのバラードです。1858年に出版されました。

ブッチとサンダンスが、鉱山の給料を運ぶ用心棒として働くシーン

エンディング & エンドクレジット

Not Goin’ Home Anymore Reprise
邦題『捨てた家(リプライズ)』
作曲者バート・バカラック(Burt Bacharach)
アメリカの作曲家/音楽プロデューサー/楽団指揮者。
作曲年1969年

『Not Goin’ Home Anymore Reprise』は、映画『明日に向って撃て!』のオリジナルサウンドトラックです。

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『明日に向かって撃て』のサントラ

『明日に向かって撃て』はバート・バカラック(Burt Bacharach)が音楽を担当しました。バート・バカラックは、アメリカ・ミズーリ州出身の作曲家です。今作でアカデミー作曲賞を受賞しました。

『明日に向かって撃て』キャスト・スタッフ

監督ジョージ・ロイ・ヒル(George Roy Hill)
脚本ウィリアム・ゴールドマン(William Goldman)
製作ジョン・フォアマン(John Foreman)
音楽バート・バカラック(Burt Bacharach)
配給20世紀フォックス
公開 1969年9月23日
1970年2月21日
上映時間110分

ブッチ・キャシディ:ポール・ニューマン(Paul Newman)
ザ・サンダンス・キッド:ロバート・レッドフォード(Robert Redford)
エッタ・プレイス:キャサリン・ロス(Katharine Ross)
パーシー・ギャリス:ストローザー・マーティン(Strother Martin)
ブレッドソー保安官:ジェフ・コーリー(Jeff Corey)
ウッドコック:ジョージ・ファース(George Furth)
アグネス:クロリス・リーチマン(Cloris Leachman)
ハーヴェイ・ローガン:テッド・キャシディ(Ted Cassidy)
ニュース・カーヴァー:ティモシー・スコット(Timothy Scott)
鼻ぺちゃカーリー:チャールズ・ディアコップ(Charles Dierkop)
マーシャル:ケネス・マース (Kenneth Mars)
メイコン:ドネリー・ローズ (Donnelly Rhodes)

文・構成
Filmmusik 管理人

映画の素晴らしさをもっと多くの人に伝えられたら…そんな気持ちでFilmlmusikを開設。
音楽・映画好きの管理人自ら執筆しています。

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