2005年にアメリカとイギリスで制作された『チャーリーとチョコレート工場』(原題:Charlie and the Chocolate Factory)は、奇想天外な工場を舞台に少年と風変わりな工場長が織りなすファンタジー・アドベンチャー映画です。
ロアルド・ダールの児童文学『チョコレート工場の秘密』を原作とし、ジョニー・デップを主演に据えティム・バートン監督がミュージカル映画化しました。
第78回アカデミー賞では、衣装デザイン賞にノミネートされました。
『チャーリーとチョコレート工場』の挿入曲
『チャーリーとチョコレート工場』の挿入曲を流れた順番に紹介していきます。(ネタバレにご注意ください)
マイクの家のテレビで流れているミュージックビデオの曲
ハイテクオタク少年マイクがチケットの裏に書かれている文を読むシーンで、マイクの後ろに映るテレビ画面ではこの曲のミュージックビデオが流れています。
Artist | テクニカル・ディフィカリティーズ(Technical Difficulties) |
リリース | 2003年 |
作曲者 | RaVani Flood, Gardner DeAguiar, Jesse Shaternick and Manuel Ignacio |
「からくり人形」がウォンカを紹介する曲
当選者達が工場敷地内に入り建物に近づくと、ゲートが開き、からくり人形が出てきます。
ウォンカズ・ウェルカム・ソング
リリース | 2005年:Soundtrack『チャーリーとチョコレート工場』 |
作曲者 | ダニー・エルフマン(Danny Elfman) アメリカの映画音楽作曲家/歌手/ソングライター/ミュージシャン、1953年ロサンゼルス生まれ。ロックバンド「オインゴ・ボインゴ」(Oingo Boingo) の創設メンバー。 |
ロアルド・ダール(Roald Dahl, 1916-1990) イギリスの小説家/脚本家。 代表作『チョコレート工場の秘密』『父さんギツネバンザイ』『マチルダは小さな大天才』 | |
Vocal | ダニー・エルフマン |
ウォンカ登場(挨拶をする時に歌詞を引用する曲)
Good morning, Starshine. The Earth says ‘Hello.’
と、曲の冒頭部分の歌詞を使ってウォンカは挨拶をしました。
グッド・モーニング・スターシャイン
作曲者 | ガルト・マクダーモット(Galt MacDermot, 1928-2018) カナダ系アメリカ人の作曲家/ピアニスト/ミュージカル劇場の作家。 |
ジェイムズ・ラド(James Rado, 1932-2022) アメリカの俳優/劇作家/監督/作曲家。 | |
ジェローム・ラグニ(Gerome Ragni, 1935-1991) アメリカの俳優/歌手/ソングライター。 | |
Original ver. | 1967年:ジル・オハラ(Jill O’Hara and The Company) |
『Good Morning Starshine』は、1967年初演のミュージカル『ヘアー』(Hair)の為に作られた曲です。
ウンパ・ルンパが歌うオーガスタスの曲
ドイツ・デュッセルドルフの肉屋の息子、オーガスタス・グループが、欲張ったせいでチョコレートの川に落ちパイプに吸い上げられてしまうシーン
オーガスタス・グループ
リリース | 2005年:Soundtrack『チャーリーとチョコレート工場』 |
作曲者 | ダニー・エルフマン(Danny Elfman) アメリカの映画音楽作曲家/歌手/ソングライター/ミュージシャン、1953年ロサンゼルス生まれ。ロックバンド「オインゴ・ボインゴ」(Oingo Boingo) の創設メンバー。 |
ロアルド・ダール(Roald Dahl, 1916-1990) イギリスの小説家/脚本家。 代表作『チョコレート工場の秘密』『父さんギツネバンザイ』『マチルダは小さな大天才』 | |
Vocal | ダニー・エルフマン |
ダニー・エルフマンは、原作となったロアルド・ダールの児童小説『チョコレート工場の秘密』から歌詞を引用してこの曲を作りました。
ウンパ・ルンパが歌うバイオレットの曲
アメリカ・アトランタ在住の少女バイオレット・ボーレガードが最後まで話を聞かず、また試作段階の “フルコースが味わえてお腹もいっぱいになるガム” を食べて、体が青紫に変色し大きく膨れ上がってしまうシーン
バイオレット・ボーレガード
リリース | 2005年:Soundtrack『チャーリーとチョコレート工場』 |
作曲者 | ダニー・エルフマン(Danny Elfman) アメリカの映画音楽作曲家/歌手/ソングライター/ミュージシャン、1953年ロサンゼルス生まれ。ロックバンド「オインゴ・ボインゴ」(Oingo Boingo) の創設メンバー。 |
ロアルド・ダール(Roald Dahl, 1916-1990) イギリスの小説家/脚本家。 代表作『チョコレート工場の秘密』『父さんギツネバンザイ』『マチルダは小さな大天才』 | |
Vocal | ダニー・エルフマン |
ダニー・エルフマンは、原作となったロアルド・ダールの児童小説『チョコレート工場の秘密』から歌詞を引用してこの曲を作りました。
ウンパ・ルンパが歌うベルーカの曲
イギリスのナッツ工場の社長令嬢ベルーカ・ソルトが、強引にリスを手に入れようとした結果、リス達にダストシュートに落とされてしまうシーン
ベルーカ・ソルト
リリース | 2005年:Soundtrack『チャーリーとチョコレート工場』 |
作曲者 | ダニー・エルフマン(Danny Elfman) アメリカの映画音楽作曲家/歌手/ソングライター/ミュージシャン、1953年ロサンゼルス生まれ。ロックバンド「オインゴ・ボインゴ」(Oingo Boingo) の創設メンバー。 |
ロアルド・ダール(Roald Dahl, 1916-1990) イギリスの小説家/脚本家。 代表作『チョコレート工場の秘密』『父さんギツネバンザイ』『マチルダは小さな大天才』 | |
Vocal | ダニー・エルフマン |
ダニー・エルフマンは、原作となったロアルド・ダールの児童小説『チョコレート工場の秘密』から歌詞を引用してこの曲を作りました。
ウンパルンパがチャンネルを変えている時にテレビから流れる曲
マイクを探す為にウォンカが指示をし、ウンパ・ルンパがテレビのチャンネルを変えていく際にこの曲が一瞬流れます。
@チョコレート工場のテレビルーム
邦題『恋のマカレナ』(ベイサイド・ポーイズ・リミックス)
Artist | ロス・デル・リオ(Los del Río) 1962年に結成されたスペインのラテンポップ/ダンス・デュオ。 |
リリース | 1993年 |
作曲者 | Los del Río アントニオ・ロメロ・モンヘ(Antonio Romero Monge) ラファエル・ルイス・ペルディゴネス(Rafael Ruiz Perdigones) |
『恋のマカレナ』は、曲に合わせて腰を動かし踊る「マカレナ・ダンス」の流行とともに、1996年に世界的大ヒットを記録しました。
ウンパ・ルンパが巨大板チョコを運んできて転送機に入れるシーン
@チョコレート工場のテレビルーム
交響詩《ツァラトゥストラはこう語った》作品30より第1部「導入部(日の出)」
作曲者 | リヒャルト・シュトラウス(Richard Strauss, 1864-1949) 後期ロマン派を代表する作曲家の一人といわれるドイツの作曲家/指揮者。 |
作曲年 | 1896年 |
Artist | ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団(Wiener Philharmoniker) オーストリア・ウィーンに本拠を置くオーケストラ。1842年設立。 |
ヘルベルト・フォン・カラヤン(Herbert von Karajan, 1908-1989) オーストリアの指揮者。レパートリーの広さと現代的な解釈で世界的な名声を得て、膨大な数の録音を残した。20世紀後半のクラシック音楽界を代表する指揮者。 |
『ツァラトゥストラはこう語った』は、ドイツの作曲家リヒャルト・シュトラウスが、1896年に作曲した交響詩です。
ドイツの哲学者フリードリヒ・ニーチェの後期思想を代表する同名の著作にインスピレーションを得て作曲されたと言われています。1896年ドイツのフランクフルトで、作曲者自身による指揮で初演されました。
この曲は、スタンリー・キューブリック監督による1968年の叙事詩的SF映画『2001年宇宙の旅』で使われ、広く知られるようになりました。
テレビ室のシーンは全体が『2001年宇宙の旅』のオマージュとなっています。
『2001年宇宙の旅』では、猿人が道具を使えるようになるシーンでこの曲が流れます。
巨大板チョコが転送されてテレビ画面の中に現れるシーン
レクイエム – 第2楽章「キリエ」
作曲者 | ジェルジュ・リゲティ(György Ligeti, 1923-2006) ハンガリー系オーストリア人の現代音楽作曲家。 |
作曲年 | 1963年〜1965年 |
Artist | ミヒャエル・ギーレン(Michael Gielen, 1927-2019) ドイツ生まれのオーストリアの指揮者/作曲家。 |
フランクフルト放送交響楽団(hr-Sinfonieorchester) ヘッセン州フランクフルト・アム・マインに本部を置くドイツの公共放送局「ヘッセン放送」の放送管弦楽団。1929年設立。 |
『レクイエム』は、リゲティが、1963年から1965年にかけて作曲した、ソプラノ、メゾソプラノ、合唱、管弦楽による音楽作品です。1965年にスウェーデンの首都ストックホルムで初演されました。
前のシーンに引き続き『2001年宇宙の旅』のオマージュとなっています。
ウンパ・ルンパが観ているテレビには、ふたたび映画『2001年宇宙の旅』が映し出されています。本来は、猿人たちの前に黒い板「モノリス」が現れる場面ですが、ここでは転送された板チョコに置き換わっています。
映画『2001年宇宙の旅』と同じ場面で、同じ曲が使われています。
ウンパ・ルンパが歌うマイクの曲
ウォンカを馬鹿にして転送機に勝手に入り込み元に戻れなくなってしましまったハイテクオタク少年マイク・ティービーを探す為に、ウンパ・ルンパがテレビのチャンネルを変えるシーン
マイク・ティービー
リリース | 2005年:Soundtrack『チャーリーとチョコレート工場』 |
作曲者 | ダニー・エルフマン(Danny Elfman) アメリカの映画音楽作曲家/歌手/ソングライター/ミュージシャン、1953年ロサンゼルス生まれ。ロックバンド「オインゴ・ボインゴ」(Oingo Boingo) の創設メンバー。 |
ロアルド・ダール(Roald Dahl, 1916-1990) イギリスの小説家/脚本家。 代表作『チョコレート工場の秘密』『父さんギツネバンザイ』『マチルダは小さな大天才』 | |
Vocal | ダニー・エルフマン |
ダニー・エルフマンは、原作となったロアルド・ダールの児童小説『チョコレート工場の秘密』から歌詞を引用してこの曲を作りました。
『チャーリーとチョコレート工場』のサントラ

『チャーリーとチョコレート工場』はダニー・エルフマン(Danny Elfman)が音楽を担当しました。
ダニー・エルフマンは、オインゴ・ボインゴの創設者で元リーダーとして知られています。ティム・バートン作品のほとんどで音楽を担当しており、今作ではウンパルンパの歌も彼が歌っています。
『チャーリーとチョコレート工場』キャスト・スタッフ
監督 | ティム・バートン(Tim Burton) |
脚本 | ジョン・オーガスト(John August) |
原作 | ロアルド・ダール(Roald Dahl) |
製作 | ブラッド・グレイ(Brad Grey) |
リチャード・D・ザナック(Richard D. Zanuck) | |
音楽 | ダニー・エルフマン(Danny Elfman) |
配給 | ワーナー・ブラザース |
公開 | 2005年7月15日 |
2005年9月10日 | |
上映時間 | 115分 |
ウィリー・ウォンカ:ジョニー・デップ(Johnny Depp)
チャーリー・バケット:フレディ・ハイモア(Freddie Highmore)
ジョーおじいちゃん:デイビッド・ケリー(David Kelly)
バケット夫人:ヘレナ・ボナム=カーター(Helena Bonham Carter)
バケット氏:ノア・テイラー(Noah Taylor)
バイオレットの母親:ミッシー・パイル(Missi Pyle)
ベルーカの父親:ジェームズ・フォックス(James Fox)
ウンパ・ルンパ (with vocal work by Danny Elfman):ディープ・ロイ(Deep Roy)
ウィルバー・ウォンカ:クリストファー・リー(Christopher Lee)
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