『プラトーン』の挿入曲とサントラ | 解説付き全曲紹介Filmmusik
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『プラトーン』の挿入曲とサントラ

1986年、アメリカで制作された映画『プラトーン』(原題:Platoon)は、ベトナム戦争の現実を描いた戦争映画です。ベトナム帰還兵のオリバー・ストーン監督が実体験に基づき制作しました。1967年、大学を中退し志願兵としたアメリカ陸軍に入隊した男クリス・テイラーがベトナムで体験したことが描かれています。

第59回アカデミー賞では作品賞・監督賞など4部門を受賞しました。

『プラトーン』の挿入曲

『プラトーン』の挿入曲を流れた順番に紹介していきます。(ネタバレにご注意ください)

オープニング

Adagio for Strings
作曲:Samuel Barber
編曲:Georges Delerue

サミュエル・バーバー作曲の『弦楽のためのアダージョ』。
アメリカの作曲家サミュエル・バーバーが、自身の作品『弦楽四重奏曲 ロ短調 Op.11』の第2楽章を弦楽合奏用に編曲したものです。『バーバーのアダージョ』とも呼ばれています。
1938年に、アルトゥーロ・トスカニーニ指揮、NBC交響楽団によって初演されました。

この曲は、1945年の第32代アメリカ合衆国大統領、フランクリン・D・ルーズベルトの死の発表時にラジオで放送されてから、アルバート・アインシュタイン、ジョン・F・ケネディ大統領、モナコのグレース王女などの葬儀でも使用され、個人の訃報や葬送、惨事の慰霊祭などの定番曲として使われるようになりました。

この後以下のシーンでもこの曲が使われています。
「エリアスが銃撃に倒れる」
「米兵が村を焼き払う」
「兵達が雨の中、熱帯雨林を進んでいく」
「エリアスが銃撃に倒れる」
「エンディング & エンドクレジット」


1967年9月、@カンボジア国境付近

テイラーが列に加わり任務に向かう時に兵士の一人が歌う曲

Oh! Susanna
作曲:Stephen Foster

『おおスザンナ』(Oh! Susanna)は、19世紀アメリカの作曲、スティーブン・フォスター(Stephen Foster)が作ったミンストレルソングです。
1847年にペンシルバニア州ピッツバーグでのコンサートで地元のクインテットによって初めて演奏され、1848年に出版されました。

テイラーがエリアス達の溜まり場に連れて来られる

White Rabbit
作曲:Grace Slick
アーティスト:Jefferson Airplane
リリース年:1967年

ジェファーソン・エアプレイン(Jefferson Airplane)は、1965年にサンフランシスコで結成されたアメリカのロックバンドです。
『ホワイト・ラビット』(White Rabbit)は、ジェファーソン・エアプレインの顔とも言える女性ヴォーカリスト、グレイス・スリックが、バンド加入前の1965年に制作した曲です。加入後にリリースされた2作目のアルバム『シュールリアリスティック・ピロー』(Surrealistic Pillow) に収録されています。
このアルバムをきっかけにジェファーソン・エアプレインは一気にブレークしました。

兵舎のラジオから流れる曲(バーンズ達がカードゲームをする)

Okie from Muskogee
作曲:Eddie Burris and Merle Haggard
アーティスト:Merle Haggard
リリース年:1969年

マール・ハガード(Merle Haggard)は、カリフォルニア州ベーカーズフィールド出身のカントリー歌手です。
『Okie from Muskogee』は、ベトナム戦争の抗議活動を見て書かれたといわれる曲で、マール・ハガードの代表曲の一つです。

テイラー達がハイになり歌い踊る曲

Tracks of My Tears
作曲:Smokey Robinson, Marvin Tarplin and Warren Moore
アーティスト:Smokey Robinson & The Miracles
リリース年:1965年

『Tracks of My Tears』は、スモーキー・ロビンソン & ザ・ミラクルズ(Smokey Robinson & The Miracles)の曲です。1965年にシングルとしてリリースされました。

スモーキー・ロビンソン & ザ・ミラクルズは、アメリカ・デトロイト出身のR&Bヴォーカルグループです。
モータウンの創立者の1人で、長く副社長を務めたミュージシャン、スモーキー・ロビンソンを中心として活躍し、60年代に一世を風靡しました。

兵達が村を焼き払う

Adagio for Strings
作曲:Samuel Barber
編曲:Georges Delerue

サミュエル・バーバー作曲の『弦楽のためのアダージョ』。


「オープニング」でもこの曲が使われていました。

兵達が雨の中、熱帯雨林を進んでいく

Adagio for Strings
作曲:Samuel Barber
編曲:Georges Delerue

サミュエル・バーバー作曲の『弦楽のためのアダージョ』。


「オープニング」でもこの曲が使われていました。

エリアスが銃弾に倒れる

Adagio for Strings
作曲:Samuel Barber
編曲:Georges Delerue

サミュエル・バーバー作曲の『弦楽のためのアダージョ』。


「オープニング」でもこの曲が使われていました。

エンディング & エンドクレジット

Adagio for Strings
作曲:Samuel Barber
編曲:Georges Delerue

サミュエル・バーバー作曲の『弦楽のためのアダージョ』。


「オープニング」でもこの曲が使われていました。

『プラトーン』のサントラ

『プラトーン』はジョルジュ・ドルリュー(Georges Delerue)が音楽を担当しました。ジョルジュ・ドルリューは、フランス出身の作曲家です。フランソワ・トリュフォーとのタッグで知られています。ジャン=リュック・ゴダールの『軽蔑』やジョージ・ロイ・ヒルの『リトル・ロマンス』の映画音楽も手掛けています。

『プラトーン』キャスト・スタッフ

監督オリバー・ストーン(Oliver Stone)
脚本オリバー・ストーン(Oliver Stone)
製作アーノルド・コペルソン(Arnold Kopelson)
音楽ジョルジュ・ドルリュー(Georges Delerue)
配給 ワーナー・ブラザースン・メイヤー
公開 1986年12月19日
1987年4月29日
上映時間120分

クリス・テイラー:チャーリー・シーン(Charlie Sheen)
ボブ・バーンズ二等軍曹:トム・ベレンジャー(Tom Berenger)
ゴードン・エリアス三等軍曹:ウィレム・デフォー(Willem Dafoe)
ウォルフ中尉:マーク・モーゼス(Mark Moses)
ハリス大尉:デイル・ダイ(Dale Dye)
キング:キース・デイヴィッド(Keith David)
ビッグ・ハロルド:フォレスト・ウィテカー(Forest Whitaker)
フランシス:コーリー・グローヴァー(Corey Glover)
ラー:フランチェスコ・クイン(Francesco Quinn)
ガーター・ラーナー:ジョニー・デップ(Johnny Depp)
クロフォード:クリス・ペダーセン(Chris Pedersen)
マニー・ワシントン:コーキー・フォード(Corkey Ford)
ドク・ゴメス:ポール・サンチェス(Paul Sanchez)
バニー:ケヴィン・ディロン(Kevin Dillon)
レッド・オニール三等軍曹:ジョン・C・マッギンリー(John C. McGinley)
ウォーレン三等軍曹:トニー・トッド(Tony Todd)

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