2019年アメリカで制作された『ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語』(原題:Little Women)は、グレタ・ガーウィグ監督による小説『若草物語』の映画化作品です。シアーシャ・ローナン、エマ・ワトソン、フローレンス・ピュー、エリザ・スカンレンが四姉妹を演じました。
第92回アカデミー賞では作品賞・主演女優賞を含む6部門にノミネートされ、衣装デザイン賞を受賞しました。
- 『ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語』の挿入曲
- オープニング・タイトル(ジョーがNYの街を全速力で走る)
- ベスがマーチ家のピアノを演奏する(ベスの登場シーン)
- 回想(7年前) – メグとジョーがパーティの会場に到着する
- 回想(7年前) – メグがダンスを楽しむ様子をジョーが会場の隅で憂鬱そうに見る
- 回想(7年前) – ダンス会場の隣室でジョーとロイが握手を交わす
- 回想(7年前) – ジョーとローリーが誰もいないポーチで激しいダンスをする
- 回想(7年前) – 足をひねったメグにローリーが送って行くと話す
- パリの舞踏会で、エイミーがフレッド・ヴォーンとダンスを踊る
- パリの舞踏会で、エイミーが酔ったローリーと口論をする
- 回想(クリスマス) – ジョーがベスのピアノで目を覚ます
- 回想(クリスマス) – ミセス・マーチが家に帰って来る(ベスがピアノで弾いている曲)
- 回想 – メグとジョーがローリー達と劇場に出かける準備をする(ベスがピアノで弾いている曲)
- 回想(ボストンでの舞踏会) – メグが友人に借りたドレスでパーティを楽しむ
- 回想 – ベスがローレンス邸のピアノを演奏する(1曲目)
- 回想 – ベスがローレンス邸のピアノを演奏する(2曲目)
- 回想(ボストンでの舞踏会) – 機嫌を悪くしたメグにローリーが謝る
- 回想(ボストンでの舞踏会) – メグとローリーが二人で踊る
- 回想(メグとジョンの結婚式) – 牧師であるミスター・マーチ立ち合いのもと式が行われる
- 回想(メグとジョンの結婚式) – 皆がダンスを踊る
- 回想(メグとジョンの結婚式) – エイミーがマーチ伯母さんとのヨーロッパ旅行を発表する
- マーチ家を訪れたフリードリヒがベスのピアノを演奏する
- 『ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語』のサントラ
- 『ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語』キャスト・スタッフ
『ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語』の挿入曲
『ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語』の挿入曲を流れた順番に紹介していきます。(ネタバレにご注意ください)
オープニング・タイトル(ジョーがNYの街を全速力で走る)
リトル・ウーマン
リリース | 2019年:Soundtrack『ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語』 |
作曲者 | アレクサンドル・デスプラ(Alexandre Desplat) フランスの映画音楽作曲家、1961年パリ生まれ。 映画『グランド・ブダペスト・ホテル』(2014)、『シェイプ・オブ・ウォーター』(2017) のスコアを手掛け、アカデミー作曲賞を2度受賞した。 |
ベスがマーチ家のピアノを演奏する(ベスの登場シーン)
夜想曲第5番 嬰ヘ長調 Op.15, No.2
作曲者 | フレデリック・ショパン(Frédéric Chopin, 1810-1849) ポーランド出身の作曲家/ヴィルトゥオーゾ・ピアニスト。 ピアノ独奏曲を数多く残し「ピアノの詩人」と称される。 |
作曲年 | 1830-1831年 |
回想(7年前) – メグとジョーがパーティの会場に到着する
ヴァイオリンと管弦楽のためのポロネーズ 変ロ長調 D.580
作曲者 | フランツ・シューベルト(Franz Schubert, 1797-1828) 初期のロマン派を代表するオーストリアの作曲家。 31年の生涯で600曲もの歌曲を残し「歌曲の王」と呼ばれる。 |
作曲年 | 1817年 |
『Polonaise for Violin and Orchestra in B flat major, D.580』は、シューベルトが1817年に作ったヴァイオリンとオーケストラのための器楽曲です。
回想(7年前) – メグがダンスを楽しむ様子をジョーが会場の隅で憂鬱そうに見る
36のオリジナル舞曲(最初のワルツ)Op.9, D. 365 – 第16番
作曲者 | フランツ・シューベルト(Franz Schubert, 1797-1828) 初期のロマン派を代表するオーストリアの作曲家。 31年の生涯で600曲もの歌曲を残し「歌曲の王」と呼ばれる。 |
作曲年 | 1818-1821年 |
『36 Originaltanze(Erste Walzer) D.365』は、シューベルトが、1818〜1821年にかけて作曲したピアノのためのワルツ集です。
回想(7年前) – ダンス会場の隣室でジョーとロイが握手を交わす
16のワルツ Op. 39 – 第15番 変イ長調
作曲者 | ヨハネス・ブラームス(Johannes Brahms, 1833-1897) ドイツの作曲家/ピアニスト/指揮者。 |
作曲年 | 1865年 |
『16のワルツ 作品39』は、ドイツの作曲家ヨハネス・ブラームスが1865年に作曲したピアノのためのワルツ曲集です。もともとは1台のピアノを2人で演奏する連弾作品として作られましたが、楽譜の売上げが好調であったことから、ブラームス自身による独奏版も作られました。
16曲からなる曲集の最も有名な第15番は「愛のワルツ」と呼ばれています。
回想(7年前) – ジョーとローリーが誰もいないポーチで激しいダンスをする
弦楽四重奏曲第12番 ヘ長調「アメリカ」Op.96, B.179 – 第3楽章
作曲者 | アントニン・ドヴォルザーク(Antonín Dvorák, 1841-1904) 後期ロマン派のチェコの作曲家。 ボヘミアの民俗色豊かな作品を数多く作り、19世紀後半に国際的名声を博した。チェコ国民楽派を代表する作曲家の一人。 |
作曲年 | 1893年 |
『弦楽四重奏曲第12番ヘ長調 作品96, B.179』は、ドヴォルザークが1893年に作曲した弦楽四重奏曲です。
ドヴォルザークがアメリカ滞在中に書かれたもので「アメリカ」の愛称で親しまれています。
回想(7年前) – 足をひねったメグにローリーが送って行くと話す
火花 Op. 20
作曲者 | ルイス・モロー・ゴットシャルク(Louis Moreau Gottschalk, 1829-1869) アメリカの作曲家/ピアニスト。 |
作曲年 | 1853年 |
パリの舞踏会で、エイミーがフレッド・ヴォーンとダンスを踊る
ワルツ「メフィストの地獄の叫び」 Op.101
作曲者 | ヨハン・シュトラウス2世(Johann Strauss II. 1825-1899) 19世紀にウィーンを中心に活躍したオーストリアの作曲家/指揮者。 初代「ワルツ王」ヨハン・シュトラウス1世の息子。 ワルツ、ポルカをはじめとする舞踊音楽の名曲を数多く残しワルツの人気と発展に多大な貢献を果たす。父親の死後「ワルツ王」の名を継承しヨーロッパ中で絶大な支持を獲得した。 |
作曲年 | 1851年 |
『メフィストの地獄の叫び』は、ヨハン・シュトラウス2世が1851年に作ったワルツです。曲のタイトルは聖書からの引用です。
パリの舞踏会で、エイミーが酔ったローリーと口論をする
歌劇《サバの女王》第2幕より「ワルツ」
作曲者 | シャルル・グノー(Charles Gounod, 1818-1893) フランスの作曲家。 優雅で美しい旋律と色彩感に満ちたハーモニーが特徴。「フランス近代歌曲の父」と呼ばれ今日も広く愛されている。 |
『サバの女王』(シバの女王)は、フランスの作曲家シャルル・グノーが作った歌劇です。
1862年にパリ・オペラ座で初演されました。
回想(クリスマス) – ジョーがベスのピアノで目を覚ます
ピアノ・ソナタ第8番 ハ短調「悲愴」 Op.13 – 第2楽章
作曲者 | ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン(Ludwig van Beethoven, 1770-1827) ドイツの作曲家。 ウィーンの古典音楽を最高の発展に導き、ロマン派音楽への道を切り開いた音楽史において極めて重要な作曲家の一人。聴力を失いながらも音楽への情熱を燃やし続け、数々の名曲を生み出したその偉業から日本では「楽聖」として称えられる。 |
作曲年 | 1798年 |
『ピアノ・ソナタ 第8番 ハ短調』は、ベートーヴェン27歳の作品です。
ベートーヴェンが自作に標題を与えた数少ない作品の1つで、初版譜の表紙に「悲愴大ソナタ」(Grande sonate pathétique)と標題が掲げられていました。
この後「マーチ家を訪れたフリードリヒがベスのピアノを演奏する」でもこの曲が使われています。
回想(クリスマス) – ミセス・マーチが家に帰って来る(ベスがピアノで弾いている曲)
讃美歌『思い悩み苦しむ者よ』
歌詞 | トマス・ムーア(Thomas Moore, 1779-1852) アイルランドの作家/詩人/作詞家。唱歌『庭の千草』の作詞家として知られる。 |
『Come, Ye Disconsolate』は、トーマス・ムーアの詩が使われた讃美歌です。
『思い悩み苦しむ者よ』の邦題で知られています。
回想 – メグとジョーがローリー達と劇場に出かける準備をする(ベスがピアノで弾いている曲)
カンタータ《楽しき狩こそわが悦び》- 第9曲「羊は安らかに草を食み」
作曲者 | ヨハン・ゼバスティアン・バッハ(Johann Sebastian Bach, 1685-1750) バロック時代を代表するドイツの作曲家/オルガニスト。 宗教音楽や器楽曲など幅広いジャンルで多くの傑作を残し、西洋音楽の歴史の中で最も偉大な作曲家の一人と評される。 |
回想(ボストンでの舞踏会) – メグが友人に借りたドレスでパーティを楽しむ
弦楽四重奏曲第8番 変ロ長調 Op. 168, D. 112 – 第3楽章
作曲者 | フランツ・シューベルト(Franz Schubert, 1797-1828) 初期のロマン派を代表するオーストリアの作曲家。 31年の生涯で600曲もの歌曲を残し「歌曲の王」と呼ばれる。 |
作曲年 | 1814年 |
『弦楽四重奏曲第8番 変ロ長調』は、シューベルトが1814年に作曲した弦楽四重奏曲です。
回想 – ベスがローレンス邸のピアノを演奏する(1曲目)
蝶々 Op. 2 – 第10曲
作曲者 | ロベルト・シューマン(Robert Schumann, 1810-1856) ドイツの作曲家/ピアニスト/音楽評論家。 交響曲から合唱曲まで幅広い分野で作品を残し、特にピアノ曲と歌曲で高評価を得る19世紀のドイツロマン派を代表する作曲家。 |
『蝶々』は、シューマンが21歳の時に作曲した全12曲からなるピアノ曲です。
ドイツの小説家ジャン・パウルの長編小説『生意気盛り』からインスピレーションを得て作られたと言われています。
回想 – ベスがローレンス邸のピアノを演奏する(2曲目)
子供の情景 Op.15 – 第1曲「見知らぬ国と人々について」
作曲者 | ロベルト・シューマン(Robert Schumann, 1810-1856) ドイツの作曲家/ピアニスト/音楽評論家。 交響曲から合唱曲まで幅広い分野で作品を残し、特にピアノ曲と歌曲で高評価を得る19世紀のドイツロマン派を代表する作曲家。 |
作曲年 | 1838年 |
『子供の情景』は、シューマンが1838年に作った全13曲からなるピアノ曲です。
回想(ボストンでの舞踏会) – 機嫌を悪くしたメグにローリーが謝る
『5つのドイツ舞曲 D. 90』より第5番
作曲者 | フランツ・シューベルト(Franz Schubert, 1797-1828) 初期のロマン派を代表するオーストリアの作曲家。 31年の生涯で600曲もの歌曲を残し「歌曲の王」と呼ばれる。 |
回想(ボストンでの舞踏会) – メグとローリーが二人で踊る
36のオリジナル舞曲(最初のワルツ)Op.9, D. 365 – 第6番
作曲者 | フランツ・シューベルト(Franz Schubert, 1797-1828) 初期のロマン派を代表するオーストリアの作曲家。 31年の生涯で600曲もの歌曲を残し「歌曲の王」と呼ばれる。 |
作曲年 | 1818-1821年 |
回想(メグとジョンの結婚式) – 牧師であるミスター・マーチ立ち合いのもと式が行われる
リュート協奏曲 ニ長調 RV 93 – 第2楽章
作曲者 | アントニオ・ヴィヴァルディ(Antonio Vivaldi, 1678-1741) バロック音楽を代表するイタリアの作曲家。 |
リュートとは、丸みを帯びたボディーに棹(ネック)が付き、ギターのように演奏される弦楽器です。
15~17世紀を中心にヨーロッパで広く普及し「楽器の女王」 と呼ばれていました。
回想(メグとジョンの結婚式) – 皆がダンスを踊る
『ランサーのカドリール』より「La Lodoiska」
作曲者 | ジョゼフ・ビンズ・ハート(Josef Binns Hart, 1794-1844) イギリスのオルガン奏者。ダンス音楽(特にカドリール)の編纂者として知られる。 |
回想(メグとジョンの結婚式) – エイミーがマーチ伯母さんとのヨーロッパ旅行を発表する
『ランサーのカドリール』より「終曲」
作曲者 | ジョゼフ・ビンズ・ハート(Josef Binns Hart, 1794-1844) イギリスのオルガン奏者。ダンス音楽(特にカドリール)の編纂者として知られる。 |
マーチ家を訪れたフリードリヒがベスのピアノを演奏する
ピアノ・ソナタ第8番 ハ短調「悲愴」 Op.13 – 第2楽章
作曲者 | ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン(Ludwig van Beethoven, 1770-1827) ドイツの作曲家。 ウィーンの古典音楽を最高の発展に導き、ロマン派音楽への道を切り開いた音楽史において極めて重要な作曲家の一人。聴力を失いながらも音楽への情熱を燃やし続け、数々の名曲を生み出したその偉業から日本では「楽聖」として称えられる。 |
作曲年 | 1798年 |
「回想シーン(クリスマス) – ジョーがベスのピアノで目を覚ます」でもこの曲が使われていました。
『ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語』のサントラ
『ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語』はアレクサンドル・デスプラ(Alexandre Desplat)が音楽を担当しました。アレクサンドル・デスプラは、フランス出身の作曲家です。『グランド・ブダペスト・ホテル』と『シェイプ・オブ・ウォーター』でアカデミー作曲賞を受賞しました。
また、『ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語』でもアカデミー作曲賞にノミネートされています。
『ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語』キャスト・スタッフ
監督 | グレタ・ガーウィグ(Greta Gerwig) |
脚本 | グレタ・ガーウィグ(Greta Gerwig) |
原作 | ルイーザ・メイ・オルコット(Louisa May Alcott) |
製作 | エイミー・パスカル(Amy Pascal) |
アーノン・ミルチャン(Arnon Milchan) | |
デニス・ディ・ノヴィ(Denise Di Novi) | |
ロビン・スウィコード(Robin Swicord) | |
音楽 | アレクサンドル・デスプラ(Alexandre Desplat) |
配給 | ソニー・ピクチャーズ |
公開 | 2019年12月25日 |
2020年6月12日 | |
上映時間 | 135分 |
次女ジョー・マーチ:シアーシャ・ローナン(Saoirse Ronan)
長女メグ・マーチ:エマ・ワトソン(Emma Watson)
四女エイミー・マーチ:フローレンス・ピュー(Florence Pugh)
三女エリザベス・マーチ(ベス):エリザ・スカンレン(Eliza Scanlen )
母ミセス・マーチ:ローラ・ダーン(Laura Dern)
セオドア・ローレンス(ローリー):ティモシー・シャラメ(Timothée Chalamet)
マーチ伯母さん:メリル・ストリープ(Meryl Streep)
ミスター・ダッシュウッド:トレイシー・レッツ(Tracy Letts)
父ミスター・マーチ:ボブ・オデンカーク(Bob Odenkirk)
ジョン・ブルック:ジェームズ・ノートン(James Norton)
フリードリヒ・ベア:ルイ・ガレル(Louis Garrel )
ミスター・ローレンス:クリス・クーパー(Chris Cooper)
ハンナ:ジェイン・ハウディシェル(Jayne Houdyshell)
フレッド・ヴォーン:ダッシュ・バーバー(Dash Barber)
サリー・ガーディナー・モファット:ハドリー・ロビンソン(Hadley Robinson)
アニー・モファット:アビー・クイン(Abby Quinn)
カーク夫人:メアリーアン・プランケット(Maryann Plunkett)
フンメル夫人:サシャ・フロロワ(Sasha Frolova)
デイヴィス先生:ビル・ムートス(Bill Mootos)
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