2022年に製作された『ウエスト・エンド殺人事件』(原題:See How They Run)は、英国ロンドン、ウエストエンドにあるセント・マーティンズ劇場で起きた殺人事件をめぐるミステリー仕立てのコメディ映画です。サム・ロックウェル、シアーシャ・ローナン、エイドリアン・ブロディなど豪華キャストが出演しています。
セント・マーティンズ劇場で現在もロングラン公演されているアガサ・クリスティ原作の舞台『ねずみとり』の上演100回目に起きた事件という設定です。
『ウエスト・エンド殺人事件』の挿入曲
『ウエスト・エンド殺人事件』の挿入曲を流れた順番に紹介していきます。(ネタバレにご注意ください)
脚本家マーヴィンの自宅で流れている曲
L’elisir d’amore: Act II, Scene 9, Aria: “Prendi, prendi, per me sei libero”
作曲:Gaetano Donizetti
ガエターノ・ドニゼッティ作曲の歌劇《愛の妙薬》の第二幕のアリア〈受け取って、貴方は自由よ〉。
ストッパード警部とストーカー巡査が自宅で過ごすシーン
Born Under a Bad Sign
アーティスト:Richard Hawley
リリース年:2006年
『Born Under a Bad Sign』は、英国のシンガーソングライター、リチャード・ホーリーの曲です。
劇場オーディションで、シルクハットを使う曲芸で演奏されているピアノ曲
Pineapple Rag
作曲:Scott Joplin
『パイン・アップル・ラグ(Pineapple Rag)』は、スコット・ジョプリンが1908年に作曲したピアノのためのラグタイムです。
舞台裏で犯人が口笛で吹いている曲
Three Blind Mice(Traditional)
『3匹の盲目ねずみ(Three Blind Mice)』は、イギリスに古くから伝わるマザー・グースの歌です。
イギリスの女性推理小説作家アガサ・クリスティは、1947年にBBCの依頼により王太后メアリー・オブ・テック(女王エリザベス2世の祖母)の80歳を祝うラジオドラマ「三匹の盲目のねずみ」を執筆しました。1950年には、クリスティ本人により短編小説化、翌年には『ねずみとり』のタイトルで戯曲化されています
『ねずみとり』は、1952年11月25日以降、現在までセント・マーティンズ劇場で上映され続け、世界最長のロングラン記録を誇る戯曲となりました。
エピローグ
I Saw the Light
アーティスト:Hank Williams
リリース年:1948年
『I Saw the Light』は、アメリカのシンガーソングライター、ハンク・ウィリアムズ(Hank Williams)が書いたカントリー・ゴスペル・ソングです。
レオが紙芝居で、脚本家マーヴィンとプロデューサーのジョンに『ねずみ取り』映画化のプロットを説明するシーンでは、エンディングに『I Saw the Light』が流れる…とレオが語っていました。
『ウエスト・エンド殺人事件』のサントラ
『ウエスト・エンド殺人事件』はダニエル・ペンバートン(Daniel Pemberton)が音楽を担当しました。ダニエル・ペンバートンはイギリスの作曲家で、ガイ・リッチーやダニーボイルなど、イギリス映画の音楽を数多く担当しています。
『ウエスト・エンド殺人事件』キャスト・スタッフ
監督 | トム・ジョージ(Tom George) |
脚本 | マーク・チャペル(Mark Chappell) |
製作 | ダミアン・ジョーンズ(Damian Jones) |
ジーナ・カーター(Gina Carter) | |
音楽 | ダニエル・ペンバートン(Daniel Pemberton) |
配給 | TSGエンターテインメント |
公開 | 2020年9月9日 |
2020年9月16日 | |
上映時間 | 99分 |
ストッパード警部:サム・ロックウェル(Sam Rockwell)
ストーカー巡査:シアーシャ・ローナン(Saoirse Ronan)
レオ:エイドリアン・ブロディ(Adrien Brody)
ペチュラ:ルース・ウィルソン(Ruth Wilson)
ジョン・ウルフ:リース・シェアスミス(Reece Shearsmith)
リチャード:ハリス・ディキンソン(Harris Dickinson)
デニス:チャーリー・クーパー(Charlie Cooper)
マーヴィン:デビッド・オイェロウォ(David Oyelowo)
アガサクリスティ:シャーリー・ヘンダーソン(Shirley Henderson)
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