1990年にアメリカで制作された映画『ゴースト/ニューヨークの幻』(原題:Ghost)は、暴漢に殺された男サムが、ゴーストとなり恋人を守る恋愛映画です。
第63回アカデミー賞では、作品賞を含む5部門にノミネートされ、脚本賞・助演女優賞(ウーピー・ゴールドバーグ)を受賞しました。
『ゴースト/ニューヨークの幻』の挿入曲
『ゴースト/ニューヨークの幻』の挿入曲を流れた順番に紹介していきます。(ネタバレにご注意ください)
モリーが夜中に一人でろくろを回すシーン(ジュークボックスから流れる曲)
シンス・アイ・フェル・フォー・ユー
Artist | ライチャス・ブラザーズ(The Righteous Brothers) 1962年にカリフォルニア州で結成されたアメリカのボーカル・デュオ。 ブルー・アイド・ソウルの代表格として知られる。 |
リリース | 1968年 |
作曲者 | バディ・ジョンソン(Buddy Johnson, 1915-1977) アメリカのジャンプブルース・ピアニスト/バンドリーダー。 |
Original ver. | 1947年:バディ・ジョンソン |
サムが起きて来てモリーと話をしながら二人でろくろを回すシーン(ジュークボックスから流れる曲)
アンチェインド・メロディ
Artist cover ver. | ライチャス・ブラザーズ(The Righteous Brothers) 1962年にカリフォルニア州で結成されたアメリカのボーカル・デュオ。 ブルー・アイド・ソウルの代表格として知られる。 |
リリース | 1965年 |
作曲者 | ハイ・ザレト(Hy Zaret, 1907-2007) アメリカの作詞家/作曲家。 |
アレックス・ノース(Alex North, 1910-1991) ペンシルベニア州チェスター出身のユダヤ系アメリカ人作曲家。 代表作『欲望という名の電車』『スパルタカス』『クレオパトラ』 | |
Original ver. | 1955年:トッド・ダンカン(Todd Duncan, 1903-1998) アメリカのバリトンオペラ歌手。 |
『アンチェインド・メロディ』は、ポップスのスタンダードナンバーです。
1955年の刑務所映画『アンチェインド』(原題:Unchained)の主題歌として作られました。
その後、1990年の映画『ゴースト/ニューヨークの幻』(原題:Ghost)で主題歌として使われリバイバル・ヒットしました。
この後「サムがオダ・メイの身体を借りてモリーの頬に触れ抱き合うシーン」でもこの曲が使われています。
サムが霊媒師オダ・メイの「霊感占い」に入る(待合室のレコードから流れる)
Artist | Dorothy Love Coates and The Original Gospel Harmonettes |
ドロシー・ラヴ・コーツ(Dorothy Love Coates, 1928-2002) アメリカのゴスペル歌手。 1950年代にオリジナル・ゴスペル・ハーモネッツ(The Original Gospel Harmonettes)のメンバーとしてスターダムにのし上る。1959年から1961年にかけては、マーティン・ルーサー・キング・ジュニア(Martin Luther King Jr.)と協力しながら公民権運動に積極的に参加し、ベトナム戦争や人種差別、その他の悪に反対を唱え政治問題に正面から取り組んだ。 |
サムがオダ・メイのベッドルームで繰り返し歌う曲
「アパートに行きモリーに警告して欲しい」とサムがオダ・メイに頼み、願いを聞いてもらうまで離れないと宣言した後のシーン
邦題『ヘンリー8世君』
Artist cover ver. | パトリック・スウェイジ(Patrick Swayze, 1952-2009) サム・ウィートを演じるアメリカの俳優、ダンサー。 |
作曲者 | フレッド・マレー(Fred Murray) イギリスのソングライター。 |
ロバート・パトリック・ウエストン(Robert Patrick Weston, 1878-1936) イギリスのソングライター。 1900年代から1930年代にかけてミュージックホールの曲を数多く書き成功を収めた。 | |
Original ver. | 1911年:ハリー・チャンピオン(Harry Champion, 1865-1942) イギリスのミュージックホールの歌手/俳優/コメディアン/作曲家。 |
『I’m Henry the VIII, I Am』は、1910年に作られたミュージックホールソングです。テューダー朝第2代のイングランド国王、ヘンリー8世(Henry VIII, 1491-1547)の時代と生涯がコックニー訛りで遊び心たっぷりに書かれた曲で、ハリー・チャンピオン(Harry Champion)のシグネチャーソングとして知られていました。
1965年、イギリスのバンド「ハーマンズ・ハーミッツ」(Herman’s Hermits)がカバーしたバージョンが全米1位を記録し、アメリカで大ヒットしました。
ヘンリー8世は6人の女性と次々に結婚しました。
イギリスでは、悲運の王妃たちに纏わる幽霊の噂が様々な場所で言い伝えられています。
サムがオダ・メイの身体を借りてモリーの頬に触れ抱き合うシーン
アンチェインド・メロディ
Artist cover ver. | ライチャス・ブラザーズ(The Righteous Brothers) |
リリース | 1965年 |
作曲者 | ハイ・ザレト(Hy Zaret, 1907-2007) アレックス・ノース(Alex North, 1910-1991) |
Original ver. | 1955年:トッド・ダンカン(Todd Duncan, 1903-1998) |
「サムが起きて来てモリーと話をしながら二人でろくろを回すシーン(ジュークボックスから流れる曲)」でもこの曲が使われていました。
『ゴースト/ニューヨークの幻』のサントラ
『ゴースト/ニューヨークの幻』はモーリス・ジャール(Maurice Jarre)が音楽を担当しました。
モーリス・ジャールは、フランス生まれの作曲家です。『マッドマックス/サンダードーム』『ドクトル・ジバゴ』、『インドへの道』でアカデミー賞を受賞しました。そのほかには『いまを生きる』『アラビアのロレンス』などの音楽も手掛けています。
※サントラ収録曲
1. Unchained Melody : The Righteous Brothers(アンチェインド・メロディ/ライチャス・ブラザーズ版)
2. Ghost(ゴースト)
3. Sam(サム)
4. Ditto(ディトー)
5. Carl(カール)
6. Molly(モリー)
7. Unchained Melody [Orchestral](アンチェインド・メロディ/オーケストラ版)
8. Ghost – End Credits(ゴースト – エンド・クレジット)
9. Fire Escape(ファイヤー・エスケイプ)
10. Oda Mae & Carl(オダ・メイ・アンド・カール)
『ゴースト/ニューヨークの幻』キャスト・スタッフ
監督 | ジェリー・ザッカー(Jerry Zucker) |
脚本 | ブルース・ジョエル・ルービン(Bruce Joel Rubin) |
製作 | リサ・ウィンスタイン(Lisa Weinstein) |
音楽 | モーリス・ジャール(Maurice Jarre) |
配給 | パラマウント映画/UIP |
公開 | 1990年7月13日 |
1990年9月28日 | |
上映時間 | 128分 |
サム・ウィート:パトリック・スウェイジ(Patrick Swayze)
モリー・ジェンセン:デミ・ムーア(Demi Moore)
オダ・メイ・ブラウン:ウーピー・ゴールドバーグ(Whoopi Goldberg)
カール・ブルーナー:トニー・ゴールドウィン(Tony Goldwyn)
ウィリー・ロペス:リック・アビレス(Rick Aviles)
地下鉄のゴースト:ヴィンセント・スキャヴェリ(Vincent Schiavelli)
緊急治療室のゴースト:フィル・リーズ(Phil Leeds)
ローザ・サンティアゴ:アンジェリカ・エストラーダ(Angelica Estrada)
クララ:アルメリア・マックィーン(Armelia McQueen)
ルイーズ:ゲイル・ボグス(Gail Boggs)
巡査部長:スティーヴン・ルート(Stephen Root)
婦警:ローラ・ドレイク(Laura Drake)
オーランド:オージー・ブラント(Augie Blunt)
オーティーシャ:ヴィヴィアン・ボネル(Vivian Bonnell)
ライル・ファーガソン:ブルース・ジャーチョウ(Bruce Jarchow)
銀行の同僚:ウィリアム・コート(William Cort)
ゴースト:J・クリストファー・サリヴァン(J. Christopher Sullivan)
ゴースト:アーセニオ・ホール(Arsenio Hall)
ローズ:マルティナ・ディーグナン(Martina Deignan)
タクシードライバー:サイード・ファラジ(Said Faraj)
同じキャストが出演している映画/関連映画
コメント