『愛は静けさの中に』の挿入曲とサントラ | 解説付き全曲紹介Filmmusik
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『愛は静けさの中に』の挿入曲とサントラ

1987年にアメリカで製作された『愛は静けさの中に』(原題:Children of a Lesser God)は、耳が聞こえない女性サラと聾唖学校の教師ジェームズが心を通わすまでを描いた恋愛映画です。

サラ役を演じたマーリー・マトリンは第59回アカデミー主演女優賞を受賞しました。聾者の俳優が主演女優賞を受賞するのは初めてのことで、さらに当時最年少での受賞となり話題を集めました。

『愛は静けさの中に』の挿入曲

『愛は静けさの中に』の挿入曲を流れた順番に紹介していきます。(ネタバレにご注意ください)

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ジェームズが修理したレコードプレーヤーで聴くバッハの曲

Concerto for Two Violins in D Minor, BWV 1043 – II. Largo ma non tanto
2つのヴァイオリンのための協奏曲 ニ短調 BWV 1043 – 第2楽章
作曲者ヨハン・ゼバスティアン・バッハ(Johann Sebastian Bach, 1685-1750)
バロック時代を代表するドイツの作曲家/オルガニスト。
作曲年1730年頃

このレコードは「ジェームズが好きなバッハの曲」としてこの後も使われています。

ジェームズが学校で大音量で流す曲(リディアと掛け合いで歌いダンスをする)

リディアにスピーカーの上に手を置かせジェームズが流す

Boomerang
Artistヴォンシエル・ファゲット(Voncielle Faggett)
リリース1986年:Soundtrack『愛は静けさの中に』
作曲者マイケル・コンヴァーティノ(Michael Convertino)
アメリカのミュージシャン/映画音楽の作曲家、1952年生まれ。

この後「オータム父母会で生徒達が歌い踊る曲」でもこの曲が使われています。

イタリアレストランのBGM 1曲目

ジェームズとサラがイタリア語で書かれたメニューを見るシーン

Godfather Mazurka
ゴッドファーザー・マズルカ
作曲者カーマイン・コッポラ(Carmine Coppola, 1910-1991)
アメリカの作曲家/フルート奏者/ピアニスト。フランシス・フォード・コッポラの父。

イタリアレストランのBGM 2曲目

食事中、ジェームズがサラに今の仕事に満足しているのかと質問するシーン

Isn’t It Romantic
作曲者ロジャース&ハート(Rodgers and Hart)
リチャード・ロジャース(Richard Rodgers, 1902-1979)とロレンツ・ハート(Lorenz Hart, 1895-1943)による伝説のコンビ。スタンダードナンバーを多数世に送り出した。
代表曲『ブルー・ムーン』『いつかどこかで』『ザ・レディ・イズ・ア・トランプ』『マイ・ファニー・ヴァレンタイン』
Original ver.1932年:ナット・フィンストン(Nat Finston and his Paramount Studio Orchestra)

『Isn’t It Romantic』は、ジャズのスタンダードナンバーです。
1932年のアメリカミュージカル映画『今晩は愛して頂戴ナ』(原題:Love Me Tonight)のために作られました。

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イタリアレストランで流れるダンスの曲

音楽のバイブレーションに合わせ個性的に踊るサラの姿をジェームズが見つめるシーン

I’ll Take You There
Artistザ・ステイプル・シンガーズ(The Staple Singers)
R&Bミュージシャンのローバック・ステイプルズが子供達と結成したゴスペル/ソウルグループ。
リリース1972年
作曲者アル・ベル(Al Bell)
アメリカのレコードプロデューサー/ソングライター。

イタリアレストランのチークタイムに流れる曲

ジェームズとサラがチークダンスを踊る曲

I’ve Been Loving You Too Long
邦題『愛しすぎて』
Artistオーティス・レディング(Otis Redding, 1941-1967)
アメリカのシンガーソングライター。アメリカのポピュラー音楽の歴史の中で最も偉大なシンガーソングライターの一人で「キング・オブ・ソウル」と呼ばれる。
リリース1965年
作曲者オーティス・レディング(Otis Redding, 1941-1967)
ジェリー・バトラー(Jerry Butler)
アメリカのソウルミュージック歌手/ソングライター、1939年ミシシッピ州サンフラワー生まれ。

『I’ve Been Loving You Too Long』は、ソウル・バラードの名曲として知られています。

ジェームズとサラが映画館で観る『お熱いのがお好き』の曲 1曲目

(劇中、マリリン・モンロー演じるシュガーがキスをするシーン)

Park Avenue Fantasy
リリース1959年:Soundtrack『お熱いのがお好き』
作曲者アドルフ・ドイチュ(Adolph Deutsch, 1897-1980)
イギリス系アメリカ人の作曲家/指揮者/編曲家。

ジェームズとサラが映画館で観る『お熱いのがお好き』の曲 2曲目

(劇中、バンドが演奏しキャストがタンゴを踊るシーン)

La Cumparsita
ラ・クンパルシータ
作曲者パスクワール・コントゥールシ(Pascual Contursi, 1888-1932)
アルゼンチンの詩人/歌手/ギタリスト。
エンリケ・マローニ(Enrique Maroni, 1887-1957)
アルゼンチンのジャーナリスト/詩人/作家/ラジオアナウンサー。
ヘラルド・マトス・ロドリゲス(Gerardo Matos Rodríguez, 1897-1948)
ウルグアイの作曲家/ピアニスト。
Original ver.1927年: ジョゼ・ボーア(José Bohr y su orquesta criolla Argentina)

『ラ・クンパルシータ』は、タンゴを代表する名曲として知られています。

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生徒達が「オータム父母会」で歌い踊る曲

Boomerang
Artistヴォンシエル・ファゲット(Voncielle Faggett)
リリース1986年:Soundtrack『愛は静けさの中に』
作曲者マイケル・コンヴァーティノ(Michael Convertino)
アメリカのミュージシャン/映画音楽の作曲家、1952年生まれ。

ジェームズが学校で大音量で流す曲(リディアと掛け合いで歌いダンスをする)」でもこの曲が使われていました。

カーティス校長の家で流れる曲(ポーカーの集まり)

You Brought a New Kind of Love to Me
作曲者サミー・フェイン(Sammy Fain, 1902-1989)
ニューヨーク出身の作曲家。
代表作『右から2番目の星』『慕情』
アービング・カハル(Irving Kahal, 1903-1942)
アメリカの作詞家。サミー・フェインとのコラボレーションで知られる。
ピエール・ノーマン(Pierre Norman, 1895-1952)
アメリカの聖職者/ソングライター/作曲家。
Original ver.1930年:エド・カークビー(Ed Kirkeby)

『You Brought a New Kind of Love to Me』は、ジャズのスタンダードナンバーです。
1930年のアメリカ・ロマンティックコメディ映画『The Big Pond』のために作られました。

サラが母と二人で聴くオルゴールの曲

Serenade in G Major, K.525 “Eine kleine Nachtmusik” – 2. Romance
セレナード第13番 ト長調「アイネ・クライネ・ナハトムジーク」 K.525 – 第2楽章「ロマンス」
作曲者ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト(Wolfgang Amadeus Mozart, 1756 -1791)
18世紀古典派を代表するオーストリアの作曲家。
作曲年1787年

プロム(卒業パーティ)のダンス曲

Jump (For My Love)
Artistポインター・シスターズ(The Pointer Sisters)
カリフォルニア州オークランド出身のポインター姉妹からなるガールズ・グループ。
リリース1984年
作曲者マーティ・シャロン(Marti Sharron, 1950-2007)
アメリカのソングライター/プロデューサー。
スティーブン・ミッチェル(Stephen Mitchell)
アメリカのスタジオミュージシャン/作曲家/編曲家/プロデューサー。
ゲイリー・スカルディナ(Gary Skardina)
アメリカの音楽・プロデューサー/エンジニア/ミキサー/ソングライター。
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『愛は静けさの中に』のサントラ

『愛は静けさの中に』はマイケル・コンヴァーティノ(Michael Convertino)が音楽を担当しました。マイケル・コンヴァーティノは、アメリカ・ニューヨーク州出身の作曲家です。ランダ・ヘインズ監督映画では『潮風とベーコンサンドとヘミングウェイ』や『ダンス・ウィズ・ミー』の音楽も担当しています。

『愛は静けさの中に』キャスト・スタッフ

監督ランダ・ヘインズ(Randa Haines)
脚本ヘスパー・アンダーソン(Hesper Anderson)
マーク・メドフ(Mark Medoff)
原作マーク・メドフ(Mark Medoff)
製作バート・シュガーマン(Burt Sugarman)
パトリック・パーマー(Patrick J. Palmer)
音楽マイケル・コンヴァーティノ(Michael Convertino)
配給パラマウント映画
公開 1986年10月3日
1987年3月21日
上映時間119分

ジェームズ:ウィリアム・ハート(William Hurt)
サラ:マーリー・マトリン(Marlee Matlin)
サラの母:パイパー・ローリー(Piper Laurie)
カーティス:フィリップ・ボスコ(Philip Bosco)
リディア:アリソン・ゴンフ(Allison Gompf)
ジョニー:ジョン・F・クリアリー(John F. Cleary)
アラン・ジョーンズ:ジョン・ベイシンガー(John Basinger)
オリン:ボブ・ヒルターマン(Bob Hiltermann)

文・構成
Filmmusik 管理人

映画の素晴らしさをもっと多くの人に伝えられたら…そんな気持ちでFilmlmusikを開設。
音楽・映画好きの管理人自ら執筆しています。

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