2024年に制作された映画『シビル・ウォー アメリカ最後の日』(原題:Civil War)は、内戦が勃発した近未来のアメリカを舞台としたスリラー映画です。
4人のジャーナリストが大統領い会うため、ニューヨークから首都ワシントンD.C.へと向かう様子が描かれており、『エクス・マキナ』のアレックス・ガーランドが監督をつとめました。
- 『シビル・ウォー アメリカ最後の日』の挿入曲
- オープニングタイトル(NYの暴動を取材するリーがジョエルを助ける)
- リー、ジョエル、サミー、ジェシーの4人が車に乗りニューヨークを出発する
- 2人の略奪者が吊るされている洗車場で聞こえる曲
- 民兵が3人の敵兵を処刑するシーン
- 衣料品店で流れる曲(レジ係が内戦について「関わらないようにしている」と話す)
- 衣料品店で流れる曲(リーが緑のドレスを試着し、ジェシーが写真を撮る)
- 冬のワンダーランドで流れる曲 (違和感を感じた4人がどうするかを相談する)
- 冬のワンダーランドで流れる曲 (3人が車から降りる)
- 冬のワンダーランドで流れる曲 (ジョエルが兵士に状況を聞いたあと、兵士はスナイパーを撃つ)
- 森の中を走る香港人記者トニー達の車で流れる曲
- 致命傷を負ったサミーを乗せた車が燃える森の中を走る
- エンディング&エンドクレジット
- 『シビル・ウォー アメリカ最後の日』のサントラ
- 『シビル・ウォー アメリカ最後の日』キャスト・スタッフ
『シビル・ウォー アメリカ最後の日』の挿入曲
『シビル・ウォー アメリカ最後の日』の挿入曲を流れた順番に紹介していきます。(ネタバレにご注意ください)
オープニングタイトル(NYの暴動を取材するリーがジョエルを助ける)
ラブフィンガーズ
Artist | シルヴァー・アップルズ(Silver Apples) アメリカのエレクトロニック・ロック・グループ。エレクトロニックミュージックの先駆的バンド。 |
リリース | 1968年 |
作曲者 | シメオン・コックス(Simeon Coxe, 1938-2020) アメリカのエレクトロニック・ミュージシャン。「シルヴァー・アップルズ」(Silver Apples) の結成メンバー。 |
スタンリー・ウォーレン(Stanley Warren) |
リー、ジョエル、サミー、ジェシーの4人が車に乗りニューヨークを出発する
ロケットUSA
Artist | スーサイド(Suicide) 1970年にニューヨークで結成されたアメリカのロックバンド。 |
リリース | 1976年 |
作曲者 | Suicide アラン・ベガ(Alan Vega) マーティン・レヴ(Martin Rev) |
2人の略奪者が吊るされている洗車場で聞こえる曲
ジェシーがショックを受け立ちすくみ、リーは写真を撮るシーン
Artist | スティーヴ・ヴァウス(Steve Vaus) アメリカのレコーディングアーティスト/政治家、1962年生まれ。 2014年にカリフォルニア州のサンディエゴ郡にある都市パウエイの市長に選出された。 |
リリース | 1994年 |
作曲者 | スティーヴ・ヴァウス |
民兵が3人の敵兵を処刑するシーン
セイ・ノー・ゴー
Artist | デ・ラ・ソウル(De La Soul) 1988年にニューヨーク州ロングアイランドで結成されたアメリカのヒップホップグループ。 |
リリース | 1989年 |
作曲者 | プリンス・ポール(Prince Paul) アメリカのヒップホッププロデューサー/DJ、1967年生まれ。 |
De La Soul トゥルーゴイ(David “Trugoy the Dove) ポス(Kelvin “Posdnuos” Mercer) メイス(Vincent “Maseo” Mason) | |
アブリム・ティルモン(Abrim Tilmon, 1945-1982) アメリカのソウル/ディスコ/ゴスペルのシンガーソングライター。ボーカルグループ「デトロイト・エメラルズ」(The Detroit Emeralds) のメンバーとして知られる。 | |
スライ・ストーン(Sly Stone) アメリカのミュージシャン/作曲家/音楽プロデューサー、1943年生まれ。「スライ&ザ・ファミリー・ストーン」のリーダーとして知られる。 | |
Daryl Hall & John Oates ジョン・オーツ(John Oates) ダリル・ホール(Daryl Hall) | |
サラ・アレン(Sara Allen) アメリカのソングライター、1954年生まれ。ダリル・ホールと長年恋人関係にあり、ダリル・ホール&ジョン・オーツの曲を多数書いたことで知られる。 |
『Say No Go』には、以下の曲がサンプリングされています。
ダリル・ホール&ジョン・オーツ『I Can’t Go for That (No Can Do)』(1981)
スライ・ストーン『Crossword Puzzle』(1975)
デトロイト・エメラルズ『Baby Let Me Take You (In My Arms)』(1972)
エモーションズ『Best of My Love』(1977)
ファンキー・フォー・プラス・ワン『That’s the Joint』(1980)
タートルズ『I’m Chief Kamanawanalea (We’re the Royal Macadamia Nuts)』(1968)
ウォルター・シューマン『Dragnet (theme music)』(1953)
衣料品店で流れる曲(レジ係が内戦について「関わらないようにしている」と話す)
(邦訳:決して降伏しない)
Artist | コリン・キディ(Colin Kiddy) |
リリース | 1993年 |
作曲者 | コリン・キディ |
衣料品店で流れる曲(リーが緑のドレスを試着し、ジェシーが写真を撮る)
Artist | ウェイン・マレー(Wayne Murray) |
リリース | 2016年 |
作曲者 | ウェイン・マレー |
ティモシー・フリート(Timothy Fleet) イギリスの作詞家/プロデューサー/作曲家。 |
冬のワンダーランドで流れる曲 (違和感を感じた4人がどうするかを相談する)
ジングルベル
作曲者 | ジェームズ・ロード・ピアポント(James Lord Pierpont, 1822-1893) マサチューセッツ州ボストン出身のソングライター/オルガニスト/アメリカ海軍の兵士。 |
出版年 | 1857年 |
Original ver. | 1898年:エジソン・メール・カルテット(Edison Male Quartette) |
『ジングルベル』は、世界中で最もよく歌われているクリスマスソングです。
若者たちがソリ(橇)で競争する様子が描かれ、冬の情景が歌われていることでクリスマスソングとして世界中に広まりました。現在では最も古い “世俗的なクリスマスソング” とされています。
タイトルは当初『The One Horse Open Sleigh』(1頭立てのソリ)でしたが、後に『Jingle Bell』に変更されました。
冬のワンダーランドで流れる曲 (3人が車から降りる)
邦題『もろびとこぞりて』
作曲者 | アイザック・ウォッツ(Isaac Watts, 1674-1748) イギリスの牧師/讃美歌作家。1707年にイギリス最初の創作讃美歌集を出版し、生涯で600篇以上の讃美歌を作った。「イギリス讃美歌の父」と呼ばれる。 |
ゲオルク・フリードリヒ・ヘンデル(George Frideric Handel, 1685-1759) イギリスで活躍したドイツ出身のバロック作曲家。 ハンブルクでオルガニスト/オペラ作曲家として活動した後、メディチ家の招きでイタリアに渡りイタリア・オペラを学び成功を収める。その後イギリスで王室音楽アカデミーの中心人物として活躍し1727年にイギリスに帰化。きらびやかで華やかなオルガン協奏曲で聴衆を喜ばせ、英語によるオラトリオ『メサイア』などの名作を作曲し英国の教会音楽に新しいスタイルを導入した。 | |
作曲年 | 1719年 |
『Joy to the World』は、アイザック・ワッツによって書かれたイギリスのクリスマスキャロルです。
冬のワンダーランドで流れる曲 (ジョエルが兵士に状況を聞いたあと、兵士はスナイパーを撃つ)
邦題『きよしこの夜』
作曲者 | フランツ・クサーヴァー・グルーバー(Franz Xaver Gruber, 1787-1863) オーストリアの小学校教師/教会オルガン奏者。 |
ヨーゼフ・モール(Joseph Mohr, 1792-1848) オーストリアのローマカトリックの司祭。 | |
作曲年 | 1818年 |
『Silent Night』は、1818年のクリスマスイブにザルツブルク近郊オーベルンドルフ村の聖ニコラウス教会で初演されたクリスマスキャロルです。日本では、1909年の『讃美歌』第2編に初めて収録され『きよしこの夜』の邦題で知られています。
森の中を走る香港人記者トニー達の車で流れる曲
Artist | スキッド・ロウ(Skid Row) 1986年にニュージャージー州のトムズリヴァーで結成されたアメリカのヘヴィメタル・バンド。 |
リリース | 1989年 |
作曲者 | Skid Row デイブ・スネイク・セイボ(Dave ‘The Snake’ Sabo) スコッティ・ヒル(Scotti Hill) レイチェル・ボラン(Rachel Bolan) セバスチャン・バック(Sebastian Bach) ロブ・アフューソ(Rob Affuso) |
致命傷を負ったサミーを乗せた車が燃える森の中を走る
翌朝、シャーロッツビルWF前線基地に到着し、サミーの死をそれぞれが悲しむシーン
Artist | スタージル・シンプソン(Sturgill Simpson) アメリカのカントリー歌手/シンガーソングライター/俳優、1978年生まれ。 「サンデーバレー」(Sunday Valley) の元リーダー。 |
リリース | 2016年 |
作曲者 | スタージル・シンプソン |
エンディング&エンドクレジット
ドリーム・ベイビー・ドリーム
Artist | スーサイド(Suicide) 1970年にニューヨークで結成されたアメリカのロックバンド。 |
リリース | 1979年 |
作曲者 | Suicide アラン・ベガ(Alan Vega) マーティン・レヴ(Martin Rev) |
『シビル・ウォー アメリカ最後の日』のサントラ
『シビル・ウォー アメリカ最後の日』はベン・ソールズベリー(Ben Salisbury)とジェフ・バロウ(Geoff Barrow)が音楽を担当しました。
二人は『エクス・マキナ』以降アレックス・ガーランド監督映画の音楽を全て手がけています。
『シビル・ウォー アメリカ最後の日』キャスト・スタッフ
監督 | アレックス・ガーランド(Alex Garland) |
脚本 | アレックス・ガーランド(Alex Garland) |
製作 | アンドリュー・マクドナルド(Andrew Macdonald) |
アロン・ライヒ(Allon Reich) | |
グレゴリー・グッドマン(Gregory Goodman) | |
音楽 | ベン・ソールズベリー(Ben Salisbury) |
ジェフ・バロウ(Geoff Barrow) | |
配給 | ハピネットファントム・スタジオ |
公開 | 2024年4月12日 |
2024年10月4日 | |
上映時間 | 109分 |
リー・スミス:キルスティン・ダンスト(Kirsten Dunst)
ジョエル:ヴァグネル・モウラ(Wagner Moura)
サミー:スティーヴン・ヘンダーソン(Stephen Henderson)
ジェシー・カレン:ケイリー・スピーニー(Cailee Spaeny)
ソノヤ・ミズノ(Sonoya Mizuno)
大統領:ニック・オファーマン(Nick Offerman)
ジェシー・プレモンス(Jesse Plemons)
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