2020年にアメリカで制作された映画『Mank/マンク』(原題:Mank)は、映画『市民ケーン』の共同脚本家ハーマン・J・マンキーウィッツの伝記映画です。デヴィッド・フィンチャーが父ジャック・フィンチャーの脚本を映画化しました。
第93回アカデミー賞では作品賞を含む10部門にノミネートされ、美術賞と撮影賞の2部門を受賞しました。
『Mank/マンク』の挿入曲
『Mank/マンク』の挿入曲を流れた順番に紹介していきます。(ネタバレにご注意ください)
ハウスマンが用意した酒を飲みベッドで気を失っているマンクをリタが見つける(ラジオから流れる曲)
Artist | アドリオン・デ・レオン(Adryon de León) カリフォルニア州出身のアメリカ人歌手。 |
リリース | 2021年 |
作曲者 | トレント・レズナー(Trent Renor) アメリカのミュージシャン、1965年生まれ。 ロックバンド「ナイン・インチ・ネイルズ」(Nine Inch Nails) のリーダー。映画『ソーシャル・ネットワーク』(2010) の音楽をアッティカス・ロスと共同で担当しアカデミー作曲賞を受賞した。 |
アッティカス・ロス(Atticus Ross) イギリスのミュージシャン/音楽プロデューサー/作曲家、1968年ロンドン生まれ。映画『ソーシャル・ネットワーク』(2010) の音楽をトレント・レズナーと共同で担当しアカデミー作曲賞を受賞した。 |
この後「回想 | 1934年、マンクがサラが運転する車に乗ってビーチに向かう(ラジオから流れる曲)」でもこの曲が使われています。
回想 | 1933年、ハースト・キャッスルで開かれたメイヤーの誕生日パーティ(出席者が歌う)
ハッピーバースデートゥーユー
作曲者 | マイルドレッド・J・ヒル(Mildred J. Hill, 1859-1916) アメリカのソングライター/音楽学者。 |
パティ・J・ヒル(Patty S. Hill, 1868-1946) アメリカの保育園/幼稚園教諭。アメリカの非営利団体「全米幼児教育協会」の創設者。 | |
出版年 | 1917年 |
『Happy Birthday to You』は、アメリカ人のヒル姉妹が作詞作曲した誕生日をお祝いする曲です。
この曲は、世界で最も歌われている英語の曲としてギネス世界記録に認定されています。
回想 | 誕生日パーティでシンクレアの肩を持つマンクをセルズニックがからかう(ピアニストが弾く曲)
インターナショナル
『The International』は、社会主義・共産主義を代表する曲です。
ソビエト社会主義共和国連邦では、1917年から1944年まで国歌とされていました。
回想 | 1934年、マンクがサラが運転する車に乗ってビーチに向かう(ラジオから流れる曲)
Artist | アドリオン・デ・レオン(Adryon de León) |
リリース | 2021年 |
作曲者 | トレント・レズナー(Trent Renor) アッティカス・ロス(Atticus Ross) |
「ハウスマンが置いていった酒を飲みベッドで気を失っているマンクをリタが見つける(ラジオから流れる曲)」でもこの曲が使われていました。
回想 | MGMが製作した偽ニュース映像をマンクが試写室で見る(ニュース映像のBGM)
カリフォルニア・ヒア・アイ・カム
Artist | アル・ジョルソン(Al Jolson, 1886-1950) リトアニア生まれのアメリカ人歌手/俳優。 ミンストレルショーを彷彿とさせる黒塗りの顔でアフリカ系アメリカ人を演じジャズやブルースなどの伝統的音楽をアメリカに広めることで成功を収めた。「ブラックフェイス・パフォーマーの王様」と称される。 |
リリース | 1924年 |
作曲者 | アル・ジョルソン(Al Jolson, 1886-1950) |
バディ・G・デシルバ(Buddy G. DeSylva, 1895-1950) アメリカのソングライター/映画プロデューサー。キャピトル・レコードの創設者の一人。 | |
ジョセフ・マイヤー(Joseph Meyer, 1894-1987) アメリカのソングライター。20世紀前半にブロードウェイミュージカルの曲を多数書いたことで知られる。 |
『California, Here I Come』は、1921年初演のブロードウェイミュージカル『ボンボ』のために作られた曲です。
回想 | 1934年知事選挙当夜、クラブに集まる支持者が共和党候補の圧勝を喜び歌う
アメリカ・ザ・ビューティフル
作曲者 | キャサリン・リー・ベイツ(Katharine Lee Bates, 1859-1929) アメリカの作家/詩人。 |
サミュエル・A・ワード(Samuel A. Ward, 1848-1903) アメリカのオルガン奏者/作曲家。 |
『America the Beautiful』は、アメリカ合衆国の愛国歌です。日本では『美しきアメリカ』としても知られています。
『Mank/マンク』のサントラ
『Mank/マンク』はトレント・レズナー(Trent Reznor)とアッティカス・ロス(Atticus Ross)が音楽を担当しました。
トレント・レズナーは、オハイオ州クリーブランドで結成されたインダストリアル・ロックバンド/プロジェクト、ナイン・インチ・ネイルズ(Nine Inch Nails)の首謀者です。アッティカス・ロスはトレント・レズナーの共作者として多くのプロジェクトを共に手掛けています。二人は『ソーシャル・ネットワーク』で第83回アカデミー作曲賞を受賞しました。
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『Mank/マンク』キャスト・スタッフ
監督 | デヴィッド・フィンチャー(David Fincher) |
脚本 | ジャック・フィンチャー(Jack Fincher) |
製作 | セアン・チャフィン(Ceán Chaffin) |
デヴィッド・フィンチャー(David Fincher) | |
エリック・ロス(Eric Roth) | |
ダグラス・アーバンスキー(Douglas Urbanski) | |
音楽 | トレント・レズナー(Trent Reznor) |
アッティカス・ロス(Atticus Ross) | |
配給 | Netflix |
公開 | 2020年11月13日(劇場公開) |
2020年11月20日(劇場公開) | |
上映時間 | 131分 |
ハーマン・J・マンキーウィッツ:ゲイリー・オールドマン(Gary Oldman)
マリオン・デイヴィス:アマンダ・サイフレッド(Amanda Seyfried)
ウィリアム・ランドルフ・ハースト:チャールズ・ダンス(Charles Dance)
リタ・アレクサンダー:リリー・コリンズ(Lily Collins)
ルイス・B・メイヤー:アーリス・ハワード(Arliss Howard)
アーヴィング・タルバーグ:フェルディナンド・キングズレー(Ferdinand Kingsley)
ジョセフ・L・マンキーウィッツ:トム・ペルフリー(Tom Pelphrey)
サラ・マンキーウィッツ:タペンス・ミドルトン(Tuppence Middleton)
オーソン・ウェルズ:トム・バーク(Tom Burke)
ジョン・ハウスマン:サム・トラウトン(Sam Troughton)
チャールズ・レデラー:ジョセフ・クロス(Joseph Cross)
シェリー・メトカーフ:ジェイミー・マクシェーン(Jamie McShane)
デヴィッド・O・セルズニック:トビー・レオナルド・ムーア(Toby Leonard Moore)
ジョージ・S・カウフマン:アダム・シャピロ(Adam Shapiro)
フリーダ:モニカ・ゴスマン(Monika Gossmann)
ベン・ヘクト:ジェフ・ハームス(Jeff Harms)
イヴ:レヴェン・ランビン(Leven Rambin)
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