2002年、アメリカで制作された映画『ザ・ロイヤル・テネンバウムズ』(原題:The Royal Tenenbaums)は、天才児を輩出したテネンバウムズ家再生の物語です。ウェス・アンダーソンとオーウェン・ウィルソンが共同で脚本を執筆し、第95回アカデミー脚本賞にノミネートされました。
ベン・スティラーとグウィネス・パルトロー、ルーク・ウィルソンが大人になった天才児役を、ジーン・ハックマンとアンジェリカ・ヒューストンがその両親を演じています。
- 『ザ・ロイヤル・テネンバウムズ』の挿入曲
- 【序章】テネンバウム家の天才児達の紹介
- マーゴの誕生日を祝ってみんなが歌う
- オープニング・クレジット(22年後のテネンバウム家のキャスト紹介)
- 【第1章】大人になった主人公達の紹介シーン
- 【第2章】チャスが息子たちを連れてテネンバウム家に戻って来る
- チャスと息子たちがテネンバウム家で眠りにつく
- マーゴが夫を残してテネンバウム家に戻って来る
- マーゴに出迎えられ、リッチーがテネンバウム家に戻って来る
- 【第3章】イーライがマーゴを助手席に乗せて車を走らせる(カーステレオから流れる曲)
- ロイヤルがチャスの息子たちに会いに来る
- イーライの自宅でリッチーとイーライがマーゴの話をする
- 【第4章】ロイヤルがテネンバウム家に戻って来る
- ロイヤルがチャズの息子たちを外に連れ出し、無謀な事をして楽しむ
- 【第5章】ロイヤルがテネンバウム家を出て行く
- 【第6章】リッチーとラレイが探偵事務所でマーゴの経歴ファイルを見る
- リッチーがバスルームで手首を切る
- リッチーがマーゴに会うために病院を抜け出し自宅に戻ってくる
- テントの中でリッチーとマーゴが愛を確認し合う(レコードから流れる曲)
- マーゴが涙を流し、リッチーのテントから出て行く(レコードから流れる曲)
- 【第7章】モルデカイ(鷹)がリッチーのもとに戻ってくる
- イーライが売人といるところに、リッチーがロイヤル達を連れてやって来る(イーライの家で流れる曲)
- ロイヤルとマーゴがカフェで話をする(カフェBGM)
- 【第8章】エセルとヘンリーの結婚式(生演奏されている曲)
- テネンバウムズ家の人々のその後
- 【終章】(エンディング&エンドクレジット)
- 『ザ・ロイヤル・テネンバウムズ』のサントラ
- 『ザ・ロイヤル・テネンバウムズ』キャスト・スタッフ
『ザ・ロイヤル・テネンバウムズ』の挿入曲
『ザ・ロイヤル・テネンバウムズ』の挿入曲を流れた順番に紹介していきます。(ネタバレにご注意ください)
【序章】テネンバウム家の天才児達の紹介
ヘイ・ジュード
Artist original ver. | ビートルズ(The Beatles) イギリス・リヴァプール出身の伝説のロックバンド。 1962年にレコードデビューし約7年半の活動期間中ヒット曲を発表し続け、世界中でビートルズ・ブームを巻き起こした。 |
リリース | 1968年 |
作曲者 | John Lennon and Paul McCartney ジョン・レノン(John Lennon, 1940-1980) ポール・マッカートニー(Paul McCartney) |
映画ではミューテイト・ムジカ・オーケストラ(The Mutato Muzika Orchestra)のインストゥルメンタルバージョンが使われていました。ミューテイト・ムジカ・オーケストラは本作の音楽を担当したミュージシャン、マーク・マザーズボー(Mark Mothersbaugh)が所有している音楽制作会社です。
マーゴの誕生日を祝ってみんなが歌う
父ロイヤルに芝居を批判され気分を害したマーゴは部屋を出て行ってしまいます。
ハッピーバースデートゥーユー
作曲者 | マイルドレッド・J・ヒル(Mildred J. Hill, 1859-1916) アメリカのソングライター/音楽学者。 |
パティ・J・ヒル(Patty S. Hill, 1868-1946) アメリカの保育園/幼稚園教諭。アメリカの非営利団体「全米幼児教育協会」の創設者。 | |
出版年 | 1917年 |
『Happy Birthday to You』は、アメリカ人のヒル姉妹が作詞作曲した誕生日をお祝いする曲です。
この曲は、世界で最も歌われている英語の曲としてギネス世界記録に認定されています。
オープニング・クレジット(22年後のテネンバウム家のキャスト紹介)
弦楽四重奏曲 ヘ長調 – 第2楽章
作曲者 | モーリス・ラヴェル(Maurice Ravel, 1875-1937) 印象派を代表するフランスの作曲家/ピアニスト/指揮者。 |
作曲年 | 1902-1903年 |
Artist | イザイ四重奏団(Ysaye Quartet) 1984年にパリ・コンセルヴァトワールの学生たちによって結成されたフランスの弦楽四重奏団。 |
『弦楽四重奏曲 ヘ長調』は、フランスの作曲家ラヴェルが1902年〜1903年にかけて作曲した弦楽四重奏曲です。
【第1章】大人になった主人公達の紹介シーン
チェロソナタ 第1番 ヘ短調 作品26-1 – 第1楽章
作曲者 | ジョルジェ・エネスク(George Enescu, 1881-1955) ルーマニアの作曲家/ヴァイオリニスト/ピアニスト/指揮者/音楽教師。 |
作曲年 | 1898年 |
『チェロソナタ 第1番 ヘ短調 』は、1898年に作られたチェロとピアノのための二重奏ソナタです。
ジョルジェ・エネスク(George Enescu)は、ヴァイオリンの名手としても知られるルーマニア生まれの作曲家です。幼年期より音楽の才能を発揮し、早熟な天才として知られていました。
【第2章】チャスが息子たちを連れてテネンバウム家に戻って来る
(エセルが友人達とカードゲームをする部屋のBGM)
協奏曲 ハ長調 RV 558 – 第2楽章
作曲者 | アントニオ・ヴィヴァルディ(Antonio Vivaldi, 1678-1741) バロック音楽後期を代表するイタリアの作曲家/ヴィルトゥオーゾヴァイオリニスト/聖職者。 協奏曲、室内楽曲、カンタータ、教会音楽、オラトリオ、オペラなど数多くの作品を残し、ヴァイオリンの技法と管弦楽法の発展に大きく貢献した。 |
作曲年 | 1740年頃 |
Artist | イル・ジャルディーノ・アルモニコ(Il Giardino Armonico) 1985年にミラノで設立されたイタリアの古楽アンサンブル。 |
『協奏曲 ハ長調 RV 558』は、ヴィヴァルディが1740年頃に書いたとされている協奏曲です。「多様な楽器のための協奏曲」としても知られています。
チャスと息子たちがテネンバウム家で眠りにつく
邦題『ぼくを見て』
Artist | ジョン・レノン(John Lennon, 1940-1980) イギリスの歌手/ソングライター/ミュージシャン。 ビートルズの創設者/共同リードボーカリスト/リズムギタリストとして世界的な名声を得た。 |
リリース | 1970年 |
作曲者 | ジョン・レノン |
『Look At Me』は、ジョン・レノンのビートルズ解散後初のソロアルバム『ジョンの魂』 (原題:John Lennon/Plastic Ono Band)に収録されている曲です。
マーゴが夫を残してテネンバウム家に戻って来る
クリスマス・タイム・イズ・ヒア
Artist | ヴィンス・ガラルディ(Vince Guaraldi, 1928-1976) アメリカのジャズピアニスト/作曲家。 チャーリー・ブラウン主役のアニメ『ピーナッツ』の音楽を作曲したことで最もよく知られている。 |
リリース | 1965年:Soundtrack『スヌーピーのメリークリスマス』 |
作曲者 | ヴィンス・ガラルディ |
リー・メンデルソン(Lee Mendelson, 1933-2019) アメリカのアニメーション・プロデューサー。 |
『Christmas Time Is Here』は、1965年にアメリカCBSで放送された特別番組『スヌーピーのメリークリスマス』(原題:A Charlie Brown Christmas)のオリジナル・サウンドトラックです。
この後「ロイヤルとマーゴがカフェで話をする(カフェBGM)」でもこの曲が使われています。
マーゴに出迎えられ、リッチーがテネンバウム家に戻って来る
ジーズ・デイズ
Artist | ニコ(Nico, 1938-1988) ドイツ生まれの歌手/ソングライター/女優/モデル。 10代の頃からパリを中心にモデルとして活動。60年代後半、ニューヨークに拠点を移し、アンディ・ウォーホール(Andy Warhol)のミューズとして活躍した。 |
リリース | 1967年 |
作曲者 | ジャクソン・ブラウン(Jackson Browne) アメリカのロックミュージシャン/歌手/ソングライター/政治活動家、1948年ドイツ生まれ。 ウェストコーストを代表するフォークシンガーとして知られる。 |
グレッグ・コープランド(Greg Copeland) アメリカのシンガーソングライター。ジャクソン・ブラウン(Jackson Browne)の高校時代からの友人。 |
この後「テネンバウムズ家の人々のその後」でも、ニコ(Nico)の曲が使われています。
【第3章】イーライがマーゴを助手席に乗せて車を走らせる(カーステレオから流れる曲)
邦題『ポリスとコソ泥』
Artist cover ver. | ザ・クラッシュ(The Clash) 1976年にロンドンで結成されたイギリスのパンクロックバンド。 |
リリース | 1977年 |
作曲者 | リー・スクラッチ・ペリー(Lee “Scratch” Perry, 1936-2021) ジャマイカの音楽プロデューサー/ソングライター/歌手。ダブの先駆者として知られる。 |
ジュニア・マーヴィン(Junior Murvin, 1946-2013) ジャマイカのレゲエミュージシャン。 | |
Original ver. | 1977年:ジュニア・マーヴィン |
この後「イーライが売人といるところに、リッチーがロイヤル達を連れてやって来る(イーライの家で流れる曲)」でも、ザ・クラッシュ(The Clash)の曲が使われています。
ロイヤルがチャスの息子たちに会いに来る
ウィグワム
Artist | ボブ・ディラン(Bob Dylan) アメリカのシンガーソングライター、1941年生まれ。 1962年のレコードデビュー以来半世紀以上にわたり人々に多大なる影響を与え続けている史上最も偉大なシンガーソングライターの一人。映画『ワンダー・ボーイズ』(2000) の主題歌『シングス・ハヴ・チェンジド』でアカデミー歌曲賞を受賞。また、2016年には歌手として初めてノーベル文学賞を受賞した。 |
リリース | 1970年 |
作曲者 | ボブ・ディラン |
『Wigwam』は、ボブ・ディランのスタジオアルバム『セルフ・ポートレート』(Self Portrait)に収録されている曲です。ディランの自画像(セルフ・ポートレイト)がアルバムジャケットになっています。
この後「【第5章】ロイヤルがテネンバウム家を出て行く」でも、ボブ・ディラン(Bob Dylan)の曲が使われています。
イーライの自宅でリッチーとイーライがマーゴの話をする
3つのジムノペディ – 第1番「ゆっくりと悩める如く」
作曲者 | エリック・サティ(Erik Satie, 1866-1925) フランスの作曲家/ピアニスト。 独創性で型破りな作風と奇妙な言動で知られ「音楽界の異端児」の異名を持つ。 |
作曲年 | 1888年 |
Artist | アルド・チッコリーニ(Aldo Ciccolini, 1925-2015) フランスに帰化したイタリアのピアニスト。 1949年にロン=ティボー国際コンクール・ピアノ部門で優勝。1970年から1983年までパリ国立高等音楽院で教鞭を執った。 |
『ジムノペディ』は、サティが1888年に作ったピアノ独奏曲です。
古代スパルタで年に一度行われていた “神々をたたえる祭典” 「ジムノペディア」がタイトルの由来とされています。
【第4章】ロイヤルがテネンバウム家に戻って来る
ララバイ
Artist | エミット・ローズ(Emitt Rhodes, 1950-2020) アメリカのシンガーソングライター/マルチインストゥルメンタリスト/レコーディングエンジニア。 全ての楽器を多重録音でレコーディングし、アレンジ、エンジニアリング、プロデュースといったことも一人でこなすことから「ワン・マン・ビートルズ」(One-man beatles)と呼ばれていた。 |
リリース | 1971年 |
作曲者 | エミット・ローズ |
ロイヤルがチャズの息子たちを外に連れ出し、無謀な事をして楽しむ
邦題『僕とフリオと校庭で』
Artist | ポール・サイモン(Paul Simon) アメリカのシンガーソングライター、1941年ニュージャージー州ニューアーク生まれ。 アート・ガーファンクルとの音楽ユニット「サイモン&ガーファンクル」(Simon and Garfunkel) として1960年代に活躍し一世を風靡した。 |
リリース | 1972年 |
作曲者 | ポール・サイモン |
『Me And Julio Down By The Schoolyard』は、二人の少年(Me and Julio)の “法律違反行為” がまきおこす不思議なお話が歌われています。
【第5章】ロイヤルがテネンバウム家を出て行く
メイン・タイトル・テーマ(ビリー)
Artist | ボブ・ディラン(Bob Dylan) アメリカのシンガーソングライター、1941年生まれ。 1962年のレコードデビュー以来半世紀以上にわたり人々に多大なる影響を与え続けている史上最も偉大なシンガーソングライターの一人。映画『ワンダー・ボーイズ』(2000) の主題歌『シングス・ハヴ・チェンジド』でアカデミー歌曲賞を受賞。また、2016年には歌手として初めてノーベル文学賞を受賞した。 |
リリース | 1973年:Soundtrack『ビリー・ザ・キッド/21才の生涯』 |
作曲者 | ボブ・ディラン |
『Main Title Theme (Billy)』は、1973年の西部劇映画『ビリー・ザ・キッド/21才の生涯』(原題:Pat Garrett and Billy the Kid)のオリジナル・サウンドトラックです。
映画『ビリー・ザ・キッド/21才の生涯』は、19世紀アメリカの西部開拓時代にアウトローとして名を馳せた実在の人物、ビリー・ザ・キッドの最期が題材とされた作品です。ボブ・ディランは俳優として出演し映画の音楽も担当しました。
「ロイヤルがチャズの息子たちに会いに来る」でも、ボブ・ディラン(Bob Dylan)の曲が使われていました。
【第6章】リッチーとラレイが探偵事務所でマーゴの経歴ファイルを見る
ジュディ・イズ・ア・パンク
Artist | ラモーンズ(Ramones) 1974年にニューヨークで結成されたアメリカのパンクロックバンド。 |
リリース | 1976年 |
作曲者 | Ramones ジョーイ・ラモーン(Joey Ramone, 1951-2001) ジョニー・ラモーン(Johnny Ramone, 1948-2004) ディー・ディー・ラモーン(Dee Dee Ramone, 1952-2002) トミー・ラモーン(Tommy Ramone, 1949-2014) |
『Judy Is A Punk』は、ラモーンズ(Ramones)のデビューアルバム『ラモーンズの激情』(原題:Ramones)に収録されています。ラモーンズは、メンバー全員がラモーン(Ramone)姓を名乗っていますが、血縁関係はありません。
リッチーがバスルームで手首を切る
ニードル・イン・ザ・ヘイ
Artist | エリオット・スミス(Elliott Smith, 1969-2003) 90年代を代表するアメリカのシンガーソングライター。 ギター、ドラム、ピアノの他にもクラリネット、ハーモニカ、チェロなどもこなすマルチプレイヤーであることを生かして緻密な多重録音で厚みのあるボーカルやアンサンブルを生み出し、完成度の高いアルバムを残した。 |
リリース | 1995年 |
作曲者 | エリオット・スミス |
リッチーがマーゴに会うために病院を抜け出し自宅に戻ってくる
(マーゴがテントの中でレコードをかけて聴く曲)
フライ
Artist | ニック・ドレイク(Nick Drake, 1948-1974) イギリスのシンガーソングライター/ミュージシャン。 |
リリース | 1970年 |
作曲者 | ニック・ドレイク |
ニック・ドレイク(Nick Drake)は、1974年に26歳という若さでこの世を去ったイギリス人シンガーソングライターです。死後に評価が高まり、伝説的なアーティストとして広く知られるようになりました。
テントの中でリッチーとマーゴが愛を確認し合う(レコードから流れる曲)
邦題『甘いほほえみ』
Artist | ローリング・ストーンズ(The Rolling Stones) 1962年にロンドンで結成されたイギリスのロックバンド。 バンド名は “シカゴブルースの父” ことマディー・ウォーターズの名曲『Rollin’ Stone』に由来。結成以降一度も解散することなく第一線で精力的に活動し続け、ロック界の最高峰に君臨する。 |
リリース | 1967年 |
作曲者 | Jagger–Richards ミック・ジャガー(Mick Jagger) キース・リチャーズ(Keith Richards) |
マーゴが涙を流し、リッチーのテントから出て行く(レコードから流れる曲)
ルビー・テューズデイ
Artist | ローリング・ストーンズ(The Rolling Stones) 1962年にロンドンで結成されたイギリスのロックバンド。 バンド名は “シカゴブルースの父” ことマディー・ウォーターズの名曲『Rollin’ Stone』に由来。結成以降一度も解散することなく第一線で精力的に活動し続け、ロック界の最高峰に君臨する。 |
リリース | 1967年 |
作曲者 | Jagger–Richards ミック・ジャガー(Mick Jagger) キース・リチャーズ(Keith Richards) |
【第7章】モルデカイ(鷹)がリッチーのもとに戻ってくる
(ホテルの屋上でリッチーがマーゴへの思いをロイヤルに告白するシーン)
ステファニー・セッズ
Artist | ヴェルヴェット・アンダーグラウンド(The Velvet Underground) 1964年にニューヨークで結成されたアメリカのロックバンド。 |
リリース | 1985年(録音: 1968年2月) |
作曲者 | ルー・リード(Lou Reed, 1942-2013) アメリカのミュージシャン/ソングライター。 ロックバンド「ヴェルヴェット・アンダーグラウンド」(The Velvet Underground) のボーカリスト/ギタリスト。 |
イーライが売人といるところに、リッチーがロイヤル達を連れてやって来る(イーライの家で流れる曲)
ロック・ザ・カスバ
Artist | ザ・クラッシュ(The Clash) 1976年にロンドンで結成されたイギリスのパンクロックバンド。 |
リリース | 1982年 |
作曲者 | The Clash ジョー・ストラマー(Joe Strummer, 1952-2002) ミック・ジョーンズ(Mick Jones) |
「【第3章】イーライがマーゴを助手席に乗せて車を走らせる(カーステレオから流れる曲)」でも、ザ・クラッシュ(The Clash)の曲が使われていました。
ロイヤルとマーゴがカフェで話をする(カフェBGM)
クリスマス・タイム・イズ・ヒア
Artist | ヴィンス・ガラルディ(Vince Guaraldi, 1928-1976) アメリカのジャズピアニスト/作曲家。 チャーリー・ブラウン主役のアニメ『ピーナッツ』の音楽を作曲したことで最もよく知られている。 |
リリース | 1965年:Soundtrack『スヌーピーのメリークリスマス』 |
作曲者 | ヴィンス・ガラルディ |
リー・メンデルソン(Lee Mendelson, 1933-2019) アメリカのアニメーション・プロデューサー。 |
「マーゴが夫を残してテネンバウム家に戻って来る」でもこの曲が使われていました。
【第8章】エセルとヘンリーの結婚式(生演奏されている曲)
(イーライの車が建物に突っ込み、チャスの息子たちの愛犬ダドリーが事故に巻き込まれてしまうシーン)
弦楽四重奏曲第17番 変ロ長調「狩」 K. 458 – 第1楽章
作曲者 | ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト(Wolfgang Amadeus Mozart, 1756 -1791) 18世紀古典派を代表するオーストリアの作曲家。 幼い頃から並外れた音楽の才能を示し「神童」と呼ばれる。 5歳ですでに作曲を始め35歳の若さで亡くなるまで600を超える作品を作る。オペラ、協奏曲、交響曲、室内楽、器楽曲などあらゆるジャンルにわたり名作を残し西洋音楽に大きな影響を与えた。 ハイドン、ベートーヴェンと並んで古典派の音楽を形成した3大ウィーン古典派の1人に数えられる。 |
作曲年 | 1784年 |
『弦楽四重奏曲第17番 変ロ長調』は、オーストリア出身の作曲家フランツ・ヨーゼフ・ハイドン(Franz Joseph Haydn)に捧げられた全6曲ある『ハイドン・セット』の4曲目です。
第1楽章の冒頭部分の主題が、狩猟で使われる角笛の響きを連想させることから「狩」という愛称で知られています。
弦楽四重奏曲は通常2本のヴァイオリンとヴィオラ、チェロによって構成されますが、このシーンではそれにマンドリンが加わり5人で演奏されていました。
テネンバウムズ家の人々のその後
邦題『美しい季節』
Artist | ニコ(Nico, 1938-1988) ドイツ生まれの歌手/ソングライター/女優/モデル。 10代の頃からパリを中心にモデルとして活動。60年代後半、ニューヨークに拠点を移し、アンディ・ウォーホール(Andy Warhol)のミューズとして活躍した。 |
リリース | 1967年 |
作曲者 | ジャクソン・ブラウン(Jackson Browne) アメリカのロックミュージシャン/歌手/ソングライター/政治活動家、1948年ドイツ生まれ。 ウェストコーストを代表するフォークシンガーとして知られる。 |
グレッグ・コープランド(Greg Copeland) アメリカのシンガーソングライター。ジャクソン・ブラウン(Jackson Browne)の高校時代からの友人。 |
「マーゴに出迎えられ、リッチーがテネンバウム家に戻って来る」でも、ニコ(Nico)の曲が使われていました。
【終章】(エンディング&エンドクレジット)
エヴリワン
Artist | ヴァン・モリソン(Van Morrison) 北アイルランド出身のブルーアイド・ソウル・シンガー、1945年ベルファスト生まれ。 ロックバンド「ゼム」(Them) のリードシンガーとして活躍し、脱退後アメリカに渡りソロへ転向。高い音楽性と圧倒的な歌唱力で多くのミュージシャンから尊敬を集める。 |
リリース | 1970年 |
作曲者 | ヴァン・モリソン |
『ザ・ロイヤル・テネンバウムズ』のサントラ
『ザ・ロイヤル・テネンバウムズ』はマーク・マザースボウ(Mark Mothersbaugh)が音楽を担当しました。
ニューウェイブ・ロックバンドDEVOの創立メンバーとして知られるマーク・マザースボウは、音楽制作会社ミューテイト・ムジカを運営しており、『ウェルカム・トゥ・コリンウッド』や『アンソニーのハッピーモーテル』など多くの映画音楽を手掛けています。
※サントラ収録曲
1. 111・アーチャー・アヴェニュー(111 Archer Avenue)
2. ジーズ・デイズ(These Days)
3. 弦楽四重奏ヘ長調(String Quartet In F Major)
4. 僕とフリオと校庭で(Me And Julio Down By The Schoolyard)
5. チェロとピアノのためのソナタヘ長調(Sonata For Cello And Piano In F Minor)
6. ウィグワム(Wigwam)
7. ルック・アット・ザット・オールド・グリズリー・ベア―(Look At That Old Grizzly Bear)
8. ぼくを見て(Look At Me)
9. ララバイ(Lullaby)
10. マザーズボーのカノン(Mothersbaugh Canon)
11. ポリスとコソ泥(Police & Thieves)
12. つかみ合い、わめき合い(Scrapping And Yelling)
13. ジュディ・イズ・ア・パンク(Judy Is A Punk)
14. パゴダのテーマ(Pagoda’s Theme)
15. 望みなし(Needle In The Hay)
16. フライ(Fly)
17. いつもテネンバウムになりたかった(I Always Wanted To Be A Tenenbaum)
18. クリスマス・タイム・イズ・ヒア(Christmas Time Is Here)
19. ステファニー・セッズ(Stephanie Says)
20. レイチェル・エヴァンス・テネンバウム(1965-2000)(Rachel Evans Tenenbaum (1965-2000))
21. スパークプラグ・メヌエット(Sparkplug Minuet)
22. 美しい季節(The Fairest Of The Seasons)
23. ヘイ・ジュード(Hey Jude)

『ザ・ロイヤル・テネンバウムズ』キャスト・スタッフ
監督 | ウェス・アンダーソン(Wes Anderson) |
脚本 | ウェス・アンダーソン(Wes Anderson) |
オーウェン・ウィルソン(Owen Wilson) | |
製作 | ウェス・アンダーソン(Wes Anderson) |
バリー・メンデル(Barry Mendel) | |
スコット・ルーディン(Scott Rudin) | |
音楽 | マーク・マザーズボー(Mark Mothersbaugh) |
配給 | ブエナ ビスタ インターナショナル(ジャパン) |
公開 | 2001年12月6日 |
2002年9月7日 | |
上映時間 | 109分 |
ロイヤル・テネンバウム:ジーン・ハックマン(Gene Hackman)
エセル・テネンバウム:アンジェリカ・ヒューストン(Anjelica Huston)
チャス・テネンバウム:ベン・スティラー(Ben Stiller)
マーゴ・テネンバウム:グウィネス・パルトロー(Gwyneth Paltrow)
リッチー・テネンバウム:ルーク・ウィルソン(Luke Wilson)
イーライ・キャッシュ:オーウェン・ウィルソン(Owen Wilson)
ヘンリー・シャーマン:ダニー・グローヴァー(Danny Glover)
ラレイ・シンクレア:ビル・マーレイ(Bill Murray)
ダスティ:シーモア・カッセル(Seymour Cassel)
パゴダ:クマール・パラーナ(Kumar Pallana)
ナレーション:アレック・ボールドウィン(Alec Baldwin)
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