2023年にアメリカで制作された『アイアンクロー』(原題:The Iron Claw)は、アメリカの伝説的プロレスラー、フリッツ・フォン・エリック(1929年 – 1997年)の息子たちの運命を描いた伝記スポーツ映画です。
ザック・エフロン演じる次男ケビンの視点で描かれています。
- 『アイアンクロー』の挿入曲
- ケビンが朝のランニングに出かける前に部屋のラジオから流れる曲
- エリック一家が家族揃って教会に行く(讃美歌)
- マイクがバンド仲間と自宅のガレージで演奏する曲
- 兄弟が川でチューブボートに乗り飲食をしてくつろぐ
- ケビンのヘビー級タッグマッチが行われるスポルタトリウムに多くの人が集まる
- ケビンとパムが訪れるダイナーで流れる曲(ケビンが亡くなった兄の話をする)
- ケリーが自宅に戻って来て父と兄弟達がアメフトをする
- テキサス大学でのライブでマイクのバンドが演奏する曲
- マイクが母親の留守を見計らって家の中でレコードをかけて大音量で流す曲
- ケビンとパムの結婚式(ケビンとパム、出席者達がダンスをする曲)
- トイレでケビンとデビッドが話をする(結婚パーティの会場で流れる曲)
- 結婚式でパムと兄弟達がダンスをする曲
- デヴィッドの追悼試合でのケリー入場シーン
- マイクが自分の部屋でギターを弾く
- クリスマス休暇でケリーが女性を連れて実家に帰って来る
- ケリーが父親にクリスマスプレゼント(拳銃)を渡す
- エンディング&エンドクレジット 1曲目
- 『アイアンクロー』のサントラ
- 『アイアンクロー』キャスト・スタッフ
『アイアンクロー』の挿入曲
『アイアンクロー』の挿入曲を流れた順番に紹介していきます。(ネタバレにご注意ください)
ケビンが朝のランニングに出かける前に部屋のラジオから流れる曲
Artist | デイブ・シェリー(Dave Shelley) |
マイク・トバー(Mike Tovar) | |
作曲年 | 2024年 |
作曲者 | Dave Shelley and Mike Tovar |
エリック一家が家族揃って教会に行く(讃美歌)
(邦訳:おお偉大なエホバよ、私を導いてください)
作曲者 | ウィリアム・ウィリアムズ(William Williams, 1719-1791) ウェールズの讃美歌作家/詩人。ウェールズ・メソジスト・リバイバルの指導者の一人。 |
ジョン・ヒューズ(John Hughes, 1873–1932) ウェールズの讃美歌作曲家 | |
作曲年 | 1907年 |
『Guide Me, O Thou Great Jehovah』は、ウェールズ語で作られた讃美歌です。
ウィリアム皇太子やハリー王子の婚礼、ダイアナ元妃の葬儀など、英国行事でよく歌われています。
日本では、『道なき砂漠を』『われらを導く』『ロンダの谷』『天国のパン』のタイトルで知られています。
マイクがバンド仲間と自宅のガレージで演奏する曲
Artist | リチャード・リード・パリー(Richard Reed Parry) カナダのマルチ楽器奏者/作曲家/プロデューサー、1977年生まれ。 インディーロックバンド「アーケイド・ファイア」(Arcade Fire) のコアメンバーとして知られる。 |
リトル・スクリーム(Little Scream) モントリオールを拠点に活動する女性歌手ローレル・スプレンジェルメイヤー(Laurel Sprengelmeyer)によるプロジェクト。 | |
バール・ブラザーズ(The Barr Brothers) 2006年にモントリオールで結成されたインディー・フォーク・バンド。 | |
リリース | 2024年 |
作曲者 | リチャード・リード・パリー |
ローレル・スプレンジェルメイヤー(Laurel Sprengelmeyer) モントリオールを拠点とするアメリカ出身の歌手/ソングライター/マルチ楽器奏者。 リチャード・リード・パリーの妻。 |
『Live That Way Forever』は、カナダのミュージシャン、リチャード・リード・パリーとローレル・スプレンジェルメイヤーが映画のために書き下ろした曲です。
この後、以下のシーンでもこの曲が使われています。
「テキサス大学でのライブでマイクのバンドが演奏する曲」
「マイクが自分の部屋でギターを弾く」
「エンディング&エンドクレジット 1曲目」
兄弟が川でチューブボートに乗り飲食をしてくつろぐ
(兄弟でハンバーガーを食べるピックアップトラックで流れる曲)
邦題『危険な噂』
Artist | トム・ペティ&ザ・ハートブレイカーズ(Tom petty and the Heartbreakers) 1976年にフロリダ州ゲインズビルで結成されたロックバンド。 |
リリース | 1979年 |
作曲者 | トム・ペティ(Tom Petty, 1950-2017) アメリカの歌手/ソングライター/ギタリスト。 ロックバンド「トム・ペティ&ザ・ハートブレイカーズ」のリーダー。 ブルース・スプリングスティーン、ボブ・シーガーと並び、アメリカ中西部&南部の白人労働者の心情を代弁するロック歌手として知られた。 |
ケビンのヘビー級タッグマッチが行われるスポルタトリウムに多くの人が集まる
邦題『死神』
Artist | ブルー・オイスター・カルト(Blue Öyster Cult) 1967年にニューヨーク州のロングアイランドで結成されたアメリカのハードロックバンド。 |
リリース | 1976年 |
作曲者 | ドナルド・ローザー(Donald Roeser) アメリカのギタリスト/歌手/ソングライター、1947年ニューヨーク生まれ。バック・ダルマ(Buck Dharma)の名で知られる。 |
『(Don’t Fear) The Reaper』は、シェイクスピアの戯曲『ロミオとジュリエット』に言及し、 “永遠の愛” と “誰にでも必ず訪れる死を恐れず受け入れること” が書かれた曲です。
ケビンとパムが訪れるダイナーで流れる曲(ケビンが亡くなった兄の話をする)
作曲者 | ジム・ウルフ(Jim Wolfe) アメリカのミュージシャン/スタジオオーナー/レーベルオーナー。 |
ケリーが自宅に戻って来て父と兄弟達がアメフトをする
ギャンブリン・マン
Artist | エディ・マネー(Eddie Money, 1949-2019) ニューヨーク出身のアメリカのシンガーソングライター。 アイルランド系アメリカ人の大家族に生まれ、11歳からストリートシンガーとなる。 18歳で祖父・父・兄弟と同じ道を選びニューヨーク市警察の研修生となるが、音楽の道を諦めきれず「警察では長髪が許されない」ことを理由として1年後にリタイヤ。 その後、カリフォルニアに移住し音楽活動をはじめ、ハスキーな歌声で1970年代から1980年代にかけてヒット曲を出し「労働者階級のロッカー」と呼ばれ人気を博した。 |
リリース | 1977年 |
作曲者 | ダン・アレクサンダー(Dan Alexander) カリフォルニア州バークレー出身のミュージシャン。 |
ジミー・ライオン(Jimmy Lyon) アメリカのロックギタリスト、1955年フロリダ州タンバ生まれ。 | |
エディ・マネー |
テキサス大学でのライブでマイクのバンドが演奏する曲
マイクが兄弟の協力を得て母親に内緒で夜のライブに参加するシーン
Artist | リチャード・リード・パリー(Richard Reed Parry) リトル・スクリーム(Little Scream) バール・ブラザーズ(The Barr Brothers) |
リリース | 2024年 |
作曲者 | リチャード・リード・パリー(Richard Reed Parry) ローレル・スプレンジェルメイヤー(Laurel Sprengelmeyer) |
「マイクがバンド仲間と自宅のガレージで演奏する曲」でもこの曲が使われていました。
マイクが母親の留守を見計らって家の中でレコードをかけて大音量で流す曲
トレーニングを積み重ね、フォン・エリック三兄弟がリングで活躍するようになるシーン
トム・ソーヤー
Artist | ラッシュ(Rush) 1968年にトロントで結成されたカナダのスリーピース・ロックバンド。 プログレッシブ・ロックの先駆的存在として知られる。 |
リリース | 1981年 |
作曲者 | Rush ゲディー・リー(Geddy Lee) アレックス・ライフソン(Alex Lifeson) ニール・パート(Neil Peart, 1952-2020) |
パイ・デュボワ(Pye Dubois) カナダの作詞家/詩人。 ロックバンド「マックス・ウェブスター」(Max Webster)、「ラッシュ」(Rush) とのコラボで知られる。 |
ケビンとパムの結婚式(ケビンとパム、出席者達がダンスをする曲)
Artist | フランキー・ヴァリ(Frankie Valli) イタリア系アメリカ人歌手、1934年生まれ。 1960年代に「フォー・シーズンズ」(The Four Seasons) のリードボーカリストとして一世を風靡。力強いファルセットを生かした独特の魅力的な歌声でソロ歌手としても成功を収める。 |
フォー・シーズンズ(The Four Seasons) 1960年にニュージャージー州ニューアークで結成されたアメリカのヴォーカルグループ。 ブルー・アイド・ソウルの草分け的存在。 | |
リリース | 1967年 |
作曲者 | ボブ・ゴーディオ(Bob Gaudio) イタリア系アメリカ人歌手/作曲家/音楽プロデューサー、1942年ニューヨーク生まれ。 1960年から1972年まで「フォー・シーズンズ」のキーボード/バックコーラス/作曲を担当し、その後はプロデューサーとして同グループをサポートした。 |
ペギー・ファリナ(Peggy Farina) イタリア系アメリカ人の女性ポップ歌手、1944年生まれ。3人組ガールズグループ「エンジェルス」(The Angels)のメンバーとして知られる。 |
トイレでケビンとデビッドが話をする(結婚パーティの会場で流れる曲)
リリース | 1995年 |
作曲者 | クリス・メニー(Chris Many) |
ジェフ・レビン(Geoff Levin) アメリカのロックミュージシャン/映画・テレビの作曲家/ソングライター、1945年生まれ。 |
結婚式でパムと兄弟達がダンスをする曲
邦題『すばらしきカントリー・ボーイ』
Artist | ジョン・デンバー(John Denver, 1943-1997) アメリカのシンガーソングライター。 1970年代のポップ・カントリー界において中心的な役割を果たし世界的人気を博す。航空機の収集家としても知られ、53歳の時自らが操縦するプロペラ機(ホームビルト機)の墜落により命を落とした。 |
リリース | 1974年 |
作曲者 | ジョン・マーティン・サマーズ(John Martin Sommers) アメリカのマルチ楽器奏者/ソングライター。ジョン・デンバーのバックバンドでギター/バンジョー/フィドル/マンドリンを担当していた。 |
ジョン・マーティン・サマーズは、自分の人生が平和で満ち足りていると感じ、至福の状態をメモに書き始めるようになったと回想しています。『Thank God I’m a Country Boy』は、そのメモにインスピレーションを得て作られました。
『Thank God I’m a Country Boy』では、「父親からゆずり受けたフィドルを演奏して過ごすことが人生の楽しみだ」と感じている農場主の心情が歌われています。
デヴィッドの追悼試合でのケリー入場シーン
Artist | タニヤ・タッカー (Tanya Tucker) アメリカのカントリーミュージック・シンガーソングライター、1958年テキサス州セミノール生まれ。父親のバックアップのもと13歳でレコードデビュー。大人の歌手としてシフトチェンジできた数少ない子供アーティストの例として知られる。カントリー歌手のラ・コスタ(La Costa)は姉。 |
リリース | 1978年 |
作曲者 | ボビー・ボーチャーズ(Bobby Borchers) アメリカのカントリーミュージック歌手、1952年生まれ。 |
エド・ブルース(Ed Bruce, 1939-2021) アメリカのカントリーミュージック・ソングライター、歌手、俳優。 | |
パツィー・ブルース(Patsy Bruce, 1939-2021) アメリカのカントリーミュージック・ソングライター/マネージャー。元夫のエド・ブルース(Ed Bruce)との共作で知られる。 |
フォン・エリック家の三男デビッド・フォン・エリック(David Von Erich, 1958-1984)は、『Texas (When I Die)』を入場テーマ曲として使っていました。
マイクが自分の部屋でギターを弾く
(ケビンが復帰を目指すケリーのトレーニングに付き合うシーン)
Artist | リチャード・リード・パリー(Richard Reed Parry) リトル・スクリーム(Little Scream) バール・ブラザーズ(The Barr Brothers) |
リリース | 2024年 |
作曲者 | リチャード・リード・パリー(Richard Reed Parry) ローレル・スプレンジェルメイヤー(Laurel Sprengelmeyer) |
「マイクがバンド仲間と自宅のガレージで演奏する曲」でもこの曲が使われていました。
クリスマス休暇でケリーが女性を連れて実家に帰って来る
邦題『ああベツレヘムよ』
作曲者 | フィリップス・ブルックス(Phillips Brooks, 1835-1893) ボストン生まれのアメリカ人聖職者/作家。 |
『O Little Town of Bethlehem』は、アメリカの聖職者フィリップス・ブルックスが1868年に書いた詩に基づくクリスマスキャロルです。
ケリーが父親にクリスマスプレゼント(拳銃)を渡す
邦題『きよしこの夜』
作曲者 | フランツ・クサーヴァー・グルーバー(Franz Xaver Gruber, 1787-1863) オーストリアの小学校教師/教会オルガン奏者。 |
ヨーゼフ・モール(Joseph Mohr, 1792-1848) オーストリアのローマカトリックの司祭。 | |
作曲年 | 1818年 |
『Silent Night, Holy Night』は、1818年のクリスマスイブにザルツブルク近郊オーベルンドルフ村の聖ニコラウス教会で初演されたクリスマスキャロルです。
エンディング&エンドクレジット 1曲目
Artist | リチャード・リード・パリー(Richard Reed Parry) リトル・スクリーム(Little Scream) バール・ブラザーズ(The Barr Brothers) |
リリース | 2024年 |
作曲者 | リチャード・リード・パリー(Richard Reed Parry) ローレル・スプレンジェルメイヤー(Laurel Sprengelmeyer) |
「マイクがバンド仲間と自宅のガレージで演奏する曲」でもこの曲が使われていました。
『アイアンクロー』のサントラ
『アイアンクロー』はリチャード・リード・パリー(Richard Reed Parry)が音楽を担当しました。
リチャード・リード・パリーはカナダ出身のマルチ楽器奏者/作曲家です。インディーロックバンド「アーケイド・ファイア」(Arcade Fire) のコアメンバーとしても知られています。
『アイアンクロー』キャスト・スタッフ
監督 | ショーン・ダーキン(Sean Durkin) |
脚本 | ショーン・ダーキン(Sean Durkin) |
製作 | テッサ・ロス(Tessa Ross) |
ジュリエット・ハウエル(Juliette Howell) | |
アンガス・ラモント(Angus Lamont) | |
音楽 | リチャード・リード・パリー(Richard Reed Parry) |
配給 | キノフィルムズ |
公開 | 2023年12月22日 |
2024年4月5日 | |
上映時間 | 132分 |
ケビン・フォン・エリック(次男):ザック・エフロン(Zac Efron)
デビッド・フォン・エリック(三男):ハリス・ディキンソン(Harris Dickinson)
ケリー・フォン・エリック(四男):ジェレミー・アレン・ホワイト(Jeremy Allen White)
マイク・フォン・エリック(五男):スタンリー・シモンズ(Stanley Simons)
パム:リリー・ジェームズ(Lily James)
フリッツ・フォン・エリック:ホルト・マッキャラニー(Holt McCallany)
ドリス・フォン・エリック:モーラ・ティアニー(Maura Tierney)
ビル・マーサー:マイケル・ジョン・ハー二―(Michael J. Harney)
ザ・シーク:チャボ・ゲレロ・ジュニア(Chavo Guerrero Jr.)
ブルーザー・ブロディ:キャシー・ルイス・セレギーノ(Cazzey Louis Cereghino)
ジノ・ヘルナンデス:ライアン・ネメス(Ryan Nemeth)
ハーリー・レイス:ケヴィン・アントン(Kevin Anton)
ファビラス・フリーバーズ:マイケル・プロクター(Michael Proctor)
ファビラス・フリーバーズ:サイラス・メイソン(Silas Mason)
ファビラス・フリーバーズ:デビン・インブラグリオ(Devin Imbraguglio)
ランス:マクスウェル・ジェイコブ・フリードマン(Maxwell Jacob Friedman)
リック・フレアー:アーロン・ディーン・アイセンバーグ(Aaron Dean Eisenberg)
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