『リボルバー』の挿入曲とサントラ | 解説付き全曲紹介Filmmusik
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映画×音楽
ガイ・リッチー(Guy Ritchie)
ジェイソン・ステイサム(Jason Statham)

『リボルバー』の挿入曲とサントラ

2005年にイギリス・フランス合作で製作された映画『リボルバー』(原題:Revolver)は、ガイ・リッチーとリュック・ベッソンが脚本を務め、ガイ・リッチーが監督を、リュック・ベッソンが製作を務めた作品です。
ジェイソン・ステイサム、レイ・リオッタ、マーク・ストロングらが出演しています。

『リボルバー』の挿入曲

『リボルバー』の挿入曲を流れた順番に紹介していきます。(ネタバレにご注意ください)

グリーンが階段から転がり落ちるシーン

Requiem Mass in D Minor, K.626 – VI. Lacrimosa dies illa
作曲:Wolfgang Amadeus Mozart
演奏:Zdeněk Košler、Slovak Philharmonic Choir、Slovak Philharmonic Orchestra

ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト作曲の『レクイエム ニ短調 K.626』より、第6曲 ラクリモーサ。ズデニェク・コシュラー指揮、スロヴァキア・フィルハーモニー管弦楽団&合唱団の演奏が使われています。
この作品は、「神童」と呼ばれた天才作曲家モーツァルトの最後の作品で、弟子が補筆し完成されました。ここで使われている「第6曲 ラクリモーサ(涙の日)」がモーツァルトの絶筆と言われています。


レクイエムは「死者のためのミサ/ミサ曲」という意味を持ち、カトリックの葬儀ミサや追悼ミサで演奏されます。

マカがサム・ゴールドの邸宅を訪れるシーン

Requiem in D minor, Op.48 – I. Introit & Kyrie
作曲家:Gabriel Fauré
演奏:Orfeón Donostiarra、Michel Plasson、Orchestre Du Capitole De Toulouse

ガブリエル・フォーレ作曲の『レクイエム ニ短調 作品48』より、第1曲 イントロイトゥスとキリエ。オルフェオン・ドノスティアラ(合唱団)、ミシェル・プラッソン(指揮)、トゥールーズ・キャピトル国立管弦楽団による演奏が使われています。

フランスの作曲家フォーレが作った『レクイエム』は、モーツァルト、ヴェルディの作品とともに「三大レクイエム」の一つに数えられる傑作です。


マカはゴールドとは会えず、リリー・ウォーカーと話をします。

アヴィとザックが巨大金庫を盗み出すシーン

The Mental Traveler
作曲:David Axelrod
アーティスト:David Axelrod
リリース年:1968年

『The Mental Traveler』は、アメリカの作曲家デヴィッド・アクセルロッド(David Axelrod)のアルバム『Song Of Innocence』に収録されている曲です。

マカとジョン卿との取引が決まるシーン

Opera
Vivaldi: Nisi Dominus (Psalm 126) , R.608 – 4. “Cum dederit” (Andante)
作曲:Antonio Vivaldi
アーティスト:Emmanuel Santarromana
リリース年:2003年

『Opera』は、パリで活躍するアーティスト、エマニュエル・サンタッロマナ(Emmanuel Santarromana)のアルバム『Métropolitain』に収録されている曲です。

この曲は、イタリアの作曲家アントニオ・ヴィヴァルディの宗教曲集《ニシ・ドミヌス(主が家を建てられるのでなければ)》の第4曲「主は愛する者に眠りを与えたもうゆえに」をベースに作られています。

グリーンがチェスでアヴィを負かすシーン

Atom’s Tomb
作曲:Verity Susman, Emma Gaze, Mia Clarke, and Rosamund Murray
アーティスト:Electrelane
リリース年:2005年

『Atom’s Tomb』は、イギリスのインディー ロックバンド、エレクトラレーン(Electrelane)のアルバム『Axes』に収録されている曲です。

マカがウェイトレスに撃たれそうになるレストランでのシーン

Piano Sonata No.14 in C-Sharp Minor, “Moonlight” – I. Adagio sostenuto
作曲:Ludwig van Beethoven
演奏:Maria João Pires

ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン作曲の『ピアノソナタ第14番 嬰ハ短調 作品27-2、幻想曲風ソナタ』より第1楽章。ポルトガル出身の女性ピアニスト、マリア・ジョアン・ピレシュの演奏が使われています。

この曲は1801年に作られ、『月光ソナタ』の通称で知られています。

銃を持ったソーターがジョン卿の警備室に入っていくシーン

Mucchio selvaggio
作曲:Ennio Morricone

『Mucchio selvaggio』は、1973年制作のトニーノ・ヴァレリ監督によるマカロニ・ウェスタン『ミスター・ノーボディ(原題:Il Mio Nome E’ Nessuno)』のオリジナルサウンドトラックです。
音楽を担当したエンニオ・モリコーネが作りました。

ポールが持ってきた新聞をマカが見るシーン

Requiem Mass in D Minor, K.626 – I. Introitus: Requiem aeternam
作曲:Wolfgang Amadeus Mozart
演奏:Zdeněk Košler、Slovak Philharmonic Choir、Slovak Philharmonic Orchestra

ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト作曲の『レクイエム ニ短調 K.626』より、イントロイトゥスの第1曲 レクイエム・エテルナム(永遠の安息を)。


レクイエムは、ラテン語で書かれた死者のためのミサの典礼文に曲が付けられているため、どれも同じ歌詞が用いられています。そのため、「マカがサム・ゴールドの邸宅を訪れるシーン」で使われたフォーレのレクイエムと同じ歌詞がここでも歌われていることになります。

エンディング

3 Gymnopédies – No.1, Lent et douloureux
作曲:Erik Satie
演奏:Alessandra Celletti

エリック・サティ作曲の『ジムノペディ』より第1番「ゆっくりと苦しみをもって」。イタリアの女性ピアニスト、アレッサンドラ・ケレッティの演奏が使われています。

『ジムノペディ』は、フランスの作曲家サティが1888年に作ったピアノ独奏曲です。
古代スパルタで年に一度行われていた、神々をたたえる祭典「ジムノペディア」がタイトルの由来とされています。

『リボルバー』のサントラ

『リボルバー』はナサニエル・メカリー(Nathaniel Méchaly)が音楽を担当しました。ナサニエル・メカリーは、フランス出身の音楽家です。「96時間シリーズ」3部作など、リュック・ベッソンが製作に加わった作品の音楽を数多く手掛けています。

『リボルバー』キャスト・スタッフ

監督ガイ・リッチー(Guy Ritchie)
脚本ガイ・リッチー(Guy Ritchie)
リュック・ベッソン(Luc Besson)
製作リュック・ベッソン(Luc Besson)
ヴィルジニー・シラ(Virginie Silla)
音楽ナサニエル・メカリー(Nathaniel Méchaly)
配給 アステア/アスミック・エース
公開 2005年9月22日
2008年6月7日
上映時間115分

ジェイク・グリーン:ジェイソン・ステイサム(Jason Statham)
ドロシー・マカ:レイ・リオッタ(Ray Liotta)
ザック:ヴィンセント・パストーレ(Vincent Pastore )
アヴィ:アンドレ・ベンジャミン(André Benjamin)
ソーター:マーク・ストロング(Mark Strong)
ポール:テレンス・メイナード(Terence Maynard)
リリー・ウォーカー:フランチェスカ・アニス(Francesca Annis)
ビリー:アンドリュー・ハワード (Andrew Howard)
ドリーン:アンジェラ・ローレン・スミス(Anjela Lauren Smith)
ジョン卿:トム・ウー(Tom Wu)
フレッド:伊川東吾

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