『キングスマン:ゴールデン・サークル』の挿入曲とサントラ | 解説付き全曲紹介Filmmusik
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マシュー・ヴォーン(Matthew Vaughn)

『キングスマン:ゴールデン・サークル』の挿入曲とサントラ

2017年に制作された映画『キングスマン:ゴールデン・サークル』(原題:Kingsman: The Golden Circle)は、イギリスに拠点を置く架空のスパイ組織『キングスマン』の活動を描いたスパイアクション映画です。『キングスマン』シリーズの2作目となります。

前作に引き続きマシュー・ヴォーンが監督をつとめ、タロン・エガートン、マーク・ストロング、コリン・ファース、らが出演しています。

『キングスマン』シリーズ

『キングスマン:ゴールデン・サークル』の挿入曲

『キングスマン:ゴールデン・サークル』の挿入曲を流れた順番に紹介していきます。(ネタバレにご注意ください)

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カーオーディオから流れる曲(エグジーがチャーリーと車内で格闘する)

Let’s Go Crazy
レッツ・ゴー・クレイジー
Artistプリンス&ザ・レヴォリューション(Prince & The Revolution)
プリンス(Prince, 1958-2016)
アメリカ・ミネソタ州ミネアポリス出身のシンガー/ソングライター/ミュージシャン/レコードプロデューサー/ダンサー/俳優。ミネアポリス・サウンドの中心的存在として注目を集めた世界的アーティスト。
ザ・レヴォリューション(The Revolution)
1979年にプリンスによって結成されたアメリカのバンド。プリンスのライブバンド/スタジオバンドを務める。
リリース1984年
作曲者プリンス(Prince, 1958-2016)

『Let’s Go Crazy』は、プリンスが主演した1984年のミュージカル映画『プリンス/パープル・レイン』のサントラに収録されている曲です。

下水道を通り帰宅したエグジーをティルデ王女が出迎える

Don’t Leave Me This Way
Artistハロルド・メルヴィン&ザ・ブルー・ノーツ(Harold Melvin & The Blue Notes)
1950年代半ばにペンシルベニア州フィラデルフィアで結成されたアメリカのソウル/R&Bボーカルグループ。フィラデルフィア・ソウルを代表するグループ。
リリース1975年
作曲者ギャンブル&ハフ(Kenneth Gamble and Leon Huff)
ケニー・ギャンブルとレオン・ハフのコンビによるアメリカの作曲チーム。
ケーリー・ギルバート(Cary Gilbert, 1942-1993)
作曲チーム、ギャンブル&ハフと曲を書いたことで知られるアメリカの作詞家。

『Don’t Leave Me This Way』は、R&B歌手のテディ・ペンダーグラス(Teddy Pendergrass)との共演でレコーディングされ、スタジオアルバム『Wake Up Everybody』に収録されました。

ポピーがアンヘルにお手製のハンバーガーを振る舞う

Raining in My Heart
Artistバディ・ホリー(Buddy Holly, 1936-1959)
アメリカのシンガーソングライター。1950年代のロックンロールの創始者の一人として後世のミュージシャンに強い影響を与える。
1959年ツアーの移動の為にチャーターした小型機が墜落し命を落とす。
リリース1959年
作曲者ブライアント夫妻(Felice and Boudleaux Bryant)
フェリスとダイダリウスのブライアント夫妻による作曲チーム。エヴァリー・ブラザースのヒット曲を多数書いたことで知られる。
代表作『バイ・バイ・ラヴ』『夢を見るだけ』

スウェーデン国王夫妻との会食BGM(会食スタート)

Symphonie fantastique, Op.14 – II. Un Bal (Valse)
幻想交響曲 Op.14 – 第2楽章 舞踏会(ワルツ)
作曲者エクトル・ベルリオーズ(Hector Berlioz, 1803-1869)
フランスのロマン派音楽の作曲家/指揮者。
作曲年1830年
Artistジェフリー・サイモン(Geoffrey Simon)
オーストラリア出身の指揮者。
ロンドン・ハープ・サウンド(The London Harp Sound)

映画では、ハープアンサンブル用に編曲されたものが使われていました。

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会食BGM(国王がエグジーにインド金融市場についての意見を求める)

Sylvia, Suite – 3. Pizzicati
バレエ組曲《シルヴィア》- 第3曲 ピッツィカート
作曲者レオ・ドリーブ(Léo Delibes, 1836-1891)
フランスのロマン派音楽の作曲家。「フランス・バレエ音楽の父」と呼ばれる。
出版年1880年
Artistネーメ・ヤルヴィ(Neeme Järvi)
エストニア出身の指揮者。息子は、2015年からNHK交響楽団の初代首席指揮者を務め、現在NHK交響楽団名誉指揮者のパーヴォ・ヤルヴィ。
エーテボリ交響楽団(Gothenburg Symphony Orchestra)
スウェーデンのイェーテボリに本拠を置くオーケストラ。1905年創立。

会食BGM(国王が浴びせる質問にエグジーが次々と答えていく)

Frühlingsstimmen, Op.410
春の声 作品410
作曲者ヨハン・シュトラウス2世(Johann Strauss II. 1825-1899)
オーストリア・ウィーンを中心に活躍した作曲家/指揮者。
作曲年1882年
Artistロリン・マゼール(Lorin Maazel, 1930-2014)
アメリカの指揮者/ヴァイオリニスト/作曲家。
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団(Wiener Philharmoniker)
オーストリア・ウィーンに本拠を置くオーケストラ。1842年設立。

酔ったマーリンが歌う曲

Take Me Home, Country Roads
邦題『故郷へかえりたい』
Original ver.1971年:ジョン・デンバー(John Denver, 1943-1997)
アメリカのシンガーソングライター。1970年代のポップ・カントリー界において中心的な役割を果たし世界的人気を博す。航空機の収集家としても知られ、53歳の時自らが操縦するプロペラ機(ホームビルト機)の墜落により命を落とす。
作曲者ビル・ダノフ(Bill Danoff)
アメリカのソングライター/歌手。スターランド・ヴォーカル・バンド(Starland Vocal Band)のメンバー。当時の妻タフィー・ニヴァートと共同でジョン・デンバーのヒット曲を複数書いたことで知られる。
タフィー・ニヴァート(Taffy Nivert)
アメリカのソングライター/歌手。スターランド・ヴォーカル・バンド(Starland Vocal Band)のメンバー。
ジョン・デンバー(John Denver, 1943-1997)

『Take Me Home, Country Roads』は、ジョン・デンバー(John Denver)の代表曲です。
1971年に発売され全米2位の大ヒットを記録しました。
『故郷へ帰りたい』『カントリー・ロード』の邦題で知られています。

歌詞に何度も登場する「ウェストバージニア州」では、観光局のマーケティング活動で使われたり、ウェストバージニア大学のテーマソングとして様々なスポーツシーンで歌われたりと、熱狂的支持を受けました。
2014年、議会により正式にウェストバージニア州の州歌として認定されました。


この後「警備員が立つポピーランドのゲート前でマーリンが歌う曲」でもこの曲が使われています。

グラストンベリー・フェスティバルで演奏される曲(エグジーとウイスキーが会場に到着する)

Ashes
Artistエンブレイス(Embrace)
イギリスのオルタナティヴ・ロック・バンド。
リリース2004年
作曲者ダニー・マクナマラ(Danny McNamara)
リチャード・マクナマラ(Richard McNamara)

『Ashes』は、エンブレイス(Embrace)の4枚目スタジオアルバム『Out of Nothing』に収録されています。


グラストンベリー・フェスティバルは、イングランドのピルトンで1970年から行われている大規模野外音楽フェスティバルです。初回にヘッドライナーを務めたのは、改名前のティラノザウルス・レックス(Tyrannosaurus Rex)の名で出演したT.レックス(T. Rex)です。

ここで使われたロックバンド、エンブレイス(Embrace)は、2000年に出演しています。

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グラストンベリー・フェスティバルで演奏される曲(クララがエグジーをテントに誘う)

Quicksand
Artistトム・チャップリン(Tom Chaplin)
イギリスのオルタナティブロックバンド、キーン(Keane)のリードシンガーとして知られているミュージシャン。
リリース2016年
作曲者トム・チャップリン(Tom Chaplin)
マット・ヘイルズ
(Matt Hales)
アクアラング(Aqualung)の名で活動するイギリス出身のシンガーソングライター/ミュージシャン/作曲家/音楽プロデューサー。

ケンタッキーのバーで流れる曲(エグジーが一人でマティーニを飲む)

Annie’s Song
邦題『緑の風のアニー』
Artistジョン・デンバー(John Denver, 1943-1997)
アメリカのシンガーソングライター。1970年代のポップ・カントリー界において中心的な役割を果たし世界的人気を博す。
リリース1974年
作曲者ジョン・デンバー(John Denver, 1943-1997)

『Annie’s Song』は、ジョン・デンバーの8枚目スタジオアルバム『Back Home Again』に収録されている曲です。
この曲は、アメリカだけではなくイギリスでもNO.1ヒットを記録しました。

警備員が立つポピーランドのゲート前でマーリンが歌う曲

Take Me Home, Country Roads
邦題『故郷へかえりたい』
Original ver.1971年:ジョン・デンバー(John Denver, 1943-1997)
アメリカのシンガーソングライター。1970年代のポップ・カントリー界において中心的な役割を果たし世界的人気を博す。
作曲者ビル・ダノフ(Bill Danoff)
タフィー・ニヴァート(Taffy Nivert)
ジョン・デンバー(John Denver, 1943-1997)

酔ったマーリンが歌う曲」でもこの曲が使われていました。

地雷爆発後、エルトン・ジョンがピアノで演奏する曲(エグジーとハリーが攻撃を開始する)

Daniel
ダニエル
Artistエルトン・ジョン(Elton John)
イギリスのミュージシャン/シンガー/ソングライター。
リリース1973年
作曲者エルトン・ジョン(Elton John)
バーニー・トーピン(Bernie Taupin)
エルトン・ジョンとの共作で知られるイギリス系アメリカ人作詞家。

エルトン・ジョン(Elton John)の曲が使われている映画一覧はコチラ

『Daniel』は、エルトン・ジョンの6枚目スタジオアルバム『ピアニストを撃つな!』に収録されている曲です。
バーニー・トーピン(Bernie Taupin)がベトナム帰還兵を主人公に書いた歌詞が使われています。

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ポピーランドでの銃撃戦(エントン・ジョンが歌詞をWednesdayに変えて歌う曲)

Saturday Night’s Alright for Fighting
邦題『土曜の夜は僕の生きがい 』
Artistエルトン・ジョン(Elton John)
リリース1973年
作曲者エルトン・ジョン(Elton John)
バーニー・トーピン(Bernie Taupin)

エルトン・ジョン(Elton John)の曲が使われている映画一覧はコチラ

『Saturday Night’s Alright for Fighting』は、エルトン・ジョンの7枚目スタジオアルバム『黄昏のレンガ路』(原題:Goodbye Yellow Brick Road)に収録されている曲です。

ボーリング場にエルトン・ジョンが現れハリーを助ける

Rocket Man
ロケット・マン
Artistエルトン・ジョン(Elton John)
リリース1972年
作曲者エルトン・ジョン(Elton John)
バーニー・トーピン(Bernie Taupin)

エルトン・ジョン(Elton John)の曲が使われている映画一覧はコチラ

ウイスキー対エグジーとハリー、格闘シーン

Word Up
Artist
Cover ver.
ボスホス(The BossHoss)
2004年にベルリンで結成されたカントリー・ロックバンド。
リリース2008年
作曲者ラリー・ブラックモン(Larry Blackmon)
キャメオ(Cameo)のフロントマンとして知られるアメリカのボーカリスト/ミュージシャン。
トミ・ジェンキンズ(Tomi Jenkins)
アメリカのミュージシャン。キャメオの元ヴォーカリスト。
Original ver.1986年:キャメオ(Cameo)アメリカのR&B/ファンク・バンド。1974年活動開始。

エンドクレジット 1曲目

Jack Rabbit
邦題『いたずらジャック』
Artistエルトン・ジョン(Elton John)
リリース1972年
作曲者エルトン・ジョン(Elton John)
バーニー・トーピン(Bernie Taupin)

エルトン・ジョン(Elton John)の曲が使われている映画一覧はコチラ

『Jack Rabbit 』は、エルトン・ジョンの6枚目スタジオアルバム『ピアニストを撃つな!』に収録されている曲です。

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『キングスマン:ゴールデン・サークル』のサントラ

『キングスマン:ゴールデン・サークル』は、前作に引き続きヘンリー・ジャックマン(Henry Jackman)とマシュー・マージェソン(Matthew Margeson)が音楽を担当しました。

ヘンリー・ジャックマン(Henry Jackman)は、ザ・シンのキーボド、アンドリュー・プライス・ジャックマンを父に持つイギリス・ロンドン出身の映画音楽作曲家です。『ベイマックス』や『シュガー・ラッシュ』の音楽を手がけたことで知られています。

マシュー・マージェソン(Matthew Margeson)はアメリカ出身の作曲家です。ハンス・ジマーのが手がけるリモート・コントロール・プロダクションに所属しており、ヘンリー・ジャックマンと多数の映画で共作しています。

『キングスマン:ゴールデン・サークル』キャスト・スタッフ

監督マシュー・ヴォーン(Matthew Vaughn)
脚本ジェーン・ゴールドマン(Jane Goldman)
マシュー・ヴォーン(Matthew Vaughn)
原作マーク・ミラー(Mark Millar)
デイヴ・ギボンズ(Dave Gibbons)
製作マシュー・ヴォーン(Matthew Vaughn)
アダム・ボーリング(Adam Bohling)
デヴィッド・リード(David Reid)
音楽ヘンリー・ジャックマン(Henry Jackman)
マシュー・マージェソン(Matthew Margeson)
配給20世紀フォックス
公開 2017年9月22日
2018年1月5日
上映時間141分

ゲイリー・“エグジー”・アンウィン / ガラハッド:タロン・エガートン(Taron Egerton)
ハリー・ハート / ガラハッド:コリン・ファース(Colin Firth)
ポピー・アダムズ:ジュリアン・ムーア(Julianne Moore)
マーリン:マーク・ストロング(Mark Strong)
ジンジャー:ハル・ベリー(Halle Berry)
テキーラ:チャニング・テイタム(Channing Tatum)
シャンパン:ジェフ・ブリッジス(Jeff Bridges)
ウイスキー:ペドロ・パスカル(Pedro Pascal)
チャーリー・ヘスケス:エドワード・ホルクロフト(Edward Holcroft)
ティルデ王女:ハンナ・アルストロム(Hanna Alström)
クララ:ポピー・デルヴィーニュ(Poppy Delevingne)
アメリカ合衆国大統領:ブルース・グリーンウッド(Bruce Greenwood)
フォックス首席補佐官:エミリー・ワトソン(Emily Watson)
ロクサーヌ・モートン / ランスロット:ソフィー・クックソン(Sophie Cookson)
アーサー:マイケル・ガンボン(Michael Gambon)
エルトン・ジョン:エルトン・ジョン(Elton John)
スウェーデン国王:ビヨルン・グラナート(Björn Granath)
スウェーデン王妃:レナ・エンドレ(Lena Endre)
マッコイ:マーク・アーノルド(Mark Arnold)
ジャマール:トビー・バカレ(Tobi Bakare)
リアム:トーマス・ターグーズ (Thomas Turgoose)
ブランドン:カルバン・デンバ (Calvin Demba)
アンヘル:トム・ベネディクト・ナイト(Tom Benedict Knight)

文・構成
Filmmusik 管理人

映画の素晴らしさをもっと多くの人に伝えられたら…そんな気持ちでFilmlmusikを開設。
音楽・映画好きの管理人自ら執筆しています。

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