2017年にアメリカで制作された『レディ・バード』(原題:Lady Bird)は、カリフォルニアに住む大学進学を控えた17歳の少女、レディ・バードの1年を描いた青春映画です。グレタ・ガーウィグが監督を、シアーシャ・ローナンが主演を務めました。
第90回アカデミー賞では、作品賞・監督賞を含む5部門にノミネートされました。
- 『レディ・バード』の挿入曲
- オープニング
- レディ・バードの兄ミゲルが働いているスーパーのBGM 1曲目
- レディ・バードの母マリオンが車で帰宅するシーン
- レディ・バードの父ラリーのカーステレオから流れる曲
- レディ・バードとジュリーが床に寝そべり聖体用のウエハースを食べるシーン
- ミュージカルのオーディション1人目の曲
- オーディション2人目の曲(レディバードが歌う曲)
- オーディション3人目の曲
- オーディション4人目の曲(ジュリーが歌う曲)
- オーディション5人目の曲(ダニーが歌う曲)
- ミゲルが働いているスーパーのBGM 2曲目
- ミュージカル初練習で、みんなが歌う曲
- ホームカミングのダンスパーティーの曲
- レディ・バードが母親と一緒に感謝祭用のドレスを選ぶ店のBGM
- レディバードと友人達が電子レンジを覗き込むシーン
- ミュージカル公演、本番前のウォーミングアップシーン
- ミュージカル公演 1曲目
- ミュージカル公演 2曲目
- ミュージカル公演 3曲目
- ミュージカル公演 4曲目
- ダニーが男性とキスをする現場を目撃したレディ・バードとジュリーが涙を流すシーン
- レディ・バードが家族とクリスマスプレゼントを開けるシーン
- レディ・バードが働くコーヒーショップで流れている曲
- ジェナ宅でのホームパーティで流れている曲
- プロムでのダンスの曲
- レディ・バードに合格通知が届き大学行きの準備が行われるシーン
- クリスティーンが酒を飲み過ぎ救急車で運ばれるシーン
- 教会で聖歌隊が歌っている曲
- エンドクレジット
- 『レディ・バード』のサントラ
- 『レディ・バード』キャスト・スタッフ
『レディ・バード』の挿入曲
『レディ・バード』の挿入曲を流れた順番に紹介していきます。(ネタバレにご注意ください)
オープニング
Title Credits
アーティスト:Jon Brion
リリース年:2018年 ( SOUNDTRACK『Lady Bird』)
『Title Credits』は、『レディ・バード』のオリジナルサウンドトラックです。映画の音楽を担当した米・シンガーソングライター/作曲家、ジョン・ブライオンが作りました。
レディ・バードが、走行中の車の扉を開け外に飛び出すシーン
レディ・バードの兄ミゲルが働いているスーパーのBGM 1曲目
With Fun in My Life
アーティスト:James Whitney
リリース年:1980年
『With Fun in My Life』は、カンザスシティ出身のキーボード奏者/ゴスペルシンガー、ジェームス・ウィットニーの曲です。1980年にシングルリリースされました。
ミゲルとその恋人シェリーの噂話をしながら、レディ・バードとジュリーが雑誌を読むシーン
レディ・バードの母マリオンが車で帰宅するシーン
This Eve of Parting
アーティスト:John Harford
リリース年:1968年
ジョン・ハートフォード(John Harford)は、フィドルとバンジョーを得意とするミズーリ州セントルイス出身のミュージシャンです。『This Eve of Parting』は、ジョン・ハートフォードの3rdアルバム『The Love Album』に収録されています。
レディ・バードの父ラリーのカーステレオから流れる曲
Hand in My Pocket
アーティスト:Alanis Morissette
リリース年:1995年
『Hand in My Pocket』は、フランス系カナダ人の女性シンガーソングライター/女優アラニス・モリセットの3rdスタジオアルバム『Jagged Little Pill』に収録されている曲です。
レディ・バードが父親に送ってもらい学校に行くシーン
レディ・バードとジュリーが床に寝そべり聖体用のウエハースを食べるシーン
Panis Angelicus
作曲:César Franck
セザール・フランク作曲の『天使の糧(Panis Angelicus)』。映画ではスウェーデンのアードルフ・フレードリク音楽学校児童合唱団による演奏が使われていました。
『Panis Angelicus』は、イタリアの神学者トマス・アクィナスが聖体の祝日のために書いた讃美歌の一部を使って、ベルギー出身の作曲家セザール・フランクが作った曲です。テノール独唱とハープ、チェロ、オルガンのための楽曲で、『天使の糧』『天使のパン』の邦題で知られています。
ミュージカルのオーディション1人目の曲
Being Alive
作曲:Stephen Sondheim
リリース年:1970年
『Being Alive』は、1970年初演のブロードウェイミュージカル『カンパニー』のミュージカルナンバーです。アメリカの作曲家/作詞家スティーヴン・ソンドハイムが作りました。
スティーヴン・ソンドハイムは、9歳のときブロードウェイミュージカル『Very Warm for May』を観てミュージカルに興味を持ちました。その後、『王様と私』(1951)、『サウンド・オブ・ミュージック』(1958)などを手がけた作詞家オスカー・ハマースタイン2世の息子と友人だったことでオスカー・ハマースタイン2世と知り合い、彼から深く影響を受けました。
1957年初演のブロードウェイミュージカル『ウエスト・サイド物語』では、作曲家バーンスタインとともに音楽を担当し、以降半世紀以上に亘りミュージカル界に貢献し数々の賞を受賞しました。
『レディ・バード』で使われているミュージカルナンバーは、全てスティーヴン・ソンドハイムの作品です。
オーディション2人目の曲(レディバードが歌う曲)
Everybody Says Don’t
作曲:Stephen Sondheim
リリース年:1964年
『Everybody Says Don’t 』は、1964年のブロードウェイミュージカル『口笛は誰でも吹ける』(Anyone Can Whistle)のミュージカルナンバーです。
オーディション3人目の曲
Merrily We Roll Along
作曲:Stephen Sondheim
リリース年:1981年
『Merrily We Roll Along』は、1981年初演のブロードウェイミュージカル『メリリー・ウィー・ロール・アロング』(Merrily We Roll Along)のミュージカルナンバーです。
オーディション4人目の曲(ジュリーが歌う曲)
Make Me a Channel of Your Peace
作曲:Sebastian Temple
リリース年:1967年
『Make Me a Channel of Your Peace』は、南アフリカ出身のシンガーソングライター、セバスチャン・テンプルが作った曲です。1967年にリリースされたアルバム『Happy The Man』に収録されています。
この曲は、キリスト教の祈祷文「フランシスコの平和の祈り(Prayer of Saint Francis)」にセバスチャン・テンプルが曲をつけたもので、1997年のダイアナ元皇太子妃の葬儀で歌われました。
オーディション5人目の曲(ダニーが歌う曲)
Giants in the Sky
作曲:Stephen Sondheim
リリース年:1986年
『Giants in the Sky』は、1987年にサンディエゴのオールド・グローブ座で初演されたミュージカル『イントゥ・ザ・ウッズ』(Into the Woods)のミュージカルナンバーです。
ミゲルが働いているスーパーのBGM 2曲目
Hey It’s Love
アーティスト:The Commands
リリース年:1966年
『Hey It’s Love』は、テキサス州サンアントニオ出身の60年代ソウルグループ、コマンズの曲です。1966年にシングルリリースされました。
レディ・バードが、家族で買い物に来ているダニーを見つけて話しかけるシーン
ミュージカル初練習で、みんなが歌う曲
Merrily We Roll Along
作曲:Stephen Sondheim
リリース年:1981年
レディ・バード達のミュージカル公演の演目は、1981年初演のブロードウェイミュージカル『メリリー・ウィー・ロール・アロング』(Merrily We Roll Along)です。
ミュージカルのタイトルトラック『Merrily We Roll Along』は、本番に向けて様々な場面で歌われます。
ホームカミングのダンスパーティーの曲
Tha Crossroads
アーティスト:BONE, THUGS’N HARMONY
リリース年:1996年
ボーン・サグズン・ハーモニー(BONE, THUGS’N HARMONY)は、オハイオ州クリーブランド出身のヒップホップユニットです。『Tha Crossroads』は、1996年にシングルリリースされました。
ウエスタン風衣装を着て、レディ・バードとダニーがダンスをするシーン
レディ・バードが母親と一緒に感謝祭用のドレスを選ぶ店のBGM
Nothing I’d Rather Be (Than Your Weakness)
アーティスト:Marva Whitney
リリース年:1975年
『Nothing I’d Rather Be (Than Your Weakness)』は、アメリカのファンク歌手マヴァ・ウィットニー(Marva Whitney)の曲です。1975年にシングルリリースされました。
レディバードと友人達が電子レンジを覗き込むシーン
Snoop Dog, Baby
アーティスト:Reel Big Fish
リリース年:1996年
リール・ビッグ・フィッシュ(Reel Big Fish)は、1992年にカリフォルニア州オレンジ郡で結成されたスカ・パンク・バンドです。『Snoop Dog, Baby』は、2ndアルバム『Turn the Radio Off』に収録されています。
感謝祭の夜、@レディバードの家のキッチン
ミュージカル公演、本番前のウォーミングアップシーン
Overture
作曲:Stephen Sondheim
リリース年:1981年
『オーバーチュア(Overture)』は、1981年初演のブロードウェイミュージカル『メリリー・ウィー・ロール・アロング』(Merrily We Roll Along)のミュージカルナンバーです。
序曲を意味する「オーバーチュア(Overture)」は、オペラ・オラトリオ・バレエなどの最初に演奏され、導入の役割を果たす器楽曲です。
ミュージカル公演 1曲目
Merrily We Roll Along
作曲:Stephen Sondheim
リリース年:1981年
ミュージカル『メリリー・ウィー・ロール・アロング』より『Merrily We Roll Along』。
カラフルなTシャツを着たメンバー全員が歌うナンバー。
ミュージカル公演 2曲目
Old Friends
作曲家:Stephen Sondheim
リリース年:1981年
ミュージカル『メリリー・ウィー・ロール・アロング』より『Old Friends』。
ジュリーを真ん中に、3人で歌うナンバー。
ミュージカル公演 3曲目
Good Thing Going
作曲:Stephen Sondheim
リリース年:1981年
ミュージカル『メリリー・ウィー・ロール・アロング』より『Good Thing Going』。
ダニーがピアノの前で座り、メンバーが酒を飲むフリをしながら歌うナンバー。
ミュージカル公演 4曲目
Our Time
作曲家:Stephen Sondheim
リリース年:1981年
ミュージカル『メリリー・ウィー・ロール・アロング』より『Our Time 』。
ラストナンバー
ダニーが男性とキスをする現場を目撃したレディ・バードとジュリーが涙を流すシーン
Crash into Me
アーティスト:Dave Matthews Band
リリース年:1996年
デイヴ・マシューズ・バンドは、1991年にバージニア州シャーロッツヴィルで結成されたロックバンドです。『Crash into Me』は、デイヴ・マシューズ・バンドの2ndアルバム『Crash』に収録されています。
レディ・バードが家族とクリスマスプレゼントを開けるシーン
The Nutcracker, Op.71, TH.14 / Act 2 – No.13 Waltz Of The Flowers
作曲:Pyotr Ilyich Tchaikovsky
演奏:Hans Vonk、Sächsische Staatskapelle Dresden
ピョートル・イリイチ・チャイコフスキー作曲のバレエ組曲『くるみ割り人形 作品71』第2幕より第13曲「花のワルツ」。ハンス・フォンク指揮、シュターツカペレ・ドレスデンによる演奏が使われています。
『くるみ割り人形』は、ロシアの作曲家チャイコフスキーが作曲し1890年に初演されたバレエ音楽です。クリスマスにちなんだ作品であることから、毎年クリスマス・シーズンには世界中で上演される人気の作品です。
レディ・バードが働くコーヒーショップで流れている曲
Little Plastic Castles
アーティスト:Ani DiFranco
リリース年:1998年
『Little Plastic Castles』は、1970年ニューヨーク州バッファロー生まれの女性シンガー・ソングライター、アーニー・ディフランコの曲です。8thスタジオアルバム『Little Plastic Castle』に収録されています。
コーヒーショップにダニーが現れるシーン
ジェナ宅でのホームパーティで流れている曲
Cry Me a River
アーティスト:Justin Timberlake
リリース年:2002年
『Cry Me a River』は、テネシー州メンフィス出身の男性シンガーソングライター/俳優のジャスティン・ティンバーレイクの曲です。デビューソロアルバム『ジャスティファイド』に収録されています。
プロムでのダンスの曲
Crash into Me
アーティスト:Dave Matthews Band
リリース年:1996年
デイヴ・マシューズ・バンドの『Crash into Me』です。
「ダニーが男性とキスをする現場を目撃したレディ・バードとジュリーが泣くシーン」と同じ曲が使われています。
レディバードを迎えに来たカイルの車のカーラジオからもこの曲が流れています。カイルは「ダサい曲だ」と言いますが、レディバードは「私は好き」と答え、ジュリーの家の前で車を降ります。
レディ・バードはジュリーと一緒にプロムに出かけ、この曲でダンスを踊ります。
レディ・バードに合格通知が届き大学行きの準備が行われるシーン
This Eve of Parting
アーティスト:John Harford
リリース年:1968年
映画の冒頭「母マリオンが車で帰宅するシーン」と同じ曲が使われています。
この曲は、ニューヨークに旅立つレディ・バードが、母親の運転で空港まで送ってもらうシーンまで流れています。
クリスティーンが酒を飲み過ぎ救急車で運ばれるシーン
Always See Your Face
アーティスト:Love
リリース年:1969年
『Always See Your Face』は、米・フォークロックバンド、ラヴ(Love)の曲です。
4thスタジオアルバム『Four Sail』に収録されています。
レディ・バードは、パーティで出会った男性に、本名の「クリスティン」と自己紹介しました。
教会で聖歌隊が歌っている曲
Rosa Mystica
作曲:Chrysogonus Waddell
演奏:The University of Notre Dame Folk Choir
『Rosa Mystica』は、アメリカの神学者/オルガン奏者のクリソゴナス・ワデルが作ったアカペラ合唱曲です。米・インディアナ州にあるノートルダム大学の合唱団による演奏が使われています。
クリスティン(レディ・バード)が病院を出て、教会に立ち寄るシーン
エンドクレジット
Lady Bird
アーティスト:Jon Brion
リリース年:2018年 ( SOUNDTRACK『Lady Bird』)
『Lady Bird 』は、映画『レディ・バード』のオリジナルサウンドトラックです。映画の音楽を担当した米・シンガーソングライター/作曲家、ジョン・ブライオンが作りました。
『レディ・バード』のサントラ
『レディ・バード』はジョン・ブライオン(Jon Brion)が音楽を担当しました。ジョン・ブライオンは、アメリカ・ニュージャージー出身の作曲家・音楽プロデューサーです。『ハードエイト』や『マグノリア』など、ポール・トーマス・アンダーソン監督作品の音楽を多く手掛けています。
『レディ・バード』キャスト・スタッフ
監督 | グレタ・ガーウィグ(Greta Gerwig) |
脚本 | グレタ・ガーウィグ(Greta Gerwig) |
製作 | スコット・ルーディン(Scott Rudin) |
イーライ・ブッシュ(Eli Bush) | |
エヴリン・オニール(Evelyn O’Neill) | |
音楽 | ジョン・ブライオン(Jon Brion) |
配給 | 東宝東和 |
公開 | 2017年11月24日 |
2018年6月1日 | |
上映時間 | 94分 |
クリスティン・”レディ・バード”・マクファーソン:シアーシャ・ローナン(Saoirse Ronan)
マリオン・マクファーソン(クリスティンの母: ローリー・メトカーフ(Laurie Metcalf)
ラリー・マクファーソン(クリスティンの父):トレイシー・レッツ(Tracy Letts)
ダニー・オニール:ルーカス・ヘッジズ(Lucas Hedges)
カイル・シャイブル:ティモシー・シャラメ(Timothée Chalamet )
ジュリアン・”ジュリー”・ステファンズ :ビーニー・フェルドスタイン(Beanie Feldstein)
リバイアッチ神父:スティーヴン・マッキンリー・ヘンダーソン(Stephen McKinley Henderson)
シスター・サラ・ジョアン:ロイス・スミス(Lois Smith)
ジェナ・ウォルトン:オデイア・ラッシュ(Odeya Rush)
ミゲル・マクファーソン(クリスティンの兄):ジョーダン・ロドリゲス(Jordan Rodrigues)
シェリー・ユハン:マリエル・スコット(Marielle Scott)
グレッグ・アンルー:ジョン・カルナ(John Karna)
Mr.ブルーノ:ジェイク・マクドーマン(Jake McDorman)
キャシー・ケリー:ベイン・ギビー(Bayne Gibby)
ダイアナ・グリーンウェイ:ローラ・マラノ(Laura Marano)
ミス・パティ: マリエッタ・デプリマ(Marietta DePrima)
ヨナ・ルイス:ダニエル・ゾヴァット(Daniel Zovatto)
ミズ・ステファンズ(ジュリーの母親):クリステン・クローク(Kristen Cloke)
マシュー:アンディ・バックリー(Andy Buckley)
ダーリン・ベル:キャスリン・ニュートン(Kathryn Newton )
シスター・ジーナ:マイラ・ターリー(Myra Turley)
ウォルター神父:ボブ・スティーブンソン(Bob Stephenson)
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