1992年にアメリカで製作された映画『天使にラブ・ソングを…』(原題:Sister Act)は、ウーピー・ゴールドバーグ主演のミュージカル・コメディ映画です。
第50回ゴールデングローブ賞では、ミュージカル・コメディ部門作品賞、主演女優賞にノミネートされました。
- 『天使にラブ・ソングを…』の挿入曲
- デロリス&ザ・ロネルズがステージで歌うメドレーの1曲目
- デロリス&ザ・ロネルズがステージで歌うメドレーの2曲目
- デロリス&ザ・ロネルズがステージで歌うメドレーの3曲目
- デロリス&ザ・ロネルズがステージで歌うメドレーの最後の曲
- 修道院前の通りで流れる曲(修道院に戻るよう警部補がデロリスを説得する)
- 朝のミサでシスター・ラザロが指揮をし聖歌隊が歌う曲
- デロリスが修道院の掃除をしながら歌う曲
- デロリスがバーのジュークボックスで選び流す曲
- パトリックがバーのジュークボックスで流しダンスフロアに出て踊る曲
- デロリスが初めて参加する練習でシスター・ラザロの指揮のもと聖歌隊が歌う曲
- 日曜ミサでデロリスの指揮で聖歌隊が歌う曲
- デロリスの発案でシスターたちが奉仕活動に出て地域と交流するシーン
- 街の人々が大勢集まるミサで聖歌隊が歌う曲
- 法王を迎えての御前コンサートで聖歌隊が歌う曲
- エンドクレジット(オールキャストで歌う)
- 『天使にラブ・ソングを…』のサントラ
- 『天使にラブ・ソングを…』キャスト・スタッフ
『天使にラブ・ソングを…』の挿入曲
『天使にラブ・ソングを…』の挿入曲を流れた順番に紹介していきます。(ネタバレにご注意ください)
デロリス&ザ・ロネルズがステージで歌うメドレーの1曲目
オープニングクレジットシーン
@ネバダ州リノ・クラブ『ムーンライトラウンジ』
邦題『ヒート・ウェイヴ』
Artist | マーサ&ザ・ヴァンデラス(Martha & The Vandellas) 1957年にデトロイトで結成されたアメリカの女性コーラス・グループ。 |
リリース | 1963年 |
作曲者 | ホーランド=ドジャー=ホーランド(Holland-Dozier-Holland) ラモント・ドジャー(Lamont Dozier)とホーランド兄弟(Brian & Eddie Holland)によるアメリカのソングライティング/プロデューサー・トリオ。1960年代にモータウンの専属ソングライターとしてその黄金時代を支え、数多くのヒット曲を世に送り出した。 代表作『Baby Love』『Stop! In the Name of Love』『Heat Wave』 |
オープニングタイトルシーンで、デロリスと女性歌手二人による3人組ガールズグループ、デロリス&ザ・ロネルズ(Deloris And The Ronelles)がクラブのステージで歌う『The Lounge Medley』は全3曲で構成されたメドレーです。
メドレーの1曲目は、マーサ&ザ・ヴァンデラスの『ヒート・ウェイヴ』(1963)です。
(『The Lounge Medley』は、サントラに収録されています。)
デロリス&ザ・ロネルズがステージで歌うメドレーの2曲目
最前列に坐りゲームに集中する客をデロリスがじっと見つめながら歌うシーン
マイ・ガイ
Artist | メアリー・ウェルズ(Mary Wells, 1943-1992) アメリカ・ミシガン州デトロイト出身の歌手。 初期のモータウンを代表する看板シンガーとして活躍し「モータウンの女王」と呼ばれた。 |
リリース | 1964年 |
作曲者 | スモーキー・ロビンソン(Smokey Robinson) アメリカの歌手/ソングライター/音楽プロデューサー、1940年ミシガン州デトロイト生まれ。モータウンの創立者の1人。ボーカルグループ「ミラクルズ」(The Miracles) のフロントマンとして活躍し、その後長く副社長を務めた。 |
デロリス&ザ・ロネルズがステージで歌うメドレーの3曲目
(フィナーレ前のアップテンポの曲)
アイ・ウィル・フォロー・ヒム
邦題『愛のシャリオ』
Artist | リトル・ペギー・マーチ(Little Peggy March) イタリア系アメリカ人歌手、1948年生まれ。 コンテスト優勝をきっかけに14歳でアイドル歌手としてデビュー。『I Will Follow Him』のヒットで全米チャート・トップシングルを持つ最年少の女性アーティスト(当時15歳)となり人気を博した。 デビュー時の身長が147cmだったことからリトル・ペギー・マーチの芸名でデビュー、後にペギー・マーチとしてドイツとラスベガスを中心に活動した。 |
リリース | 1963年 |
作曲者 | フランク・プゥルセル(Franck Pourcel, 1913-2000) フランスの作曲家/編曲家/指揮者。 |
ポール・モーリア(Paul Mauriat, 1925-2006) フランスの作曲家/編曲家/指揮者/ピアニスト。イージーリスニング界の第一人者として知られる。 | |
ジャック・プラント(Jacques Plante, 1920-2003) フランスの作詞家/出版人。 | |
アーサー・アルトマン(Arthur Altman, 1910-1994) アメリカのソングライター。 | |
ノーマン・ギンベル(Norman Gimbel, 1927-2018) アメリカの作詞家。ブラジル・フランス語の曲に英語の歌詞をつけた作詞家として知られる。 |
フランスの作曲家フランク・プゥルセルとポール・モーリアが作ったインストゥルメンタル曲『Chariot』(邦題:愛のシャリオ)がこの曲のオリジナルです。ヨーロッパで1961年にリリースされました。
この後「法王を迎えての御前コンサートで聖歌隊が歌う曲」でもこの曲が使われています。
デロリス&ザ・ロネルズがステージで歌うメドレーの最後の曲
メドレーは、最初の曲に戻る形でフィナーレを迎えます。
邦題『ヒート・ウェイヴ』
Artist | マーサ&ザ・ヴァンデラス(Martha & The Vandellas) |
リリース | 1963年 |
作曲者 | ホーランド=ドジャー=ホーランド(Holland-Dozier-Holland) |
修道院前の通りで流れる曲(修道院に戻るよう警部補がデロリスを説得する)
Artist cover ver. | レディ・ソウル(Lady Soul) アメリカのソウル/R&B音楽グループ。 |
リリース | 1992年 |
作曲者 | デヴィッド・バレット(David Barratt) イギリスのソングライター/マルチ楽器奏者/プロデューサー。 ロバート・プラント、デヴィッド・ボウイ、ジニュワイン、ジェフリー・オズボーンなど、数多くのアーティストと仕事をしたことで知られる。 |
ウィリアム・クリフ(William Clift) イギリスのシンガーソングライター/ミュージシャン。 | |
Original ver. | (タイトル:If My Brother’s in Trouble) 1990年:ジェフリー・オズボーン(Jeffrey Osborne) アメリカのソウル歌手/作曲家、1948年ロードアイランド州プロビデンス生まれ。 |
朝のミサでシスター・ラザロが指揮をし聖歌隊が歌う曲
(デロリスが修道院で迎える初めての朝)
讃美歌『聖母に幸いあれ』
Artist | Musical Mania |
この後「日曜ミサでデロリスが指揮をし聖歌隊が歌う曲」でもこの曲が使われています。
デロリスが修道院の掃除をしながら歌う曲
(修道院の外の公園で少年がラジカセで流し聴く曲)
レスキュー・ミー
Artist | フォンテラ・バス(Fontella Bass, 1940-2012) アメリカのR&B/ソウル・シンガーソングライター。 ゴスペル歌手マーサ・バス(Martha Bass)の娘。ジャズトランペット奏者レスター・ボウイ(Lester Bowie)の妻。 |
リリース | 1965年 |
作曲者 | カール・スミス(Carl Smith) アメリカのソングライター/プロデューサー。 |
レナード・マイナー(Raynard Miner) アメリカのR&B歌手/ピアニスト/ソングライター、1946年生まれ。 |
デロリスがバーのジュークボックスで選び流す曲
デロリスを心配し、あとを追いかけてきたメアリーとパトリックが店の中に入ってくるシーン
ロール・ウィズ・ミー・ヘンリー
Artist | エタ・ジェイムズ(Etta James, 1938-2012) アメリカのブルース/R&Bシンガー。 |
リリース | 1955年 |
作曲者 | エタ・ジェイムズ(Etta James, 1938-2012) |
ハンク・バラード(Hank Ballard, 1927-2003) ミシガン州デトロイト出身のシンガーソングライター。ボーカルグループ「The Midnighters」のリードボーカリスト。 | |
ジョニー・オーティス(Johnny Otis, 1921-2012) ギリシャ系アメリカ人の歌手/作曲家/バンドリーダー/音楽プロデューサー/タレントスカウトマン。R&Bとロックンロールの発展に大きな影響を与え「R&B界のゴッドファーザー」と称される。シュギー・オーティスの父。 |
パトリックがバーのジュークボックスで流しダンスフロアに出て踊る曲
デロリスが二人を連れ店から出ようとする時、ジュークボックスの前でパトリックが立ち止まり大好きな曲を流すシーン
グレービー
Artist | ディー・ディー・シャープ(Dee Dee Sharp) アメリカのR&Bシンガー、1945年フィラデルフィア生まれ。 |
リリース | 1962年 |
作曲者 | カル・マン(Kal Mann, 1917-2001) アメリカの作詞家。 代表曲『テディ・ベア』 |
デイブ・アペル(Dave Appell, 1922-2014) フィラデルフィア出身のミュージシャン/アレンジャー/音楽プロデューサー。 |
デロリスが初めて参加する練習でシスター・ラザロの指揮のもと聖歌隊が歌う曲
讃美歌『小羊をば』
作曲者 | マシュー・ブリッジズ(Matthew Bridges, 1800-1894) イギリス系カナダ人の賛美歌作家。 |
ゴッドフリー・スリング(Godfrey Thring, 1823-1903) イギリスの牧師/賛美歌作家。 |
日曜ミサでデロリスの指揮で聖歌隊が歌う曲
讃美歌『聖母に幸いあれ』
Artist | Musical Mania |
「朝のミサでシスター・ラザロが指揮をし聖歌隊が歌う曲」でもこの曲が使われていました。
デロリスの発案でシスターたちが奉仕活動に出て地域と交流するシーン
Artist | C+C ミュージック・ファクトリー(C+C Music Factory) 1989年にデビッド・コールとロバート・クリビレスによって結成されたアメリカの音楽グループ。 |
リリース | 1990年 |
作曲者 | ロバート・クリヴィレス(Robert Clivillés) アメリカの音楽プロデューサー/ソングライター/アレンジャー/ミュージックビデオディレクター、1964年ニューヨーク生まれ。「C+C ミュージック・ファクトリー」の創設メンバー。 |
街の人々が大勢集まるミサで聖歌隊が歌う曲
マイ・ガイ
Artist | メアリー・ウェルズ(Mary Wells, 1943-1992) アメリカ・ミシガン州デトロイト出身の歌手。 初期のモータウンを代表する看板シンガーとして活躍し「モータウンの女王」と呼ばれた。 |
リリース | 1964年 |
作曲者 | スモーキー・ロビンソン(Smokey Robinson) アメリカのR&Bアンドソウルシンガー/ソングライター/音楽プロデューサー、1940年ミシガン州デトロイト生まれ。モータウンの創立者の1人で、ボーカルグループ「ミラクルズ」のフロントマンとして活躍しその後長く副社長を務める。 |
法王を迎えての御前コンサートで聖歌隊が歌う曲
アイ・ウィル・フォロー・ヒム
Artist original ver. | リトル・ペギー・マーチ(Little Peggy March) イタリア系アメリカ人歌手、1948年生まれ。 コンテストで優勝したのがきっかけで14歳でアイドル歌手としてデビュー。『I Will Follow Him』のヒットで全米チャート・トップシングルを持つ最年少の女性アーティスト(当時15歳)となり人気を博す。 デビュー時の身長が147cmだったことからリトル・ペギー・マーチの芸名でデビュー、後にペギー・マーチとしてドイツとラスベガスを中心に活動した。 |
リリース | 1963年 |
作曲者 | フランク・プゥルセル(Franck Pourcel, 1913-2000) フランスの作曲家/編曲家/指揮者。 |
ポール・モーリア(Paul Mauriat, 1925-2006) フランスの作曲家/編曲家/指揮者/ピアニスト。 イージーリスニング界の第一人者として知られる。 | |
ジャック・プラント(Jacques Plante, 1920-2003) フランスの作詞家/出版人。 | |
アーサー・アルトマン(Arthur Altman, 1910-1994) アメリカのソングライター。 | |
アノーマン・ギンベル(Norman Gimbel, 1927-2018) アメリカの作詞家。ブラジル・フランス語の曲に英語の歌詞をつけた作詞家として知られる。 |
「デロリス&ザ・ロネルズがステージで歌うメドレーの3曲目」でもこの曲が使われていました。
エンドクレジット(オールキャストで歌う)
シャウト
Artist | アイズレー・ブラザーズ(The Isley Brothers) 1950年代に結成されたアメリカのヴォーカル・グループ。 ゴスペル一家に育ったグループオハイオ州シンシナティのオケリー、ルドルフ、ロナルドのアイズリー三兄弟で構成される。ジミ・ヘンドリックスが無名時代にバックミュージシャンを務めー家に居候するなど深い影響を与え合ったアーティストとしても知られる。 |
リリース | 1959年 |
作曲者 | The Isley Brothers オケリー・アイズレー(O’Kelly Isley, 1937-1986) ルドルフ・アイズレー(Rudolph Isley, 1939-2023) ロナルド・アイズレー(Ronald Isley) |
『天使にラブ・ソングを…』のサントラ
『天使にラブ・ソングを…』はマーク・シャイマン(Marc Shaiman)が音楽を担当しました。
マーク・シャイマン(Marc Shaiman)は、アメリカ・ニュージャージー州出身の作曲家で、ベット・ミドラーの共同プロデューサーとして知られています。『ア・フュー・グッドメン』『天使にラブソングを』などの映画音楽を手掛けています。

『天使にラブ・ソングを…』キャスト・スタッフ
監督 | エミール・アルドリーノ(Emile Ardolino) |
脚本 | ジョセフ・ハワード(Joseph Howard) |
製作 | テリー・シュワルツ(Teri Schwartz) |
音楽 | マーク・シャイマン(Marc Shaiman) |
配給 | ブエナ・ビスタ・ピクチャーズ・ディストリビューション |
公開 | 1992年5月29日 |
1993年4月17日 | |
上映時間 | 100分 |
デロリス/メアリー・クラレンス:ウーピー・ゴールドバーグ(Whoopi Goldberg)
修道院長:マギー・スミス(Maggie Smith)
ヴィンス:ハーヴェイ・カイテル(Harvey Keitel)
メアリー・パトリック:キャシー・ナジミー(Kathy Najimy)
メアリー・ロバート:ウェンディ・マッケナ(Wendy Makkena)
メアリー・ラザラス:メアリー・ウィックス(Mary Wickes)
エディー・サウザー警部:ビル・ナン(Bill Nunn)
ジョーイ:ロバート・ミランダ(Robert Miranda)
ウィリー:リチャード・ポートナウ(Richard Portnow)
オハラ司教:ジョゼフ・メイハー(Joseph Maher)
クラークソン:ジム・ビーヴァー(Jim Beaver)
テイト刑事:ガイ・ボイド(Guy Boyd)
ミシェル:ジェニファー・ルイス(Jenifer Lewis)
ティナ:シャーロット・クロスリー(Charlotte Crossley)
アニー:マックス・グローデンチック(Max Grodénchik)
TVリポーター:ロバート・ヒメネス(Robert Jimenez)
コニー・ラ・ロッカ:トニ・カレム(Toni Kalem)
パイロット:ケビン・ボーランド(Kevin Volland)
デロリスの教師:ロイス・デ・バンジー(Lois de Banzie)
デロリス(幼少時代):アイシス・カーメン・ジョーンズ(Isis Carmen Jones)
メアリー・イグネイシャス:ルース・コバルト(Ruth Kobart)
メアリー・エマニエル:カルメン・サパタ(Carmen Zapata)
シスター・アルマ:ローズ・パーレンティ(Rose Parenti)
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