1983年に制作された映画『卒業白書』(原題:Risky Business)は、大学進学を控えた中流家庭の高校生ジョエルが両親の留守中に起こす騒動を描いた青春映画です。
ジョエルを演じたトム・クルーズは、今作で長編映画の初主演をつとめました。
- 『卒業白書』の挿入曲
- ジョエルが友人達とポーカーをしながら話をする(部屋で流れる曲)
- 両親が旅行に出かける日の朝、父親がジョエルにオーディオを勝手に触るなと注意する(部屋で流れる曲)
- 一人になった最初の夜、ジョエルがシャツとブリーフ姿でリップシンクして踊りまくる(部屋で流れる曲)
- ジョエルが父親のポルシェを乗りまわす
- ジョエルがマーケティングの勉強をしている部屋にラナが入って来る(部屋で流れる曲)
- ジョエルとラナが金を持つ友人達を集めた乱痴気パーティを企画し準備を始める
- ジョエルの自宅に大勢の若者が集まりパーティが始まる(パーティBGM)
- パーティの最中にプリンストン大学の担当者が家を訪れ、ジョエルと別室で話をする(パーティBGM)
- 大学担当者との面会を終えたジョエルをラナが励ます(パーティBGM)
- パーティ終了後、ジョエルがラナに誘われて一緒に地下鉄に乗る
- 『卒業白書』のサントラ
- 『卒業白書』キャスト・スタッフ
『卒業白書』の挿入曲
『卒業白書』の挿入曲を流れた順番に紹介していきます。(ネタバレにご注意ください)
ジョエルが友人達とポーカーをしながら話をする(部屋で流れる曲)
邦題『見つめていたい』
Artist | ポリス(The Police) 1977年にロンドンで結成されたイギリスのロックバンド。 |
リリース | 1983年 |
作曲者 | スティング(Sting) イギリスのミュージシャン/シンガーソングライター/俳優、1951年生まれ。 70年代後半から80年代半ばにかけてロックバンド「ポリス」(The Police) のベーシスト/ボーカルとして絶大な人気を集め、バンド活動休止後はソロアーティストとして様々な分野で活躍する。 |
両親が旅行に出かける日の朝、父親がジョエルにオーディオを勝手に触るなと注意する(部屋で流れる曲)
(ここでは、インストゥルメンタルが流れています。)
Artist cover ver. | リビング・ストリングス(The Living Strings) 1959年にRCAビクターによって設立されたスタジオオーケストラ。 |
作曲者 | ハリー・ウォーレン(Harry Warren, 1893-1981) ニューヨーク出身のイタリア系アメリカ人作曲家。 60年にわたるキャリアの中で800曲以上の曲を書き、それらは300本以上の映画で使われた。『ブロードウェイの子守歌』『You’ll Never Know』『On the Atchison, Topeka and the Santa Fe』でアカデミー歌曲賞を3度受賞。 |
Original ver. | 1943年:ベティ・グレイブル(Betty Grable, 1916-1973) アメリカの女優 |
『My Heart Tells Me』は、1943年のミュージカル映画『Sweet Rosie O’Grady』のテーマ曲です。
一人になった最初の夜、ジョエルがシャツとブリーフ姿でリップシンクして踊りまくる(部屋で流れる曲)
オールド・タイム・ロック&ロール
Artist | ボブ・シーガー&ザ・シルヴァー・ブレット・バンド(Bob Seger & The Silver Bullet Band) 1974年にボブ・シーガーによって結成されたアメリカのロックバンド。 |
リリース | 1978年 |
作曲者 | ジョージ・ジャクソン(George Jackson, 1945-2013) アメリカのファンク/ソウル/ブルースのシンガーソングライター/プロデューサー。 |
トム・ジョーンズ3世(Tom Jones III, 1951-2015) テネシー州メンフィス生まれのアメリカのソウル/R&Bソングライター。 |
ジョエルが父親のポルシェを乗りまわす
ザ・パンプ
Artist | ジェフ・ベック(Jeff Beck, 1944-2023) イギリスのギタリスト。 ヤードバーズ(The Yardbirds)の3代目ギタリスト。エリック・クラプトン、ジミー・ペイジと並ぶ「世界三大ギタリスト」の一人に数えられる。 |
リリース | 1980年 |
作曲者 | トニー・ハイマス(Tony Hymas) イギリスのキーボード奏者/ピアニスト/作曲家、1943年生まれ。 |
サイモン・フィリップス(Simon Phillips) イギリスのジャズフュージョン/ロックのドラマー、1957年生まれ。 |
ジョエルがマーケティングの勉強をしている部屋にラナが入って来る(部屋で流れる曲)
ハングリー・ハート
Artist | ブルース・スプリングスティーン(Bruce Springsteen) アメリカのロックシンガー/ソングライター/ギタリスト、1949年ニュージャージー州ロングブランチ生まれ。「ボス」の愛称で呼ばれるアメリカ・ロック界を代表する国民的アーティスト。 代表曲『ボーン・イン・ザ・U.S.A.』 |
リリース | 1980年 |
作曲者 | ブルース・スプリングスティーン |
ジョエルとラナが金を持つ友人達を集めた乱痴気パーティを企画し準備を始める
マニッシュ・ボーイ
Artist | マディ・ウォーターズ(Muddy Waters, 1913-1983) アメリカのブルースシンガー/ギタリスト。 ブルースにエレクトリック・ギターを取り入れシカゴ・ブルースの形成に大きな足跡を残したことから「シカゴ・ブルースの父」と称され、後世のブルース/ロック・アーティストに多大な影響を与えた。 |
リリース | 1955年 |
作曲者 | マディ・ウォーターズ |
メルヴィン・ロンドン(Melvin London, 1932-1975) アメリカのソングライター/プロデューサー。 | |
ボ・ディドリー(Bo Diddley, 1928-2008) アメリカのロックンロール歌手/ギタリスト。“ボ・ディドリー・ビート”と呼ばれる強力なリズムを基調とした独特のサウンドは、ブルースとロックンロールの掛け橋となり数多くのミュージシャンに影響を与えた。 |
ジョエルの自宅に大勢の若者が集まりパーティが始まる(パーティBGM)
スワンプ
Artist | トーキング・ヘッズ(Talking Heads) 1975年にニューヨークで結成されたアメリカのロックバンド。 |
リリース | 1983年 |
作曲者 | デヴィッド・バーン(David Byrne) スコットランド系アメリカ人の歌手/ソングライター/音楽プロデューサー/俳優/作家/音楽理論家/ビジュアルアーティスト/映画製作者、1952年ダンバートン生まれ。 ロックバンド「トーキング・ヘッズ」(Talking Heads) のフロントマンとして注目を集め、ソロ転向後も音楽、映画、舞台にと幅広い活動を行う。坂本龍一、蘇聡と共同で映画『ラストエンペラー』(1987) の音楽を手がけ、アカデミー作曲賞を受賞した。 |
パーティの最中にプリンストン大学の担当者が家を訪れ、ジョエルと別室で話をする(パーティBGM)
Artist | プリンス(Prince, 1958-2016) アメリカの歌手/ソングライター/ミュージシャン/音楽プロデューサー/ダンサー/俳優。 ミネアポリス・サウンドの先駆者として注目を集め、その存在は後進のミュージシャンに大きな影響を与えた。 |
リリース | 1982年 |
作曲者 | プリンス |
大学担当者との面会を終えたジョエルをラナが励ます(パーティBGM)
邦題『愛の終りに』
Artist | ジャーニー(Journey) 1973年にサンフランシスコで結成されたアメリカのロックバンド。 |
リリース | 1983年 |
作曲者 | ジャーニー ジョナサン・ケイン(Jonathan Cain) スティーヴ・ペリー(Steve Perry) |
パーティ終了後、ジョエルがラナに誘われて一緒に地下鉄に乗る
邦題『夜の囁き』
Artist | フィル・コリンズ(Phil Collins) イギリスの歌手/ドラマー/ソングライター/音楽プロデューサー/俳優、1951年ロンドン生まれ。 5歳でドラムを演奏し始め、演劇学校に通い子役として活動するかたわら音楽のキャリアを追求し続け19歳でロックバンド「ジェネシス」(Genesis) にドラマーとして加入、その後リード・ボーカルも担当するようになる。ソロ・アーティストとしても活躍し、ディズニー・アニメ映画『ターザン』(1999) の主題歌『You’ll Be in My Heart』を作りアカデミー歌曲賞を受賞。全世界で1億5千万枚の累計セールスを誇るイギリスの国民的シンガー。女優リリー・コリンズ(Lily Collins)の父。 |
リリース | 1981年 |
作曲者 | フィル・コリンズ |
『卒業白書』のサントラ
『卒業白書』はタンジェリン・ドリーム(Tangerine Dream)が音楽を担当しました。
タンジェリン・ドリームは、エドガー・フローゼを中心に西ベルリンで結成されたドイツの電子音楽グループです。70年代クラウトロックを代表するバンドとして知られています。『ザ・クラッカー/真夜中のアウトロー』や『炎の少女チャーリー』などの映画音楽も担当しました。
※2025年現在サントラは配信されていません。中古でも手に入りにくくなっています。

『卒業白書』キャスト・スタッフ
監督 | ポール・ブリックマン(Paul Brickman) |
脚本 | ポール・ブリックマン(Paul Brickman) |
製作 | ジョン・アヴネット(Jon Avnet) |
スティーヴ・ティッシュ(Steve Tisch) | |
音楽 | タンジェリン・ドリーム(Tangerine Dream) |
配給 | ワーナー・ブラザース |
公開 | 1983年8月5日 |
1984年1月28日 | |
上映時間 | 98分 |
ジョエル・グッドソン:トム・クルーズ(Tom Cruise)
ラナ:レベッカ・デモーネイ(Rebecca De Mornay)
マイルズ:カーティス・アームストロング(Curtis Armstrong)
バリー:ブロンソン・ピンチョット(Bronson Pinchot)
グレン:ラファエル・スバージ(Raphael Sbarge)
グイド:ジョー・パントリアーノ(Joe Pantoliano)
ジョエルの父:ニコラス・プライアー(Nicholas Pryor)
ジョエルの母:ジャネット・キャロル(Janet Carroll)
ルザフォード:リチャード・メイサー(Richard Masur)
ヴィッキー:シーラ・ダニーズ(Shera Danese)
ジャッキー:ブルース・A・ヤング(Bruce A. Young)
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