2018年にアメリカで制作された映画『グリーンブック』(原題:Green Book)は、実在のジャズ・ピアニスト、ドン・シャーリーの伝記映画です。1962年に行ったアメリカツアーの様子が描かれています。
第91回アカデミー賞では5部門にノミネートされ、作品賞を含む3部門を受賞しました。
- 『グリーンブック』の挿入曲
- オープニング(1964年、NYのコパカバーナでバンドが演奏する)
- トニーが隠した帽子を見つけたように装いギャングのロスクードに届ける
- トニーが車でブロンクスの自宅に戻り、家族が寝静まる中ベッドに入る
- トニーが巨体のポーリーとホットドッグの大食い競争をする(店のBGM)
- 面接の後、トニーがバーに入りオーギーから仕事を紹介される(店のBGM)
- トニーが腕時計を質屋に預け50ドルを受け取る
- トニーが家族との別れを惜しみつつ8週間の旅に出かける
- トニーの車がカーネギーホール前に到着する
- 二人の旅が始まる(タバコを消すようドンがトニーに指示する)
- 別の車に乗るドンとオレグが窓越しにロシア語で会話をする
- トニーとドクがダイナーで初めて一緒に食事をする(店のBGM)
- 外で用を足すために車を停めたトニーが財布を持って出て行く
- ピッツバーグ公演の会場に到着し、トニーが外で煙草を吸う
- ピッツバーグ公演でドン・シャーリー・トリオが演奏する曲(トニーが初めてドンの演奏を聴く)
- カーラジオから流れる曲についてドンがトニーに尋ねる(カーラジオから流れる曲)
- トニーとドンがチャビー・チェッカーについて話す(カーラジオから流れる曲)
- アレサ・フランクリンを知らないドンにトニーが “ブラザーだろ?” と問い掛ける(カーラジオから流れる曲)
- トニーがホールの係員にピアノをスタインウェイに取り替えるよう迫る(オレグがステージでリハーサルする曲)
- インディアナ州のハノーバー公演でドン・シャーリー・トリオが演奏する曲
- 車がケンタッキー州に入り、ドンがトニーに家族の話をする(カーラジオから流れる曲)
- トニーがケンタッキーで車を停めフライドチキンを買いに店に入る
- 運転中のトニーがドンにフライドチキンを強引に勧め食べさせる
- トニーとドクがチキンの骨を窓から外に投げ捨てる
- ケンタッキー州ルイビルの黒人専用モーテルでドンが住人から話しかけられる(モーテルで流れる曲)
- トニーがバーに駆けつけ、客から袋叩きに合うドンを助け出す(バーで流れる曲)
- ケンタッキー公演でドン・シャーリー・トリオが演奏する曲
- トニーが車を運転しながら発音の練習をする(カーラジオから流れる曲)
- ノースカロライナ州ローリーでのガーデンパーティにトニーが同席する
- ノースカロライナ州ローリー公演でドン・シャーリー・トリオが演奏する曲
- ドンが口述してトニーが書いた手紙をドロレスが読み涙を流す
- ジョージア州メイコンの紳士服店でドンが試着を断られる(店で流れる曲)
- ジョージア州メイコン公演でドン・シャーリー・トリオが演奏する曲
- テネシー州メンフィスのホテルのラウンジでドンとトニーが酒を飲みながらピアノの話をする
- ドロレスがトニーからの手紙を家族に読んで聞かせる
- アーカンソー州リトルロック公演でドン・シャーリー・トリオが演奏する曲
- クリスマスコンサートが行われるアラバマ州バーミングハムの会場に到着する
- レストランで食事をするトニーにオレグがナット・キング・コールの話をする(レストランで流れる曲)
- レストランへの入場を拒否されたドンがコンサートをキャンセルすると支配人に告げる
- レストランを出たドンとトニーがバーを訪れ食事をする(バンドが演奏する曲)
- ドンがバーのピアノを演奏する(客から拍手喝采を受ける)
- 悪天候のなか車を走らせニューヨークに向かう(カーラジオから流れる曲)
- トニーの自宅でクリスマスパーティの準備が行われる(部屋で流れる曲)
- トニーの家族がクリスマスのディーナーを楽しむ(部屋で流れる曲)
- トニーが歌いながら家の中に入ってくる(8週ぶりの帰宅)
- 突然やって来た質屋の夫婦を家族みんなが歓迎する(部屋で流れる曲)
- 自宅を訪れたドンをトニーが家族みんなに紹介する
- エンドクレジット 1曲目
- エンドクレジット 2曲目
- エンドクレジット 3曲目
- 『グリーンブック』のサントラ
- 『グリーンブック』キャスト・スタッフ
『グリーンブック』の挿入曲
『グリーンブック』の挿入曲を流れた順番に紹介していきます。(ネタバレにご注意ください)
オープニング(1964年、NYのコパカバーナでバンドが演奏する)
店内で騒ぎを起こした客をトニーが外へ放り出すシーン。
ザット・オールド・ブラック・マジック
作曲者 | ハロルド・アーレン(Harold Arlen, 1905-1986) ニューヨーク出身のユダヤ系アメリカ人作曲家。 映画『オズの魔法使』(1939) でジュディ・ガーランドが歌う劇中歌『虹の彼方に』を作曲しアカデミー歌曲賞を受賞した。 |
ジョニー・マーサー(Johnny Mercer, 1909-1976) ジョージア州サヴァンナ出身のクロアチア/アイルランド系アメリカ人作詞者。 キャピトル・レコードの共同創設者の一人。 代表曲『シャレード』『酒とバラの日々』『枯葉 』『ローラ』 | |
Original ver. | 1943年:グレン・ミラー楽団(Glenn Miller and His Orchestra) アメリカのジャズミュージシャン、グレン・ミラーによって1938年に結成されたスウィング・ジャズ・ビッグバンド。 |
『That Old Black Magic』は、1942年のアメリカ・ミュージカル映画『Star Spangled Rhythm』のオリジナル・サウンドトラックです。ジョニー・マーサーは、ジュディ・ガーランド(Judy Garland)を念頭において歌詞を書いたと伝えられています。
トニーが隠した帽子を見つけたように装いギャングのロスクードに届ける
Artist | ボビー・ペイジ&ザ・リフ・ラフズ(Bobby Page & The Riff Raffs) 1956年にルイジアナ州ラファイエットで結成されたアメリカのバンド。 |
作曲者 | ボビー・ペイジ&ザ・リフ・ラフズ Ernest Suarez and Harry Simoneaux, Jr. |
トニーが車でブロンクスの自宅に戻り、家族が寝静まる中ベッドに入る
Artist | クローヴァーズ(The Clovers) 1946年にワシントンD.C.で結成されたアメリカのR&B/ドゥーワップグループ。 |
リリース | 1952年 |
作曲者 | Rudy Toombs |
トニーが巨体のポーリーとホットドッグの大食い競争をする(店のBGM)
Artist | サニー・ボーイ・ウィリアムソン(Sonny Boy Williamson) |
リリース | 1961年 |
作曲者 | サニー・ボーイ・ウィリアムソン(Sonny Boy Williamson) |
面接の後、トニーがバーに入りオーギーから仕事を紹介される(店のBGM)
Artist | ティミー・ショウ(Timmy Shaw, 1938-1984) デトロイト出身のアフリカ系アメリカ人のR&B歌手。 |
リリース | 1961年 |
作曲者 | Jake Hammonds, Jr., James A. Bennett and Johnnie Mae Matthews |
トニーが腕時計を質屋に預け50ドルを受け取る
ソー・ロング・ラヴァーズ・アイランド
Artist | ザ・ブルー・ジェイズ(The Blue Jays) ロサンゼルス出身のドゥーワップ/ソウル・ボーカルカルテット。 |
リリース | 1961年 |
作曲者 | レオン・ピールズ(Leon Peels, -1999) アメリカのボーカリスト/ソングライター。 ボーカルカルテット「ザ・ブルー・ジェイズ」(The Blue Jays) の創設メンバー。 |
トニーが家族との別れを惜しみつつ8週間の旅に出かける
Artist | エルジー・ブラウン(Elgie Brown) |
作曲者 | エルジー・ブラウン(Elgie Brown) |
トニーの車がカーネギーホール前に到着する
ア・レター・フロム・マイ・ベイビー
Artist | ティミー・ショウ(Timmy Shaw, 1938-1984) デトロイト出身のアフリカ系アメリカ人のR&B歌手。 |
リリース | 1961年 |
作曲者 | Jake Hammonds, Jr., James A. Bennett and Johnnie Mae Matthews |
二人の旅が始まる(タバコを消すようドンがトニーに指示する)
Artist | ロバート・モーズリー(Robert Mosely) アメリカのピアニスト/歌手/ソングライター。 |
リリース | 1963年 |
作曲者 | Lamar Simington, Lerot Swearingen and Robert Mosley |
別の車に乗るドンとオレグが窓越しにロシア語で会話をする
Artist | ブラックウェルズ(The Blackwells) カリフォルニア州レイトンビル出身の兄弟トリオ。 |
リリース | 1961年 |
作曲者 | ロナルド・ブラックウェル(Ronald Blackwell) アメリカのロックンロールソングライター。 |
トニーとドクがダイナーで初めて一緒に食事をする(店のBGM)
Artist | ルーズベルト・ネトルズ(Roosevelt Nettles, 1939-2006) ルイジアナ州出身のアメリカの歌手。 |
リリース | 1962年 |
作曲者 | ルーズベルト・ネトルズ(Roosevelt Nettles, 1939-2006) |
外で用を足すために車を停めたトニーが財布を持って出て行く
Artist | ビル・マッシー(Bill Massey) |
リリース | 1962年 |
作曲者 | ビル・マッシー(Bill Massey) |
ピッツバーグ公演の会場に到着し、トニーが外で煙草を吸う
Artist | スティーブ・グレイ(Steve Gray) |
ピッツバーグ公演でドン・シャーリー・トリオが演奏する曲(トニーが初めてドンの演奏を聴く)
ブルー・スカイ
作曲者 | アーヴィング・バーリン(Irving Berlin, 1888-1989) ベラルーシ出身のユダヤ系アメリカ人作曲家。 映画『スイング・ホテル』(1942) の劇中歌『ホワイト・クリスマス』を書き、アカデミー歌曲賞を受賞した。 代表曲『ホワイト・クリスマス』『ゴッド・ブレス・アメリカ』 |
Original ver. | 1926年:ベル・ベイカー(Belle Baker, 1893-1957) ユダヤ系アメリカ人の歌手/女優。 |
『ブルー・スカイ』(Blue Skies)は、1926年初演のミュージカル『Betsy』のために作られた曲です。
その後、1954年のミュージカル映画『ホワイト・クリスマス』(White Christmas)や、2002年のSF映画『ネメシス/S.T.X』など多くの映画で使われています。
この後「ジョージア州メイコン公演でドン・シャーリー・トリオが演奏する曲」でもこの曲が使われています。
カーラジオから流れる曲についてドンがトニーに尋ねる(カーラジオから流れる曲)
トニーがドンに “トニー・リップ” の名前の由来を話すシーン
Artist | リトル・リチャード(Little Richard, 1932-2020) アメリカのシンガー/ピアニスト/ソングライター。 「ロックンロールの創造者」「ロックンロールの王様」と称される。 |
リリース | 1957年 |
作曲者 | アルバート・コリンズ(Albert Collins) ニューオーリンズ出身のソングライター。 |
リトル・リチャード(Little Richard, 1932-2020) |
トニーとドンがチャビー・チェッカーについて話す(カーラジオから流れる曲)
Artist | チャビー・チェッカー(Chubby Checker) アメリカの歌手/ダンサー、1941年生まれ。 『ザ・ツイスト』(The Twist)のヒットによる世界的なツイスト・ブームの立役者として知られる。 |
作曲者 | カル・マン(Kal Mann, 1917-2001) アメリカの作詞家。 代表曲『テディ・ベア』 |
アレサ・フランクリンを知らないドンにトニーが “ブラザーだろ?” と問い掛ける(カーラジオから流れる曲)
Artist | アレサ・フランクリン(Aretha Franklin, 1942-2018) アメリカのシンガーソングライター/ピアニスト。 公民権運動活動家で「百万ドルの声を持つ男」と呼ばれた牧師C・L・フランクリン(C. L. Franklin)を父に持ち、その圧倒的な歌声から「クイーン・オブ・ソウル」の異名を持つ。 |
リリース | 1960年 |
作曲者 | J.レスリー マクファーランド(J. Leslie McFarland, 1926-1971) アメリカのジャズピアニスト/アレンジャー/作曲家。 |
トニーがホールの係員にピアノをスタインウェイに取り替えるよう迫る(オレグがステージでリハーサルする曲)
アレルヤ・グラフィティス – 第30変奏曲 Bocca
Artist | ジャン=フィリップ・オーダン(Jean-Philippe Audin) フランスのチェロ奏者。 |
作曲者 | ジャン=フィリップ・オーダン(Jean-Philippe Audin) |
インディアナ州のハノーバー公演でドン・シャーリー・トリオが演奏する曲
ダイナーでドロレスに手紙を書くトニーの様子をドンがチラリと見るシーンでもこの曲が流れています。
ハッピー・トーク
作曲者 | ロジャース&ハマースタイン(Rodgers & Hammerstein) リチャード・ロジャース(Richard Rodgers, 1902-1979)とオスカー・ハマースタイン2世(Oscar Hammerstein II, 1895-1960)によるソングライターコンビ。 1940年代から1950年代のミュージカル黄金時代に人気ミュージカルを多数製作し、ブロードウェイミュージカルの基盤を作り上げた。 代表作『オクラホマ!』『王様と私』『サウンド・オブ・ミュージック』 |
Original ver. | 1949年:ミュージカル『南太平洋』 |
『Happy Talk』は、1949年初演のブロードウェイミュージカル『南太平洋』(South Pacific)のミュージカルナンバーです。
この後「ドンが口述してトニーが書いた手紙をドロレスが読み涙を流す」でもこの曲が使われています。
車がケンタッキー州に入り、ドンがトニーに家族の話をする(カーラジオから流れる曲)
Artist | ロイ・“ブギーボーイ”・パーキンス(Roy “Boogie Boy” Perkins) アメリカのミュージシャン/ピアニスト/歌手/ベーシスト、1935年生まれ。 |
作曲者 | アーネスト・スアレス(Ernest Suarez) (ロイ・“ブギーボーイ”・パーキンスの別名。) |
トニーがケンタッキーで車を停めフライドチキンを買いに店に入る
Artist | Al Casey Combo |
アル・ケイシー(Al Casey, 1936-2006) アメリカのロックギタリスト。 | |
リリース | 1962年 |
作曲者 | Brad Bauder, Al Casey and Robert Taylor |
運転中のトニーがドンにフライドチキンを強引に勧め食べさせる
Artist | ジャックス・フォー(Jack’s Four) |
作曲者 | David VaLad |
トニーとドクがチキンの骨を窓から外に投げ捨てる
Artist | プロフェッサー・ロングヘア(Professor Longhair, 1918-1980) アメリカの歌手/ピアニスト。 |
作曲者 | プロフェッサー・ロングヘア(Professor Longhair, 1918-1980) |
この後「エンドクレジット 2曲目」でもこの曲が使われています。
ケンタッキー州ルイビルの黒人専用モーテルでドンが住人から話しかけられる(モーテルで流れる曲)
Artist | ルーズベルト・ネトルズ(Roosevelt Nettles, 1939-2006) ルイジアナ州出身のアメリカの歌手。 |
作曲者 | Jack Curtis and Roosevelt Nettles |
トニーがバーに駆けつけ、客から袋叩きに合うドンを助け出す(バーで流れる曲)
Artist | デイヴ&ドン(Dave & Don) デイブ・ロジャース(Dave Rogers)とドナルド・ロリンズ(Donald Rollins)によるによる音楽グループ。 |
作曲者 | ドナルド・ロリンズ(Donald Rollins, 1933-1968) アメリカのソングライター。 |
ケンタッキー公演でドン・シャーリー・トリオが演奏する曲
邦題『バードランドの子守唄』
作曲者 | ジョージ・シアリング(George Shearing, 1919-2011) イギリスのジャズピアニスト。 視覚に障害を持ちながらも28歳で渡米し、クールジャズ/ラテンジャズの第一人者として活躍した。また作曲家としても300曲以上の曲を作り『バードランドの子守唄』等のスタンダードナンバーを生み出した。 |
ジョージ・デイヴィッド・ウェイス(George David Weiss, 1921- 2010) アメリカのソングライター/アレンジャー。 代表作『バードランドの子守唄』『ライオンは寝ている』『好きにならずにいられない』『この素晴らしき世界』 | |
Original ver. | 1952年:ジョージ・シアリング(George Shearing, 1919-2011) |
トニーが車を運転しながら発音の練習をする(カーラジオから流れる曲)
Artist | リトル・アリス(Little Alice) サンディエゴ出身のアメリカのレコーデンング・アーティスト。 |
リリース | 1962年 |
作曲者 | Lionel Russ |
ノースカロライナ州ローリーでのガーデンパーティにトニーが同席する
ワルツ=バレエ
作曲者 | エリック・サティ(Erik Satie, 1866-1925) フランスの作曲家/ピアニスト。 独創性で型破りな作風と奇妙な言動で知られ「音楽界の異端児」の異名を持つ。 |
作曲年 | 1885年 |
『Valse-ballet』は、サティが作曲したピアノのためのワルツ曲です。
ノースカロライナ州ローリー公演でドン・シャーリー・トリオが演奏する曲
ウォーター・ボーイ
作曲者 | エイヴリー・ロビンソン(Avery Robinson, 1878-1965) アメリカの作曲家。 |
『Water Boy』は、アメリカの伝統的な民謡です。
19世紀から20世紀初頭にかけてのアメリカでは、農場労働者や機械に水を提供するために雇用された少年のことをウォーターボーイと呼んだそうです。曲の冒頭の歌詞「Water boy. Where are you hiding?」は、綿花プランテーションで働く労働者がウォーターボーイを呼ぶ際の “コール” の1つです。
ドンが口述してトニーが書いた手紙をドロレスが読み涙を流す
ハッピー・トーク
作曲者 | ロジャース&ハマースタイン(Rodgers & Hammerstein) リチャード・ロジャース(Richard Rodgers, 1902-1979)とオスカー・ハマースタイン2世(Oscar Hammerstein II, 1895-1960)によるソングライターコンビ。 1940年代から1950年代のミュージカル黄金時代に人気ミュージカルを多数製作し、ブロードウェイミュージカルの基盤を作り上げた。 代表作『オクラホマ!』『王様と私』『サウンド・オブ・ミュージック』 |
Original ver. | 1949年:ミュージカル『南太平洋』 |
「インディアナ州のハノーバー公演でドン・シャーリー・トリオが演奏する曲」でもこの曲が使われていました。
ジョージア州メイコンの紳士服店でドンが試着を断られる(店で流れる曲)
Artist | スー・ウィンフォード(Sue Winford) |
作曲者 | Sandra Rewis |
ジョージア州メイコン公演でドン・シャーリー・トリオが演奏する曲
ブルー・スカイ
作曲者 | アーヴィング・バーリン(Irving Berlin, 1888-1989) ベラルーシ出身のユダヤ系アメリカ人作曲家。 映画『スイング・ホテル』(1942) の劇中歌『ホワイト・クリスマス』を書き、アカデミー歌曲賞を受賞した。 代表曲『ホワイト・クリスマス』『ゴッド・ブレス・アメリカ』 |
Original ver. | 1926年:ベル・ベイカー(Belle Baker, 1893-1957) ユダヤ系アメリカ人の歌手/女優。 |
「ピッツバーグ公演でドン・シャーリー・トリオが演奏する曲(トニーが初めてドンの演奏を聴く)」でもこの曲が使われていました。
テネシー州メンフィスのホテルのラウンジでドンとトニーが酒を飲みながらピアノの話をする
2つのアラベスク – アラベスク第1番
作曲者 | クロード・ドビュッシー(Claude Debussy, 1862-1918) フランス印象派を代表する作曲家。 |
作曲年 | 1888年 |
ドロレスがトニーからの手紙を家族に読んで聞かせる
Artist | ボビー・ペイジ&ザ・リフ・ラフズ(Bobby Page & The Riff Raffs) 1956年にルイジアナ州ラファイエットで結成されたアメリカのバンド。 |
作曲者 | Valery Junior Boulet |
アーカンソー州リトルロック公演でドン・シャーリー・トリオが演奏する曲
作曲者 | ジーン・オートリー(Gene Autry, 1907-1998) アメリカの俳優/ミュージシャン/歌手/作曲家/ロデオパフォーマー。 カリフォルニア・エンジェルス(現:ロサンゼルス・エンゼルス)の創設オーナー。 |
ナサニエル・シルクレット(Nathaniel Shilkret, 1889-1982) オーストリア系アメリカ人の作曲家/指揮者/ピアニスト/クラリネット奏者。 | |
Original ver. | 1928年:ジーン・オートリー(Gene Autry, 1907-1998) |
この後「エンドクレジット 1曲目」でもこの曲が使われています。
クリスマスコンサートが行われるアラバマ州バーミングハムの会場に到着する
邦題『神の御子は今宵しも』
『Adeste Fideles』は、イギリスに古くから伝わるクリスマスキャロルです。
ラテン語で書かれたオリジナルの歌詞から『Adeste Fideles』のタイトルが付けられていますが、英語の歌詞から『O Come, All Ye Faithful』のタイトルでも知られています。
ここではジャズ風にアレンジされたものが使われています。
レストランで食事をするトニーにオレグがナット・キング・コールの話をする(レストランで流れる曲)
邦題『もみの木』(英題:O Christmas Tree)
作詞者 | エルンスト・アンシュッツ(Ernst Anschütz, 1780-1861) ドイツの教師/オルガニスト/詩人/作曲家。 |
作曲年 | 1820年頃 |
『O Tannenbaum』(英題:O Christmas Tree)は、世界各国で歌われているドイツ発祥のクリスマス・キャロルです。
もともとはラブソングとして書かれました。不実な女性との対比で、モミの木の常緑性が恒常性と忠実さの象徴として歌われています。
アメリカでは、ドイツ系祖先を持つ住民が多く住むメリーランド州/アイオワ州の州歌としても使用されています。
レストランへの入場を拒否されたドンがコンサートをキャンセルすると支配人に告げる
邦題『御使いうたいて』
作曲者 | ウィリアム・チャタートン・ディックス(William Chatterton Dix, 1837-1898) イギリスの讃美歌作家。 |
作曲年 | 1865年 |
『What Child Is This?』は、ウィリアム・チャタートン・ディックスがイングランド民謡『グリーンスリーブス』(Greensleeves)のメロディに歌詞をつけて作ったクリスマス・キャロルです。
レストランを出たドンとトニーがバーを訪れ食事をする(バンドが演奏する曲)
リリース | 2018年:Soundtrack『グリーンブック』 |
作曲者 | クリス・バワーズ(Kris Bowers) アメリカの作曲家/ピアニスト、1989年生まれ。 |
ドンがバーのピアノを演奏する(客から拍手喝采を受ける)
エチュード集 Op.25 – 第11番 イ短調「木枯らし」
作曲者 | フレデリック・ショパン(Frédéric Chopin, 1810-1849) ポーランド出身の作曲家/ヴィルトゥオーゾ・ピアニスト。 ピアノ独奏曲を数多く残し「ピアノの詩人」と称される。 |
作曲年 | 1836年 |
悪天候のなか車を走らせニューヨークに向かう(カーラジオから流れる曲)
Artist | エド・ヘンリー(Edd Henry) |
リリース | 1963年 |
作曲者 | エド・ヘンリー(Edd Henry) |
トニーの自宅でクリスマスパーティの準備が行われる(部屋で流れる曲)
(ドンが運転する車がトニーの自宅に到着し、後部座席で毛布にくるまって寝るトニーを起こすシーン)
ハヴ・ユアセルフ・ア・メリー・リトル・クリスマス
Artist cover ver. | フランク・シナトラ(Frank Sinatra, 1915-1998) イタリア系アメリカ人のエンターテイナー/ポピュラー歌手/ジャズ歌手/俳優。 クルーナーヴォイスと呼ばれた歌声で世界中に多くのファンを獲得し、映画俳優としても数多くの映画に出演し、『地上より永遠に』でアカデミー賞助演男優賞を受賞。 1950年代から60年代にかけては、ディーン・マーティン、サミー・デイヴィスJr.らと「ラット・パック」(The Rat Pack)と呼ばれるエンターテインメントグループを組み、映画に総出演したりラスベガスでショーを行うなどして人気を博す。 |
リリース | 1948年 |
作曲者 | ヒュー・マーティン&ラルフ・ブレイン(Hugh Martin & Ralph Blane) ヒュー・マーティン(Hugh Martin, 1914-2011)とラルフ・ブレイン(Ralph Blane, 1914-1995)の二人による二人によるソングライティング/作曲家コンビ。1940年に結成されたボーカルカルテット「The Martins」で共に活動をしながらパートナーシップを結び数多くの曲を手がける。 代表作『The Trolley Song』 |
Original ver. | 1944年:ジュディ・ガーランド(Judy Garland, 1922-1969) アメリカの女優/歌手。 ミュージカル映画『オズの魔法使』(1939) で主役ドロシーに抜擢されその才能を世に知らしめ、以降『若草の頃』(1944)、『イースター・パレード』(1948) 、『スタア誕生』(1954) などで主役をつとめるなど国民的ミュージカル・スターとして活躍した。ハリウッド黄金時代を代表する大スターの一人。 |
『Have Yourself A Merry Little Christmas』は、クリスマスのスタンダードナンバーです。
1944年のアメリカ・ミュージカル映画『若草の頃』(原題:Meet Me in St. Louis)のために作られ、主演のジュディ・ガーランドによって披露されました。
トニーの家族がクリスマスのディーナーを楽しむ(部屋で流れる曲)
Artist | ボブ・ケリー(Bob Kelly, -2024) テキサス生まれのアメリカのソングライター/ベーシスト/サックス奏者/バンドリーダー/プロデューサー/スタジオオーナー。 |
作曲者 | ボブ・ケリー(Bob Kelly, -2024) |
トニーが歌いながら家の中に入ってくる(8週ぶりの帰宅)
邦題『あなたは空から降りてくる』
作曲者 | アルフォンソ・デ・リゴリ(Alphonsus Maria de Liguori, 1696-1787) カトリック教会の司教/聖人。 |
作曲年 | 1744年 |
『Tu Scendi Dalle Stelle』は、イタリアのクリスマスキャロルです。
突然やって来た質屋の夫婦を家族みんなが歓迎する(部屋で流れる曲)
邦題『サンタが街にやってくる』
Artist cover ver. | Frankie Valli & The Four Seasons |
フランキー・ヴァリ(Frankie Valli) イタリア系アメリカ人歌手、1934年生まれ。 1960年代に「フォー・シーズンズ」(The Four Seasons) のリードボーカリストとして一世を風靡。力強いファルセットを生かした独特の魅力的な歌声でソロ歌手としても成功を収める。 | |
フォー・シーズンズ (The Four Seasons) 1960年にニュージャージー州ニューアークで結成されたアメリカのヴォーカルグループ。ブルー・アイド・ソウルの草分け的存在。 | |
リリース | 1962年 |
作曲者 | ジョン・フレデリック・コーツ(John Frederick Coots, 1897-1985) アメリカのソングライター。ティン・パン・アレーで活躍。 |
ヘヴン・ギレスピー(Haven Gillespie, 1888-1975) アメリカの作曲家/作詞家。ティン・パン・アレーで活躍。 | |
Original ver. | 1934年:ハリー・リーサー(Harry Reser, 1896-1965) アメリカのバンジョー奏者/バンドリーダー。 |
自宅を訪れたドンをトニーが家族みんなに紹介する
ザ・クリスマス・ソング
Artist | ナット・キング・コール(Nat King Cole, 1919-1965) 「キング」の愛称で呼ばれ一世を風靡したアメリカのジャズピアニスト/歌手。 1930年代後半にジャズピアニストとしてキャリアをスタートさせ、ピアノ・ギター・ベースからなる「ナット・キング・コール・トリオ」を結成しトリオバンドの先駆けとなり活躍。歌手としても艶と暖かみのあるスモーキーな声が絶賛され数多くのヒット曲を世に送り出した。 |
リリース | 1946年 |
作曲者 | メル・トーメ(Mel Tormé, 1925-1999) アメリカのジャズ歌手/作曲家/ドラマー/俳優/作家。 |
ロバート・ウェルズ(Robert Wells, 1922-1998) アメリカのソングライター/作曲家/脚本家/テレビプロデューサー。 |
エンドクレジット 1曲目
作曲者 | ジーン・オートリー(Gene Autry, 1907-1998) アメリカの俳優/ミュージシャン/歌手/作曲家/ロデオパフォーマー。 カリフォルニア・エンジェルス(現:ロサンゼルス・エンゼルス)の創設オーナー。 |
ナサニエル・シルクレット(Nathaniel Shilkret, 1889-1982) オーストリア系アメリカ人の作曲家/指揮者/ピアニスト/クラリネット奏者。 | |
Original ver. | 1928年:ジーン・オートリー(Gene Autry, 1907-1998) |
「アーカンソー州リトルロック公演でドン・シャーリー・トリオが演奏する曲」でもこの曲が使われていました。
エンドクレジット 2曲目
Artist | プロフェッサー・ロングヘア(Professor Longhair, 1918-1980) アメリカの歌手/ピアニスト。 |
作曲者 | プロフェッサー・ロングヘア(Professor Longhair, 1918-1980) |
「トニーとドクがチキンの骨を窓から外に投げ捨てる」でもこの曲が使われていました。
エンドクレジット 3曲目
Artist | Li’l Millet and His Creoles |
リル・ミレー(Li’l Millet, 1935-1997) ルイジアナ州ニューオーリンズ出身のR&B歌手/ソングライター/ピアニスト。 | |
作曲者 | 1955年 |
作曲年 | Dorothy La Bostrie and McKinley Millet |
『グリーンブック』のサントラ
『グリーンブック』はクリス・バワーズ(Kris Bowers)が音楽を担当しました。
クリス・バワーズは、アメリカ・ロサンゼルス出身の作曲家です。『ボクらを見る目』や『カラー・パープル』(2023)で音楽を担当しています。
『グリーンブック』キャスト・スタッフ
監督 | ピーター・ファレリー(Peter Farrelly) |
脚本 | ニック・ヴァレロンガ(Nick Vallelonga) |
ブライアン・ヘインズ・カリー(Brian Hayes Currie) | |
ピーター・ファレリー(Peter Farrelly) | |
製作 | ジム・バーク(Jim Burke) |
ニック・ヴァレロンガ(Nick Vallelonga) | |
ブライアン・ヘインズ・カリー(Brian Hayes Currie) | |
ピーター・ファレリー(Peter Farrelly) | |
クワミ・L・パーカー(Kwame L. Parker) | |
チャールズ・B・ウェスラー(Charles B. Wessler) | |
音楽 | クリス・バワーズ(Kris Bowers) |
配給 | ギャガ |
公開 | 2018年11月16日 |
2019年3月1日 | |
上映時間 | 130分 |
トニー・“リップ”・ヴァレロンガ:ヴィゴ・モーテンセン(Viggo Mortensen)
ドクター・ドナルド・シャーリー:マハーシャラ・アリ(Mahershala Ali)
ドロレス・ヴァレロンガ:リンダ・カーデリーニ(Linda Cardellini)
オレグ:ディメター・マリノフ(Dimiter D. Marinov)
ジョージ:マイク・ハットン(Mike Hatton)
ルディ:フランク・ヴァレロンガ(Frank Vallelonga)
キンデル:ブライアン・ステパニック(Brian Stepanek)
ロスクード:ジョー・コーテス(Joe Cortese)
アミット:イクバル・セバ(Iqbal Theba)
ジョニー・ヴェネレ:セバスティアン・マニスカルコ(Sebastian Maniscalco)
チャーリー:ピーター・ガブ(Peter Gabb)
モーガン:トム・ヴァーチュー(Tom Virtue)
ボビー・ライデル:ファン・ルイス(Von Lewis)
プロデューサー:P・J・バーン(P. J. Byrne)
アンソニー:ルイ・ヴェネレ(Louis Venere)
ニコラ:ロドルフォ・ヴァレロンガ(Rodolfo Vallelonga)
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