1976年にアメリカで制作された映画『タクシードライバー』(原題:Taxi Driver)は、ベトナム戦争帰りの青年の目線でニューヨークの闇を描いたマーティン・スコセッシ監督映画です。アメリカン・ニュー・シネマ最後の作品と言われています。
第29回カンヌ国際映画祭でパルム・ドール受賞、第49回アカデミー賞では作品賞を含む4部門にノミネートされました。
『タクシードライバー』の挿入曲
『タクシードライバー』の挿入曲を流れた順番に紹介していきます。(ネタバレにご注意ください)
オープニングクレジット
タクシー・ドライバーのテーマ
| Artist | バーナード・ハーマン(Bernard Herrmann, 1911-1975) アメリカの作曲家/指揮者。 ジュリアード音楽院卒業後、CBSの音楽監督・コロンビア交響楽団の首席指揮者に就任。映画『市民ケーン』(1941) の音楽が高い評価を得て、以降30年以上にわたり数多くの映画音楽を手掛けた。『サイコ』『めまい』などアルフレッド・ヒッチコック監督とのコラボレーションで特に知られる。 映画『悪魔の金』(1941) でアカデミー作曲賞を受賞。 |
| Feat. トム・スコット(Tom Scott) アメリカのサックス奏者/作曲家/編曲家、1948年カリフォルニア州ロサンゼルス生まれ。ジャズフュージョンアンサンブル「L.A.エクスプレス」(L.A. Express) 、R&Bバンド「ブルース・ブラザーズ」(The Blues Brothers) の活動で知られる。 | |
| リリース | 1976年:Soundtrack『タクシードライバー』 |
| 作曲者 | バーナード・ハーマン(Bernard Herrmann, 1911-1975) |
トラヴィスとベッツィーが喫茶店で話をする(ベッツィーが歌詞を引用する曲)
(ベッツィーと別れた後にトラヴィスが購入するレコード『The Silver Tongued Devil and I』に収録されている曲)
邦題『巡礼 – 第33章』
| Artist | クリス・クリストファーソン(Kris Kristofferson, 1936-2024) アメリカのカントリーミュージック・シンガーソングライター/作曲家/俳優。 大学卒業後軍隊に入り西ドイツで4年半を過ごした後、除隊してナッシュビルで本格的な音楽活動を開始。カントリー&ウェスタンのシンガーソングライターとして『サンデー・モーニング・カミング・ダウン』『ミー・アンド・ボビー・マックギー』など数々のヒット曲を生み出した。また、映画『ラスト・ムービー』(1971) に出演以来、俳優としても活躍。『ビリー・ザ・キッド/21才の生涯』(1973)、『スター誕生』(1976) などに出演し高評価を得た。 |
| リリース | 1971年 |
| 作曲者 | クリス・クリストファーソン |
トラヴィスが自宅のソファーに腰を下ろし、拳銃を持ったままテレビを見る(テレビから流れる曲)
レイト・フォー・ザ・スカイ
| Artist | ジャクソン・ブラウン(Jackson Browne) アメリカのミュージシャン/歌手/ソングライター/政治活動家、1948年ドイツ生まれ。 星条旗新聞社に勤務する西ドイツ駐留軍人の父のもとハイデルベルクで生まれ、1951年にロサンゼルスに移住。10代の頃からソングライターとして活動を始め、グレン・フライと共作したイーグルスのデビューシングル『テイク・イット・イージー』が大ヒット。美しいメロディと叙情的な歌詞で、70年代のウェストコーストを代表するフォークシンガーとして高い支持を得た。 |
| リリース | 1974年 |
| 作曲者 | ジャクソン・ブラウン |
トラヴィスがアイリスの客を装ってマシューに声をかける(マシューが口ずさむ曲)
リン・ティン・トン
| Artist | ザ・ファイブ・キーズ(The Five Keys) 1940年代後半にバージニア州ニューポートニューズで結成されたアメリカのR&Bボーカルグループ。 |
| リリース | 1954年 |
| 作曲者 | メイベル・ゴドウィン(Mabel Godwin, 1913-2000) アメリカのジャズシンガー/ピアニスト/ソングライター。 |
『タクシードライバー』のサントラ
『タクシードライバー』はバーナード・ハーマン(Bernard Herrmann)が音楽を担当しました。
バーナード・ハーマンは、アメリカ・ニューヨーク生まれの作曲家です。『めまい』や『知りすぎていた男』など、多くのヒッチコック作品で音楽を担当しています。
※サントラ収録曲
1. タクシー・ドライバーのテーマ(Theme From “Taxi Driver”)
2. アイ・ワーク・ザ・ホール・シティ(I Work The Whole City)
3. 白いドレスのベッツィ(Betsey In A White Dress)
4. 人生は淋しく(The Days Do Not End)
5. タクシー・ドライバーのテーマ -リプライズ(Reprise: Theme From “Taxi Driver”)
6. タクシー・ドライバーの日記(Diary Of A Taxi Driver)
7. 「44マグナム」(The 44 Magnum Is A Monster)
8. スポート・アンド・アイリス(Sport And Iris)
9. エンド・タイトル(God’s Lonely Man – End Title)
『タクシードライバー』キャスト・スタッフ
| 監督 | マーティン・スコセッシ(Martin Scorsese) |
| 脚本 | ポール・シュレイダー(Paul Schrader) |
| 製作 | マイケル・フィリップス(Michael Phillips) |
| ジュリア・フィリップス(Julia Phillips) | |
| 音楽 | バーナード・ハーマン(Bernard Herrmann) |
| 配給 | コロムビア映画 |
| 公開 | 1976年2月8日 |
| 1976年9月18日 | |
| 上映時間 | 114分 |
トラヴィス・ビックル:ロバート・デ・ニーロ(Robert De Niro)
ベッツィー:シビル・シェパード(Cybill Shepherd)
アイリス:ジョディ・フォスター(Jodie Foster)
スポーツ:ハーヴェイ・カイテル(Harvey Keitel)
ウィザード:ピーター・ボイル(Peter Boyle)
トム:アルバート・ブルックス(Albert Brooks)
パランタイン上院議員:レナード・ハリス(Leonard Harris)
ポルノ映画館の売店の女:ダイアン・アボット(Diahnne Abbott)
イージー・アンディ(銃のセールスマン):スティーヴン・プリンス(Stephen Prince)
タクシーの客:マーティン・スコセッシ(Martin Scorsese)
ドーボーイ:ハリー・ノーサップ(Harry Northup)
メリオ:ヴィクター・アルゴ (Victor Argo)
タクシー会社の受付:ジョー・スピネル(Joe Spinell)
シークレットサービス:リチャード・ヒッジス(Richard Higgs)
強盗に入る黒人:ナット・グラント(Nat Grant)
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