2021年に制作された『Coda コーダ あいのうた』(原題:CODA)は、2014年制作のフランス映画『エール!』(原題:La Famille Bélier)のリメイク作品で、聴覚障害を持つ両親のもと生まれた耳の聞こえる娘が歌手を目指すヒューマンドラマです。
第94回アカデミー賞では、作品賞・脚色賞・助演男優賞を受賞しました。
- 『Coda コーダ あいのうた』の挿入曲
- ルビーが漁船に乗り家族の仕事を手伝う(漁船で流しルビーが歌う)
- 両親がピックアップトラックでルビーを学校まで迎えに来る(大音量で流す曲)
- 夕食前のダイニングでルビーがイアホンを装着し勉強をする(イアホンで流す曲)
- コーラスの授業(パート分けの為に歌わせられる曲)
- 家に遊びに来た親友(ガーディー)にルビーが好きな曲を聞かせる
- コーラスの授業(ルビーが前に出され腹式呼吸を学び一人で歌う)
- ルビーが自転車で漁港に向かう(イヤホンで聴く曲)
- コーラスの授業(パーカッションを入れてみんなで歌う)
- レオが漁港の仲間と酒場に行き客と殴り合いの喧嘩をする(店で流れる曲)
- レオが酒場で働くガーディーと親密な関係になる(店で流れる曲)
- V先生の自宅でのレッスンでルビーが歌う
- ロッシ家で午前3時に起きる新しい生活が始まる
- 秋のコンサート – 1曲目
- 秋のコンサート – 2曲目
- 秋のコンサート – ルビーとマイルズがデュエットする曲
- ピックアップトラックの荷台で、ルビーが父フランクのためだけに歌う
- バークリー音楽大学のオーディションでルビーが手話を交えて歌う
- 『Coda コーダ あいのうた』のサントラ
- 『Coda コーダ あいのうた』キャスト・スタッフ
『Coda コーダ あいのうた』の挿入曲
『Coda コーダ あいのうた』の挿入曲を流れた順番に紹介していきます。(ネタバレにご注意くだい)
ルビーが漁船に乗り家族の仕事を手伝う(漁船で流しルビーが歌う)
サムシングス・ガット・ア・ホールド・オン・ミー
Artist | エタ・ジェイムズ(Etta James, 1938-2012) アメリカのブルース/R&Bシンガー。 |
リリース | 1962年 |
作曲者 | エタ・ジェイムズ(Etta James, 1938-2012) |
リロイ・カークランド(Leroy Kirkland, 1906-1988) アメリカのジャズ・R&Bのギタリスト/ソングライター/アレンジャー/指揮者/プロデューサー。 | |
パール・ウッズ(Pearl Woods, 1933-2010) アメリカのシンガーソングライター/レコードレーベル・オーナー。 |
両親がピックアップトラックでルビーを学校まで迎えに来る(大音量で流す曲)
Artist | ブラック・オシン(Black Oshin) ヒップホップ/ラップグループ。 |
リリース | 2019年 |
作曲者 | Craig Smith, Jason Rabinowitz, Cheapshot, Cameron Marygold and Caleb J. Middlebrooks |
夕食前のダイニングでルビーがイアホンを装着し勉強をする(イアホンで流す曲)
Artist | ソウル・エキゾチック(Soul Exotics) ペンシルベニア州フィラデルフィア出身のアメリカのソウルグループ。1960年代に活動。 |
作曲者 | ロバート・ジェファーソン・フルトン(Robert Jefferson Fulton) アメリカのアーティスト/アーティスト・コーチ/ソングライター/編曲家/プロデューサー。 |
ロナルド J ・ミラー(Ronald J. Miller) ペンシルバニア州ハリスバーグ出身のアメリカのファンク/ソウルアーティスト。 |
コーラスの授業(パート分けの為に歌わせられる曲)
授業をエスケープしたルビーは、この後、人気のない崖に腰をかけてこの曲を歌います。
ハッピーバースデートゥーユー
作曲者 | マイルドレッド・J・ヒル(Mildred J. Hill, 1859-1916) アメリカのソングライター/音楽学者。 |
パティ・J・ヒル(Patty S. Hill, 1868-1946) アメリカの保育園/幼稚園教諭。アメリカの非営利団体「全米幼児教育協会」の創設者。 | |
出版年 | 1917年 |
『Happy Birthday to You』は、アメリカ人のヒル姉妹が作詞作曲した誕生日をお祝いする曲す。
この曲は、世界で最も歌われている英語の曲としてギネス世界記録に認定されています。
日本では、作詞家の丘灯至夫が書いた日本語詩『お誕生日のうた』が、1950年代から童謡集に収録されています。
家に遊びに来た親友(ガーディー)にルビーが好きな曲を聞かせる
マイ・パル・フットフット
Artist | シャッグス(The Shaggs) 1965年にニューハンプシャー州フリーモントで結成されたウィギン家三姉妹によるロックバンド。父親の要請で結成され、1975年に父親が47歳で死去するとすぐに解散した。 |
リリース | 1969年 |
作曲者 | ドロシー・”ドット”・ウィギン(Dorothy “Dot” Wiggin) アメリカのミュージシャン。ロックバンド「シャッグス」(The Shaggs) のギタリスト/ボーカリスト。 |
『My Pal Foot Foot』は、シャッグス唯一のスタジオアルバム『Philosophy of the World』に収録されている曲です。
アルバム『Philosophy of the World』は、地元のレコードレーベルから数量限定(1000枚)でリリースされ、後に、コレクターの間でカルト的な人気となり注目を集めました。アメリカのロックバンド「ニルヴァーナ」(Nirvana) のボーカリスト、カート・コバーン(Kurt Cobain)の「フェイバリット・アルバム TOP50」では、5位にランクインしています。
コーラスの授業(ルビーが前に出され腹式呼吸を学び一人で歌う)
レッツ・ゲット・イット・オン
Original ver. | 1973年:マーヴィン・ゲイ(Marvin Gaye, 1939-1984) アメリカのソウル・R&B歌手/ソングライター/ミュージシャン。 モータウン・レコードの創業者ベリー・ゴーディに才能を見出されソロシンガーとしてのキャリアをスタート。「モータウンのプリンス」「ソウルのプリンス」と称され人気を博した。 |
作曲者 | マーヴィン・ゲイ(Marvin Gaye, 1939-1984) |
『Let’s Get It On』は、マーヴィン・ゲイの代表曲とされる曲です。
ルビーが自転車で漁港に向かう(イヤホンで聴く曲)
V先生が決めた、マイルズとルビーが「秋のコンサート」で披露することになったデュオ曲です。
邦題『ユアー・オール・アイ・ニード』
Artist | Marvin Gaye & Tammi Terrell |
マーヴィン・ゲイ(Marvin Gaye, 1939-1984) アメリカのソウル・R&B歌手/ソングライター/ミュージシャン。 モータウン・レコードの創業者ベリー・ゴーディに才能を見出されソロシンガーとしてのキャリアをスタート。「モータウンのプリンス」「ソウルのプリンス」と称され人気を博す。 | |
タミー・テレル(Tammi Terrell, 1945-1970) フィラデルフィア出身のシンガーソングライター。 15歳でキャリアをスタートさせ20歳でモータウンと契約。マーヴィン・ゲイとのデュエットで広く知られる。 | |
リリース | 1968年 |
作曲者 | アシュフォード&シンプソン(Ashford & Simpson) ニコラス・アシュフォード(Nickolas Ashford, 1941-2011)とヴァレリー・シンプソン(Valerie Simpson)の夫婦によるアメリカのソングライティング/制作/レコーディングデュオ。 |
この後、下記のシーン以外にもコンサートにむけてのV先生のレッスンやマイルズとの練習のシーンでこの楽曲が歌われます。
「秋のコンサート – ルビーとマイルズがデュエットする曲」
「ピックアップトラックの荷台で、ルビーが父フランクのためだけに歌う」
コーラスの授業(パーカッションを入れてみんなで歌う)
イッツ・ユア・シング
Artist | アイズレー・ブラザーズ(The Isley Brothers) 1950年代に結成されたアメリカのヴォーカル・グループ。 ゴスペル一家に育ったグループオハイオ州シンシナティのオケリー、ルドルフ、ロナルドのアイズリー三兄弟で構成される。ジミ・ヘンドリックスが無名時代にバックミュージシャンを務めー家に居候するなど深い影響を与え合ったアーティストとしても知られる。 |
リリース | 1969年 |
作曲者 | The Isley Brothers オケリー・アイズレー(O’Kelly Isley, 1937-1986) ルドルフ・アイズレー(Rudolph Isley, 1939-2023) ロナルド・アイズレー(Ronald Isley) |
レオが漁港の仲間と酒場に行き客と殴り合いの喧嘩をする(店で流れる曲)
Artist | ホースリップス(Horslips) 1970年にダブリンで結成されたアイルランドのケルトロックバンド。 |
リリース | 1978年 |
作曲者 | Horslips イーモン・カー(Eamon Carr) バリー・デヴリン(Barry Devlin) チャールズ・オコナー(Charles O’Connor) ジョン・フェーン(Johnny Fean, 1951-2023) ジミー・ロックハート(Jimmy Lockhart) |
レオが酒場で働くガーディーと親密な関係になる(店で流れる曲)
Artist | デイル・チェイフィン(Dale Chafin) |
作曲者 | アシュリー・チェイフィン(Ashley Chafin) |
V先生の自宅でのレッスンでルビーが歌う
邦題『青春の光と影』
Original ver. | 1967年:ジュディ・コリンズ(Judy Collins) アメリカのシンガーソングライター/ミュージシャン、1939年ワシントン州シアトル生まれ。 |
作曲者 | ジョニ・ミッチェル(Joni Mitchell) カナダ系アメリカ人のシンガーソングライター/マルチプレイヤー/画家、1943年生まれ。 |
『Both Sides Now』は、カナダ出身の女性シンガーソングライター、ジョニ・ミッチェルが1967年に作った曲です。同年、ジュディ・コリンズ(Judith Collins)のアルバム『Wildflowers』に収録されたことで世界的で知られるようになり、現在400を超えるカバーバージョンが作られています。
この後「バークリー音楽大学のオーディションでルビーが手話を交えて歌う」でもこの曲が使われています。
ロッシ家で午前3時に起きる新しい生活が始まる
アイ・フォウト・ザ・ロウ
Artist | ザ・クラッシュ(The Clash) 1976年にロンドンで結成されたパンクロックバンド。 |
リリース | 1979年 |
作曲者 | ソニー・カーティス(Sonny Curtis) アメリカのシンガーソングライター、1937年生まれ。ロックンロールバンド「ザ・クリケッツ」(The Crickets) のメンバー。 |
Original ver. | 1959年:ザ・クリケッツ(The Crickets) 1957年にシンガーソングライターのバディ・ホリーによって結成されたアメリカのロックンロールバンド。 |
秋のコンサート – 1曲目
邦題『歌は恋人』
Original ver. | 1974年:キキ・ディー(Kiki Dee) イギリスのブルーアイド・ソウル歌手、1947年生まれ。 モータウンのタムラ・レコードと契約した英国初の女性歌手。 |
作曲者 | バイアス・ボシェル(Bias Boshell) イギリスのフォークロックバンド「トゥリーズ」(Trees)の創設メンバーとして知られるソングライター/ミュージシャン。トゥリーズの解散後、キキ・ディー・バンドのキーボード奏者を務める。 |
秋のコンサート – 2曲目
スターマン
Original ver. | 1972年:デヴィッド・ボウイ(David Bowie, 1947-2016) イギリスの歌手/ソングライター/ミュージシャン/俳優。 グラムロックの先駆者として数々の名曲を世に送り出し、俳優としても活躍した。 |
作曲者 | デヴィッド・ボウイ(David Bowie, 1947-2016) |
秋のコンサート – ルビーとマイルズがデュエットする曲
邦題『ユアー・オール・アイ・ニード』
Original ver. | Marvin Gaye & Tammi Terrell |
マーヴィン・ゲイ(Marvin Gaye, 1939-1984) アメリカのソウル・R&B歌手/ソングライター/ミュージシャン。 モータウン・レコードの創業者ベリー・ゴーディに才能を見出されソロシンガーとしてのキャリアをスタート。「モータウンのプリンス」「ソウルのプリンス」と称され人気を博す。 | |
タミー・テレル(Tammi Terrell, 1945-1970) フィラデルフィア出身のシンガーソングライター。 15歳でキャリアをスタートさせ20歳でモータウンと契約。マーヴィン・ゲイとのデュエットで広く知られる。 | |
リリース | 1968年 |
作曲者 | アシュフォード&シンプソン(Ashford & Simpson) ニコラス・アシュフォード(Nickolas Ashford, 1941-2011)とヴァレリー・シンプソン(Valerie Simpson)の夫婦によるアメリカのソングライティング/制作/レコーディングデュオ。 |
「ルビーが自転車で漁港に向かう(イヤホンで聴く曲)」でもこの曲が使われていました。
ピックアップトラックの荷台で、ルビーが父フランクのためだけに歌う
邦題『ユアー・オール・アイ・ニード』
Original ver. | Marvin Gaye & Tammi Terrell |
マーヴィン・ゲイ(Marvin Gaye, 1939-1984) アメリカのソウル・R&B歌手/ソングライター/ミュージシャン。 モータウン・レコードの創業者ベリー・ゴーディに才能を見出されソロシンガーとしてのキャリアをスタート。「モータウンのプリンス」「ソウルのプリンス」と称され人気を博す。 | |
タミー・テレル(Tammi Terrell, 1945-1970) フィラデルフィア出身のシンガーソングライター。 15歳でキャリアをスタートさせ20歳でモータウンと契約。マーヴィン・ゲイとのデュエットで広く知られる。 | |
リリース | 1968年 |
作曲者 | アシュフォード&シンプソン(Ashford & Simpson) ニコラス・アシュフォード(Nickolas Ashford, 1941-2011)とヴァレリー・シンプソン(Valerie Simpson)の夫婦によるアメリカのソングライティング/制作/レコーディングデュオ。 |
「ルビーが自転車で漁港に向かう(イヤホンで聴く曲)」でもこの曲が使われていました。
バークリー音楽大学のオーディションでルビーが手話を交えて歌う
邦題『青春の光と影』
Original ver. | 1967年:ジュディ・コリンズ(Judy Collins) アメリカのシンガーソングライター/ミュージシャン、1939年ワシントン州シアトル生まれ。 |
作曲者 | ジョニ・ミッチェル(Joni Mitchell) カナダ系アメリカ人のシンガーソングライター/マルチプレイヤー/画家、1943年生まれ。 |
「V先生の自宅でのレッスンでルビーが歌う」でもこの曲が使われていました。
『Coda コーダ あいのうた』のサントラ
『Coda コーダ あいのうた』はマリウス・デ・ヴリーズ(Marius de Vries)が音楽を担当しました。
マリウス・デ・ヴリーズは、イギリスの音楽プロデューサー兼作曲家です。 彼は2016年公開のミュージカル映画『ラ・ラ・ランド』のサントラ・アルバムをジャスティン・ハーウィッツと共にプロデュースし、グラミー賞を受賞しています。
『Coda コーダ あいのうた』キャスト・スタッフ
監督 | シアン・ヘダー(Sian Heder) |
脚本 | シアン・ヘダー(Sian Heder) |
原作 | ヴィクトリア・ベドス(Victoria Bedos) |
トマ・ビデガン(Thomas Bidegain) | |
スタニスラス・キャレ・ドゥ・マルベリ(Stanislas Carré de Malberg) | |
エリック・ラルティゴ(Éric Lartigau) | |
制作 | ファブリス・ジャンフェルミ(Fabrice Gianferm) |
フィリップ・ルスレ(Philippe Rousselet) | |
ジェローム・セドゥ(Jerôme Seydoux) | |
パトリック・ワックスバーガー(Patrick Wachsberger) | |
音楽 | マリウス・デ・ヴリーズ(Marius de Vries) |
配給 | Apple TV+ (配信) |
ギャガ (劇場) | |
公開 | 2021年1月28日 |
2022年1月21日 | |
上映時間 | 111分 |
ルビー・ロッシ:エミリア・ジョーンズ(Emilia Jones)
フランク・ロッシ:トロイ・コッツァー(Troy Kotsur)
レオ・ロッシ:ダニエル・デュラント(Daniel Durant)
ジャッキー・ロッシ:マーリー・マトリン(Marlee Matlin)
ベルナルド・ヴィラロボス / V先生:エウヘニオ・デルベス(Eugenio Derbez)
マイルズ:フェルディア・ウォルシュ=ピーロ(Ferdia Walsh-Peelo)
ガーティー:エイミー・フォーサイス(Amy Forsyth)
ブレディ:ケヴィン・チャップマン(Kevin Chapman)
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