2022年に制作された映画『ブレット・トレイン』(原題:Bullet Train)は、伊坂幸太郎の小説『マリアビートル』を原作としたアクションコメディ/スリラー映画です。87ノース・プロダクションズが製作しました。東京発、京都着の新幹線に乗り合わせることとなった殺し屋たち、それぞれの運命が描かれています。
『ファイト・クラブ』などの映画でブラッド・ピットのボディダブルをつとめたデヴィッド・リーチが監督をつとめました。
- 『ブレット・トレイン』の挿入曲
- オープニングタイトル
- 回想シーン | レモンとタンジェリンが17人を殺害する
- プリンスが本を読みながらイヤホンで聴く曲
- レモンとタンジェリンがデッキでプランの変更を話し合い客室に戻ってくる
- ウルフ(オオカミ)の紹介シーン
- 静岡駅のホームでホワイト・デスの部下とタンジェリンが話をするシーン
- 木村がレモンに撃たれる(プリンスと二人でトイレに隠す)
- タンジェリンがトイレで倒れるレモンの首に自分のネックレスをかける
- ウルフとホーネットの死体の前でレディバグがマリアと電話で話す
- 回想シーン | 少年時代のレモンとタンジェリンがサッカーのテレビを観る
- レモンがタンジェリンの手にトーマスのシールを握らせる
- 京都駅から走り出す新幹線車内での格闘シーン
- 転がるペットボトルが木村の手に収まるシーン
- エンディング & エンドクレジット1曲目
- 『ブレット・トレイン』のサントラ
- 『ブレット・トレイン』キャスト・スタッフ
『ブレット・トレイン』の挿入曲
『ブレット・トレイン』の挿入曲を流れた順番に紹介していきます。(ネタバレにご注意ください)
オープニングタイトル
レディバグがマリアと電話をしながら東京駅に向かうシーン
ステイン・アライヴ
Artist | アヴちゃん(Avu-Chan) 兵庫県神戸市出身の歌手/ソングライター/プロデューサー/俳優、1991年生まれ。 ロックバンド「女王蜂」のリードボーカリスト。 |
リリース | 2022年:Soundtrack『ブレット・トレイン』 |
作曲者 | Bee Gees バリー・ギブ(Barry Gibb) ロビン・ギブ(Robin Gibb, 1949-2012) モーリス・ギブ(Maurice Gibb, 1949-2003) |
Original ver. | 1977年:ビー・ジーズ(Bee Gees) |
『ステイン・アライヴ』は、1977年のアメリカ映画『サタデー・ナイト・フィーバー』のオリジナル・サウンドトラックです。音楽を担当したイギリスの男性ボーカルグループ、ビー・ジーズ(Bee Gees)が歌い、サウンドトラックから2枚目のシングルとして1977年にリリースされました。
ここでは、アヴちゃん(Avu-Chan)によるカバーバージョンが使われています。
回想シーン | レモンとタンジェリンが17人を殺害する
アイム・フォーエヴァー・ブローイング・バブルス
Artist cover ver. | エンゲルベルト・フンパーディンク(Engelbert Humperdinck) イギリスのポップ歌手、1936年インド生まれ。 1960年代半ばから1970年代にかけて数多くのヒット曲を出し女性を中心に人気を博した。 |
リリース | 2022年:Soundtrack『ブレット・トレイン』 |
作曲者 | ジョン・ウィリアム・ケレット(John William Kellette, 1873-1922) アメリカの作曲家/映画監督/俳優。 |
ジェイムズ・ケンディス(James Kendis, 1883-1946) アメリカの音楽編集者/作曲家/作詞家。 | |
ジェイムズ・ブロックマン(James Brockman, 1886-1967) ロシア出身のアメリカのボードビルコメディアン/ソングライター/編集者。 | |
ナット・ヴィンセント(Nat Vincent, 1889-1979) ミズーリ州カンザスシティ出身のソングライター。 | |
Original ver. | 1919年:キャンベル&バリ(Campbell and Burr) |
『I’m Forever Blowing Bubbles』は、1918年のブロードウェイ・ミュージカルレヴュー『The Passing Show of 1918』で披露された曲です。シャンボン玉に例えられた夢追い人の心情が歌われています。
1920年代初頭、イギリスのミュージックホールや劇場で歌われ人気を博し、現在では、ロンドン東部をホームタウンとするプロサッカークラブ、ウェストハム・ユナイテッドFC(West Ham United Football Club)のチャントとしても知られています。
この後「レモンとタンジェリンがデッキでプランの変更を話し合い客室に戻ってくるシーン」では、イギリスのパンクロックバンド、コックニー・リジェクツ(Cockney Rejects)によるヒット・カバーバージョンが使われています。
プリンスが本を読みながらイヤホンで聴く曲
パワー
Artist | シックブレイン(Siiickbrain) アメリカのモデル/作家/アーティスト。 |
Feat. プッシー・ライオット(Pussy Riot) 2011年にロシアで結成されたフェミニスト・パンク・ロック集団/反ロシア政権の活動家集団。 | |
リリース | 2022年:Soundtrack『ブレット・トレイン』 |
作曲者 | ドリュー・フルク(Drew Fulk) ロサンゼルスに拠点を置くプロデューサー/ソングライター、1987年ノースカロライナ州カーナーズビル生まれ。 |
シックブレイン(Siiickbrain) | |
ナジェージダ・トロコンニコワ(Nadezhda Tolokonnikova) ロシアのミュージシャン/コンセプチュアルアーティスト/政治活動家、1989年生まれ。「プッシー・ライオット」の創設メンバー。 |
レモンとタンジェリンがデッキでプランの変更を話し合い客室に戻ってくる
サン(ホワイト・デスの息子)が殺されているのをレモンとタンジェリンが発見するシーン
アイム・フォーエヴァー・ブローイング・バブルス
Artist cover ver. | コックニー・リジェクツ(Cockney Rejects) 1978年にロンドンで結成されたパンクロックバンド。 |
リリース | 1980年 |
作曲者 | ジョン・ウィリアム・ケレット(John William Kellette, 1873-1922) ジェイムズ・ケンディス(James Kendis, 1883-1946) ジェイムズ・ブロックマン(James Brockman, 1886-1967) ナット・ヴィンセント(Nat Vincent, 1889-1979) |
Original ver. | 1919年:キャンベル&バリ(Campbell and Burr) |
コックニー・リジェクツ(Cockney Rejects)のメンバーは、ウェストハム・ユナイテッドFC(West Ham United Football Club)のサポーターとして知られていました。
ここで使われた彼らのカバーバージョンは、チームに敬意を表してリリースされました。
ウルフ(オオカミ)の紹介シーン
ラ・デスぺディーダ
Artist | アレハンドロ・サンス(Alejandro Sanz) スペインの歌手/作曲家、1968年マドリード生まれ。 |
リリース | 2024年:Soundtrack『ブレット・トレイン』 |
作曲者 | ルイス・アウグスト・バフ(Luiz Augusto Buff) アメリカのプロデューサー。 |
ドミニク・ルイス(Dominic Lewis) イギリスの作曲家、1985年ロンドン生まれ。 |
静岡駅のホームでホワイト・デスの部下とタンジェリンが話をするシーン
キル・ミー・プリティ
Artist | 奥田民生(Tamio Okuda) 広島県広島市出身の歌手/ミュージシャン/シンガーソングライター/ギタリスト/音楽プロデューサー。 ロックバンド「ユニコーン」のメンバー。 |
リリース | 2022年:Soundtrack『ブレット・トレイン』 |
作曲者 | ドミニク・ルイス(Dominic Lewis) イギリスの映画/テレビ作曲家、1985年ロンドン生まれ。 |
この後「エンドクレジット 2曲目」でもこの曲が使われています。
木村がレモンに撃たれる(プリンスと二人でトイレに隠す)
Tokiniwa Haha No Naiko No Youni
Artist | カルメン・マキ(Carmen Maki) 神奈川県鎌倉市出身の歌手/ロックミュージシャン、1951年生まれ。 |
リリース | 1969年 |
作曲者 | 寺山 修司(Shûji Terayama, 1935-1983) 日本の歌人/劇作家。「天井桟敷」主宰。 |
田中未知(Michi Tanaka) 日本の作曲家/楽器作家/映画監督/著作家、1945年東京都出身。 |
タンジェリンがトイレで倒れるレモンの首に自分のネックレスをかける
リリース | 2022年:Soundtrack『ブレット・トレイン』 |
作曲者 | ドミニク・ルイス(Dominic Lewis) イギリスの作曲家、1985年ロンドン生まれ。 |
『Bubbles』は、映画『ブレット・トレイン』のオリジナル・サウンドトラックです。
この曲は、以下のシーンで使われた『I’m Forever Blowing Bubbles』を引用して作られています。
「回想シーン | レモンとタンジェリンが17人を殺害する」
「レモンとタンジェリンがデッキでプランの変更を話し合い客室に戻ってくるシーン」
ウルフとホーネットの死体の前でレディバグがマリアと電話で話す
スイートサング
Artist | シュギー・オーティス(Shuggie Ottis) アメリカのシンガーソングライター/マルチ楽器奏者、1953年ロサンゼルス生まれ。 |
リリース | 1971年 |
作曲者 | ジョニー・オーティス(Johnny Otis, 1921-2012) ギリシャ系アメリカ人の歌手/作曲家/バンドリーダー/音楽プロデューサー/タレントスカウトマン。 R&Bとロックンロールの発展に大きな影響を与え「R&B界のゴッドファーザー」と称される。シュギー・オーティスの父。 |
シュギー・オーティス(Shuggie Ottis) |
回想シーン | 少年時代のレモンとタンジェリンがサッカーのテレビを観る
アイム・フォーエヴァー・ブローイング・バブルス
テレビからは、ウェストハム・ユナイテッドFC(West Ham United Football Club)のチャントが流れていました。
レモンがタンジェリンの手にトーマスのシールを握らせる
邦題『500マイルもはなれて』
Artist cover ver. | ソング・フォー・メモリーズ(Song for Memories) 山本潤子、鈴木康博、細坪基佳の三人による音楽ユニット。 |
作曲者 | へディ・ウェスト(Hedy West, 1938-2005) アメリカのフォークシンガー/ソングライター。 |
Original ver. | 1961年:ジャーニーメン(The Journeymen) アメリカのフォークミュージックトリオ。1960年代初頭に結成され1964年に解散。 |
『500マイルもはなれて』は、1960年代にアメリカとヨーロッパで人気を博した曲です。
汽車の中で遠く離れた故郷を想う旅人の嘆きが歌われています。
京都駅から走り出す新幹線車内での格闘シーン
Holding Out for a Hero (Dance Version)
Artist cover ver. | 麻倉未稀(Miki Asakura) 大阪府大阪市出身の歌手/作詞家、1960年生まれ。 |
リリース | 1984年 |
作曲者 | ジム・スタインマン(Jim Steinman, 1947-2021) アメリカの作詞家/作曲家/歌手/ミュージシャン/プロデューサー。 |
ディーン・ピッチフォード(Dean Pitchford) アメリカのソングライター/脚本家/監督/俳優/小説家、1951年ホノルル生まれ。 | |
売野雅勇(Masao Urino) 栃木県足利市出身の作詞家、1951年生まれ。 | |
Original ver. | 1984年:ボニー・タイラー(Bonnie Tyler) ウェールズの女性歌手、1951年生まれ。 |
『Holding Out for a Hero』は、1984年のアメリカ映画『フットルース』のオリジナル・サウンドトラックです。
ケヴィン・ベーコン演じる主人公がロリ・シンガー演じるヒロインのボーイフレンドとトラクターでチキンレースをするシーンで流れていました。
この曲は世界中でヒットし1980年代を象徴する曲として、数多くのCMや映画、テレビのサウンドトラックに採用され、様々なアーティストによってカバーされています。
ここでは、『ヒーロー』のタイトルでリリースされた麻倉未稀の日本語バージョンが使われています。
転がるペットボトルが木村の手に収まるシーン
英題:『Sukiyaki』(スキヤキ)
Artist | 坂本九(Kyu Sakamoto, 1941-1985) 神奈川県川崎市出身の歌手/俳優/タレント/司会者。 |
リリース | 1961年 |
作曲者 | 永六輔(Rokusuke Ei, 1933-2016) 東京都台東区出身の放送作家/エッセイスト/作詞家。 代表作『夢であいましょう』『上を向いて歩こう』『こんにちは赤ちゃん』『遠くへ行きたい』 |
中村八大(Hachidai Nakamura, 1931-1992) 日本の作曲家/ジャズピアニスト。 代表作『上を向いて歩こう』『こんにちは赤ちゃん』『世界の国からこんにちは』『明日があるさ』 |
『上を向いて歩こう』は、坂本九の代表曲です。
1961年にリリースされたレコードは発売から3か月で30万枚を売り上げました。その後世界各地でも紹介され、英語圏では人々に馴染みのある日本語『スキヤキ』のタイトルでリリースされ大ヒットを記録しました。
エンディング & エンドクレジット1曲目
アイ・ジャスト・ウォント・トゥ・セレブレイト
Artist | レア・アース(Rare Earth) ミシガン州デトロイト出身のアメリカのロックバンド。 1960年に「サンライナー」として結成され、1968年「レアアース」に改名。 |
リリース | 1971年 |
作曲者 | ディーノ・フェカリス(Dino Fekaris) アメリカの音楽プロデューサー/ソングライター、1945年生まれ。 |
ニック・ゼセス(Nick Zesses) アメリカのプロデューサー/ソングライター。 |
『ブレット・トレイン』のサントラ
『ブレット・トレイン』はドミニク・ルイス(Dominic Lewis)が音楽を担当しました。
ドミニク・ルイスは、イギリス・ロンドン生まれの作曲家です。映画『ピーターラビット』シリーズや『バイオレント・ナイト』の音楽を担当しています。
『ブレット・トレイン』キャスト・スタッフ
監督 | デヴィッド・リーチ(David Leitch) |
脚本 | ザック・オルケウィッツ(Zak Olkewicz) |
原作 | 伊坂幸太郎 |
製作 | ケリー・マコーミック(Kelly McCormick) |
デヴィッド・リーチ(David Leitch) | |
アントワーン・フークア(Antoine Fuqua) | |
音楽 | ドミニク・ルイス(Dominic Lewis) |
配給 | ソニー・ピクチャーズ・エンタテインメント |
公開 | 2022年8月5日 |
2022年9月1日 | |
上映時間 | 126分 |
レディバグ:ブラッド・ピット(Brad Pitt)
プリンス:ジョーイ・キング(Joey King)
タンジェリン:アーロン・テイラー=ジョンソン(Aaron Taylor-Johnson)
タンジェリン(幼少時):マイルズ・マーチ(Miles Marz)
レモン:ブライアン・タイリー・ヘンリー(Brian Tyree Henry)
レモン(幼少時):ジョシュア・ジョンソン=ペイン(Joshua Johnson-Payne)
木村雄一:アンドリュー・小路(Andrew Koji)
エルダー:真田広之
ホワイト・デス:マイケル・シャノン(Michael Shannon)
ホーネット:ザジー・ビーツ(Zazie Beetz)
ウルフ(オオカミ):ベニート・A・マルティネス・オカシオ(Benito A. Martínez Ocasio)
サン(息子):ローガン・ラーマン(Logan Lerman)
マリア・ビートル:サンドラ・ブロック(Sandra Bullock)
車掌:マシ・オカ(Masi Oka)
車内販売員:福原かれん
ワタル:ケヴィン・アキヨシ・チン(Kevin Akiyoshi Ching)
アレクセイ・イリイン:パシャ・リチニコフ(Pasha D. Lychnikoff)
ジェフ・ズフェルト:デヴィッド・リーチ(David Leitch)
新幹線の乗客:チャニング・テイタム(Channing Tatum)
峰岸:嶋本信明
カーバー:ライアン・レイノルズ(Ryan Reynolds)
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