『17歳の肖像』(原題:An Education)は、英国のジャーナリスト、リン・バーバーの回想録をニック・ホーンビィが脚色した青春映画です。1961年のイギリス・ロンドンが舞台となっています。
第82回アカデミー賞では作品賞を含む3部門にノミネートされました。キャリー・マリガン、ピーター・サースガード、エマ・トンプソンらが出演しています。
- 『17歳の肖像』の挿入曲
- オープニング・タイトル
- ユースオーケストラでジェニーがチェロを弾く(オーケストラが練習している曲)
- ジェニーがフランス語で歌う(レコードをかけて流す曲)
- ジェニーがデイヴィッド達と演奏会に行く(コンサートの演目)
- コンサートの後4人でナイトクラブに行く(女性歌手が歌っている曲)
- ダニーとヘレンが見つめ合って歌を口ずさむ(ナイトクラブで女性歌手が歌う曲)
- ジェニーがダニーのアパートを初めて訪れる(ダニーのアパートで流れる曲)
- ジェニーが大学見学に行けるよう、デイヴィッドが父親を説き伏せる(ジェニーの家で流れる曲)
- ヘレンのクローゼットでジェニーがドレスアップをする
- ヘレンが女子大学生達の見た目を悪く言う(大学近くのパブで流れる)
- デイヴィッドが『ライオンと魔女』の本に筆者のサインをまねて書く(大学近くのパブで流れる)
- ジェニー17歳の誕生日(ジェニーの家で流れている曲)
- デイヴィッドとジェニーがパリの観光を楽しむ
- 競馬場のバーに入り、デイヴィッドがジェニーに近況を尋ねる(バーで流れる曲)
- ダニーとジェニーが二人でダンスをする(バーで流れる曲)
- デビッドがジェニーと婚約したことをダニー達に報告する(ダニーの家で流れている曲)
- エンドクレジット
- 『17歳の肖像』のサントラ
- 『17歳の肖像』キャスト・スタッフ
『17歳の肖像』の挿入曲
『17歳の肖像』の挿入曲を流れた順番に紹介していきます。(ネタバレにご注意ください)
オープニング・タイトル
邦題『こだまに乗って』
Artist | フロイド・クレイマー(Floyd Cramer, 1933-1997) アメリカのカントリーミュージック・ピアニスト。 ナッシュビルを拠点にスタジオミュージシャンとしてのキャリアを追求し続け、数多くのヒットレコードを生み出した。 |
リリース | 1961年 |
作曲者 | フロイド・クレイマー |
ユースオーケストラでジェニーがチェロを弾く(オーケストラが練習している曲)
交響曲第3番 ハ短調 作品88 – 第1楽章
作曲者 | エドワード・エルガー(Edward Elgar, 1857-1934) イギリスの作曲家/指揮者。 |
初演 | 1998年、ロイヤルフェスティバルホール(ロンドン) |
ジェニーがフランス語で歌う(レコードをかけて流す曲)
ジェニーがデイヴィッドの車を降りるところから音楽は流れています。
邦題『パリの空の下』
Artist cover ver. | ジュリエット・グレコ(Juliette Gréco, 1927-2020) フランスの歌手/女優。 |
リリース | 1951年 |
作曲者 | ユベール・ジロー(Hubert Giraud, 1920-2016) フランスの作曲家/作詞家。 |
ジャン・ドレジャック(Jean Dréjac, 1921-2003) フランスの歌手/作曲家。 | |
Original ver. | 1951年:ジャック・エリアン楽団(Jacques Hélian et son orchestre) |
『Sous le Ciel de Paris』は、1951年のフランス映画『巴里の空の下セーヌは流れる』(原題:Sous le ciel de Paris)のオリジナル・サウンドトラックです。
ジェニーがデイヴィッド達と演奏会に行く(コンサートの演目)
序奏とアレグロ
作曲者 | モーリス・ラヴェル(Maurice Ravel, 1875-1937) 印象派を代表するフランスの作曲家/ピアニスト/指揮者。 |
作曲年 | 1905年 |
『序奏とアレグロ』は、ラヴェルが1905年に作曲した “ハープとフルート、クラリネットおよび弦楽四重奏のための七重奏曲” です。フランスの楽器製作会社「エラール社」が新改良したハープの普及のためにラヴェルに依嘱し作られました。
コンサートの後4人でナイトクラブに行く(女性歌手が歌っている曲)
作曲者 | Barbara Bell, Louis Prima, Anita Leonard and Stan Rhodes |
Original ver. | 1947年:クロード・ソーンヒル楽団(Claude Thornhill and His Orchestra) |
『A Sunday Kind of Love』は、アメリカの女性歌手フラン・ローレン(Fran Warren)の代表曲として知られています。ルイ・プリマや、デル・ヴァイキングスのカバーバージョンがヒットし、スタンダードナンバーになりました。
ダニーとヘレンが見つめ合って歌を口ずさむ(ナイトクラブで女性歌手が歌う曲)
この後「オックスフォードへ向かう車の中で4人が歌う曲」でもこの曲が使われています。
Artist | べス・ロウリー(Beth Rowley) ナイトクラブの歌手として映画に出演していたイギリスのシンガーソングライター。 |
リリース | 2009年:Soundtrack『17歳の肖像』 |
作曲者 | Beth Rowley and Ben Castle |
ジェニーがダニーのアパートを初めて訪れる(ダニーのアパートで流れる曲)
ワン・オクロック・ジャンプ
Artist cover ver. | ウルヴァリンズ・ビッグ・バンド(Wolverines Big Band) ミネソタ州ミネアポリスに拠点を置くアメリカのジャズバンド。 |
リリース | 1986年 |
作曲者 | カウント・ベイシー(Count Basie, 1904-1984) ニュージャージー州レッドバンク出身のアメリカのジャズピアニスト/オルガニスト/バンドリーダー/作曲家。 |
Original ver. | 1937年:カウント・ベイシー・オーケストラ(Count Basie and His Orchestra) |
ジェニーが大学見学に行けるよう、デイヴィッドが父親を説き伏せる(ジェニーの家で流れる曲)
作曲者 | アンソニー・モウアー(Anthony Mawer, 1930-1999) イギリスの作曲家/編曲家。ライブラリーミュージックを主に手掛けていた。 |
ヘレンのクローゼットでジェニーがドレスアップをする
スイート・ナッシンズ
Artist | ブレンダ・リー(Brenda Lee) アメリカの女性歌手、1944年ジョージア州アトランタ生まれ。 10歳でデビュー。身体が小柄ながらパンチの効いた歌声を持ち「リトル・ミス・ダイナマイト」と呼ばれ絶大な人気を博した。 |
リリース | 1959年 |
作曲者 | ロニー・セルフ(Ronnie Self, 1938-1981) アメリカのロカビリー・シンガーソングライター。 |
ヘレンが女子大学生達の見た目を悪く言う(大学近くのパブで流れる)
Artist | ハンターズ(The Hunters) 50年代後半から60年代前半にかけて活躍したイギリスのインストゥルメンタルバンド。 |
リリース | 1960年 |
作曲者 | テディ・ランダッツォ(Teddy Randazzo, 1935-2003) アメリカのソングライター/歌手/アレンジャー/音楽プロデューサー。 |
デイヴィッドが『ライオンと魔女』の本に筆者のサインをまねて書く(大学近くのパブで流れる)
Artist | ビリー・フューリー(Billy Fury) イギリスのロックンロール歌手、1940年リヴァプール生まれ。 エルヴィス・プレスリーの影響を受けたパフォーマンスが人気を博し、1950年代後半から1960年代前半にかけてイギリスでヒットを連発した。 |
リリース | 1959年 |
作曲者 | ビリー・フューリー |
ジェニー17歳の誕生日(ジェニーの家で流れている曲)
邦題『夏の日の恋』
Artist cover ver. | Percy Faith and His Orchestra |
パーシー・フェイス(Percy Faith, 1908-1976) カナダ出身のアメリカ人バンドリーダー/オーケストレーター/作曲家/指揮者。 | |
リリース | 1959年 |
作曲者 | マックス・スタイナー(Max Steiner, 1888-1971) ウィーン生まれのユダヤ系アメリカ人作曲家。 第一次世界大戦をきっかけにアメリカに亡命し、『カサブランカ』『風と共に去りぬ』など数多くの映画音楽を手掛け沢山の名曲を残した。映画『男の敵』(1935)、『情熱の航路』(1942)、『君去りし後』(1944) でアカデミー作曲賞を3度受賞。「映画音楽の父」と呼ばれる。 |
Original ver. | 1959年:ユーゴー・ウィンターハルター楽団(Hugo Winterhalter and His Orchestra) |
『Theme From A Summer Place』は、1959年のアメリカ映画『避暑地の出来事』(原題:A Summer Place)の主題歌です。
デイヴィッドとジェニーがパリの観光を楽しむ
邦題『古きパリの岸辺に』
Artist cover ver. | ジュリエット・グレコ(Juliette Gréco, 1927-2020) フランスのシャンソン歌手/女優。 |
リリース | 1964年 |
作曲者 | ラルフ・エルヴィン(Ralph Erwin, 1896-1943) フランスの作曲家。 |
ルイ・ポテラ(Louis Poterat, 1901-1982) フランスの作詞家。 | |
Original ver. | 1939年:リュシエンヌ・ドリール(Lucienne Delyle, 1913-1962) フランスの歌手。『サン=ジャンの私の恋人』(1942) のヒットで成功をおさめ、1950年代に人気を博した。 |
競馬場のバーに入り、デイヴィッドがジェニーに近況を尋ねる(バーで流れる曲)
テル・ザ・トゥルース
Artist cover ver. | レイ・チャールズ(Ray Charles, 1930-2004) アメリカの歌手/作曲家/ピアニスト。 盲目というハンディを乗り越え歌手として成功を収め、天才ミュージシャンとして世界にその名を知らしめた。R&B/ソウルのパイオニアとして知られる。 |
リリース | 1960年 |
作曲者 | ロウマン ・ポーリング(Lowman Pauling, 1926-1973) アメリカのギタリスト/ソングライター。ファイブロイヤルズ(The “5” Royales)の創設メンバー。 |
Original ver. | 1958年:ファイブロイヤルズ(The “5” Royales) アメリカのR&Bグループ。 |
ダニーとジェニーが二人でダンスをする(バーで流れる曲)
カミン・ホーム・ベイビー
Artist cover ver. | メル・トーメ(Mel Tormé, 1925-1999) アメリカのジャズ歌手/作曲家/ドラマー/俳優/作家。 |
リリース | 1962年 |
作曲者 | ボブ・ドロー(Bob Dorough, 1923-2018) アメリカのビーバップ/クールジャズ・ボーカリスト/ピアニスト/作曲家。 テレビシリーズ『スクールハウス・ロック!』の作曲家/パフォーマーとして知られる。 |
ベン・タッカー(Ben Tucker, 1930-2013) アメリカのジャズ・ベーシスト。 | |
Original ver. | 1962年:デイヴ・ベイリー・クインテット(The Dave Bailey Quintet) |
デビッドがジェニーと婚約したことをダニー達に報告する(ダニーの家で流れている曲)
シンス・アイ・フェル・フォー・ユー
Artist cover ver. | The Vince Guaraldi Trio |
ヴィンス・ガラルディ(Vince Guaraldi, 1928-1976) アメリカのジャズピアニスト/作曲家。 チャーリー・ブラウン主役のアニメ『ピーナッツ』の音楽を作曲したことで最もよく知られている。 | |
リリース | 1962年 |
作曲者 | バディ・ジョンソン(Buddy Johnson, 1915-1977) アメリカのジャンプブルース・ピアニスト/バンドリーダー。 |
Original ver. | 1947年:バディ・ジョンソン・オーケストラ(Buddy Johnson and His Orchestra) |
エンドクレジット
Artist | ダフィー(Duffy) ウェールズのソウル/ネオソウル・シンガーソングライター、1984年生まれ。 |
リリース | 2008年 |
作曲者 | ダフィー(Duffy) |
バーナード・バトラー(Bernard Butler) イギリスのミュージシャン/ソングライター/音楽プロデューサー、1970年生まれ。 |
『17歳の肖像』のサントラ

『17歳の肖像』はポール・イングリッシュビィ(Paul Englishby)が音楽を担当しました。ポール・イングリッシュビィは、イギリス・ランカシャー州出身の作曲家/ピアニストです。BBCのドラマ作品や舞台音楽を手掛けています。
『17歳の肖像』で第82回アカデミー作曲賞にノミネートされています。
『17歳の肖像』キャスト・スタッフ
監督 | ロネ・シェルフィグ(Lone Scherfig) |
脚本 | ニック・ホーンビィ(Nick Hornby) |
原作 | リン・バーバー(Lynn Barber) |
製作 | フィノラ・ドワイヤー(Finola Dwyer) |
アマンダ・ポージー(Amanda Posey) | |
音楽 | ポール・イングリッシュビィ(Paul Englishby) |
配給 | ソニー・ピクチャーズ |
公開 | 2009年10月30日 |
2010年4月17日 | |
上映時間 | 95分 |
ジェニー・メラー:キャリー・マリガン(Carey Mulligan)
デイヴィッド・ゴールドマン:ピーター・サースガード(Peter Sarsgaard)
ダニー:ドミニク・クーパー(Dominic Cooper)
ヘレン:ロザムンド・パイク(Rosamund Pike)
ウォルターズ校長:エマ・トンプソン(Emma Thompson)
ジャック・メラー(ジェニーの父):アルフレッド・モリーナ(Alfred Molina)
マージョリー・メラー(ジェニーの母):カーラ・シーモア(Cara Seymour)
スタッブズ先生:オリヴィア・ウィリアムズ(Olivia Williams)
セイラ:サリー・ホーキンス (Sally Hawkins)
グラハム:マシュー・ビアード(Matthew Beard)
ヘイディ:アマンダ・フェアバンク=ハインズ(Amanda Fairbank-Hynes)
ティナ:エリー・ケンドリック(Ellie Kendrick)
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