『月の輝く夜に』の挿入曲とサントラ | 挿入曲を全曲紹介Filmmusik
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映画×音楽

『月の輝く夜に』の挿入曲とサントラ

1987年にアメリカで制作された映画『月の輝く夜に』(原題:Moonstruck)は、ニューヨークに暮らすイタリア系アメリカ人のハートフルな恋愛模様を描いたロマンチックコメディ映画です。

第60回アカデミー賞では、作品賞を含む6部門にノミネートされ、主演女優賞など3部門を受賞しました。

『月の輝く夜に』の挿入曲

『月の輝く夜に』の挿入曲を流れた順番に紹介していきます。(ネタバレにご注意ください)

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オープニング

That’s Amore
ザッツ・アモーレ
Artistディーン・マーティン(Dean Martin, 1917-1995)
アメリカの歌手/俳優/コメディアン/テレビ司会者。
1946年にコメディアンのジェリー・ルイスと「底抜けコンビ」(Martin and Lewis)を結成、コンビ解消後はフランク・シナトラらと組んだエンターテイナー集団「ラット・パック」のメンバーとしてテレビ・映画で活躍し人気を博した。
リリース1953年
作曲者ジャック・ブルックス(Jack Brooks, 1912-1971)
イギリス系アメリカ人の作詞家/ソングライター/作家。
ハリー・ウォーレン(Harry Warren, 1893-1981)
ニューヨーク出身のイタリア系アメリカ人作曲家。
60年にわたるキャリアの中で800曲以上の曲を書き、それらは300本以上の映画で使われた。

『ブロードウェイの子守歌』『You’ll Never Know』『On the Atchison, Topeka and the Santa Fe』でアカデミー歌曲賞を3度受賞。

『That’s Amore 』は、1953年のアメリカ・コメディスポーツ映画『底抜けやぶれかぶれ』(原題:The Caddy)のオリジナル・サウンドトラックです。ディーン・マーティン(Dean Martin)演じるプロゴルファーによって披露され、その後はディーン・マーティンのシグネチャー・ソングとして知られるようになりました。

ナポリで発祥したとされるピザ、舞曲のタランテラ、パスタ料理のパスタ・エ・ファジョーリなどイタリアの伝統とされるものに言及しながら、愛(Amore)を語る一曲です。


この後「エンドクレジット」でもこの曲が使われています。

父コスモが自宅で聴き歌う曲(ロレッタがシャンパンを買って帰宅する)

ロレッタの父コスモお気に入りの曲

It Must Be Him
邦題『この恋に生きて』
Artistヴィッキー・カー(Vikki Carr)
アメリカのポップシンガー、1940年生まれ。
リリース1966年
作曲者ジルベール・ベコー(Gilbert Bécaud, 1927-2001)
フランスの歌手/作曲家/ピアニスト/俳優。
モーリス・ヴィダラン(Maurice Vidalin, 1924-1986)
フランスの作家/抒情詩人。
マック・デイヴィッド(Mack David, 1912-1993)
アメリカの作詞家/ソングライター。
代表作『ビビディ・バビディ・ブー』『ばら色の人生』
Original ver.※タイトル『ひとりで星の上に』(原題:Seul sur son étoile)
1966年:ジルベール・ベコー(Gilbert Bécaud, 1927-2001)

『It Must Be Him』は、ジルベール・ベコー(Gilbert Bécaud)のヒット曲『Seul sur son étoile』に英語の歌詞が付けられたものです。ヴィッキー・カーが歌う英語バージョンは世界中でヒットしました。


この後「ロレッタの母ローズが自宅で聴く曲(ジョニーがロレッタに会いに空港からタクシーで来る)」でもこの曲が使われています。

ロニーの部屋のレコードプレーヤーから流れる曲

義弟になるロニーの部屋にロレッタが初めて入り、ステーキを焼くシーン

La bohème, Act III: D’onde lieta usci
歌劇《ラ・ボエーム》第3幕「あなたの愛の声に呼ばれて」
作曲者ジャコモ・プッチーニ(Giacomo Puccini, 1858-1924)
イタリアの作曲家。
19世紀末から20世紀初頭にかけて活躍したイタリア・オペラを代表する作曲家。
初演1896年、トリノ・レージョ劇場(イタリア)
Artistサンタ・チェチーリア国立アカデミー管弦楽団(Orchestra dell’Accademia Nazionale di Santa Cecilia)
ローマを本拠地とするオーケストラ。1908年創立。
トゥリオ・セラフィン(Tullio Serafin, 1878-1968)
イタリアの指揮者。レナータ・テバルディ、マリア・カラスを見出したことでも知られる。

『ラ・ボエーム』は、イタリアの作曲家プッチーニが、アンリ・ミュルジェールの小説『ボヘミアン生活の情景』を題材に作った全4幕からなるオペラです。

ロニーがロレッタを抱き上げベットに運び、互いの想いを伝え合い結ばれる

La bohème, Act I: O soave fanciulla
歌劇《ラ・ボエーム》第1幕「ああ、麗しの乙女」
作曲者ジャコモ・プッチーニ(Giacomo Puccini, 1858-1924)
イタリアの作曲家。
19世紀末から20世紀初頭にかけて活躍したイタリア・オペラを代表する作曲家。
初演1896年、トリノ・レージョ劇場(イタリア)
Artistサンタ・チェチーリア国立アカデミー管弦楽団(Orchestra dell’Accademia Nazionale di Santa Cecilia)
ローマを本拠地とするオーケストラ。1908年創立。
トゥリオ・セラフィン(Tullio Serafin, 1878-1968)
イタリアの指揮者。レナータ・テバルディ、マリア・カラスを見出したことでも知られる。
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ロレッタの伯父レイモンドが店に入ってきたロレッタに向けて歌う

Hey There (You with the Stars in Your Eyes)
Artist
cover ver.
ルイス・ガス(Louis Guss, 1918-2008)
レイモンドを演じるアメリカの俳優。
作曲者リチャード・アドラー(Richard Adler, 1921-2012)
アメリカの作詞家/作家/作曲家/プロデューサー。
ジェリー・ロス(Jerry Ross, 1926-1955)
アメリカの作曲家/作詞家。
Original ver.1954年:ミュージカル『The Pajama Game』
ジョン・レイト(John Raitt, 1917-2005)アメリカの俳優/歌手。

『Hey There (You with the Stars in Your Eyes)』は、1953年初演のブロードウェイミュージカル『パジャマ・ゲーム』(The Pajama Game)の為に作られた曲です。このミュージカルは、ボブ・フォッシー(Bob Fosse)の振付デビュー作で、1957年にはドリス・デイ主演で映画化もされています。

ロレッタが結婚準備に忙しいと言うのを聞いた伯父レイモンドが歌う

Isn’t It Romantic?
イズント・イット・ロマンティック?
Artist
cover ver.
ルイス・ガス(Louis Guss, 1918-2008)
レイモンドを演じるアメリカの俳優。
作曲者ロジャース&ハート(Rodgers and Hart)
リチャード・ロジャース(Richard Rodgers, 1902-1979)とロレンツ・ハート(Lorenz Hart, 1895-1943)による伝説のコンビ。スタンダードナンバーを多数世に送り出した。
代表曲『ブルー・ムーン』『いつかどこかで』『ザ・レディ・イズ・ア・トランプ』『マイ・ファニー・ヴァレンタイン』
Original ver.1932年:ミュージカル映画『Love Me Tonight』
モーリス・シュヴァリエ&ジャネット・マクドナルド(Maurice Chevalier and Jeanette MacDonald)

『Isn’t It Romantic』は、1932年のアメリカ・ミュージカル映画『今晩は愛して頂戴ナ』(原題:Love Me Tonight)でモーリス・シュヴァリエとジャネット・マクドナルドによって披露されました。

メトロポリタン歌劇場の噴水前で、正装したロレッタとロニーが見つめ合う

(映画とは異なるアーティストによる演奏です)
La bohème, Act I: O soave fanciulla
歌劇《ラ・ボエーム》第1幕「ああ、麗しの乙女」
作曲者ジャコモ・プッチーニ(Giacomo Puccini, 1858-1924)
イタリアの作曲家。
初演1896年、トリノ・レージョ劇場(イタリア)
Artistサンタ・チェチーリア国立アカデミー管弦楽団(Orchestra dell’Accademia Nazionale di Santa Cecilia)
トゥリオ・セラフィン(Tullio Serafin, 1878-1968)

ロニーがロレッタを抱き上げベットに運び、互いの想いを伝え合い結ばれる」でもこの曲が使われていました。

ここでは、インストゥルメンタル・バージョンが使われています。

ステージで上演されている曲(オペラの幕が上がる)

(ロレッタの母が一人でレストランに入って行くシーンまで流れています。)

La bohème, Act I: Questo ‘Mar Rosso’ mi ammollisce e assidera
歌劇《ラ・ボエーム》第1幕「この “紅海” のやつはおれの気力をくじいてふるえあがらせる」
作曲者ジャコモ・プッチーニ(Giacomo Puccini, 1858-1924)
イタリアの作曲家。
初演1896年、トリノ・レージョ劇場(イタリア)
Artistサンタ・チェチーリア国立アカデミー管弦楽団(Orchestra dell’Accademia Nazionale di Santa Cecilia)
トゥリオ・セラフィン(Tullio Serafin, 1878-1968)
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ステージで上演されている曲(ロレッタが涙ぐみロニーがロレッタの手を握る)

(映画とは異なるアーティストによる演奏です)
La bohème, Act III: D’onde lieta usci
歌劇《ラ・ボエーム》第3幕「あなたの愛の声に呼ばれて」
作曲者ジャコモ・プッチーニ(Giacomo Puccini, 1858-1924)
イタリアの作曲家。
初演1896年、トリノ・レージョ劇場(イタリア)
Artistサンタ・チェチーリア国立アカデミー管弦楽団(Orchestra dell’Accademia Nazionale di Santa Cecilia)
トゥリオ・セラフィン(Tullio Serafin, 1878-1968)

ロニーの部屋のレコードプレーヤーから流れる曲」でもこの曲が使われていました。

ロレッタがロニーに差し出された手を取りロニーの家の中に入って行く

La bohème, Act I: Che gelida manina
歌劇《ラ・ボエーム》第1幕「つめたい手を」
作曲者ジャコモ・プッチーニ(Giacomo Puccini, 1858-1924)
イタリアの作曲家。
初演1896年、トリノ・レージョ劇場(イタリア)
Artistサンタ・チェチーリア国立アカデミー管弦楽団(Orchestra dell’Accademia Nazionale di Santa Cecilia)
トゥリオ・セラフィン(Tullio Serafin, 1878-1968)

母ローズが自宅で聴く曲(ジョニーがロレッタに会いに空港からタクシーで来る)

It Must Be Him
邦題『この恋に生きて』
Artistヴィッキー・カー(Vikki Carr)
アメリカのポップシンガー、1940年生まれ。
リリース1966年
作曲者ジルベール・ベコー(Gilbert Bécaud, 1927-2001)
フランスの歌手/作曲家/ピアニスト/俳優。
モーリス・ヴィダラン(Maurice Vidalin, 1924-1986)
フランスの作家/抒情詩人。
マック・デイヴィッド(Mack David, 1912-1993)
アメリカの作詞家/ソングライター。
代表作『ビビディ・バビディ・ブー』『ばら色の人生』
Original ver.※タイトル『ひとりで星の上に』(原題:Seul sur son étoile)
1966年:ジルベール・ベコー(Gilbert Bécaud, 1927-2001)

父コスモが自宅で聴き歌う曲(ロレッタがシャンパンを買って帰宅する)」でもこの曲が使われていました。

オペラの翌朝、ロニーが自宅でレコードをかけて聴く曲

(ロレッタが缶を蹴りながら自宅に戻るシーン)

La bohème, Act I: O soave fanciulla
歌劇《ラ・ボエーム》第1幕「ああ、麗しの乙女」
作曲者ジャコモ・プッチーニ(Giacomo Puccini, 1858-1924)
イタリアの作曲家。
初演1896年、トリノ・レージョ劇場(イタリア)
Artistサンタ・チェチーリア国立アカデミー管弦楽団(Orchestra dell’Accademia Nazionale di Santa Cecilia)
トゥリオ・セラフィン(Tullio Serafin, 1878-1968)

ロニーがロレッタを抱き上げベットに運び、想いを伝え合い結ばれる」でもこの曲が使われていました。

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エンディング

La bohème, Act II: Quando m’en vo
歌劇《ラ・ボエーム》第2幕「私が街を歩けば」
作曲者ジャコモ・プッチーニ(Giacomo Puccini, 1858-1924)
イタリアの作曲家。
初演1896年、トリノ・レージョ劇場(イタリア)
Artistサンタ・チェチーリア国立アカデミー管弦楽団(Orchestra dell’Accademia Nazionale di Santa Cecilia)
トゥリオ・セラフィン(Tullio Serafin, 1878-1968)

エンドクレジット

That’s Amore
ザッツ・アモーレ
Artistディーン・マーティン(Dean Martin, 1917-1995)
リリース1953年
作曲者ジャック・ブルックス(Jack Brooks, 1912-1971)
ハリー・ウォーレン(Harry Warren, 1893-1981)

オープニング」でもこの曲が使われていました。

『月の輝く夜に』のサントラ

アーティスト:ディック・ハイマン, アーティスト:ディーン・マーチン
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『月の輝く夜に』はディック・ハイマン(Dick Hyman)が音楽を担当しました。

ディック・ハイマンは、アメリカ・ニューヨーク出身のジャズピアニストです。ウディ・アレン監督映画の音楽を数多く手がけたことでも知られています。

『月の輝く夜に』キャスト・スタッフ

監督ノーマン・ジュイソン(Norman Jewison)
脚本ジョン・パトリック・シャンリィ(John Patrick Shanley)
製作ノーマン・ジュイソン(Norman Jewison)
パトリック・パーマー(Patrick Palmer)
音楽ディック・ハイマン(Dick Hyman)
配給 UIP
公開 1987年12月16日
1988年3月26日
上映時間102分

ロレッタ:シェール(Cher)
ロニー:ニコラス・ケイジ(Nicolas Cage)
コスモ:ヴィンセント・ガーディニア(Vincent Gardenia)
ローズ:オリンピア・デュカキス(Olympia Dukakis)
ジョニー:ダニー・アイエロ(Danny Aiello)
リタ:ジュリー・ボヴァッソ(Julie Bovasso)
レイモンド:ルイス・ガス(Louis Guss)
ペリー:ジョン・マホーニー(John Mahoney)
モナ:アニタ・ジレット(Anita Gillette)
老人:フェオドール・シャリアピン・ジュニア(Feodor Chaliapin Jr.)
フェリックス:レオナルド・チミノ(Leonardo Cimino)
ルーシー:パメラ・トルーマン(Paula Trueman)
ボボ:ロバート・ウェイル(Robert Weil)
クリシー:ナダ・デスポトヴィッチ(Nada Despotovich)
ウェイター:ジョー・グリファシ(Joe Grifasi)
コンティ:トニー・アジート(Tony Azito)
花屋:フランク・ジオ(Frank Gio)
パトリシア:リサ・ハワード(Lisa Howard)
ナンシー:アン・マクドナー(Ann McDonough)
エディ:ニコラス・パスコ(Nicholas Pasco)

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『イングリッシュ・ペイシェント』の挿入曲とサントラ
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『ある愛の詩』の挿入曲とサントラ
映画『ある愛の詩』は、身分違いの愛を描いたアメリカの恋愛映画です。ライアン・オニールとアリ・マッグローが主演をつとめ、第43回アカデミー賞では6部門にノミネートされ、フランシス・レイが作曲賞を受賞しました。あらすじに沿って挿入曲とサントラを紹介します。
『恋愛小説家』の挿入曲とサントラ
映画『恋愛小説家』は、不器用な中年男性の恋愛模様が描かれた作品です。ジャック・ニコルソンとヘレン・ハントがそれぞれアカデミー主演男優賞・主演女優賞を受賞しました。ドライブシーンで流れた音楽やエンディング曲など、使われた音楽を流れた順に紹介します。
『リービング・ラスベガス』の挿入曲とサントラ
ニコラス・ケイジ主演の映画『リービング・ラスベガス』は、アルコール依存症の男と娼婦の恋愛映画です。スティングが歌う『エンジェル・アイズ 』やイーグルスのドン・ヘンリーによる『降っても晴れても』など、使われた音楽を流れた順に紹介します。
『スウェプト・アウェイ』の挿入曲とサントラ
ガイ・リッチー監督、マドンナ主演の映画『スウェプト・アウェイ』、イタリアの女性監督リナ・ウェルトミューラーによる『流されて…』のリメイク作品です。Come On-A My Houseや鏡の中の鏡など、使われた音楽を流れた順番に紹介します。

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