2025年にアメリカで制作された映画『ワン・バトル・アフター・アナザー』(原題:One Battle After Another)は、娘が拐われたことで生活が一変した元革命家のボブとボブを追い続ける警視との戦いを描いたアクション・スリラー映画です。
ポール・トーマス・アンダーソンが脚本・監督を務め、レオナルド・ディカプリオ、ショーン・ペン、ベニシオ・デル・トロらが出演しています。原作はトマス・ピンチョンの小説『ヴァインランド』です。
- 『ワン・バトル・アフター・アナザー』の挿入曲
- パーフィディアがロックジョー警視の呼び出しに応じホテルで関係を持つ
- 16年後、娘ウィラが空手の稽古に励む/ボブが保護者面談に行く
- ロックジョー警視が秘密結社 “クリスマスの冒険者” のメンバーに呼び出され、ホテルに向かう
- ウィラの高校でダンスパーティーが開かれる(パーティーで流れる曲)
- 高校のトイレでウィラと革命家デアンドラが出会い、合言葉を言う
- ロックジョー警視らがウィラを探し高校のダンスパーティーに突入する(パーティーで流れる曲)
- ボブが助けを求め、セルジオ先生の道場を訪れる(センセイの携帯着信音)
- 合言葉を忘れたボブが電話を保留にされる(電話の保留音)
- ティムが “クリスマスの冒険者” の会合に参加するためアリスの家を訪れる
- 助けを得て病院を抜け出したボブがセンセイと落ち合いチュパカブラの丘に向かう
- ボブとウィラが再会する/ロックジョー警視のその後
- エンドクレジット 1曲目
- エンドクレジット 2曲目
- エンドクレジット 3曲目
- 『ワン・バトル・アフター・アナザー』のサントラ
- 『ワン・バトル・アフター・アナザー』キャスト・スタッフ
『ワン・バトル・アフター・アナザー』の挿入曲
『ワン・バトル・アフター・アナザー』の挿入曲を流れた順番に紹介していきます。(ネタバレにご注意ください)
パーフィディアがロックジョー警視の呼び出しに応じホテルで関係を持つ
ソルジャー・ボーイ
| Artist | シュレルズ(The Shirelles) 1957年にニュージャージー州パサイクで結成された高校生4人組ガールズグループ。 |
| リリース | 1962年 |
| 作曲者 | ルーサー・ディクソン(Luther Dixon, 1931-2009) アメリカのソングライター/音楽プロデューサー/歌手。 |
| フローレンス・グリーンバーグ(Florence Greenberg, 1913-1995) アメリカの音楽プロデューサー/レコードレーベル・オーナー。 |
16年後、娘ウィラが空手の稽古に励む/ボブが保護者面談に行く
邦題『汚い手口』
| Artist | スティーリー・ダン(Steely Dan) 1971年に結成されたアメリカのロックバンド。 |
| リリース | 1972年 |
| 作曲者 | Steely Dan ドナルド・フェイゲン(Donald Fagen) ウォルター・ベッカー(Walter Becker, 1950-2017) |
ロックジョー警視が秘密結社 “クリスマスの冒険者” のメンバーに呼び出され、ホテルに向かう
ホワット・アー・ユー・ドゥーイング・ニュー・イヤーズ・イヴ
| Artist cover ver. | The Ramsey Lewis Trio |
| ラムゼイ・ルイス(Ramsey Lewis, 1935-2022) アメリカのジャズピアニスト/作曲家/キーボード奏者。 | |
| リリース | 1961年 |
| 作曲者 | フランク・レッサー(Frank Loesser, 1910-1969) アメリカの作曲家/ソングライター/台本作家。 ティンパンアレーで活躍し、スタンダードとなる作品を数多く残した。映画『水着の女王』(1949) でアカデミー歌曲賞受賞。 |
| Original ver. | 1947年:マーガレット・ホワイティング(Margaret Whiting, 1924-2011) アメリカのジャズ/ポップ/カントリーミュージック・歌手。 |
ウィラの高校でダンスパーティーが開かれる(パーティーで流れる曲)
| Artist | シェック・ウェス(Sheck Wes) セネガル系アメリカ人のラッパー、1998年ニューヨーク生まれ。 |
| リリース | 2018年 |
| 作曲者 | Denzel Baptiste, David Biral, Jerry Cruz and Khadimou Fall |
高校のトイレでウィラと革命家デアンドラが出会い、合言葉を言う
ザ・レボリューション・ウィル・ノット・ビー・テレヴァイズド
| Artist | ギル・スコット・ヘロン(Gil Scott-Heron, 1949-2011) アメリカの詩人/音楽家/著作者。 ファンク、ジャズ、ソウル、ラテンアメリカ音楽の要素を組み合わせたサウンドと当時の社会的・政治的問題に関連する詩を融合させたスタイルで知られ、特に『The Revolution Will Not Be Televised』(1970) では多くの批評家から称賛を受けた。ヒップホップとラップの最も重要な先駆者の一人と見なされている。 |
| リリース | 1970年 |
| 作曲者 | ギル・スコット・ヘロン(Gil Scott-Heron, 1949-2011) |
この後、以下のシーンでもこの曲が使われています。
「合言葉を忘れたボブが電話を保留にされる(電話の保留音)」
「エンドクレジット 2曲目」
ロックジョー警視らがウィラを探し高校のダンスパーティーに突入する(パーティーで流れる曲)
シャット・アップ・アンド・ダンス
| Artist | ウォーク・ザ・ムーン(Walk the Moon) 2008年にオハイオ州シンシナティで結成されたアメリカのポップロックバンド。 |
| リリース | 2014年 |
| 作曲者 | Walk the Moon ニコラス・ペトリッカ(Nicholas Petricca,) イーライ・マイマン(Eli Maiman) ショーン・ワーガマン(Sean Waugaman) ケヴィン・レイ(Kevin Ray) |
| ベン・バーガー(Ben Berger) アメリカのソングライター/音楽プロデューサー。プロデューサーチーム「キャプテン・カッツ」(Captain Cuts) のメンバー。 | |
| ライアン・マクマホン(Ryan McMahon) アメリカのソングライター/プロデューサー/DJ。プロデューサーチーム「キャプテン・カッツ」(Captain Cuts) の元メンバー。 |
ボブが助けを求め、セルジオ先生の道場を訪れる(センセイの携帯着信音)
アイ・オブ・ザ・タイガー
| Artist | サバイバー(Survivor) 1977年にシカゴで結成されたアメリカのロックバンド。 |
| リリース | 1982年 |
| 作曲者 | ジム・ピートリック(Jim Peterik) アメリカのミュージシャン/ソングライター、1950年イリノイ州バーウィン生まれ。ロックバンド「アイズ・オブ・マーチ」(The Ides of March) のボーカリスト。 |
| フランキー・サリバン(Frankie Sullivan) アメリカのギタリスト、1955年イリノイ州シカゴ生まれ。ロックバンド「サバイバー」(Survivor) の創設メンバー。 |
『Eye of the Tiger』は、「ロッキー」シリーズの第3作目『ロッキー3』(1982) の主題歌です。
合言葉を忘れたボブが電話を保留にされる(電話の保留音)
ザ・レボリューション・ウィル・ノット・ビー・テレヴァイズド
| Artist | ギル・スコット・ヘロン(Gil Scott-Heron, 1949-2011) |
| リリース | 1970年 |
| 作曲者 | ギル・スコット・ヘロン(Gil Scott-Heron, 1949-2011) |
「高校のトイレでウィラと革命家デアンドラが出会い、合言葉を言う」でもこの曲が使われていました。
ティムが “クリスマスの冒険者” の会合に参加するためアリスの家を訪れる
邦題『天には栄え』
| 作曲者 | チャールズ・ウェスリー(Charles Wesley, 1707-1788) イギリスの聖公会聖職者。 |
| フェリックス・メンデルスゾーン(Felix Mendelssohn, 1809-1847) ドイツ・ロマン派の作曲家/指揮者/ピアニスト/オルガニスト。 | |
| Artist | エラ・フィッツジェラルド(Ella Fitzgerald, 1917-1996) アメリカのジャズボーカリスト。艶のある唯一無二の歌声・自由奔放なスキャット・即興演奏能力の高さを持ち味に、50年以上も “ジャズの女王” (The Queen of Jazz)として君臨し続けた。 |
『Hark! The Herald Angels Sing』は、イギリス発祥のクリスマスキャロルです。
多くの賛美歌を書いたことで知られるメソジスト運動の指導者チャールズ・ウェスリーが、ドイツの作曲家フェリックス・メンデルスゾーンのカンタータのメロディに歌詞をのせて作りました。
助けを得て病院を抜け出したボブがセンセイと落ち合いチュパカブラの丘に向かう
邦題『レディ・オア・ナット』
| Artist cover ver. | ジャクソン5(Jackson 5) 1964年に結成されたアメリカのファミリー・ポップバンド。 元ミュージシャン、ジョセフ・ジャクソンの息子達で構成される。1969年に「ジャクソン5」(Jackson Five) のグループ名でモータウンからデビューし、エピック移籍時(1975)に「ジャクソンズ」(The Jacksons) に改名。 五男のマイケル・ジャクソンがリード・シンガーを務め、ボーイ・バンドの先駆けとして一世を風靡した。 |
| リリース | 1970年 |
| 作曲者 | トム・ベル(Thom Bell, 1943-2022) ジャマイカ系アメリカ人の音楽プロデューサー/アレンジャー/ソングライター。 |
| ウィリアム・ハート(William Hart, 1945-2022) アメリカのソウルシンガー。ソウルボーカルグループ「デルフォニックス」(The Delfonics) のリードシンガー。 | |
| Original ver. | 1968年:デルフォニックス(The Delfonics) フィラデルフィア出身のアメリカのR&B/ソウル・ボーカルグループ。 |
ボブとウィラが再会する/ロックジョー警視のその後
パーフィディア
| Artist cover ver. | ロス・パンチョス(Los Panchos) 1944年にニューヨークで結成されたメキシコのラテン音楽グループ。 |
| リリース | 1951年 |
| 作曲者 | アルベルト・ドミンゲス(Alberto Domínguez, 1906-1975) メキシコのマリンバ奏者/ソングライター。 |
| Original ver. | 1939年:エルマノス・ドミンゲス・オーケストラ(Orquesta de Los Hermanos Domínguez) メキシコのマリンバ・アンサンブル。 |
エンドクレジット 1曲目
アメリカン・ガール
| Artist | トム・ペティ&ザ・ハートブレイカーズ(Tom Petty & The Heartbreakers) 1976年にフロリダ州ゲインズビルで結成されたアメリカのロックバンド。 |
| リリース | 1976年 |
| 作曲者 | トム・ペティ(Tom Petty, 1950-2017) アメリカの歌手/ソングライター/ギタリスト。ロックバンド「トム・ペティ&ザ・ハートブレイカーズ」(Tom Petty & The Heartbreakers) のリーダー。ブルース・スプリングスティーン、ボブ・シーガーと並び、アメリカ中西部&南部の白人労働者の心情を代弁するロック歌手として絶大な支持を受けた。 |
エンドクレジット 2曲目
ザ・レボリューション・ウィル・ノット・ビー・テレヴァイズド
| Artist | ギル・スコット・ヘロン(Gil Scott-Heron, 1949-2011) |
| リリース | 1970年 |
| 作曲者 | ギル・スコット・ヘロン(Gil Scott-Heron, 1949-2011) |
「高校のトイレでウィラと革命家デアンドラが出会い、合言葉を言う」でもこの曲が使われていました。
エンドクレジット 3曲目
邦題『世の人忘るな』
| Artist | エラ・フィッツジェラルド(Ella Fitzgerald, 1917-1996) アメリカのジャズボーカリスト。 艶のある唯一無二の歌声・自由奔放なスキャット・即興演奏能力の高さを持ち味に、50年以上も “ジャズの女王” (The Queen of Jazz)として君臨し続けた。 |
『God Rest Ye Merry Gentlemen』は、イギリスに古くから伝わるクリスマスキャロルです。
タイトルには「神があなたに喜びを与えてくださいますように」といった意味があります。
『ワン・バトル・アフター・アナザー』のサントラ
『ワン・バトル・アフター・アナザー』はジョニー・グリーンウッド(Jonathan Richard Guy Greenwood)が音楽を担当しました。
ジョニー・グリーンウッドは、イングランド・オックスフォード生まれのミュージシャン、レディオヘッドのギタリストです。『ゼア・ウィル・ビー・ブラッド』『ファントム・スレッド』など、ポール・トーマス・アンダーソン作品の音楽を担当していることでも知られています。
※サントラ収録曲
1. One Battle After Another
2. The French 75
3. Baktan Cross
4. Baby Charlene
5. Perfidia Beverly Hills
6. Mean Alley
7. I Need the Greeting Code
8. Ocean Waves
9. Guitar for Willa
10. Battle After Battle
11. Sisters of the Brave Beaver
12. Like Tom Fkn Cruise
13. Operation Boot Heel
14. Avanti Q
15. River of Hills
16. Greeting Code Reprise
17. Trust Device
18. Trio for Willa
『ワン・バトル・アフター・アナザー』キャスト・スタッフ
| 監督 | ポール・トーマス・アンダーソン(Paul Thomas Anderson) |
| 脚本 | ポール・トーマス・アンダーソン(Paul Thomas Anderson) |
| 原作 | トマス・ピンチョン(Thomas Pynchon) |
| 製作 | ポール・トーマス・アンダーソン(Paul Thomas Anderson) |
| サラ・マーフィー(Sara Murphy) | |
| アダム・ソムナー(Adam Somner) | |
| ジョアン・セラー(JoAnne Sellar) | |
| 音楽 | ジョニー・グリーンウッド(Jonny Greenwood) |
| 配給 | ワーナー・ブラザース・ピクチャーズ |
| 公開 | 2025年9月26日 |
| 2025年10月3日 | |
| 上映時間 | 162分 |
ボブ・ファーガソン:レオナルド・ディカプリオ(Leonardo DiCaprio)
スティーブン・J・ロックジョー大佐:ショーン・ペン(Sean Penn)
セルジオ先生(センセイ):ベニチオ・デル・トロ(Benicio del Toro)
デアンドラ:レジーナ・ホール(Regina Hall)
ペルフィディア・ビバリーヒルズ:テヤナ・テイラー(Teyana Taylor )
ウィラ・ファーガソン:チェイス・インフィニティ(Chase Infiniti)
メイ・ウェスト:アラナ・ハイム(Alana Haim)
ラレド:ウッド・ハリス(Wood Harris)
ヴァージル・スロックモートン:トニー・ゴールドウィン(Tony Goldwyn)
ジャングルプッシー:シェイナ・マクヘイル(Shayna McHayle)
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