2021年にイギリスで制作された映画『ラストナイト・イン・ソーホー』(原題:Last Night In Soho)は、イギリス・ロンドンのウエストエンド地区にあるソーホーを舞台に巻き起こるタイムリープ・サイコホラー映画です。
『ベイビー・ドライバー』のエドガー・ライトが監督をつとめ、脚本はエドガー・ライトとクリスティ・ウィルソン=ケアンズが共同で執筆しました。
- 『ラストナイト・イン・ソーホー』の挿入曲
- オープニング(レコードから流れる曲)
- エロイーズがスーツケースに大切なものを詰めロンドン行きの準備をする
- エロイーズがロンドンに旅立つ
- 駅を出てタクシーに乗り寮に向かう
- エロイーズとジョカスタら新入生5人がパブに向かい街を歩く
- エロイーズが一人で寮に戻りヘッドフォンで聴く曲
- 寮を出たエロイーズが下宿先の屋根裏部屋でレコードで流す曲
- 【60’s】「カフェ・ド・パリ」でジャックとエリーがダンスをする曲
- 【60’s】ジャックがサンディを連れて店から逃げ出す
- 【60’s】ジャックがサンディを車に乗せ家まで送る
- ベッドから起き上がったエロイーズが部屋の中を見渡すシーン
- 学校を出るエロイーズがヘッドフォンで聴く曲(ジョンに話しかけられる)
- 【60’s】サンディがクラブ「リアルト」でのオーディションで歌う曲
- 【60’s】オーディションを終えたサンディがジャックと外に出てキスをする
- エロイーズが髪をブロンドに染め「ロンドンは最高だ」と電話で祖母に話す
- パブの地下にあるバーで流れる曲
- エロイーズが大家と話をした後、屋根裏部屋でレコードをかけ流す曲
- 【60’s】サンディがバックダンサーの一員として男たちの前で踊る曲
- 【60’s】クレオパトラの扮装をしたダンサーが舞台で踊る曲
- エロイーズが働くバーで流れる曲(ジョンが客として店を訪れる)
- 屋根裏部屋のレコードプレイヤーが自動で動き出し流れる曲
- ハロウィーンパーティのダンスミュージック 1曲目
- ハロウィーンパーティのダンスミュージック 2曲目
- 学校で血まみれのサンディを見たエロイーズが錯乱状態で教室を飛び出し街を走り回る
- リンジーがジュークボックスで流しピアノの弾き真似をしたり歌ったりする曲
- 大家の部屋で流れる曲(エロイーズがロンドンを出るとこを告げに訪れる)
- 大家の部屋で流れる曲(大家がエロイーズに紅茶を飲むようすすめ話を始める)
- サンディがナイフを持ち階段を上がりながら歌う曲
- エンディング
- エンドクレジット
- 『ラストナイト・イン・ソーホー』のサントラ
- 『ラストナイト・イン・ソーホー』キャスト・スタッフ
『ラストナイト・イン・ソーホー』の挿入曲
『ラストナイト・イン・ソーホー』の挿入曲を流れた順番に紹介していきます。(ネタバレにご注意ください)
オープニング(レコードから流れる曲)
エロイーズが新聞紙で製作したドレスを着用し部屋で踊る
邦題『愛なき世界』
Artist | ピーター&ゴードン(Peter and Gordon) ピーター・アッシャーとゴードン・ウォーラーの二人によるイギリスのポップ・デュオ。 |
リリース | 1964年 |
作曲者 | John Lennon and Paul McCartney ジョン・レノン(John Lennon, 1940-1980) ポール・マッカートニー(Paul McCartney) |
『A World Without Love』は、ポール・マッカートニーが16歳の時に書いた作品です。
その6年後、ポールが当時交際していた女優(ジェーン・アッシャー)の弟がデュオ・デビューすることとなり、ポールは求めに応じこの曲を提供しました。
ピーター&ゴードンのデビューシングルとなった『A World Without Love』は、英米で共に大ヒットし、デュオは華々しいデビューを飾りました。
エロイーズがスーツケースに大切なものを詰めロンドン行きの準備をする
心配する祖母と話をするシーン
ウィッシン・アンド・ホーピン
Artist cover ver. | ダスティ・スプリングフィールド(Dusty Springfield, 1939-1999) イギリスの歌手/音楽プロデューサー/テレビ司会者。 1960年に兄達とフォークポップトリオ「ザ・スプリングフィールズ」(The Springfields) を結成、圧倒的な歌唱力で人気を集めた。グループ脱退後はソロ歌手として国際的成功を収め、イギリスを代表する女性シンガーとして、また60年代を代表するファッション・アイコンとして一世を風靡した。 |
リリース | 1963年 |
作曲者 | バート・バカラック(Burt Bacharach, 1928-2023) アメリカの作曲家/音楽プロデューサー/楽団指揮者。 代表作『雨にぬれても』『ニューヨーク・シティ・セレナーデ』『小さな願い』 |
ハル・デヴィッド(Hal David, 1921-2012) バート・バカラックとの共作で知られるアメリカの作詞家。 代表作『雨にぬれても』『愛はすべてを越えて』『恋の面影』『世界は愛を求めている』 | |
Original ver. | 1963年: ディオンヌ・ワーウィック(Dionne Warwick) アメリカのポップス歌手、1940年ニュージャージー州イーストオレンジ生まれ。バート・バカラックの作品を多数歌唱したことでも知られる。 |
エロイーズがロンドンに旅立つ
エロイーズが列車の中で窓の外の景色を見ながらヘッドフォンで聴く曲
Artist cover ver. | サーチャーズ(The Searchers) 1959年にリバプールで結成されたイギリスのロックバンド。1960年代のブリティッシュ・インヴェイジョン期を支えたバンドとして知られる。 |
リリース | 1964年 |
作曲者 | ビリー・ジャクソン(Billy Jackson) アメリカのソウル&ディスコ音楽プロデューサー/シンガー/ソングライター。 |
ジミー・ウィズナー(Jimmy Wisner, 1931-2018) アメリカのジャズピアニスト/プロデューサー/ソングライター。 | |
Original ver. | 1963年:オーロンズ(The Orlons) 1960年にフィラデルフィアで結成されたアメリカのR&Bグループ。 |
駅を出てタクシーに乗り寮に向かう
ウォータールー・サンセット
作曲者 | レイ・デイヴィス(Ray Davies) イギリスのシンガーソングライター/ミュージシャン、1944年ロンドン生まれ。キンクスのフロントマンとして知られる。 |
Original ver. | 1967年:キンクス (The Kinks) 1963年に結成されたイギリスのロックバンド。ビートルズ、ローリング・ストーンズと並んでブリティッシュロックの三大グループのひとつといわれる。 |
イントロ部分がアレンジされギターで演奏されています。
エロイーズとジョカスタら新入生5人がパブに向かい街を歩く
Artist | ジョン・バリー(John Barry, 1933-2011) イギリスの作曲家/映画音楽指揮者。「007/ジェームズ・ボンド」シリーズの曲など多くの映画音楽の作曲を手がけたイギリスを代表する作曲家。 |
リリース | 1960年:Soundtrack『狂っちゃいねえぜ』 |
作曲者 | ジョン・バリー(John Barry, 1933-2011) |
『Beat Girl』は、1960年のイギリス・エクスプロイテーション映画『狂っちゃいねえぜ』(原題:Beat Girl)のメインテーマ曲です。
映画『狂っちゃいねえぜ』は、ジョン・バリーが作曲した最初の映画音楽作品で、英国初のサウンドトラックアルバムとしてリリースされました。
ジョン・バリーはその後「007/ジェームズ・ボンド」シリーズなど沢山の映画音楽を手掛け、『野生のエルザ』『冬のライオン』『愛と哀しみの果て』『ダンス・ウィズ・ウルブズ』の4作品でアカデミー賞を受賞しました。
エロイーズが一人で寮に戻りヘッドフォンで聴く曲
エロイーズがベッドに横になり音楽を聴いているところにジョカスタが男を連れて帰宅するシーン
Artist | キンクス (The Kinks) 1963年に結成されたイギリスのロックバンド。ビートルズ、ローリング・ストーンズと並んでブリティッシュロックの三大グループのひとつといわれる。 |
リリース | 1968年 |
作曲者 | レイ・デイヴィス(Ray Davies) イギリスのシンガーソングライター/ミュージシャン、1944年ロンドン生まれ。キンクスのフロントマンとして知られる。 |
寮を出たエロイーズが下宿先の屋根裏部屋でレコードで流す曲
【60’s】エロイーズが1965年のソーホー地区に初めてタイムスリップするシーン
(エロイーズがカフェ・ド・パリに入ると、シラ・ブラックがハウスバンドと共にこの歌を歌っています)
Artist cover ver. | シラ・ブラック(Cilla Black, 1943-2015) イギリスの歌手/司会者/女優/作家。 |
リリース | 1964年 |
作曲者 | ウンベルト・ビンディ(Umberto Bindi, 1932-2002) イタリアのシンガーソングライター。 |
ジーノ・パオーリ(Gino Paoli) イタリアのシンガーソングライター、1934年生まれ。 | |
カール・シグマン(Carl Sigman, 1909-2000) アメリカのソングライター。 | |
Original ver. | 1963年:ウンベルト・ビンディ(Umberto Bindi, 1932-2002) |
『You’re My World』は、イタリアのバラード『Il mio mondo』に英語が歌詞をつけて作られたカバー曲です。
シラ・ブラックは、リヴァプールで生まれました。
エンターテイナーを夢みる彼女は、ビートルズの聖地として知られる「キャバーンクラブ」(The Cavern Club)のクローク係のアルバイトを始め人脈を得て活躍の場を広めていったと言われています。
そして、1963年、ジョン・レノンとポール・マッカートニー作曲の『Love of the Loved』で、デビューを果たしました。
現在、キャバーンクラブの跡地にはシラ・ブラックの銅像が立っています。
この後「サンディがナイフを持ち階段を上がりながら歌う曲」でもこの曲が使われています。
【60’s】「カフェ・ド・パリ」でジャックとエリーがダンスをする曲
エリーにしつこく言いよる男をジャックが殴り店の電話ボックスに入りキスをするまでこの曲が流れています。
ウェイド・イン・ザ・ウォーター
Artist | グラハム・ボンド・オーガニゼーション() イギリスのジャズ/R&Bグループ。ハモンド・オルガンをフィーチュアした独特のR&Bサウンドでクラブを中心に人気を博す。「クリーム」の二人(ジャック・ブルース、ジンジャー・ベイカー)が在籍していたことでも知られる。 |
リリース | 1965年 |
『Wade in the Water』は、長く歌い継がれてきたアフリカ系アメリカ人の宗教歌です。
この曲は、聖書の出エジプト記を暗示していますが、逃亡する奴隷に犬の追跡を避けるために水の中を歩くよう指示する「暗号歌」とも言われています。
【60’s】ジャックがサンディを連れて店から逃げ出す
Artist | グラハム・ボンド・オーガニゼーション(The Graham Bond Organization) イギリスのジャズ/R&Bグループ。ハモンド・オルガンをフィーチュアした独特のR&Bサウンドでクラブを中心に人気を博す。「クリーム」の二人(ジャック・ブルース、ジンジャー・ベイカー)が在籍していたことでも知られる。 |
リリース | 1965年 |
作曲者 | グラハム・ボンド(Graham Bond, 1937-1974) イギリスのロック/ブルース・ミュージシャン。イギリスで初めてハモンド・オルガンやメロトロンを手にしたことで知られるミュージシャン。1960年代英国のリズム&ブルースブームの創始者とされる。 |
【60’s】ジャックがサンディを車に乗せ家まで送る
サンディがエロイーズのベッドで横になり、翌朝、目覚ましの音でエロイーズが起きるまで流れています。(屋根裏部屋のレコードの曲)
邦題『恋するハート』
Artist cover ver. | シラ・ブラック(Cilla Black, 1943-2015) イギリスの歌手/司会者/女優/作家。 |
リリース | 1964年 |
作曲者 | バート・バカラック(Burt Bacharach, 1928-2023) アメリカの作曲家/音楽プロデューサー/楽団指揮者。 代表作『雨にぬれても』『ニューヨーク・シティ・セレナーデ』『小さな願い』 |
作曲年 | ハル・デヴィッド(Hal David, 1921-2012) バート・バカラックとの共作で知られるアメリカの作詞家。 代表作『雨にぬれても』『愛はすべてを越えて』『恋の面影』『世界は愛を求めている』 |
Original ver. | 1963年: ディオンヌ・ワーウィック(Dionne Warwick) アメリカのポップス歌手、1940年ニュージャージー州イーストオレンジ生まれ。バート・バカラックの作品を多数歌唱したことでも知られる。 |
ここで使われたシラ・ブラックのカバーバージョンは、ビートルズとの仕事で知られるジョージ・マーティン(George Martin)のプロジュースでアビー・ロード・スタジオでレコーディングされ、イギリスでは3週連続ナンバーワンヒットを記録するヒット作となりました。
この後「大家の部屋で流れる曲(大家がエロイーズに紅茶を飲むようすすめ話を始める)」でもこの曲が使われています。
ベッドから起き上がったエロイーズが部屋の中を見渡すシーン
Artist | フォー・テット(Four Tet) イギリスのエレクトロニック・ミュージシャン、1978年ロンドン生まれ。 |
リリース | 2019年 |
作曲者 | フォー・テット(Four Tet) |
学校を出るエロイーズがヘッドフォンで聴く曲(ジョンに話しかけられる)
→ 【60’s】ジャックが家に迎えに来て車で「リアルト」に向かうシーン
邦題『セット・オン・ユー』
Artist | ジェイムズ・レイ(James Ray, 1941-1963) アメリカのR&Bシンガー。 |
リリース | 1962年 |
作曲者 | ルディ・クラーク(Rudy Clark, 1935-2020) 1960年代から1970年代に活躍したニューヨーク出身のソングライター。 |
『Got My Mind Set on You』は、アメリカのR&Bシンガー、ジェイムズ・レイの1962年のヒット曲です。また、ビートルズのリードギタリスト、ジョージ・ハリソン(George Harrison, 1943-2001)がカバーしたことでも知られています。
【60’s】サンディがクラブ「リアルト」でのオーディションで歌う曲
邦題『恋のダウンタウン』
作曲者 | トニー・ハッチ(Tony Hatch) イギリスの作曲家/ソングライター/ピアニスト/アレンジャー/プロデューサー、1939年生まれ。 |
Original ver. | 1964年:ペトゥラ・クラーク(Petula Clark) イギリスの歌手/女優、1932年生まれ。フランスにも進出を果たした1960年代のイギリスを代表するシンガーの一人。 |
トニー・ハッチは、1964年秋に初めてニューヨークを訪れ、ダウンタウンの雰囲気を気に入りこの曲を作りました。
1964年11月にリリースされ、12月にはオーストラリア、ニュージーランド、南アフリカでも1位を達成するなど世界中でヒットしました。
この後、以下のシーンでもこの曲が使われています。
「エロイーズが大家と話をした後、屋根裏部屋でレコードをかけ流す曲」
「エンディング」
【60’s】オーディションを終えたサンディがジャックと外に出てキスをする
サンデイがジャックとキスをし、部屋に戻る → エロイーズが自室のベッドで目覚める
Artist | ベイジル・カーチン(Basil Kirchin, 1927-2005) イギリスのドラマー/作曲家。 |
リリース | 1964年 |
作曲者 | John A. Coleman, Basil Kirchin and Pat Ryan |
この曲は、1964年のイギリスのドキュメンタリー映画『London in the Raw』のために作られました。
エロイーズが髪をブロンドに染め「ロンドンは最高だ」と電話で祖母に話す
学校でサンディをイメージしたドレスを製作し、アンティークショップで買い物をするシーンまで流れています。
邦題『恋はヒートウェーヴ』
Artist cover ver. | ザ・フー(The Who) 1964年にメジャーデビューしたイギリスのロックバンド。荒々しく派手なパフォーマンスや、メンバー個々の高い演奏技術から「世界最高のライヴ・バンド」と称される。 |
リリース | 1966年 |
作曲者 | ホーランド=ドジャー=ホーランド(Holland-Dozier-Holland) ラモント・ドジャーとホーランド兄弟によるソングライティング/制作トリオ。 ブライアン・ホーランド(Brian Holland) ラモント・ドジャー(Lamont Dozier, 1941-2022) エディ・ホーランド・ジュニア(Edward Holland Jr. ) |
Original ver. | 1963年:マーサ&ザ・ヴァンデラス(Martha & The Vandellas) 1957年にデトロイトで結成された女性コーラスグループ。 |
パブの地下にあるバーで流れる曲
エロイーズがアルバイトをしたいとパブのオーナーに会いに行くシーン
Artist | ロリー・ギャラガー(Rory Gallagher, 1948-1995) アイルランド出身のブルースロック・ギタリスト。 |
リリース | 1979年 |
作曲者 | ロリー・ギャラガー(Rory Gallagher, 1948-1995) |
エロイーズが大家と話をした後、屋根裏部屋でレコードをかけ流す曲
ベッドに入り静かに曲を聴き、→【60’s】へ
邦題『恋のダウンタウン』
Artist | ペトゥラ・クラーク(Petula Clark) イギリスの歌手/女優、1932年生まれ。フランスにも進出を果たした1960年代のイギリスを代表するシンガーの一人。 |
リリース | 1964年 |
作曲者 | トニー・ハッチ(Tony Hatch) イギリスの作曲家/ソングライター/ピアニスト/アレンジャー/プロデューサー、1939年生まれ。 |
「【60’s】サンディがクラブ「リアルト」でのオーディションで歌う曲」でもこの曲が使われていました。
【60’s】サンディがバックダンサーの一員として男たちの前で踊る曲
マリオネットダンサーが歌っています。ショーを観ていたエロイーズは途中退席しサンディの楽屋に向かいます。
邦題『恋するあやつり人形』
Artist | サンディ・ショー(Sandie Shaw) イングランドの歌手、1947年生まれ。「裸足の女王」として人気を博したスウィンギング・ロンドン時代の歌姫。 |
リリース | 1967年 |
作曲者 | ビル・マーチン(Bill Martin, 1938-2020) スコットランドのソングライター/編集者/インプレサリオ。 |
フィル・コウルター (Phil Coulter) アイルランドのミュージシャン/ソングライター/レコードプロデューサー、1942年生まれ。 |
サンディ・ショーは、16歳の時にアダム・フェイス(ロックンロールティーンアイドル)の紹介で、彼のマネージャーのイヴ・テイラー(Eve Taylor, 1915-1983)と契約しデビューを果たしました。
イヴ・テイラーは、1960年代に「ショービジネスの女王蜂」として名を馳せた有名タレントマネージャです。彼女の提案でサンディ・ショーは裸足で演奏し、それがトレードマークとなり「裸足の女王」と呼ばれるようになりました。
【60’s】クレオパトラの扮装をしたダンサーが舞台で踊る曲
サンディがジャックに店に連れ戻され、中年男性に紹介されるシーン
Artist | グラハム・ボンド・オーガニゼーション(The Graham Bond Organization) イギリスのジャズ/R&Bグループ。ハモンド・オルガンをフィーチュアした独特のR&Bサウンドでクラブを中心に人気を博す。「クリーム」の二人(ジャック・ブルース、ジンジャー・ベイカー)が在籍していたことでも知られる。 |
リリース | 1965年 |
作曲者 | グラハム・ボンド(Graham Bond, 1937-1974) イギリスのロック/ブルース・ミュージシャン。イギリスで初めてハモンド・オルガンやメロトロンを手にしたことで知られるミュージシャン。1960年代英国のリズム&ブルースブームの創始者とされる。 |
エロイーズが働くバーで流れる曲(ジョンが客として店を訪れる)
ヒア・カムズ・ザ・ナイト
Artist cover ver. | ゼム(Them) 1964年にヴァン・モリソンを中心に結成された北アイルランドのロックバンド。 |
リリース | 1964年 |
作曲者 | バート・バーンズ(Bert Berns, 1929-1967) アメリカのソングライター/レコードプロデューサー。 |
Original ver. | 1964年:ルル(Lulu) スコットランド出身の歌手/作曲家/女優/テレビタレント、1948年生まれ。 |
屋根裏部屋のレコードプレイヤーが自動で動き出し流れる曲
→【60’s】ジャックに店に連れ戻されたサンデイがダンスをし男と酒を飲む行為を繰り返す
邦題『ダンス天国』
Artist cover ver. | ウォーカー・ブラザーズ(The Walker Brothers) 1964年にロサンゼルスで結成されたアメリカのポップグループ。1965年にイギリスに拠点を移し大きな成功を収める。 |
リリース | 1965年 |
作曲者 | クリス・ケナー(Chris Kenner, 1929-1976) アメリカ・ニューオーリンズ出身のR&B歌手/作曲家。 |
Original ver. | 1962年:クリス・ケナー(Chris Kenner, 1929-1976) |
ハロウィーンパーティのダンスミュージック 1曲目
ジョンに誘われハロウィーンパーティ会場に到着した二人のところにジョカスタが酒を持って現れるシーン
Artist | R・ディーン・テイラー(R. Dean Taylor, 1939-2022) カナダのシンガーソングライター/レコードプロデューサー/ミュージシャン。1970年代にモータウンの執筆・制作チームのメンバーとして活躍し成功を収める。 |
リリース | 1967年 |
作曲者 | R・ディーン・テイラー(R. Dean Taylor, 1939-2022) |
ホーランド=ドジャー=ホーランド(Holland-Dozier-Holland) ラモント・ドジャーとホーランド兄弟によるソングライティング/制作トリオ。 ブライアン・ホーランド(Brian Holland) ラモント・ドジャー(Lamont Dozier, 1941-2022) エディ・ホーランド・ジュニア(Edward Holland Jr. ) |
『There’s a Ghost in My House』はアメリカではヒットしませんでしたが、イギリスのノーザンソウル・クラブで人気のダンスナンバーとなったことで、1974年にイギリスで大ヒットしました。
ハロウィーンパーティのダンスミュージック 2曲目
酒を飲み踊るエロイーズが男たちの亡霊とサンディを見て動揺し店を出て行くシーン
ハッピー・ハウス
Artist | スージー・アンド・ザ・バンシーズ(Siouxsie and the Banshees) 1976年に女性ボーカルのスージー・スーを中心に結成されたロックバンド。 |
リリース | 1980年 |
作曲者 | スージー・スー(Siouxsie Sioux) スティーブン・セヴェリン(Steven Severin) |
学校で血まみれのサンディを見たエロイーズが錯乱状態で教室を飛び出し街を走り回る
邦題『恋のウェイト・リフティング』
Artist cover ver. | サンディ・ショー(Sandie Shaw) イングランドの歌手、1947年生まれ。「裸足の女王」として人気を博したスウィンギング・ロンドン時代の歌姫。 |
リリース | 1964年 |
作曲者 | バート・バカラック(Burt Bacharach, 1928-2023) アメリカの作曲家/音楽プロデューサー/楽団指揮者。 代表作『雨にぬれても』『ニューヨーク・シティ・セレナーデ』『小さな願い』 |
ハル・デヴィッド(Hal David, 1921-2012) バート・バカラックとの共作で知られるアメリカの作詞家。 代表作『雨にぬれても』『愛はすべてを越えて』『恋の面影』『世界は愛を求めている』 | |
Original ver. | 1964年:ルー・ジョンソン(Lou Johnson, 1941-2019) アメリカのソウルシンガー/ピアニスト。1960年代から1970年代初頭にかけてレコーディング・アーティストとして活躍。 |
リンジーがジュークボックスで流しピアノの弾き真似をしたり歌ったりする曲
図書館を出てバイト先を訪れたエロイーズが、オーナーに客が待っていると告げられ地下に向かうとリンジー(元警官)が待っていました。
エロイーズ
Artist | バリー・ライアン(Barry Ryan, 1948-2021) イギリスの歌手/写真家。1960年代半ばに双子のポールとのデュオ「Paul & Barry Ryan」として活躍。その後ポールがショービジネスのストレスから表舞台を去り作曲に専念することとなり、以降ソロアーティストとなる。 |
リリース | 1968年 |
作曲者 | ポール・ライアン(Paul Ryan, 1948-1992) イギリスの歌手/ソングライター/レコードプロデューサー。双子デュオ「Paul & Barry Ryan」を解散後ソングライターとして活動。 |
大家の部屋で流れる曲(エロイーズがロンドンを出るとこを告げに訪れる)
エロイーズが手紙の束から自分宛のものを探すシーン
アルフィー
Artist | シラ・ブラック(Cilla Black, 1943-2015) イギリスの歌手/司会者/女優/作家。 |
リリース | 1966年 |
作曲者 | バート・バカラック(Burt Bacharach, 1928-2023) アメリカの作曲家/音楽プロデューサー/楽団指揮者。 代表作『雨にぬれても』『ニューヨーク・シティ・セレナーデ』『小さな願い』 |
ハル・デヴィッド(Hal David, 1921-2012) バート・バカラックとの共作で知られるアメリカの作詞家。 代表作『雨にぬれても』『愛はすべてを越えて』『恋の面影』『世界は愛を求めている』 |
『Alfie』は、1966年のイギリス・アメリカ合作映画『アルフィー』(Alfie)の主題歌です。
映画のプロモーションのために作られ、シラ・ブラックが歌うオリジナルバージョンは映画の公開4ヶ月前にリリースされましたが、本編ではシェール(Cher)によるカバーバージョンが使われています。
大家の部屋で流れる曲(大家がエロイーズに紅茶を飲むようすすめ話を始める)
邦題『恋するハート』
Artist cover ver. | シラ・ブラック(Cilla Black, 1943-2015) |
リリース | 1964年 |
作曲者 | バート・バカラック(Burt Bacharach, 1928-2023) |
ハル・デヴィッド(Hal David, 1921-2012) | |
Original ver. | 1963年: ディオンヌ・ワーウィック(Dionne Warwick) |
「【60’s】ジャックがサンディを車に乗せ家まで送る」でもこの曲が使われていました。
サンディがナイフを持ち階段を上がりながら歌う曲
Artist cover ver. | シラ・ブラック(Cilla Black, 1943-2015) |
リリース | 1964年 |
作曲者 | ウンベルト・ビンディ(Umberto Bindi, 1932-2002) |
ジーノ・パオーリ(Gino Paoli) | |
カール・シグマン(Carl Sigman, 1909-2000) | |
Original ver. | 1963年:ウンベルト・ビンディ(Umberto Bindi, 1932-2002) |
「寮を出たエロイーズが下宿先の屋根裏部屋でレコードで流す曲」でもこの曲が使われていました。
エンディング
邦題『恋のダウンタウン』
Artist | ペトゥラ・クラーク(Petula Clark) イギリスの歌手/女優、1932年生まれ。フランスにも進出を果たした1960年代のイギリスを代表するシンガーの一人。 |
リリース | 1964年 |
作曲者 | トニー・ハッチ(Tony Hatch) イギリスの作曲家/ソングライター/ピアニスト/アレンジャー/プロデューサー、1939年生まれ。 |
「【60’s】サンディがクラブ「リアルト」でのオーディションで歌う曲」でもこの曲が使われていました。
エンドクレジット
邦題『ソーホーの夜』
Artist | デイヴ・ディー、ドジー、ビーキー、ミック&ティッチ(Dave Dee, Dozy, Beaky, Mick and Tich) 1964年に結成されたイギリスのポップロックバンド。バンド名はメンバー5人のニックネームを並べたもので、日本では「デイヴ・ディー・グループ」の呼称で知られる。 |
リリース | 1968年 |
作曲者 | アラン・ブレイクリー(Alan Blaikley) ケン・ハワード(Ken Howard) |
『ラストナイト・イン・ソーホー』のサントラ
『ラストナイト・イン・ソーホー』はスティーヴン・プライス(Steven Price)が音楽を担当しました。
スティーヴン・プライスは、イギリス・ノッティンガム出身の作曲家です。『ゼロ・グラビティ』で第86回アカデミー作曲賞を受賞しています。

『ラストナイト・イン・ソーホー』キャスト・スタッフ
監督 | エドガー・ライト(Edgar Wright) |
脚本 | エドガー・ライト(Edgar Wright) |
クリスティ・ウィルソン=ケアンズ(Krysty Wilson-Cairns) | |
製作 | ティム・ビーヴァン(Tim Bevan) |
エリック・フェルナー(Eric Fellner) | |
ナイラ・パーク(Nira Park) | |
エドガー・ライト(Edgar Wright) | |
音楽 | スティーヴン・プライス(Steven Price) |
配給 | パルコ=ユニバーサル映画 |
公開 | 2021年10月29日 |
2021年12月10日 | |
上映時間 | 117分 |
エロイーズ・ターナー:トーマシン・マッケンジー(Thomasin McKenzie)
サンディ:アニャ・テイラー=ジョイ(Anya Taylor-Joy)
ジャック:マット・スミス(Matt Smith)
ミス・コリンズ:ダイアナ・リグ(Diana Rigg)
ペギー・ターナー:リタ・トゥシンハム(Rita Tushingham)
銀髪の男:テレンス・スタンプ(Terence Stamp)
クラブの客:サム・クラフリン(Sam Claflin)
ララ・チャン:ジェシー・メイ・リー(Jessie Mei Li)
ジョン:マイケル・アジャオ(Michael Ajao)
ジョカスタ:シノヴェ・カールセン(Synnøve Karlsen)
セイジ・バーメイド:マーガレット・ノーラン(Margaret Nolan)
女性刑事:リサ・マクグリリス(Lisa McGrillis)
チャールズ:ジェームズ・フェルプス(James Phelps)
ベン:オリバー・フェルプス(Oliver Phelps)
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