1988年にアメリカで制作された映画『君がいた夏』(原題:Stealing Home)は、プロ野球選手のビリーが初恋の相手の訃報を知り、青春時代を回想するドラマ映画です。
ジョディ・フォスターがケイティ役を演じました。
- 『君がいた夏』の挿入曲
- グラウンドの整備を終えたビリーがプレスボックスの窓に腰を下ろしマイクを持って歌う
- 子供時代の回想 | ケイティがビリーをドライブに連れ出す
- 子供時代の回想 | ケイティとビリーがビーチで過ごす
- 子供時代の回想 | ケイティとビリーが両腕を翼のように広げて桟橋を走り、帰路につく
- 少年時代の回想 | ビリーの初体験(初体験の相手、ロビンが自宅のオーディオで流す曲)
- 少年時代の回想 | ビリーの父親の葬儀(教会で流れる曲)
- 少年時代の回想 | ビリーとアランがビーチで見た年上の女性レスリーが部屋でくつろぐ様子を草の茂みに隠れて覗き見する
- 少年時代の回想 | アランが年上の女性レスリーが部屋でくつろぐ様子を一人で覗き見する
- 少年時代の回想 | 別荘のリビングでケイティとビリーの母親が酒を飲みながらダンスを踊る(部屋で流れる曲)
- 少年時代の回想 | ビリーとアランが打ち上げ花火を見ながら一緒に歌う
- 少年時代の回想 | アランがビーチで年上の女性レスリーに話しかける
- 少年時代の回想 | アランがレスリーのベッドルームに窓から入り、二人きりの夜を過ごす
- 少年時代の回想 | ビリーとケイティが別荘に残り、二人きりで過ごす
- ビリーとアランがバーで酒を飲み、店を出て歌いながら通りを歩く
- エンドクレジット
- 『君がいた夏』のサントラ
- 『君がいた夏』キャスト・スタッフ
『君がいた夏』の挿入曲
『君がいた夏』の挿入曲を流れた順番に紹介していきます。(ネタバレにご注意ください)
グラウンドの整備を終えたビリーがプレスボックスの窓に腰を下ろしマイクを持って歌う
邦題『星条旗』
| 作曲者 | フランシス・スコット・キー(Francis Scott Key, 1779-1843) アメリカの弁護士/作家/アマチュア詩人 |
| ジョン・スタフォード・スミス(John Stafford Smith, 1750-1836) イギリスの作曲家/教会オルガン奏者/音楽学者。 | |
| 作曲年 | 1814年 |
『星条旗』は、アメリカ合衆国の国歌です。
子供時代の回想 | ケイティがビリーをドライブに連れ出す
邦題『火の玉ロック』
| Artist | ジェリー・リー・ルイス(Jerry Lee Lewis, 1935-2022) アメリカのロックンロールとカントリーの歌手/ピアニスト/ソングライター。 ロックンロールのパイオニアの一人。「キラー」 (The Killer)の愛称で知られる。 |
| リリース | 1957年 |
| 作曲者 | オーティス・ブラックウェル(Otis Blackwell, 1932-2002) アメリカのソングライター/歌手/ピアニスト。 |
| ジャック・ハマー(Jack Hammer, 1925-2016) アメリカのピアニスト/シンガー/ソングライター。 |
ジェリー・リー・ルイスは、1957年のロックンロール映画『ジャンボリー』(Jamboree)に本人役で出演し、この曲を歌いました。
アメリカでは最初の10日間で100万枚を売上げ、イギリス、ニュージーランド、オランダなどでも大ヒットし、ジェリー・リー・ルイスは世界的に知られるようになりました。
子供時代の回想 | ケイティとビリーがビーチで過ごす
邦題『夢を見るだけ』
| Artist | エヴァリー・ブラザース(The Everly Brothers) アメリカの兄弟ロックデュオ。カントリーロックのパイオニアとして知られる。 |
| リリース | 1958年 |
| 作曲者 | ブライアント夫妻(Felice and Boudleaux Bryant) フェリスとダイダリウスのブライアント夫妻による作曲チーム。 エヴァリー・ブラザースのヒット曲を多数書いたことで知られる。 |
子供時代の回想 | ケイティとビリーが両腕を翼のように広げて桟橋を走り、帰路につく
(ビリーが助手席でタバコを吸う姿を両親に見られるシーン)
ボ・ディドリー
| Artist | ボ・ディドリー(Bo Diddley, 1928-2008) アメリカのロックンロール歌手/ギタリスト。 ボ・ディドリー・ビートと呼ばれる強力なリズムを基調とした独特のサウンドは、ブルースとロックンロールの掛け橋となり数多くのミュージシャンに影響を与えた。 |
| リリース | 1955年 |
| 作曲者 | ボ・ディドリー |
少年時代の回想 | ビリーの初体験(初体験の相手、ロビンが自宅のオーディオで流す曲)
ベイビー・イッツ・ユー』
| Artist | シュレルズ(The Shirelles) 1957年にニュージャージー州パサイクで結成されたアメリカの高校生4人組ガールズグループ。 |
| リリース | 1961年 |
| 作曲者 | バート・バカラック(Burt Bacharach, 1928-2023) アメリカの作曲家/音楽プロデューサー/楽団指揮者。 映画『明日に向って撃て!』(1969) の音楽を手掛け、アカデミー作曲賞、アカデミー歌曲賞の2冠を受賞した。 |
| マック・デイヴィッド(Mack David, 1912-1993) アメリカの作詞家/ソングライター。 代表作『ビビディ・バビディ・ブー』『ばら色の人生』 | |
| バーニー・ウィリアムス(Barney Williams, 1931-2009) アメリカのソングライター/レコードプロデューサー/歌手。 |
少年時代の回想 | ビリーの父親の葬儀(教会で流れる曲)
心と口と行いと命もて BWV 147 – コラール「主よ、人の望みの喜びよ」
| 作曲者 | ヨハン・ゼバスティアン・バッハ(Johann Sebastian Bach, 1685-1750) バロック時代を代表するドイツの作曲家/オルガニスト。 宗教音楽や器楽曲など幅広いジャンルで多くの傑作を残し、西洋音楽の歴史の中で最も偉大な作曲家の一人と評される。 |
| 作曲年 | 1723年 |
少年時代の回想 | ビリーとアランがビーチで見た年上の女性レスリーが部屋でくつろぐ様子を草の茂みに隠れて覗き見する
テーマ・フォー・アーニー
| 作曲者 | フレッド・レイシー(Fred Lacey) アメリカのジャズギタリスト/作曲家。 |
| Original ver. | 1958年: ジョン・コルトレーン(John Coltrane, 1926-1967) アメリカのジャズサックス奏者/バンドリーダー/作曲家。 モダンジャズのサックス奏者として、ジャズの歴史に多大な功績を残した。 |
『Theme From Ernie』はヘロインの過剰摂取により31歳で早逝したジャズ・サクソフォーン奏者、アーニー・ヘンリー(Ernie Henry, 1926-1957)を偲んで書かれたバラードです。
少年時代の回想 | アランが年上の女性レスリーが部屋でくつろぐ様子を一人で覗き見する
邦題『イパネマの娘』
| 作曲者 | アントニオ・カルロス・ジョビン(Antonio Carlos Jobim, 1927-1994) ブラジル出身の作曲家/ミュージシャン。 代表作『イパネマの娘』『おいしい水』 |
| ヴィニシウス・ヂ・モライス(Vinicius de Moraes, 1913-1980) ブラジル出身の詩人/作家/作詞家/作曲家/翻訳家/外交官/ジャーナリスト。 | |
| Original ver. | 1963年:オス・カリオカス(Os Cariocas) |
『イパネマの娘』は、ボサノバのスタンダードナンバーとして世界中で愛されている曲です。
少年時代の回想 | 別荘のリビングでケイティとビリーの母親が酒を飲みながらダンスを踊る(部屋で流れる曲)
プリーズ・ミスター・ポストマン
| Artist | マーヴェレッツ(The Marvelettes) 1960年にデトロイト郊外の高校で結成されたアメリカのガールズグループ。「Casinyets」として結成され、後に「ザ・マーヴェルズ」(The Marvels) 、「マーヴェレッツ」(The Marvelettes)と改名された。 |
| リリース | 1961年 |
| 作曲者 | ウィリアム・ギャレット(William Garrett, -1973) アメリカのピアニスト。 |
| ジョージア・ドビンズ(Georgia Dobbins) アメリカのR&Bボーカリスト。 | |
| ブライアン・ホーランド(Brian Holland) アメリカのソングライター/音楽プロデューサー、1941年生まれ。伝説的なソングライティング/プロデューサートリオ、ホーランド=ドジャー=ホーランド(Holland-Dozier-Holland)の一員。 | |
| フレディ・ゴーマン(Freddie Gorman, 1939-2006) アメリカのシンガーソングライター/ミュージシャン/音楽プロデューサー。 | |
| ロバート ベイツマン(Robert Bateman, 1936-2016) デトロイト出身のアメリカのR&B歌手/ソングライター/音楽プロデューサー/タレントスカウト/エンジニア。 |
この曲は、ビートルズ、カーペンターズなど様々なアーティストにカバーされています。
少年時代の回想 | ビリーとアランが打ち上げ花火を見ながら一緒に歌う
邦題『ポイゾン・アイビー~毒ある蔦』
| Artist original ver. | ザ・コースターズ(The Coasters) 1955年にロサンゼルスで結成されたアメリカのR&B/ロックンロール・ボーカルグループ。 1950年代後半にヒット曲を連発した。 |
| リリース | 1959年 |
| 作曲者 | リーバー&ストーラー(Leiber and Stoller) ジェリー・リーバー(Jerry Leiber, 1933-2011)とマイク・ストーラー(Mike Stoller)の二人によるアメリカのソングライター/プロデューサー・デュオ。 代表作『スタンド・バイ・ミー』『ハウンド・ドッグ』『監獄ロック』 |
『Poison Ivy』は、1959年のヒット曲です。ローリング・ストーンズ、ホリーズなど沢山のアーティストがカバーしています。
この後、以下のシーンでもこの曲が使われています。
「ビリーとアランがバーで酒を飲み、店を出て歌いながら通りを歩く」
「エンドクレジット」(ナイロンズによるカバー版)
少年時代の回想 | アランがビーチで年上の女性レスリーに話しかける
シェリー
| Artist | フォー・シーズンズ(The Four Seasons) 1960年にニュージャージー州ニューアークで結成されたアメリカのヴォーカルグループ。 ブルー・アイド・ソウルの草分け的存在。60年代に世界的成功を収めた。 |
| リリース | 1962年 |
| 作曲者 | ボブ・ゴーディオ(Bob Gaudio) イタリア系アメリカ人歌手/作曲家/音楽プロデューサー、1942年生まれ。 1960年から1972年までヴォーカルグループ「フォー・シーズンズ」(The Four Seasons) のキーボード奏者/バックコーラス/ソングライターとして活躍し、その後はプロデューサーとして同グループをサポートした。 |
少年時代の回想 | アランがレスリーのベッドルームに窓から入り、二人きりの夜を過ごす
ムーングロウ
| 作曲者 | エディ・デランジ(Eddie DeLange, 1904-1949) アメリカのソングライター/バンドリーダー。 |
| ウィル・ハドソン(Will Hudson, 1908-1981) カナダ生まれのアメリカの作曲家/アレンジャー/ビッグバンドのリーダー。 | |
| アーヴィング・ミルズ (Irving Mills, 1894-1985) アメリカのジャズ音楽の出版者/エージェント/オーケストラリーダー/作詞家。 | |
| Original ver. | 1934年:ヴァライダ・スノウ(Valaida Snow, 1904-1956) アメリカのジャズミュージシャン/エンターテイナー。 |
『Moonglow』は、1933年に発表されたポピュラーソングです。
デューク・エリントン、ベニー・グッドマン、アート・テイタムなどのアーティストにカバーされ、スタンダードナンバーになりました。
少年時代の回想 | ビリーとケイティが別荘に残り、二人きりで過ごす
邦題『君がいた夏~愛のテーマ』
| Artist | マリリン・マーティン(Marilyn Martin) アメリカのシンガーソングライター、1954年生まれ。 |
| デイヴィッド・フォスター(David Foster) カナダのミュージシャン/音楽プロデューサー/ソングライター/編曲家、1949年生まれ。 セリーヌ・ディオン、ジョシュ・グローバン、ジェイク・ザイラス、マイケル・ブーブレなどを見出したことでも知られる。 | |
| リリース | 1988年:Soundtrack 『君がいた夏』 |
| 作曲者 | デイヴィッド・フォスター(David Foster) |
ビリーとアランがバーで酒を飲み、店を出て歌いながら通りを歩く
邦題『ポイゾン・アイビー~毒ある蔦』
| Artist original ver. | ザ・コースターズ(The Coasters) 1955年にロサンゼルスで結成されたアメリカのR&B/ロックンロール・ボーカルグループ。 1950年代後半にヒット曲を連発した。 |
| リリース | 1959年 |
| 作曲者 | リーバー&ストーラー(Leiber and Stoller) |
「少年時代の回想 | ビリーとアランが打ち上げ花火を見ながら一緒に歌う」でもこの曲が使われていました。
エンドクレジット
ポイズン・アイヴィ
| Artist cover ver. | ナイロンズ(The Nylons) 1978年にトロントで設立されたカナダのアカペラグループ。 |
| リリース | 1988年:Soundtrack 『君がいた夏』 |
| 作曲者 | リーバー&ストーラー(Leiber and Stoller) ジェリー・リーバー(Jerry Leiber, 1933-2011)とマイク・ストーラー(Mike Stoller)の二人によるアメリカのソングライター/プロデューサー・デュオ。 代表作『スタンド・バイ・ミー』『ハウンド・ドッグ』『監獄ロック』 |
| Original ver. | 1959年: ザ・コースターズ(The Coasters) 1955年にロサンゼルスで結成されたアメリカのR&B/ロックンロール・ボーカルグループ。 |
「少年時代の回想 | ビリーとアランが打ち上げ花火を見ながら一緒に歌う」でもこの曲が使われていました。
『君がいた夏』のサントラ
『君がいた夏』はデイヴィッド・フォスター(David Foster)が音楽を担当しました。
デイヴィッド・フォスターは、カナダ出身のミュージシャン/音楽プロデューサーです。セリーヌ・ディオン、ジョシュ・グローバン、ジェイク・ザイラス、マイケル・ブーブレらを見出したことで知られています。
※サントラ収録曲
1. 君がいた夏(Stealing Home)
2. シェリー(Sherry)
3. 君がいた夏~愛のテーマ(And When She Danced – Love Theme From Stealing Home)
4. ポイズン・アイヴィ(Poison Ivy)
5. 夢をみるだけ(All I Have To Do Is Dream)
6. ホーム・ムーヴィーズ(Home Movies)
7. 火の玉ロック(Great Balls Of Fire)
8. ベイビー・イッツ・ユー(Baby It’s You)
9. 君がいた夏(Stealing Home/Reprise)
10. ボ・ディドリー(Bo Diddley)
11. ケティのテーマ(Katie’s Theme)
『君がいた夏』キャスト・スタッフ
| 監督 | スティーブン・カンプマン(Steven Kampmann) |
| 脚本 | スティーブン・カンプマン(Steven Kampmann) |
| ウィル・アルディス(Will Aldis) | |
| 製作 | トム・マウント(Thom Mount) |
| ハンク・ムーンジーン(Hank Moonjean) | |
| 音楽 | デイヴィッド・フォスター(David Foster) |
| 配給 | ワーナー・ブラザース |
| 公開 | 1988年8月26日 |
| 1989年4月22日 | |
| 上映時間 | 98分 |
ビリー・ワイアット:マーク・ハーモン(Mark Harmon)
ケイティ・チャンドラー:ジョディ・フォスター(Jodie Foster)
アラン・アップルビー:ハロルド・ライミス(Harold Ramis)
少年時代のビリー:ウィリアム・マクナマラ(William McNamara )
子供時代のビリー:サッチャー・グッドウィン(Thacher Goodwin)
少年時代のアラン:ジョナサン・シルヴァーマン(Jonathan Silverman)
ジニー・ワイアット:ブレア・ブラウン(Blair Brown)
サム・ワイアット:ジョン・シェア(John Shea)
ハンク・チャンドラー:リチャード・ジェンキンス(Richard Jenkins)
レスリー・ジョーダン:ベス・ブロデリック(Beth Broderick)
ロビン・パークス:オリー・ボストン(Ollie Boston)
少女時代のロビン:イヴェット・クロスキー(Yvette Croskey)
ロビンの母親:ミリアム・フリン(Miriam Flynn)
グレース・チャンドラー:クリスティーン・ジョーンズ(Christine Jones)
ホープ・ワイアット:ヘレン・ハント(Helen Hunt)
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