2003年にアメリカで制作された映画『ディボース・ショウ』(原題:Intolerable Cruelty)は、敏腕離婚弁護士のマイルスと美女マリリンの駆け引きを描いたブラックコメディ映画です。
コーエン兄弟が監督・脚本を担当、ジョージ・クルーニー、キャサリン・ゼタ=ジョーンズが共演し話題となりました。
- 『ディボース・ショウ』の挿入曲
- オープニング(ドノヴァンが車を運転しながら歌う/車で流れる曲)
- オープニングクレジット
- ガスが隠し撮りした不倫の証拠VTRを友人達と談笑しながら見る(ビデオから流れる曲)
- マイルスがマリリンを食事に誘い、話をする(レストランのBGM)
- マイルスがガスとダイナーで待ち合わせ、マリリンの家で盗み撮りした住所録を受け取る(ダイナーのBGM)
- 医療機器に囲まれたデスクに座る年老いたボスを見てマイルスがショックを受ける
- 石油王のハワードとマリリンの結婚式(神父がギターで歌いながら入場する)
- マイルスが花嫁姿のマリリンに「自由になったら食事に行こう」と話す(会場のどこかで神父がギターで歌う)
- 6ヶ月後、マイルスが弁護士総会でラスベガス入りし、マリリンと再会する
- マイルスとマリリンがラスベガスで食事をする(レストランのBGM)
- マイルスとマリリンの結婚式(花嫁の入場シーンでのオルガン演奏)
- マイルスとマリリンの結婚式(誓いのキスでのオルガン演奏)
- ロサンゼルスに戻って来たマリリンに親友のサラが「離婚が成立するまでゆったり過ごすのよ」とアドバイスする(サラの豪邸で流れる曲)
- マリリンの前夫レクスロス氏が車掌の帽子を被って女性達とベッドで飛び跳ねながら歌う
- エンドクレジット 1曲目
- エンドクレジット 2曲目
- 『ディボース・ショウ』のサントラ
- 『ディボース・ショウ』キャスト・スタッフ
『ディボース・ショウ』の挿入曲
『ディボース・ショウ』の挿入曲を流れた順番に紹介していきます。(ネタバレにご注意ください)
オープニング(ドノヴァンが車を運転しながら歌う/車で流れる曲)
(妻がドノヴァンの車に乗って逃げて行くシーンでもこの曲が流れています。)
ボクサー
| Artist | サイモン&ガーファンクル(Simon and Garfunkel) 小学校で出会った二人、ポール・サイモン(Paul Simon)とアート・ガーファンクル(Art Garfunkel)によるアメリカのフォーク・デュオ。1964年デビュー。 1970年に活動を停止するまで、フォーク/フォーク・ロックを代表するデュオとして数々のヒット曲を世に送りだし世界的な成功を収めた。 |
| リリース | 1969年 |
| 作曲者 | ポール・サイモン(Paul Simon) アメリカのシンガーソングライター、1941年ニュージャージー州ニューアーク生まれ。アート・ガーファンクルとの音楽ユニット「サイモン&ガーファンクル」として1960年代に活躍し一世を風靡した。 |
この後「エンドクレジット 2曲目」では、コリン・リンデンによるカバー版が使われています。
オープニングクレジット
(マイルスがホワイトニングをしている歯医者のBGM)
サスピシャス・マインド
| Artist cover ver. | エルヴィス・プレスリー(Elvis Presley, 1935-1977) アメリカのシンガーソングライター/俳優。 全世界で10億枚以上のレコード・セールスを記録。最も成功したソロアーティストとしてギネス世界記録に認定される。 ロックンロールをアメリカ全土に広めたことから「キング・オブ・ロックンロール」と呼ばれる。 |
| リリース | 1969年 |
| 作曲者 | マーク・ジェームス(Mark James, 1940-2024) アメリカのソングライター。 |
| Original ver. | 1968年:マーク・ジェームス(Mark James, 1940-2024) |
『サスピシャス・マインド』は、アメリカのソングライター、マーク・ジェイムス(Mark James)が書いた曲です。ジェイムス本人が歌い1968年にシングルリリースされました。
その翌年にリリースされたエルヴィス・プレスリーのバージョンは大ヒットし、不調が続いたプレスリーが復活したと話題になりましたが、この曲がプレスリーにとって18枚目で最後の全米1位シングル曲となりました。
ガスが隠し撮りした不倫の証拠VTRを友人達と談笑しながら見る(ビデオから流れる曲)
邦題『あなたしか見えない』
| Artist cover ver. | メリサ・マンチェスター(Melissa Manchester) アメリカのシンガーソングライター/女優、1951年ニューヨーク生まれ。 |
| リリース | 1978年 |
| 作曲者 | ピーター・アレン(Peter Allen, 1944-1992) オーストラリア出身のシンガーソングライター。映画『ミスター・アーサー』(1981) の主題歌を作りアカデミー歌曲賞を受賞した。(ライザ・ミネリの最初の夫。) |
| キャロル・ベイヤー・セイガー(Carole Bayer Sager) アメリカの作詞家/歌手/ソングライター/画家、1944年生まれ。 映画『ミスター・アーサー』(1981) の主題歌を作りアカデミー歌曲賞を受賞した。(バート・バカラックの3番目の妻。) | |
| Original ver. | 1976年:ザ・モーメンツ(The Moments) アメリカのR&Bボーカルグループ。 |
マイルスがマリリンを食事に誘い、話をする(レストランのBGM)
| Artist | ダニエル・メイ(Daniel May) アメリカのピアニスト/作曲家。 |
| 作曲者 | ダニエル・メイ |
マイルスがガスとダイナーで待ち合わせ、マリリンの家で盗み撮りした住所録を受け取る(ダイナーのBGM)
フィール・ソー・グッド
| Artist | チャック・マンジョーネ(Chuck Mangione, 1940-2025) イタリア系アメリカ人のトランペット奏者/フリューゲルホルン奏者/作曲家、1940年生まれ。 |
| リリース | 1977年 |
| 作曲者 | チャック・マンジョーネ |
医療機器に囲まれたデスクに座る年老いたボスを見てマイルスがショックを受ける
レクイエム ニ短調 K.626 – イントロイトゥス 第1曲 レクイエム・エテルナム【永遠の安息を】
| 作曲者 | ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト(Wolfgang Amadeus Mozart, 1756 -1791) 18世紀古典派を代表するオーストリアの作曲家。 幼い頃から並外れた音楽の才能を示し「神童」と呼ばれる。5歳ですでに作曲を始め35歳の若さで亡くなるまで600を超える作品を作る。オペラ、協奏曲、交響曲、室内楽、器楽曲などあらゆるジャンルにわたり名作を残し西洋音楽に大きな影響を与えた。 |
『レクイエム』は、モーツァルトが死に瀕しながら手掛けた最後の作品です。モーツァルトは未完のままこの世を去り、弟子のフランツ・クサーヴァー・ジュースマイヤーが補筆し完成されました。
石油王のハワードとマリリンの結婚式(神父がギターで歌いながら入場する)
邦題『4月になれば彼女は』
| Artist cover ver. | コリン・リンデン(Colin Linden) スコット神父を演じるカナダのギタリスト/ソングライター/音楽プロデューサー、1960年トロント生まれ。 |
| リリース | 2003年 |
| 作曲者 | ポール・サイモン(Paul Simon) アメリカのシンガーソングライター、1941年ニュージャージー州ニューアーク生まれ。アート・ガーファンクルとの音楽ユニット「サイモン&ガーファンクル」として1960年代に活躍し一世を風靡した。 |
| Original ver. | 1965年:ポール・サイモン(Paul Simon) |
『April Come She Will』は、1967年の青春恋愛映画『卒業』(The Graduate)で使用された曲です。
ロビンソン夫人がベンジャミン(演:ダスティン・ホフマン)を部屋に残して帰って行くシーンで印象的に使われていました。
マイルスが花嫁姿のマリリンに「自由になったら食事に行こう」と話す(会場のどこかで神父がギターで歌う)
パンキーのジレンマ
| Artist cover ver. | コリン・リンデン(Colin Linden) スコット神父を演じるカナダのギタリスト/ソングライター/音楽プロデューサー、1960年トロント生まれ。 |
| 作曲者 | ポール・サイモン(Paul Simon) アメリカのシンガーソングライター、1941年ニュージャージー州ニューアーク生まれ。アート・ガーファンクルとの音楽ユニット「サイモン&ガーファンクル」として1960年代に活躍し一世を風靡した。 |
| Original ver. | 1968年:サイモン&ガーファンクル(Simon and Garfunkel) |
6ヶ月後、マイルスが弁護士総会でラスベガス入りし、マリリンと再会する
邦題『恋はメキ・メキ』
| Artist cover ver. | トム・ジョーンズ(Tom Jones) ロサンゼルス在住のイギリスの歌手、1940年ウェールズ生まれ。 ダイナミックでソウルフルな歌唱で「ザ・ヴォイス」「タイガー」と呼ばれ、1960年代半ばから1970年代前半にかけてヒット曲を多数出す。 1967年からアメリカのラスベガスで定期的にショーを開催するようになり、自身の冠番組「This Is Tom Jones」(1969-1971) が英米両国で放送され国際的な成功を収める。 また、シャツの胸元のボタンを大胆に外しセクシーな歌を悩ましげな物腰で歌うスタイルで、セックス・シンボル的人気を集めた歌手としても知られる。 |
| リリース | 1994年 |
| 作曲者 | Rise Robots Rise ジョゼフ・メンデルスゾーン(Joseph Mendelson) ベンジャミン・ニッツェ(Benjamin Nitze) |
| Original ver. | 1992年:ライズ・ロボッツ・ライズ(Rise Robots Rise) アメリカの実験的なヒップホップバンド。 |
マイルスとマリリンがラスベガスで食事をする(レストランのBGM)
バラード第2番 ヘ長調 Op. 38
| 作曲者 | フレデリック・ショパン(Frédéric Chopin, 1810-1849) ポーランド出身の作曲家/ヴィルトゥオーゾ・ピアニスト。 ピアノ独奏曲を数多く残し「ピアノの詩人」と称される。 |
| 作曲年 | 1839年 |
マイルスとマリリンの結婚式(花嫁の入場シーンでのオルガン演奏)
劇付随音楽《夏の夜の夢》Op.61 – 第9番「結婚行進曲」
| 作曲者 | フェリックス・メンデルスゾーン(Felix Mendelssohn, 1809-1847) ドイツ・ロマン派の作曲家/指揮者/ピアニスト/オルガニスト。 |
| 作曲年 | 1842年 |
マイルスとマリリンの結婚式(誓いのキスでのオルガン演奏)
邦題『明日に架ける橋』
| Artist original ver. | サイモン&ガーファンクル(Simon and Garfunkel) アメリカのフォーク・デュオ。1964年デビュー。 |
| リリース | 1970年 |
| 作曲者 | ポール・サイモン(Paul Simon) アメリカのシンガーソングライター、1941年ニュージャージー州ニューアーク生まれ。 |
ロサンゼルスに戻って来たマリリンに親友のサラが「離婚が成立するまでゆったり過ごすのよ」とアドバイスする(サラの豪邸で流れる曲)
邦題『水に流して(私は後悔しない)』
| Artist | エディット・ピアフ(Édith Piaf, 1915-1963) フランスのシャンソン歌手。 1937年にパリのミュージックホール歌手としてキャリアをスタートさせる。第二次世界大戦中にフランスのレジスタンス運動を支援し、戦後は世界中をツアーで周りフランスを代表する国際的スターとして活躍した。 代表曲『ばら色の人生』『愛の讃歌 』『私の回転木馬』『パリの空の下』 |
| リリース | 1960年 |
| 作曲者 | シャルル・デュモン(Charles Dumont) フランスのシンガーソングライター、1929年生まれ。 |
| ミシェル・ヴォケール(Michel Vaucaire, 1904-1980) フランスの作家/作詞家。 |
マリリンの前夫レクスロス氏が車掌の帽子を被って女性達とベッドで飛び跳ねながら歌う
(レクスロス氏が心臓発作で倒れるシーン)
邦題『線路は続くよどこまでも』
『I’ve Been Working on the Railroad』は、アメリカの民謡です。
一日中働いている鉄道労働者の物語が歌われています。
エンドクレジット 1曲目
ザ・グローリー・オブ・ラヴ
| Artist cover ver. | ビッグ・ビル・ブルーンジー(Big Bill Broonzy, 1893-1958) アメリカのブルースギタリスト/歌手/ソングライター。 |
| リリース | 1955年 |
| 作曲者 | ビリー・ヒル(Billy Hill, 1899-1940) アメリカのソングライター/ヴァイオリン奏者/ピアニスト。 |
| Original ver. | 1936年:ウィリー・ブライアント(Willie Bryant, 1908-1964) アメリカのジャズバンドリーダー/ボーカリスト/DJ。 |
『The Glory of Love』は、ポピュラーミュージックのスタンダードナンバーです。1967年のアメリカ映画『招かれざる客』(原題:Guess Who’s Coming to Dinner)の主題歌に使われ、広く知られるようになりました。
エンドクレジット 2曲目
ボクサー
| Artist cover ver. | コリン・リンデン(Colin Linden) スコット神父を演じるカナダのギタリスト/ソングライター/音楽プロデューサー、1960年トロント生まれ。 |
| リリース | 2003年 |
| 作曲者 | ポール・サイモン(Paul Simon) アメリカのシンガーソングライター、1941年ニュージャージー州ニューアーク生まれ。アート・ガーファンクルとの音楽ユニット「サイモン&ガーファンクル」として1960年代に活躍し一世を風靡した。 |
| Original ver. | 1969年:サイモン&ガーファンクル(Simon and Garfunkel) 小学校で出会った二人、ポール・サイモン(Paul Simon)とアート・ガーファンクル(Art Garfunkel)によるアメリカのフォーク・デュオ。1964年デビュー。1970年に活動を停止するまで、フォーク/フォーク・ロックを代表するデュオとして数々のヒット曲を世に送りだし世界的な成功を収めた。 |
「オープニング(ドノヴァンが車を運転しながら歌う/車で流れる曲)」では、オリジナル版が使われていました。
『ディボース・ショウ』のサントラ
『ディボース・ショウ』は、カーター・バーウェル(Carter Burwell)が音楽を担当しました。
カーター・バーウェルは、アメリカ・ニューヨーク生まれの作曲家です。コーエン兄弟、マーティン・マクドナー監督が手がけた全ての長編映画で音楽を担当していることで知られています。
※サントラ収録曲
1. ボクサー(The Boxer – Simon And Garfunkel)
2. イントレラブル・マンボ(Intolerable Mambo)
3. サスピシャス・マインド(Suspicious Minds)
4. ハンキー・パンキー・チュー・チュー(Hanky Panky Choo Choo)
5. あなたしか見えない(Don’t Cry Out Loud)
6. フィール・ソー・グッド(Feels So Good)
7. ユー・ファシネイト・ミー(You Fascinate Me)
8. 4月になれば彼女は(April Come She Will)
9. ヘザー・2・ハネムーン(Heather 2 Honeymoon)
10. 恋はメキ・メキ(If I Only Knew)
11. ラヴ・イズ・グッド(Love Is Good)
12. 水に流して – 私は後悔しない(Non Je Ne Regret Rein)
13. ノー・モア・ワーキング(No More Working)
14. フリー・エクスポーズド(Fully Exposed)
15. グローリー・オブ・ラヴ(Glory Of Love)
16. ボクサー(The Boxer – Colin Linden)
『ディボース・ショウ』キャスト・スタッフ
| 監督 | ジョエル・コーエン(Joel Coen) |
| 脚本 | ロバート・ラムゼイ(Robert Ramsey) |
| マシュー・ストーン(Matthew Stone) | |
| イーサン・コーエン(Ethan Coen) | |
| ジョエル・コーエン(Joel Coen) | |
| 製作 | イーサン・コーエン(Ethan Coen) |
| ブライアン・グレイザー(Brian Grazer) | |
| 音楽 | カーター・バーウェル(Carter Burwell) |
| 配給 | UIP |
| 公開 | 2003年10月10日 |
| 2004年4月10日 | |
| 上映時間 | 100分 |
マイルス・マッセイ:ジョージ・クルーニー(George Clooney)
マリリン・ハミルトン:キャサリン・ゼタ=ジョーンズ(Catherine Zeta-Jones)
ドノヴァン・ドナリー:ジェフリー・ラッシュ(Geoffrey Rush)
ガス・ペッチ:セドリック・ジ・エンターテイナー(Cedric the Entertainer)
レックス・レクスロス:エドワード・ハーマン(Edward Herrmann)
リグレー:ポール・アデルスタイン(Paul Adelstein)
フレディ・ベンダー:リチャード・ジェンキンス(Richard Jenkins)
ハワード・D・ドイル:ビリー・ボブ・ソーントン(Billy Bob Thornton)
サラ・ソーキン:ジュリア・ダフィー(Julia Duffy)
ハーブ・マイヤーソン:トム・アルドリッジ(Tom Aldredge)
ボニー・ドナリー:ステイシー・トラヴィス(Stacey Travis)
オリー・オレルド:ジャック・カイル(Jack Kyle)
殺し屋ジョー:アーウィン・キーズ(Irwin Keyes)
クレア・オマラ:キルステン・ウォーレン(Kiersten Warren)
ソープオペラの俳優:ブルース・キャンベル(Bruce Campbell)
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