2004年にアメリカで制作された映画『スパイダーマン2』(原題:Spider-Man 2)は、前作『スパイダーマン』から2年後のスパイダーマンの活躍を描いたスーパーヒーロー映画です。
第77回アカデミー賞では、3部門にノミネートされ視覚効果賞を受賞しました。
- 『スパイダーマン2』の挿入曲
- 誕生パーティーから帰宅したピーターに管理人が家賃の支払いを催促する(管理人の部屋で流れる曲)
- ピーターがオクタビアス博士の研究所を訪れ、住居スペースでお茶を飲みながら話をする(部屋で流れる曲)
- MJの舞台を観るためにピーターがスーツを着込み劇場に向かう
- ピーターが劇場の中に入れず外でMJを待つ(路上パフォーマーがヴァイオリンを弾き歌う)
- NY科学図書館委員会主催のパーティ(ピーターがゲストを撮影する)
- NY科学図書館委員会主催のパーティ(ジェイムソン大尉が紹介され、MJと一緒に階段を降りて登場する)
- NY科学図書館委員会主催のパーティ(ピーターがMJに話しかける)
- ピーターがスパイダーマンになることを諦め、大学生活に専念する
- ピーターがMJの舞台を観る(劇場で流れる曲)
- “スパイダーマン廃業” が掲載された新聞が街に出回る(路上パフォーマーがヴァイオリンを弾き歌う)
- MJがウェデイングドレスのままピータのアパートに走って向かう
- エンドクレジット 1曲目
- エンドクレジット 2曲目
- エンドクレジット 3曲目
- 『スパイダーマン2』のサントラ
- 『スパイダーマン2』キャスト・スタッフ
『スパイダーマン2』の挿入曲
『スパイダーマン2』の挿入曲を流れた順番に紹介していきます。(ネタバレにご注意ください)
誕生パーティーから帰宅したピーターに管理人が家賃の支払いを催促する(管理人の部屋で流れる曲)
スーサイド・ポルカ
| Artist | “Happy” Bernie Goydish & His Orchestra |
| バーニー・ゴイディッシュ(Bernie Goydish) アメリカのミュージシャン/バンドリーダー/レコーディングエンジニア/DJ/プロモーター、1940年生まれ。 |
ピーターがオクタビアス博士の研究所を訪れ、住居スペースでお茶を飲みながら話をする(部屋で流れる曲)
ピアノ五重奏曲 イ長調「ます」 Op.114, D.667 – 第4楽章 主題と変奏
| 作曲者 | フランツ・シューベルト(Franz Schubert, 1797-1828) 初期のロマン派を代表するオーストリアの作曲家。 ロマン派の抒情詩と音楽の芸術的融合を果たし、歌曲を芸術性の高い一大ジャンルへ引き上げた。「歌曲の王」と呼ばれる。 |
| 作曲年 | 1819年 |
『ピアノ五重奏曲 イ長調 作品114, D 667』は、シューベルト22歳の時の作品です。
通常のピアノ五重奏とは異なり、ピアノ・ヴァイオリン・ヴィオラ・チェロにコントラバスを追加するという編成が採られています。
ここで使われている第4楽章は、シューベルトが1817年に作曲した歌曲『鱒(ます), Op.32, D.550』の旋律を主題とした変奏曲です。
MJの舞台を観るためにピーターがスーツを着込み劇場に向かう
ホールド・オン
| Artist | ジェット(Jet) 2001年に結成されたオーストラリアのロックバンド。 |
| リリース | 2004年 |
| 作曲者 | ニック・セスター(Nic Cester) オーストラリア出身のミュージシャン、1979年生まれ。ロックバンド「ジェット」(Jet) のリードシンガー。 |
ピーターが劇場の中に入れず外でMJを待つ(路上パフォーマーがヴァイオリンを弾き歌う)
テーマ・フロム・スパイダーマン
| 作曲者 | ポール・フランシス・ウェブスター(Paul Francis Webster, 1907-1984) アメリカの作詞家。『カラミティ・ジェーン』(1953)、『慕情』(1955) 、『アラモ』(1960) の主題歌を作詞し、アカデミー歌曲賞を3度受賞した。 |
| ボブ・ハリス(Bob Harris, 1925-2000) アメリカの作曲家。テレビシリーズ『スパイダーマン』や、スタンリー・キューブリック監督の映画『ロリータ』など、映画やテレビのテーマ曲を作ったことで知られる。(本名:ロバート・ハリス) |
『Theme from Spider Man』は、1967年から1970年にかけてアメリカのABCネットワークで放送されたテレビアニメ『スパイダーマン』の主題歌です。
この後、以下のシーンでもこの曲が使われています。
「 “スパイダーマン廃業” が掲載された新聞が街に出回る(路上パフォーマーがヴァイオリンを弾き歌う)」
「エンドクレジット 3曲目」(マイケル・ブーブレによるカバー版)
NY科学図書館委員会主催のパーティ(ピーターがゲストを撮影する)
(会場でバンドが演奏する曲 1曲目)
邦題『瞳は君ゆえに』
| Artist cover ver. | Peter Cincotti and The Peter Cincotti Trio |
| ピーター・シンコッティ(Peter Cincotti) アメリカのジャズシンガー/ソングライター/ピアニスト、1983年生まれ。 | |
| 作曲者 | アル・デュビン(Al Dubin, 1891-1945) スイス出身のアメリカの作詞家。 |
| ハリー・ウォーレン(Harry Warren, 1893-1981) ニューヨーク出身のイタリア系アメリカ人作曲家。60年にわたるキャリアの中で800曲以上の曲を書き、それらは300本以上の映画で使われた。『ブロードウェイの子守歌』『You’ll Never Know』『On the Atchison, Topeka and the Santa Fe』でアカデミー歌曲賞を3度受賞した。 | |
| Original ver. | 1934年:ディック・パウエル(Dick Powell, 1904-1963) アメリカの俳優/歌手/映画監督。 |
『I Only Have Eyes for You』は、1934年のミュージカルコメディ映画『泥酔夢』(Dames)のオリジナル・サウンドトラックです。『瞳は君ゆえに』『君ゆえの瞳』の邦題で知られています。
NY科学図書館委員会主催のパーティ(ジェイムソン大尉が紹介され、MJと一緒に階段を降りて登場する)
(会場でバンドが演奏する曲 2曲目)
邦題『星条旗よ永遠なれ』
| 作曲者 | ジョン・フィリップ・スーザ(John Philip Sousa, 1854-1932) アメリカの作曲家/指揮者。100曲を超える行進曲を作曲し「マーチ王」と称される。 代表曲『雷神』『ワシントン・ポスト』『星条旗よ永遠なれ』 |
『The Stars and Stripes Forever』は、海兵隊楽団のリーダーを務めた経験を持つアメリカの作曲家ジョン・フィリップ・スーザ(John Philip Sousa)が1896年に作ったマーチです。
アメリカ人の愛国心の象徴ともいえる行進曲で、1987年にはアメリカの公式行進曲(National March)に制定されました。
NY科学図書館委員会主催のパーティ(ピーターがMJに話しかける)
(会場でバンドが演奏する曲 3曲目)
ラヴ・イズ・ザ・スウィーテスト・シング
邦題『恋はとっても甘いもの』
| 作曲者 | レイ・ノーブル(Ray Noble, 1903-1978) イギリスのミュージシャン/バンドリーダー/作曲家/ラジオ司会者/コメディアン/俳優。 |
| Original ver. | 1932年:Ray Noble and His New Mayfair Orchestra |
『Love Is The Sweetest Thing』は、1932年に発表されたポピュラーソングです。
アル・ボウリー(Al Bowlly)をゲストボーカルに迎えたレイ・ノーブルのオリジナル版は、大西洋の両側で大ヒットし、レイ・ノーブルにアメリカでの初の成功をもたらしました。
ピーターがスパイダーマンになることを諦め、大学生活に専念する
邦題『雨にぬれても』
| Artist | B・J・トーマス(B.J. Thomas, 1942-2021) アメリカのポピュラー歌手。 映画『明日に向って撃て!』(1969) の主題歌『雨にぬれても』を歌い世界的知名度を獲得。60年のキャリアを通じて、7,000万枚以上のアルバムを売り上げグラミー賞を5度受賞した。 |
| リリース | 1969年 |
| 作曲者 | バート・バカラック(Burt Bacharach, 1928-2023) アメリカの作曲家/音楽プロデューサー/楽団指揮者。 映画『明日に向って撃て!』(1969) の音楽を手掛け、アカデミー作曲賞、アカデミー歌曲賞の2冠を受賞した。 |
| ハル・デヴィッド(Hal David, 1921-2012) バート・バカラックとの共作で知られるアメリカの作詞家。 映画『明日に向って撃て!』(1969) の主題歌『雨にぬれても』の作詞を手掛け、アカデミー歌曲賞を受賞した。 |
『Raindrops Keep Fallin’ on My Head』は、1969年のアメリカ映画『明日に向って撃て!』(原題:Butch Cassidy and the Sundance Kid)の主題歌です。
ピーターがMJの舞台を観る(劇場で流れる曲)
管弦楽組曲第2番 ロ短調 BWV 1067 – 第5曲 ポロネーズ
| 作曲者 | ヨハン・ゼバスティアン・バッハ(Johann Sebastian Bach, 1685-1750) バロック時代を代表するドイツの作曲家/オルガニスト。 宗教音楽や器楽曲など幅広いジャンルで多くの傑作を残し、西洋音楽の歴史の中で最も偉大な作曲家の一人と評される。 |
| 作曲年 | 1738-1739年 |
“スパイダーマン廃業” が掲載された新聞が街に出回る(路上パフォーマーがヴァイオリンを弾き歌う)
テーマ・フロム・スパイダーマン
| 作曲者 | ポール・フランシス・ウェブスター(Paul Francis Webster, 1907-1984) アメリカの作詞家。『カラミティ・ジェーン』(1953)、『慕情』(1955) 、『アラモ』(1960) の主題歌を作詞し、アカデミー歌曲賞を3度受賞した。 |
| ボブ・ハリス(Bob Harris, 1925-2000) アメリカの作曲家。テレビシリーズ『スパイダーマン』や、スタンリー・キューブリック監督の映画『ロリータ』など、映画やテレビのテーマ曲を作ったことで知られる。(本名:ロバート・ハリス) |
『Theme from Spider Man』は、1967年から1970年にかけてアメリカのABCネットワークで放送されたテレビアニメ『スパイダーマン』の主題歌です。
「ピーターが劇場の中に入れず外でMJを待つ(路上パフォーマーがヴァイオリンを弾き歌う)」でもこの曲が使われていました。
MJがウェデイングドレスのままピータのアパートに走って向かう
歌劇《ローエングリン》 第3幕 より、婚礼の合唱「真心込めて先導いたします」
(通称『ワーグナーの結婚行進曲』)
| 作曲者 | リヒャルト・ワーグナー(Richard Wagner, 1813-1883) 19世紀のドイツの作曲家/指揮者/思想家。 ライトモティーフや無限旋律と呼ばれる構成上の手法を巧みに使用することで歌劇の様式を総合芸術へと昇華させた。「楽劇王」と称される。 |
| 作曲年 | 1845-1848年 |
『ローエングリン』は、ワーグナーがローエングリンの伝説を基に台本も自身で手掛け作曲したオペラです。
1850年、ピアニストとしても名高いハンガリー出身の作曲家フランツ・リスト(Franz Liszt)の指揮で初演されました。
エンドクレジット 1曲目
ヴィンディケイテッド
| Artist | ダッシュボード・コンフェッショナル(Dashboard Confessional) 1999年にフロリダ州ボカラトンで結成されたアメリカのロックバンド。 |
| リリース | 2004年 |
| 作曲者 | クリス・キャラバ(Chris Carrabba) アメリカのミュージシャン、1975年生まれ。 ロックバンド「ダッシュボード・コンフェッショナル」(Dashboard Confessional) のリードシンガー/ギタリスト。 |
エンドクレジット 2曲目
オーディナリー
| Artist | トレイン(Train) 1994年にカリフォルニア州サンフランシスコで結成されたアメリカのポップロックバンド。 |
| リリース | 2004年:Soundtrack『スパイダーマン2』 |
| 作曲者 | パトリック・モナハン アメリカのミュージシャン、1969年生まれ。ロックバンド「トレイン」(Train) のリードシンガー。 |
| バート・ヘンドリクソン(Bart Hendrickson) アメリカの作曲家/プロデューサー/ソングライター。 |
エンドクレジット 3曲目
テーマ・フロム・スパイダーマン
| Artist cover ver. | マイケル・ブーブレ(Michael Bublé) カナダの歌手/俳優、1975年生まれ。 |
| リリース | 2001年 |
| 作曲者 | ポール・フランシス・ウェブスター(Paul Francis Webster, 1907-1984) アメリカの作詞家。『カラミティ・ジェーン』(1953)、『慕情』(1955) 、『アラモ』(1960) の主題歌を作詞し、アカデミー歌曲賞を3度受賞した。 |
| ボブ・ハリス(Bob Harris, 1925-2000) アメリカの作曲家。テレビシリーズ『スパイダーマン』や、スタンリー・キューブリック監督の映画『ロリータ』など、映画やテレビのテーマ曲を作ったことで知られる。(本名:ロバート・ハリス) |
「ピーターが劇場の中に入れず外でMJを待つ(路上パフォーマーがヴァイオリンを弾き歌う)」でもこの曲が使われていました。
『スパイダーマン2』のサントラ
『スパイダーマン2』はダニー・エルフマン(Danny Elfman)が音楽を担当しました。
ダニー・エルフマンは、オインゴ・ボインゴの創設者/元リーダーとしても知られるアメリカ・カリフォルニア出身の作曲家です。『チャーリーとチョコレート工場』や『ビートルジュース』などティム・バートン作品のほとんどで音楽を担当しています。
※サントラ収録曲
1. ヴィンディケイテッド(Vindicated)
2. オーディナリー(Ordinary)
3. ディッド・ユー(Did You)
4. ホールド・オン(Hold On)
5. ギフト・アンド・カース (Gifts And Curses)
6. ウーマン(Woman)
7. ディス・フォトグラフ・イズ・プルーフ (アイ・ノウ・ユー・ノウ)(This Photograph Is Proof (I Know You Know))
8. ギヴ・イット・アップ(Give It Up)
9. ラッキー・ユー(Lucky You)
10. フー・アイ・アム(Who I Am)
11. ザ・ナイト・ザット・ザ・ライツ・ウェント・アウト・イン・ニューヨークシティ (The Night That The Lights Went Out In Nyc)
12. メント・トゥ・リヴ(Meant To Live)
13. ウィ・アー(We Are)
14. サムワン・トゥ・ダイ・フォー(Someone To Die For)
15. スパイディ組曲(Spidey Suite)
16. ドック・オク組曲(Doc Ock Suite)
17. シー・スパイダー
18. ウェブ・オブ・ナイト(Web of Night – BONUS TRACK)
『スパイダーマン2』キャスト・スタッフ
| 監督 | サム・ライミ(Sam Raimi) |
| 脚本 | アルヴィン・サージェント(Alvin Sargent) |
| 原作 | スタン・リー(Stan Lee) |
| スティーヴ・ディッコ(Steve Ditko) | |
| 製作 | アヴィ・アラッド(Avi Arad) |
| ローラ・ジスキン(Laura Ziskin) | |
| 音楽 | ダニー・エルフマン(Danny Elfman) |
| 配給 | SPE |
| 公開 | 2004年6月30日 |
| 2004年7月10日 | |
| 上映時間 | 127分(劇場公開版) |
| 136分(エクステンデッド版) |
ピーター・パーカー/スパイダーマン:トビー・マグワイア(Tobey Maguire)
メリー・ジェーン・ワトソン:キルスティン・ダンスト(Kirsten Dunst)
ハリー・オズボーン:ジェームズ・フランコ (James Franco)
オットー・オクタビアス/ドクター・オクトパス:アルフレッド・モリーナ(Alfred Molina)
メイ・パーカー:ローズマリー・ハリス(Rosemary Harris)
ロージー・オクタビアス:ドナ・マーフィー (Donna Murphy)
J・ジョナ・ジェイムソン:J・K・シモンズ(J. K. Simmons)
ジョン・ジェイムソン:ダニエル・ギリーズ(Daniel Gillies)
Dr.カーティス(カート)・コナーズ:ディラン・ベイカー(Dylan Baker)
ジョセフ・”ロビー”・ロバートソン:ビル・ナン(Bill Nunn)
ベティ・ブラント:エリザベス・バンクス(Elizabeth Banks)
ホフマン:テッド・ライミ(Ted Raimi)
ベン・パーカー:クリフ・ロバートソン(Cliff Robertson)
ノーマン・オズボーン/グリーン・ゴブリン:ウィレム・デフォー(Willem Dafoe)
スノーティ・アッシャー:ブルース・キャンベル(Bruce Campbell)
レイモンド:ダニエル・デイ・キム(Daniel Dae Kim)
Mr.ディコヴィッチ:エリヤ・バスキン(Elya Baskin)
アースラ・ディコヴィッチ:マゲイナ・トーヴァ(Mageina Tovah)
アジズ氏:アーシフ・マンドヴィ(Aasif Mandvi)
銀行の融資係ジャックス:ジョエル・マクヘイル(Joel McHale)
瓦礫を避ける路上の男:スタン・リー(Stan Lee)
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