1998年にアメリカで制作された映画『バッファロー’66』(原題:Buffalo ’66)は、ヴィンセント・ギャロによるインディペント映画です。監督・脚本・音楽・主演の全てをヴィンセント・ギャロがつとめています。
アンジェリカ・ヒューストンやベン・ギャザラが両親役を演じました。また、実在するNFLチーム「バッファロー・ビルズ」第25回スーパーボウル決勝戦のエピソードが引用されています。
『バッファロー’66』の挿入曲
『バッファロー’66』の挿入曲を流れた順番に紹介していきます。(ネタバレにご注意ください)
オープニング
ロンリーボーイ
Artist | ヴィンセント・ギャロ(Vincent Gallo) ビリーを演じるアメリカのミュージシャン/画家/俳優/映画監督、1962年生まれ。 |
リリース | 1998年:Soundtrack『バッファロー’66』 |
作曲者 | ヴィンセント・ギャロ |
ビリーの父ジミーがレイラに歌を聞かせる
(父親がレコードをかけて歌う曲)
レコードをかける前に「リドルがシナトラのために編曲したがシナトラは気に入らず演奏だけが残った」と父親が説明していた通り、このバージョンには歌が入っていません。
作中では、ヴィンセント・ギャロの父親が歌った音源が使われています。ヴィンセント・ギャロが12歳の時に録音したテープを使用したそうです。
フールズ・ラッシュ・イン
邦題『恋は愚かというけれど』
Artist cover ver. | Nelson Riddle and his Orchestra |
ネルソン・リドル(Nelson Riddle, 1921-1985) アメリカの編曲家/作曲家/バンドリーダー/オーケストレーター。 映画『華麗なるギャツビー』(1974) で、アカデミー作曲賞(編曲・歌曲賞)を受賞した。 | |
リリース | 1959年 |
作曲者 | ジョニー・マーサー(Johnny Mercer, 1909-1976) クロアチア/アイルランド系アメリカ人作詞者。 キャピトル・レコードの共同創設者の一人。映画『ハーヴェイ・ガールズ』(1946)、『花婿来たる』(1951)、『ティファニーで朝食を』(1961)、『酒とバラの日々』(1962) の劇中歌の作詞を手掛け、アカデミー歌曲賞を4回受賞した。 |
ルーブ・ブルーム(Rube Bloom, 1902-1976) ニューヨーク出身のユダヤ系アメリカ人ソングライター/ピアニスト/レンジャー/バンドリーダー/レコーディングアーティスト/ボーカリスト/作家。 | |
Original ver. | 1940年:ボブ・クロスビー・アンド・ヒズ・オーケストラ(Bob Crosby and His Orchestra) |
ボーリング場でレイラがタップダンスをする
ムーンチャイルド
Artist | キング・クリムゾン(King Crimson) 1968年にロンドンで結成されたイギリスのプログレッシブ・ロック・バンド。 |
リリース | 1969年 |
作曲者 | King Crimson ロバート・フリップ(Robert Fripp) マイケル・ジャイルズ (Michael Giles) イアン・マクドナルド (Ian McDonald, 1946-2022) グレッグ・レイク(Greg Lake, 1947-2016) ピート・シンフィールド(Pete Sinfield, 1943-2024) |
モーテルのベッドで二人の距離が縮まって行く
アイ・リメンバー・ホエン
Artist | スタン・ゲッツ(Stan Getz, 1927-1991) アメリカのジャズサックス奏者。 温かく叙情的な音色で聴衆を魅了。クール・ジャズを代表するテナー・サックス奏者としてその名を世界中に轟かせ、ジャズ史に残る名演を数多く残した。 |
リリース | 1961年 |
作曲者 | エディ・ザウター(Eddie Sauter, 1914-1981) アメリカの作曲家/編曲家。 |
ビリーがストリップバーに入る
邦題『燃える朝やけ』
Artist | イエス(Yes) 1968年にロンドンで結成されたイギリスのプログレッシブ・ロック・バンド。 何度もメンバー交代を繰り返しながらも新しいアルバムを作り続け世界的な成功を収めた。 |
リリース | 1971年 |
作曲者 | Yes ジョン・アンダーソン(Jon Anderson) クリス・スクワイア(Chris Squire, 1948-2015) ビル・ブルーフォード(Bill Bruford) |
ラストシーン&エンドクレジット
スウィートネス
Artist | イエス(Yes) 1968年にロンドンで結成されたイギリスのプログレッシブ・ロック・バンド。 何度もメンバー交代を繰り返しながらも新しいアルバムを作り続け世界的な成功を収めた。 |
リリース | 1969年 |
作曲者 | Yes ジョン・アンダーソン(Jon Anderson) クリス・スクワイア(Chris Squire, 1948-2015) |
クライヴ・ベイリー(Clive Bayley) イギリスのギタリスト/ボーカリスト。イエス(Yes)の前身バンドとして知られる「メイベル・グリアーズ・トイショップ」(Mabel Greer’s Toyshop) の創設メンバー。 |
『バッファロー’66』のサントラ
『バッファロー’66』はヴィンセント・ギャロ(Vincent Gallo)が音楽を担当しました。
ヴィンセント・ギャロは俳優・映画監督として活躍するだけでなく、ミュージシャンや画家としても活動しています。1979年にジャン=ミシェル・バスキアと友人たちで結成されたバンド「Gray」の一員だったことでも知られています。
※サントラ収録曲(2025年現在、中古CDのみ流通しています。)
1. ロンリーボーイ(Lonely Boy)
2. フォーリング・ダウン・ビリー・ブラウン(A Falling Down Billy Brown )
3. フールズ・ラッシュ・イン(Fools Rush In)
4. ムーン・チャイルド(Moonchild)
5. ドローニング・イン・プラウン(Drowning In Brown)
6. サムホエア・プレイス(A Somewhere Place)
7. ウェット・クリーナー(A Wet Cleaner)
8. シックスティーン・セカンズ・ハッピー(Sixteen Seconds Happy)
9. アイ・リメンバー・ホエン(I Remember When)
10. ウィズ・スマイルズ&スマイルズ&スマイルズ(With Smiles & Smiles & Smiles)
11. ハート・オブ・ザ・サンライ(Heart Of The Sunrise)
12. スウィートネス(Sweetness)
13. コールド&グレイ・サマー・デイ(A Cold & Grey Summer Day)
『バッファロー’66』キャスト・スタッフ
監督 | ヴィンセント・ギャロ(Vincent Gallo) |
脚本 | ヴィンセント・ギャロ(Vincent Gallo |
アリソン・バグノール(Alison Bagnall) | |
原案 | ヴィンセント・ギャロ(Vincent Gallo) |
製作 | クリス・ハンレイ(Chris Hanley) |
音楽 | ヴィンセント・ギャロ(Vincent Gallo) |
配給 | キネティック |
公開 | 1998年6月26日 |
1999年7月3日 | |
上映時間 | 110分 |
ビリー・ブラウン:ヴィンセント・ギャロ(Vincent Gallo)
レイラ:クリスティーナ・リッチ(Christina Ricci)
ジミー:ベン・ギャザラ(Ben Gazzara)
ジャン:アンジェリカ・ヒューストン(Anjelica Huston)
ウェンディ・バルサム:ロザンナ・アークエット(Rosanna Arquette)
ブッキー:ミッキー・ローク(Mickey Rourke)
ソニー:ジャン=マイケル・ヴィンセント(Jan-Michael Vincent)
スコット・ウッズ:ボブ・ウォール(Bob Wahl)
グーン:ケヴィン・コリガン(Kevin Corrigan)
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