1973年にアメリカで製作された映画『ロング・グッドバイ』（原題：The Long Goodbye）は、レイモンド・チャンドラーによるハードボイルド小説『長いお別れ』(1953)の映画化作品です。舞台は50年代ロサンゼルスから70年代ロサンゼルスへと変更されています。
『M★A★S★H マッシュ』や『ナッシュビル』のロバート・アルトマンが監督、『三つ数えろ』のリイ・ブラケットが脚本を手掛け、探偵フィリップ・マーロウをエリオット・グールドが演じました。
『ロング・グッドバイ』の挿入曲
『ロング・グッドバイ』の挿入曲を流れた順番に紹介していきます。（ネタバレにご注意ください）
オープニング & エンドクレジット
Hooray for Hollywood
作曲：Richard A. Whiting、Johnny Mercer
アーティスト：Frances Langford & Johnny Davis
『Hooray for Hollywood』は、1937年のアメリカミュージカルコメディ映画『聖林ホテル（はりうっどほてる）』（原題：Hollywood Hotel）のオリジナルサウンドトラックです。『ハリウッド万歳』の邦題でも知られています。
映画の音楽を担当したリチャード・ホワイティングとジョニー・マーサーの作曲家コンビによる作品で、歌詞には、映画業界やスターダムへの道のりが風刺を交えて描かれています。
この曲は、アカデミー賞など映画授賞式で使われる定番の曲となっています。
本作では、配給元のユナイテッド・アーティスツのロゴが映し出されるオープニングとマーロウがステップを踏み立ち去るエンディングで流れています。
テーマ曲
The Long Goodbye
作曲：John Williams
『The Long Goodbye』は、映画『ロング・グッドバイ』のテーマ曲です。
音楽を担当したアメリカの作曲家ジョン・ウィリアムズの作品です。
映画『ロング・グッドバイ』では、この曲が様々な場所で異なるアレンジで使われています。
上記動画は、米・ミュージシャン／俳優のジャック・シェルドン（Jack Sheldon）が歌うバージョンです。オープニングタイトルでレノックスの車内で流れています。
オープニングタイトル、マーロウが車を運転するシーンでは、米・バックコーラスシンガーのクライディ・キング（Clydie King）が歌うバージョンが流れます。
『ロング・グッドバイ』のサントラ
『ロング・グッドバイ』はジョン・ウィリアムズ（John Williams）が音楽を担当しました。テーマ曲をもとに16のバリエーションが作られています。
ジョン・ウィリアムズは『ジョーズ』(1975)『スター・ウォーズ』(1977)『E.T.』(1982)などの音楽を手がけ、現在までにアカデミー賞を5回受賞している映画音楽の巨匠です。
『ロング・グッドバイ』キャスト・スタッフ
| 監督 | ロバート・アルトマン（Robert Altman） |
| 脚本 | リイ・ブラケット（Leigh Brackett） |
| 原作 | レイモンド・チャンドラー（Raymond Chandler） |
| 製作 | ジェリー・ビック（Jerry Bick） |
| 音楽 | ジョン・ウィリアムズ（John Williams） |
| 配給 | ユナイテッド・アーティスツ |
| 公開 | 1973年3月7日 |
| 1974年2月23日 | |
| 上映時間 | 112分 |
フィリップ・マーロウ：エリオット・グールド（Elliott Gould）
アイリーン・ウェイド：ニーナ・ヴァン・パラント（Nina van Pallandt）
ロジャー・ウェイド：スターリング・ヘイドン（Sterling Hayden）
マーティ・オーガスティン：マーク・ライデル（Mark Rydell）
ドクター・ヴェリンジャー：ヘンリー・ギブソン（Henry Gibson）
ハリー：デヴィッド・アーキン（David Arkin）
テリー・レノックス：ジム・バウトン（Jim Bouton）
モーガン：ウォーレン・バーリンジャー（Warren Berlinger）
ルターニャ・スウィート：ルターニャ・アルダ（Rutanya Alda）
デイヴ（ソクラテス）：デビッド・キャラダイン（David Carradine）
チンピラ：アーノルド・シュワルツェネッガー（Arnold Schwarzenegger）
コメント