『ラストエンペラー』の挿入曲とサントラ | 挿入曲を全曲紹介Filmmusik
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『ラストエンペラー』の挿入曲とサントラ

1987年に制作された映画『ラストエンペラー』(原題:The Last Emperor)は、清朝最後の皇帝、愛新覚羅溥儀の生涯を描いた叙事詩的映画です。

ベルナルド・ベルトルッチが監督を務め、第60回アカデミー賞では作品賞・監督賞・作曲賞を含む9部門を受賞しました。

『ラストエンペラー』の挿入曲

『ラストエンペラー』の挿入曲を流れた順番に紹介していきます。(ネタバレにご注意ください)

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オープニング

Main Title Theme (The Last Emperor)
作曲:David Byrne
リリース年:1988年

『メイン・タイトル・テーマ』は、『ラストエンペラー』のオリジナルサウンドトラックです。映画の音楽を担当したデヴィッド・バーンが作りました。

デヴィッド・バーンは、スコットランドのダンバートンで生まれ、幼少時に家族でアメリカに移住しました。米・ロックバンド、トーキング・ヘッズ (1974〜1991) のフロントマンとして知られていて、バンド解散後も音楽、映画、舞台にと幅広い活動を行っています。

1927年 天津のパーティで溥儀が歌う曲

Am I Blue
作曲:Harry Akst & Grant Clarke
リリース年:1929年(エセル・ウォーターズ)

『Am I Blue』は、ジャズのスタンダードナンバーです。1929年の米・ミュージカル映画『On with the Show!』のオリジナルサウンドトラックで、同年リリースされました。


1927年、@天津

1927年 天津のパーティで溥儀と婉容がダンスをする曲

China Boy
作曲:Dick Winfree、Phil Boutelje
リリース年:1922(アーノルド・ジョンソン楽団)

『China Boy』は、ジャズのスタンダードナンバーです。ヴォードヴィルショーや映画のサントラで使われ、多くのアーティストがカバーしています。


ダンスの最中に蒋介石が上海を制圧したとの知らせが入り、溥儀は甘粕に誘われ日本大使館に向かいます。
1927年、@天津

文繡が溥儀との別れを決意し雨に濡れながら去って行くシーン

Rain (I Want A Divorce)
作曲:坂本龍一
リリース年:1988年

『Rain (I Want A Divorce)』は、『ラストエンペラー』のオリジナルサウンドトラックです。デヴィッド・バーン、蘇聡と共にこの映画の音楽を担当した坂本龍一が作りました。

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1931年 駅で楽隊が演奏する曲

Kaiser Walzer (Emperor Waltz) Op.437
作詞:Robert Burns

『オールド・ラング・サイン(Auld Lang Syne)』は、スコットランドの民謡です。スコットランドの詩人ロバート・バーンズが1788年に書いた詩が使われています。日本では『蛍の光』の原曲として知られています。


ジョンストンと溥儀の別れのシーン
1931年、@天津

1934年 満州でのパーティでゲストが踊る曲

Kaiser Walzer (Emperor Waltz) Op.437
作曲:Johann Strauss II
演奏:Herbert von Karajan、The Berlin Philharmonic Orchestra

ヨハン・シュトラウス2世作曲の『皇帝円舞曲 作品437』。ヘルベルト・フォン・カラヤン指揮、ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団による演奏が使われています。

19世紀にウィーンを中心に活躍した作曲家/指揮者ヨハン・シュトラウス2世が1889年に作曲した演奏会用のウィンナ・ワルツです。『美しく青きドナウ』『ウィーンの森の物語』とともに「三大ワルツ」の一つに数えられる人気のある曲です。

この曲は、ドイツ帝国の首都ベルリンに作られたコンサートホールの「こけら落とし演奏会」のために作られました。ドイツ皇帝とオーストリア=ハンガリー皇帝が臨席することから両国の親善を祝う意味で『Hand in Hand(手に手をとって)』のタイトルで初演され、楽譜出版時に『皇帝円舞曲』とタイトルが変更されました。


婉容が蘭の花を食べるシーン。
1934年、@満州

1967年 観光ガイドが誘導の目的で鳴らすサイレンの曲

Yankee Doodle(Traditional)

『ヤンキードゥードゥル(Yankee Doodle)』は、アメリカ独立戦争時に歌われたアメリカの愛国歌です。手遊び歌として人気の『アルプス一万尺』の原曲です。

1853年にペリー提督が海兵隊を伴い久里浜(横須賀市)に上陸した際、この曲が上陸時の行進曲として演奏されたそうです。


1967年、@北京、紫禁城

エンディング

The Last Emperor – Theme
作曲:坂本龍一
リリース年:1988年

『ラストエンペラー・テーマ』は、坂本龍一が作った『ラストエンペラー』のオリジナルサウンドトラックです。
坂本龍一、デヴィッド・バーン、蘇聡は、この作品でアカデミー賞作曲賞を受賞しました。日本人として初の受賞を受けた坂本龍一は、これをきっかけに活動を世界に広げ、数々の映画音楽を手掛け活躍しました。

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『ラストエンペラー』のサントラ

『ラストエンペラー』は坂本龍一とデイヴィッド・バーン(David Byrne)、蘇聡(Cong Su)の3人が共同で音楽を担当しました。

坂本龍一はクラシックやテクノなど幅広いジャンルで活躍した日本の作曲家です。イエロー・マジック・オーケストラ(YMO)の一員としても知られています。大島渚監督の映画『戦場のメリークリスマス』でも音楽を手掛けています。
デヴィッド・バーンは、トーキング・ヘッズのフロントマンとして知られています。『きっと ここが帰る場所』『アメリカン・ユートピア』などの映画にも出演しています。
蘇聡(Cong Su)は中国・天津出身の作曲家です。『ジャスミンの花開く』など、主にアジア映画の音楽を手がけています。

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『ラストエンペラー』キャスト・スタッフ

監督ベルナルド・ベルトルッチ(Bernardo Bertolucci)
脚本ベルナルド・ベルトルッチ(Bernardo Bertolucci)
マーク・ペプロー(Mark Peploe)
製作ジェレミー・トーマス(Jeremy Thomas)
音楽坂本龍一
デイヴィッド・バーン(David Byrne)
蘇聡(Cong Su)
配給 松竹富士
東北新社(4Kレストア)
公開 1987年10月4日(第2回東京国際映画祭)
1987年10月23日
1987年11月20日
1987年11月25日
1988年1月23日
上映時間163分(劇場公開版)
219分(オリジナル全長版)

愛新覚羅溥儀:ジョン・ローン(John Lone)
婉容:ジョアン・チェン (Joan Chen)
レジナルド・ジョンストン:ピーター・オトゥール(Peter O’Toole)
甘粕正彦:坂本龍一
戦犯収容所所長:英若誠
陳宝琛(溥儀の教育係):ヴィクター・ウォン(Victor Wong)
西太后:リサ・ルー(Lisa Lu)
川島芳子:マギー・ハン(Maggie Han)
戦犯収容所尋問官:リック・ヤング(Ric Young)
大李(溥儀の召使):デニス・ダン(Denis Dun)
溥儀(3歳):リチャード・ヴゥ(Richard Vuu)
溥儀(8歳):タイジャー・ツゥウ(Tijger Tsou)
溥儀(15歳):ウー・タオ(Wu Tao)
張謙和:ケイリー=ヒロユキ・タガワ(Cary-Hiroyuki Tagawa)
アーモ(溥儀の乳母):イェード・ゴー(Jade Go)
文繡(第二皇妃):ヴィヴィアン・ウー(Vivian Wu)
吉岡安直:池田史比古
溥傑:ファン・グァン 田中亮一
溥傑(老人):林一夫
溥傑(7歳):ヘンリー・キィ(Henry Kyi)
瓜爾佳氏(溥儀の母):リャン・ドン(Dong Liang)
張景恵:チェン・シュ(Shu Chen)
文繡(13歳):ウー・ジュン(Jun Wu)
日本人医師:生田朗

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