2010年にイギリスで制作された映画『わたしを離さないで』(原題:Never Let Me Go)は、カズオ・イシグロによる同名小説を原作としたSFドラマ映画です。
マーク・ロマネクが監督を、アレックス・ガーランドが脚本を担当。キャリー・マリガン、アンドリュー・ガーフィールド、キーラ・ナイトレイらが出演しています。
『わたしを離さないで』の挿入曲
『わたしを離さないで』の挿入曲を流れた順番に紹介していきます。(ネタバレにご注意ください)
【1978年ヘールシャム】講堂に集まった教師と生徒達が全員で校歌を歌う
邦題『ヘールシャム校歌』
リリース | 2010年:Soundtrack『わたしを離さないで』 |
作曲者 | レイチェル・ポートマン(Rachel Portman) イギリスの作曲家、1960年生まれ。 1996年のイギリス映画『Emma エマ』のスコアを手がけ、女性作曲家として初めてアカデミー賞作曲賞(ミュージカル・コメディ映画音楽賞)を受賞した。 |
この後「エンドクレジット 4曲目」でもこの曲が使われています。
生徒達がコメディ映画を鑑賞する(ジョージ・フォーンビーが歌う劇中歌)
Artist | ジョージ・フォーンビー(George Formby, 1904-1961) イギリスのコメディアン/俳優/ウクレレ奏者/シンガーソングライター。 |
リリース | 1940年 |
作曲者 | ハリー・ギフォード(Harry Gifford, 1877-1960) フレッド・E・クリフ(Fred E. Cliffe, 1885-1957) ジョージ・フォーンビー(George Formby, 1904-1961) |
キャシーがベッドに腰掛けてトミーからもらったミュージックテープを聴く
ネバー・レット・ミー・ゴー
Artist | ジェーン・モンハイト(Jane Monheit) アメリカのジャズ/トラディショナルポップ・ボーカリスト、1977年生まれ。 |
リリース | 2010年:Soundtrack『わたしを離さないで』 |
作曲者 | レイチェル・ポートマン(Rachel Portman) イギリスの作曲家、1960年生まれ。 1996年のイギリス映画『Emma エマ』のスコアを手がけ、女性作曲家として初めてアカデミー賞作曲賞(ミュージカル・コメディ映画音楽賞)を受賞した。 |
ルーサー・ディクソン(Luther Dixon, 1931-2009) アメリカのソングライター/音楽プロデューサー/歌手。 |
この後「キャシーがベッドで横になりイヤホンで音楽を聴く(ルースが部屋に入って来るシーン)」でもこの曲が使われています。
【1985年】キャシー、ルース、トミーの3人がロドニー達と海辺のカフェに入り、メニューを見る(カフェで流れる曲)
邦題『港の灯』
Artist cover ver. | Guy Lombardo and The Royal Canadians |
ガイ・ロンバード(Guy Lombardo, 1902-1977) カナダ出身のアメリカ人バンドリーダー/ヴァイオリニスト/水上飛行機レーサー。 1924年に生まれ故郷のミュージシャンと共に「ザ・ロイヤル・カナディアンズ」(The Royal Canadians) を結成。独特の “スイートジャズ” スタイルで50年近くにわたって聴衆の人気を集めた。 | |
リリース | 1950年 |
作曲者 | ジミー・ケネディ(Jimmy Kennedy, 1902-1984) イギリスのソングライター。 |
ヒュー・ウィリアムズ(Hugh Williams, 1894-1939) オーストリア出身の作曲家/ピアニスト/指揮者。 | |
Original ver. | 1937年:ロイ・フォックス楽団(Roy Fox and His Orchestra) |
ロドニー達が “提供猶予” の噂話について3人に尋ねる(カフェで流れる曲)
イエ・バンクスとボニー・ドゥーンの川のほとり(美しいドゥーン川の岸辺)
作曲者 | ロバート・バーンズ(Robert Burns, 1759-1796) スコットランドの詩人/作詞家。 スコットランドの方言で生命感とユーモアにあふれる抒情詩や風刺詩を書き、国民詩人と称された。また、スコットランド民謡の収集・校訂・改作に尽力し、文化の振興に多大な功績を残したことでも知られる。 代表作『オールド・ラング・ザイン』 |
作曲年 | 1791年 |
Original ver. | 1911年:マリー・ナレル(Marie Narelle, 1870-1941) オーストラリアの歌手。 |
キャシーがベッドで横になりイヤホンで音楽を聴く(ルースが部屋に入って来るシーン)
ネバー・レット・ミー・ゴー
Artist | ジェーン・モンハイト(Jane Monheit) |
リリース | 2010年:Soundtrack『わたしを離さないで』 |
作曲者 | レイチェル・ポートマン(Rachel Portman) ルーサー・ディクソン(Luther Dixon, 1931-2009) |
「キャシーがベッドに腰掛けてトミーからもらったミュージックテープを聴く」でもこの曲が使われていました。
【1994年】キャシーとトミーがマダムに会いに行く(マダムの家で流れる曲)
喜歌劇《ミカド》- 序曲
作曲者 | ギルバート&サリヴァン(Gilbert and Sullivan) イギリスの作曲家アーサー・サリヴァン(Arthur Sullivan, 1842-1900)とオペラ台本作家ウィリアム・S・ギルバート(William Schwenck Gilbert, 1836-1911)が劇作を製作するために組んだパートナーシップ。 14作品のコミック・オペラを製作し、現代のミュージカルの誕生に大きな影響を与えた。 |
初演 | 1885年:サヴォイ劇場(ロンドン) |
Artist | ダレル・ファンコート(Darrell Fancourt, 1886-1953) イギリスのバス・バリトン歌手/俳優。 |
ドイリー・カート・オペラ・コーラス(The D’Oyly Carte Opera Company) イギリスのライトオペラ・カンパニー。 |
『ミカド』は、幕末の日本を舞台にしたコミックオペラです。
672回というロングランを達成し、当時の歌劇史上2番目の上演回数を記録しました。
『わたしを離さないで』のサントラ
『わたしを離さないで』はレイチェル・ポートマン(Rachel Portman)が音楽を担当しました。
レイチェル・ポートマンは、イングランド出身の作曲家です。『Emma エマ』で女性初のアカデミー作曲賞を受賞、『ショコラ』や『サイダーハウス・ルール』でもアカデミー作曲賞にノミネートされました。
※サントラ収録曲
1. 桟橋(The Pier)
2. メインタイトル(Main Titles)
3. 即売会(Bumper Crop)
4. コテージへ(To The Cottages)
5. ボート(The Boat)
6. マダムの来訪(Madame Is Coming)
7. ルースの裏切り(Ruth’s Betrayal)
8. ポルノ雑誌(Making Tea)
9. 夜の訪問(Evening Visit)
10. キャシーとトミー(Kathy And Tommy)
11. “提供”を見守るキャシー(Kathy Watches Behind Screen)
12. 介護人として生きる(Life As A Carer)
13. キングスフィールド回復センター(Kingsfield Recovery Centre)
14. キャシー、コテージを去る(Unseen Tides)
15. ルースの最大の罪(The Worst Thing I Ever Did)
16. エミリー先生の告白(Souls At All)
17. 私たちはみな“完了”する(We All Complete)
18. ヘールシャム校歌(Hailsham School Song)
19. ネバー・レット・ミー・ゴー(Never Let Me Go)

『わたしを離さないで』キャスト・スタッフ
監督 | マーク・ロマネク(Mark Romanek) |
脚本 | アレックス・ガーランド(Alex Garland) |
原作 | カズオ・イシグロ(Kazuo Ishiguro) |
製作 | アンドリュー・マクドナルド(Andrew Macdonald) |
アロン・ライヒ(Allon Reich) | |
音楽 | レイチェル・ポートマン(Rachel Portman) |
配給 | 20世紀フォックス |
公開 | 2011年2月11日 |
2011年3月26日 | |
上映時間 | 105分 |
キャシー:キャリー・マリガン(Carey Mulligan)
子供時代のキャシー: イゾベル・ミークル=スモール(Isobel Meikle-Small)
トミー:アンドリュー・ガーフィールド(Andrew Garfield)
子供時代のトミー:チャーリー・ロウ(Charlie Rowe)
ルース:キーラ・ナイトレイ(Keira Knightley)
子供時代のルース:エラ・パーネル(Ella Purnell)
エミリ先生:シャーロット・ランプリング(Charlotte Rampling)
ルーシー先生:サリー・ホーキンス(Sally Hawkins)
マダム:ナタリー・リシャール(Nathalie Richard)
ロドニー:ドーナル・グリーソン(Domhnall Gleeson)
クリシー:アンドレア・ライズボロー(Andrea Riseborough)
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