2005年にアメリカで制作された映画『ミュンヘン』(原題:Munich)は、1972年ミュンヘンオリンピックで起きたテロ事件とイスラエルによる報復作戦を描いたサスペンス映画です。
第78回アカデミー賞では作品賞を含む5部門にノミネートされました。
- 『ミュンヘン』の挿入曲
- アヴナーが旧友アンドレアスとその恋人イヴォンヌと会い、人探しの協力を依頼する(部屋で流れる曲)
- 朗読会を終えて買い物を済ませたズワイテルがアパートに入って行く(近くの建物から聞こえてくる曲)
- ローマで最初の標的を射殺した後、アヴナー達がパティオに集まり祝杯をあげる(パティオで流れる曲)
- 爆弾担当のロバートが記者を装いPLOパリ代表部幹部の家に入り電話機の確認をする(娘がピアノを演奏する)
- 三番目の標的がキプロスのホテルに入って行くのをカールとスティーヴが車の中から確認する(スティーヴが口ずさむ曲)
- 夜の闇にまぎれて4隻の大型ゴムボートがベイルートの船着場に着き特殊部隊員が大勢降りてくる(野外レストランでバンドが生演奏する曲)
- パリに戻ったアヴナーがルイに目隠しをさせられ “パパ” の家に連れて行かれる(車で流れる曲)
- アヴナー達がアテネに到着し、ルイが用意した隠れ家の中に入る
- 共同で隠れ家を使うことになったPLOメンバーがラジオで流す曲をスティーヴが勝手に変える(スティーヴが部屋に流す曲)
- 隠れ家の階段で、アヴナーがPLOメンバーと名乗る男とタバコを吸いながら二人きりで話をする
- アヴナーがホテルのバーで居合わせた女性客と酒を飲み話をする(バーで流れる曲)
- 女性客の誘いを断りバーを出たアヴナーが出入り口でカールと会い話をする(バーで流れる曲)
- 『ミュンヘン』のサントラ
- 『ミュンヘン』キャスト・スタッフ
『ミュンヘン』の挿入曲
『ミュンヘン』の挿入曲を流れた順番に紹介していきます。(ネタバレにご注意ください)
アヴナーが旧友アンドレアスとその恋人イヴォンヌと会い、人探しの協力を依頼する(部屋で流れる曲)
邦題『消えゆく太陽』
Artist | ビル・ウィザース(Bill Withers, 1938-2020) アメリカのソウル/R&Bシンガー、シンガーソングライター。 代表曲『消えゆく太陽』『リーン・オン・ミー』 |
リリース | 1971年 |
作曲者 | ビル・ウィザース |
朗読会を終えて買い物を済ませたズワイテルがアパートに入って行く(近くの建物から聞こえてくる曲)
@ローマ
ヴァイオリン協奏曲 ニ長調 作品35 – 第1楽章
作曲者 | ピョートル・イリイチ・チャイコフスキー(Pyotr Ilyich Tchaikovsky, 1840-1893) 19世紀ロシアを代表する作曲家。 |
作曲年 | 1878年 |
ローマで最初の標的を射殺した後、アヴナー達がパティオに集まり祝杯をあげる(パティオで流れる曲)
マイ・ガール
Artist | テンプテーションズ(The Temptations) ミシガン州デトロイト出身のアメリカのボーカルグループ。 モータウンを代表するグループの一つ。 |
リリース | 1964年 |
作曲者 | ロナルド・ホワイト(Ronald White, 1938-1995) アメリカのR&B歌手。ボーカルグループ「ミラクルズ」(The Miracles) の創設メンバー。 |
スモーキー・ロビンソン(Smokey Robinson) アメリカの歌手/ソングライター/音楽プロデューサー、1940年ミシガン州デトロイト生まれ。モータウンの創立者の1人。ボーカルグループ「ミラクルズ」(The Miracles) のフロントマンとして活躍し、その後長く副社長を務めた。 |
爆弾担当のロバートが記者を装いPLOパリ代表部幹部の家に入り電話機の確認をする(娘がピアノを演奏する)
24の子供のためのやさしい小品 Op. 39 – 第20曲「道化師」
作曲者 | ドミートリー・カバレフスキー(Dmitri Kabalevsky, 1904-1987) 旧ソビエト連邦の作曲家/指揮者/ピアニスト/著述家。 社会主義リアリズムに沿った作品を次々に作曲して大きな成功を収めた。 |
作曲年 | 1972–1974年 |
三番目の標的がキプロスのホテルに入って行くのをカールとスティーヴが車の中から確認する(スティーヴが口ずさむ曲)
パパ・ワズ・ア・ローリング・ストーン
Artist cover ver. | テンプテーションズ(The Temptations) ミシガン州デトロイト出身のアメリカのボーカルグループ。モータウンを代表するグループの一つ。 |
リリース | 1972年 |
作曲者 | ノーマン・ホィットフィールド(Norman Whitfield, 1940-2008) アメリカのソングライター/音楽プロデューサー。 |
バレット・ストロング(Barrett Strong, 1941-2023) アメリカの歌手/ソングライター。モータウン・レーベル最初のヒット曲『マネー』を放った歌手として知られる。 | |
Original ver. | 1972年:アンディスピューテッド・トゥルース(The Undisputed Truth) アメリカのR&Bボーカルグループ。 |
夜の闇にまぎれて4隻の大型ゴムボートがベイルートの船着場に着き特殊部隊員が大勢降りてくる(野外レストランでバンドが生演奏する曲)
ブラック・マジック・ウーマン
Artist original ver. | フリートウッド・マック(Fleetwood Mac) 1967年にロンドンで結成されたイギリス系アメリカ人のブルース・ロック・バンド。 |
リリース | 1968年 |
作曲者 | ピーター・グリーン(Peter Green, 1946-2020) イギリスのブルースロック・シンガーソングライター/ギタリスト。 フリートウッド・マック(Fleetwood Mac)の創設メンバー。 |
パリに戻ったアヴナーがルイに目隠しをさせられ “パパ” の家に連れて行かれる(車で流れる曲)
邦題『百万人の恋人』
Artist | ジョルジェット・ルメール(Georgette Lemaire) フランスの歌手、1943年パリ生まれ。 |
リリース | 1969年 |
作曲者 | フランク・バルチェッリーニ(Franck Barcellini, 1920-2012) フランスの作曲家。 |
パスカル・ビラト(Pascal Bilat, -2008) フランスの作詞家。 |
アヴナー達がアテネに到着し、ルイが用意した隠れ家の中に入る
Artist | マノリス・パポス(Manolis Pappos) ギリシャの作曲家/ブズーキ奏者。 |
リリース | 1995年 |
作曲者 | マノリス・パポス |
共同で隠れ家を使うことになったPLOメンバーがラジオで流す曲をスティーヴが勝手に変える(スティーヴが部屋に流す曲)
邦題『日曜はダメよ』
Artist | メリナ・メルクーリ(Melina Mercouri, 1920-1994) アテネ出身のギリシャの女優/政治家。 |
リリース | 1960年 |
作曲者 | マノス・ハジダキス(Manos Hatzidakis, 1925-1994) ギリシャの作曲家/ソングライター。映画『日曜はダメよ』(1960) の音楽を手掛け、アカデミー歌曲賞を受賞した。 |
『Never on Sunday』は、ギリシア・アメリカ合作映画『日曜はダメよ』(1960) の主題歌です。
隠れ家の階段で、アヴナーがPLOメンバーと名乗る男とタバコを吸いながら二人きりで話をする
(ラジオの前でPLOメンバーと向かい合うスティーヴが笑顔を見せ流す曲)
レッツ・ステイ・トゥゲザー
Artist | アル・グリーン(Al Green) アメリカのソウル・シンガー/ソングライター/牧師/音楽プロデューサー、1946年生まれ。 “メンフィスの貴公子” と呼ばれ、60年代~70年代に一世を風靡した。 |
リリース | 1971年 |
作曲者 | アル・グリーン(Al Green) |
ウィリー・ミッチェル(Willie Mitchell, 1928-2010) アメリカのトランペット奏者/バンドリーダー/音楽プロデューサー/アレンジャー。 | |
アル・ジャクソン・ジュニア(Al Jackson Jr., 1935-1975) アメリカのソングライター/プロデューサー/ドラマー。 |
アヴナーがホテルのバーで居合わせた女性客と酒を飲み話をする(バーで流れる曲)
プレリュード・トゥー・ア・キッス
Artist cover ver. | スタン・ゲッツ(Stan Getz, 1927-1991) アメリカのジャズミュージシャン/テナーサックス奏者。 |
リリース | 1951年 |
作曲者 | デューク・エリントン(Duke Ellington, 1899-1974) アメリカのジャズの作曲家/編曲家/ピアニスト/オーケストラ・リーダー。 代表曲『A列車で行こう』『ソリチュード』 |
アーヴィング・ゴードン(Irving Gordon, 1915-1996) アメリカのソングライター。 代表曲『アンフォゲッタブル』 | |
アーヴィング・ミルズ (Irving Mills, 1894-1985) アメリカの作詞家/エージェント/オーケストラリーダー/ジャズミュージックの出版者。 | |
Original ver. | 1938年:デューク エリントン楽団 |
女性客の誘いを断りバーを出たアヴナーが出入り口でカールと会い話をする(バーで流れる曲)
バット・ビューティフル
Artist cover ver. | スタン・ゲッツ(Stan Getz, 1927-1991) アメリカのジャズミュージシャン/テナーサックス奏者。 |
リリース | 1973年 |
作曲者 | ジョニー・バーク(Johnny Burke, 1908-1964) アメリカの作詞家。 映画『我が道を往く』(1944) の主題歌『星にスイング』を作詞したことでアカデミー歌曲賞を受賞した。 |
ジミー・ヴァン・ヒューゼン(Jimmy Van Heusen, 1913-1990) アメリカのソングライター/ピアニスト。 映画『我が道を往く』(1944)、『抱擁』(1957)、『波も涙も暖かい』(1959)、『パパは王様』(1963) の曲を書きアカデミー歌曲賞を4度受賞した。 | |
Original ver. | 1947年:ビング・クロスビー(Bing Crosby, 1903-1977) アメリカの歌手/俳優/テレビプロデューサー/ラジオ&テレビパーソナリティ/実業家。20世紀を代表する世界的な人気と影響力を持つ音楽家。世界初のマルチメディア・スターとも言われた。 |
『But Beautiful』は、1947年のミュージカルコメディ映画『南米珍道中』(原題:Road to Rio)で主演のビング・クロスビーによって披露された曲です。
『ミュンヘン』のサントラ
『ミュンヘン』はジョン・ウィリアムズ(John Williams)が音楽を担当しました。
ジョン・ウィリアムズは、アメリカ・ニューヨーク出身の作曲家です。『ジョーズ』や『スター・ウォーズ』、『ロング・グッドバイ』など多くの映画音楽を手がけたことで知られています。
![](https://filmmusik.jp/wp-content/plugins/pochipp/assets/img/pochipp-logo-t1.png)
『ミュンヘン』キャスト・スタッフ
監督 | スティーヴン・スピルバーグ(Steven Spielberg) |
脚本 | トニー・クシュナー(Tony Kushner) |
エリック・ロス(Eric Roth) | |
原作 | ジョージ・ジョナス(George Jonas) |
製作 | スティーヴン・スピルバーグ(Steven Spielberg) |
キャスリーン・ケネディ(Kathleen Kennedy) | |
バリー・メンデル(Barry Mendel) | |
コリン・ウィルソン(Colin Wilson) | |
音楽 | ジョン・ウィリアムズ(John Williams) |
配給 | アスミック・エース |
公開 | 2005年12月23日 |
2006年2月4日 | |
上映時間 | 164分 |
アヴナー:エリック・バナ(Eric Bana)
スティーヴ:ダニエル・クレイグ(Daniel Craig)
ロバート:マチュー・カソヴィッツ(Mathieu Kassovitz)
カール:キアラン・ハインズ(Ciarán Hinds)
ハンス:ハンス・ツィッシュラー(Hanns Zischler)
エフライム:ジェフリー・ラッシュ(Geoffrey Rush )
トニー:イヴァン・アタル(Yvan Attal)
アヴナーの母:ギラ・アルマゴール(Gila Almagor)
ダフナ:アイェレット・ゾラー(Ayelet Zurer)
パパ:マイケル・ロンズデール(Michael Lonsdale)
ルイ:マチュー・アマルリック(Mathieu Amalric)
アンドレアス:モーリッツ・ブライプトロイ(Moritz Bleibtreu)
シルヴィー:ヴァレリア・ブルーニ・テデスキ(Valeria Bruni Tedeschi)
ジャネット:マリ=ジョゼ・クローズ(Marie-Josée Croze)
イヴォンヌ:メレット・ベッカー(Meret Becker)
ツヴィ・ザミール将軍:アミ・ワインバーグ(Ami Weinberg)
ゴルダ・メイア首相:リン・コーエン(Lynn Cohen)
同じキャストが出演している映画/関連映画
コメント