1997年にアメリカで製作された映画『グッド・ウィル・ハンティング/旅立ち』(原題:Good Will Hunting)は、トラウマを抱える青年と妻を無くした精神分析医の交流を描いたヒューマンドラマです。マット・デイモンとベン・アフレックが共同で脚本を執筆しました。
第70回アカデミー賞では作品賞をふくむ9部門にノミネートされ、助演男優賞・脚本賞を受賞しました。
- 『グッド・ウィル・ハンティング/旅立ち』の挿入曲
- ウィルとチャッキーが二人で訪れるバーで流れる曲
- 大学の同窓会でアカペラグループが歌う曲
- ウィルが車から降りて保育園で一緒だった男に突然殴りかかるシーン
- ハーバード生が集まるバーで流れる曲 1曲目
- ハーバード生が集まるバーで流れる曲 2曲目
- 明け方、ウィル達がチャッキーの車で地元に戻るシーン
- ランボー教授がウィルを探しに清掃会社を訪れるシーン(事務所で流れる曲)
- スカイラーの部屋で流れる曲(ウィルから電話がかかって来るシーン)
- 催眠療法のセラピーを受けるウィルが突然歌い出す曲
- ランボー教授とショーンが2人で訪れるレストランのBGM(昔話をする)
- ウィルとショーンがモーガンのレスリングを見ながら会話をするジムで流れる曲
- ランボー教授とショーンが2人で訪れるレストランのBGM(カウンセリングを依頼する)
- ウィルとスカイラーが初めてデートをする
- スカイラーの部屋で流れる曲(ウィルが課題の解答を持って再び訪れるシーン)
- 4回目のカウンセリングの冒頭にショーンが口笛を吹く曲
- スカイラーの部屋のベッドで2人が過ごす
- バーで流れる曲(チャッキーが “おじさんとお巡り” の話をする)
- バーで流れる曲(スカイラーが “ベッドの中の老夫婦” の話をする)
- パブで流れる曲(ショーンとランボー教授がウィルの話をする)
- スカイラーがサンフランシスコに旅立つ
- パブで流れる曲(チャッキー達がウィルのバースデーを祝う)
- パブの外でモーガンが歌う曲(ウィルに車をプレゼントする)
- エンディング&エンドクレジット 1曲目
- エンドクレジット 2曲目
- 『グッド・ウィル・ハンティング/旅立ち』のサントラ
- 『グッド・ウィル・ハンティング/旅立ち』キャスト・スタッフ
『グッド・ウィル・ハンティング/旅立ち』の挿入曲
『題名『グッド・ウィル・ハンティング/旅立ち』の挿入曲を流れた順番に紹介していきます。(ネタバレにご注意ください)
ウィルとチャッキーが二人で訪れるバーで流れる曲
ビッグ・ストロング・マン
Artist cover ver. | ウルフ・トーンズ(Wolfe Tones) 1963年に結成されたアイルランドのフォーク・バンド。 バンド名は、18世紀のアイルランドの革命家シオボルド・ウルフ・トーン(Theobald Wolfe Tone, 1763-1798)にちなんでつけられた。 |
リリース | 1970年 |
作曲者 | ジェシー・ラスキー(Jesse Lansky) |
サム・スターン(Sam Stern) アメリカ生まれのヘブライ語のコメディアン/方言歌手/ソングライター/俳優。 | |
フレッド・フィッシャー(Fred Fisher, 1875-1942) ドイツ生まれのアメリカ人ソングライター。 |
『Big Strong Man』は、イギリスやアイルランドのアーティストによって演奏されることが多いアメリカの歌です。
屈強なイタリア系アメリカ人兄弟の伝説的な強さや偉業が語られています。
『My Brother Sylvest』のタイトルでも知られています。
大学の同窓会でアカペラグループが歌う曲
(同窓会に出席するランボー教授のもとに生徒が訪れ、難問が解かれていることを知らせに来るシーン)
Artist | ノースイースト・コネクション(Northeast Connection) |
作曲者 | ジョー・リレス(Joe Liles) アメリカの作曲家/編曲家。 |
ウィルが車から降りて保育園で一緒だった男に突然殴りかかるシーン
邦題『霧のベーカー街』
Artist | ジェリー・ラファティー(Gerry Rafferty, 1947-2011) スコットランドのシンガー/ソングライター/ミュージシャン/音楽プロデューサー。 フォークロックバンド「スティーラーズ・ホイール」の創設メンバー。 |
リリース | 1978年 |
作曲者 | ジェリー・ラファティー(Gerry Rafferty, 1947-2011) |
ハーバード生が集まるバーで流れる曲 1曲目
チャックがスカイラーに話しかけるシーン
Artist | ザ・ダンディ・ウォーホルズ(The Dandy Warhols) 1994年にオレゴン州ポートランドで結成されたアメリカのオルタナティブロックバンド。 |
リリース | 1997年 |
作曲者 | コートニー・テイラー・テイラー(Courtney Taylor-Taylor) アメリカのシンガーソングライター、1967年生まれ。 オルタナティブロックバンド「ザ・ダンディ・ウォーホルズ」のボーカリスト/ギタリスト。 |
ハーバード生が集まるバーで流れる曲 2曲目
チャッキーをからかうハーバードの男子学生をウィルが論破するシーン
Artist | スーパーグラス(Supergrass) 1993年にオックスフォードで結成されたイギリスのオルタナティブロックバンド。 |
リリース | 1998年 |
作曲者 | スーパーグラス Danny Goffey, Gaz Coombes and Mick Quinn |
明け方、ウィル達がチャッキーの車で地元に戻るシーン
(ウィルがスカイラーから電話番号が書かれたメモを手渡される後のシーン)
Artist | エリオット・スミス(Elliott Smith, 1969-2003) 90年代を代表するアメリカのシンガーソングライター。 ギター、ドラム、ピアノの他にもクラリネット、ハーモニカ、チェロなどもこなすマルチプレイヤーであることを生かし、緻密な多重録音で厚みのあるボーカルやアンサンブルを生み出し完成度の高いアルバムを数々残した。 |
リリース | 1994年 |
作曲者 | エリオット・スミス(Elliott Smith, 1969-2003) |
この後、以下のシーンでもエリオット・スミス(Elliott Smith)の曲が使われています
「ウィルとスカイラーが初めてデートをする」
「スカイラーの部屋のベッドで2人が過ごす」
「スカイラーがサンフランシスコに旅立つ」
「エンディング&エンドクレジット 1曲目」
ランボー教授がウィルを探しに清掃会社を訪れるシーン(事務所で流れる曲)
邦題『悲しき街角』
Artist | デル・シャノン(Del Shannon, 1934-1990) アメリカの歌手/シンガーソングライター。 |
リリース | 1961年 |
作曲者 | デル・シャノン(Del Shannon, 1934-1990) |
作曲年 | マックス・クルック(Max Crook, 1936-2020) アメリカのミュージシャン/作曲家。 デル・シャノンとの共作曲『Runaway』で自身が発明したクラヴィオリン(ミュージトロン)を取り入れて演奏しフィーチャーされたことで、エレクトロニックミュージックのパイオニアとして知られるようになる。 |
スカイラーの部屋で流れる曲(ウィルから電話がかかって来るシーン)
Artist | ルシャス・ジャクソン(Luscious Jackson) 1991年にニューヨークで結成されたアメリカのオルタナティブロックバンド。 |
リリース | 1996年 |
作曲者 | ジル・カニフ(Jill Cunniff) アメリカのミュージシャン/ソングライター、1966年生まれ。 「ルシャス・ジャクソン」「コースターズ」のメンバー。 |
催眠療法のセラピーを受けるウィルが突然歌い出す曲
Artist | スターランド・ヴォーカル・バンド(Starland Vocal Band) アメリカのポップバンド。 |
リリース | 1976年 |
作曲者 | ビル・ダノフ(Bill Danoff) アメリカのソングライター/歌手。 スターランド・ヴォーカル・バンド(Starland Vocal Band)のメンバー。当時の妻タフィー・ニヴァートと共同でジョン・デンバーのヒット曲を複数書いたことで知られる。 |
この後「エンドクレジット 2曲目」でもこの曲が使われています。
ランボー教授とショーンが2人で訪れるレストランのBGM(昔話をする)
4手ピアノのためのソナタ 変ロ長調 Op. 30, D. 617
作曲者 | フランツ・シューベルト(Franz Schubert, 1797-1828) 初期のロマン派を代表するオーストリアの作曲家。 31年の生涯で600曲もの歌曲を残し「歌曲の王」と呼ばれる。 |
作曲年 | 1818年 |
Artist | ダナ・ミュラー&ゲイリー・ステイゲルバルト(Dana Muller & Gary Steigerwalt) アメリカのピアノ・デュオ。 |
この曲は、シューベルトが作った2人のピアニストのための(4手)のソナタです。
当時、シューベルトが音楽の家庭教師をしていた2人の伯爵夫人のために作られたと言われています。
ウィルとショーンがモーガンのレスリングを見ながら会話をするジムで流れる曲
Artist cover ver. | アンドルー・ドナルズ(Andru Donalds) ジャマイカのミュージシャン/ボーカリスト、1974年キングストン生まれ。 |
リリース | 1997年 |
作曲者 | ジャクソン・ブラウン(Jackson Browne) アメリカのロックミュージシャン/歌手/ソングライター/政治活動家、1948年ドイツ生まれ。 ウェストコーストを代表するフォークシンガーとして知られる |
ダニー・コーチマー(Danny Kortchmar) アメリカのギタリスト/セッションミュージシャン/プロデューサー/ソングライター、1946年ニューヨーク生まれ。 | |
Original ver. | 1982年:ジャクソン・ブラウン(Jackson Browne) |
ランボー教授とショーンが2人で訪れるレストランのBGM(カウンセリングを依頼する)
6つの大行進曲 Op.40, D.819 – 第5番 変ホ短調
作曲者 | フランツ・シューベルト(Franz Schubert, 1797-1828) 初期のロマン派を代表するオーストリアの作曲家。 31年の生涯で600曲もの歌曲を残し「歌曲の王」と呼ばれる。 |
作曲年 | 1818年 |
Artist | ダナ・ミュラー&ゲイリー・ステイゲルバルト(Dana Muller & Gary Steigerwalt) アメリカのピアノ・デュオ。 |
『6つの大行進曲』は、シューベルトが1818年に作った4手(連弾)のためのピアノ作品です。
ウィルとスカイラーが初めてデートをする
Artist | エリオット・スミス(Elliott Smith, 1969-2003) 90年代を代表するアメリカのシンガーソングライター。 ギター、ドラム、ピアノ、他にもクラリネット、ハーモニカ、チェロなどもこなすマルチプレイヤーであることを生かし、緻密な多重録音で厚みのあるボーカルやアンサンブルを生み出し完成度の高いアルバムを数々残した。 |
リリース | 1997年 |
作曲者 | エリオット・スミス(Elliott Smith, 1969-2003) |
スカイラーの部屋で流れる曲(ウィルが課題の解答を持って再び訪れるシーン)
Artist | ジェブ・ロイ・ニコルズ(Jeb Loy Nichols) ウェールズ在住のアメリカのシンガーソングライター/作家/アーティスト。 |
リリース | 1997年 |
作曲者 | ジェブ・ロイ・ニコルズ(Jeb Loy Nichols) |
4回目のカウンセリングの冒頭にショーンが口笛を吹く曲
作曲者 | ジューリー・スタイン(Jule Styne, 1905-1994) イギリス生まれのアメリカのソングライター。 映画『愛の泉』(1954) のタイトル曲を書き、アカデミー作曲賞を受賞した。 |
ボブ・メリル(Bob Merrill, 1921-1998) アメリカのソングライター/演劇作曲家/作詞家/脚本家。 | |
Original ver. | 1964年:バーブラ・ストライサンド(Barbra Streisand) アメリカの歌手/女優/作曲家/映画プロデューサー/映画監督、1942年生まれ。 |
『People』は、1964年初演のブロードウェイミュージカル『ファニー・ガール』(Funny Girl)のために作られた曲です。
スカイラーの部屋のベッドで2人が過ごす
Artist | エリオット・スミス(Elliott Smith, 1969-2003) 90年代を代表するアメリカのシンガーソングライター。 ギター、ドラム、ピアノ、他にもクラリネット、ハーモニカ、チェロなどもこなすマルチプレイヤーであることを生かし、緻密な多重録音で厚みのあるボーカルやアンサンブルを生み出し完成度の高いアルバムを数々残した。 |
リリース | 1997年 |
作曲者 | エリオット・スミス(Elliott Smith, 1969-2003) |
バーで流れる曲(チャッキーが “おじさんとお巡り” の話をする)
Artist | ザ・ウォーターボーイズ(The Waterboys) 1983年にロンドンで結成されたフォークロックバンド。 |
リリース | 1988年 |
作曲者 | マイク・スコット(Mike Scott) スコットランドの歌手/ソングライター/ミュージシャン、1958年エジンバラ生まれ。 「ザ・ウォーターボーイズ」の創設メンバー。 |
スティーヴ・ウィッカム(Steve Wickham) アイルランドのフィドル奏者/作詞家。「ザ・ウォーターボーイズ」のメンバー。 |
バーで流れる曲(スカイラーが “ベッドの中の老夫婦” の話をする)
邦題『傷心の日々』
Artist cover ver. | アル・グリーン(Al Green) アメリカのソウル・シンガー/ソングライター/牧師/音楽プロデューサー、1946年生まれ。 “メンフィスの貴公子”と呼ばれ、60年代~70年代に一世を風靡した。 |
リリース | 1972年 |
作曲者 | ビージーズ バリー・ギブ(Barry Gibb) ロビン・ギブ(Robin Gibb, 1949-2012) |
Original ver. | 1971年:ビージーズ(Bee Gees) ギブ三兄弟を中心に結成された男性ボーカルグループ。1963年にオーストラリアでデビューし、半世紀にわたる息の長い活動を続け数々の名曲を残す。 |
パブで流れる曲(ショーンとランボー教授がウィルの話をする)
邦題『トミー・ベティーのワルツ』
Artist | アルタン(Altan) 1987年にドニゴール州で結成されたアイルランドのフォークミュージック・グループ。 |
スカイラーがサンフランシスコに旅立つ
Artist | エリオット・スミス(Elliott Smith, 1969-2003) 90年代を代表するアメリカのシンガーソングライター。 ギター、ドラム、ピアノ、他にもクラリネット、ハーモニカ、チェロなどもこなすマルチプレイヤーであることを生かし、緻密な多重録音で厚みのあるボーカルやアンサンブルを生み出し完成度の高いアルバムを数々残した。 |
リリース | 1997年 |
作曲者 | エリオット・スミス(Elliott Smith, 1969-2003) |
パブで流れる曲(チャッキー達がウィルのバースデーを祝う)
Artist | ウルフストーン(Wolfstone) 1989年に設立されたスコットランドのケルティックロックバンド。 |
リリース | 1996年 |
作曲者 | アイヴァン・ドレヴァー(Ivan Drever) スコットランドのフォークシンガー/ソングライター/ギタリスト。「ウルフストーン」の元リードボーカリスト。 |
ダンカン・チザム(Duncan Chisholm) スコットランドのフィドル奏者/作曲家、1968年生まれ。 「ウルフストーン」のフィドル奏者。 |
パブの外でモーガンが歌う曲(ウィルに車をプレゼントする)
ダニー・ボーイ
作曲者 | フレデリック・ウェザリー(Frederic Weatherly, 1848-1929) イギリスの弁護士/作家/作詞家。 |
Original ver. | 1918年:エルネスティーネ・シューマン=ハインク(Ernestine Schumann-Heink) |
『ダニー・ボーイ』は、アイルランドに古くから伝わる民謡です。
旅立つ愛する人を見送る心情がつづられています。
イギリス領北アイルランドで事実上の国歌とされている『ロンドンデリーの歌』の旋律に、フレデリック・ウェザリーが歌詞をつけ1913年に発表されました。
エンディング&エンドクレジット 1曲目
Artist | エリオット・スミス(Elliott Smith, 1969-2003) 90年代を代表するアメリカのシンガーソングライター。 ギター、ドラム、ピアノの他にもクラリネット、ハーモニカ、チェロなどもこなすマルチプレイヤーであることを生かし、緻密な多重録音で厚みのあるボーカルやアンサンブルを生み出し完成度の高いアルバムを数々残した。 |
リリース | 1997年 |
作曲者 | エリオット・スミス(Elliott Smith, 1969-2003) |
エンドクレジット 2曲目
Artist | スターランド・ヴォーカル・バンド(Starland Vocal Band) アメリカのポップバンド。 |
リリース | 1976年 |
作曲者 | ビル・ダノフ(Bill Danoff) アメリカのソングライター/歌手。スターランド・ヴォーカル・バンド(Starland Vocal Band)のメンバー。当時の妻タフィー・ニヴァートと共同でジョン・デンバーのヒット曲を複数書いたことで知られる。 |
「催眠療法のセラピーを受けるウィルが突然歌い出す曲」でもこの曲が使われていました。
『グッド・ウィル・ハンティング/旅立ち』のサントラ
『グッド・ウィル・ハンティング/旅立ち』はダニー・エルフマン(Danny Elfman)が音楽を担当しました。
ダニー・エルフマンは、オインゴ・ボインゴの創設者/元リーダーとしても知られるアメリカ・カリフォルニア出身の作曲家です。『チャーリーとチョコレート工場』や『ビートルジュース』などティム・バートン作品のほとんどで音楽を担当しています。
『グッド・ウィル・ハンティング/旅立ち』キャスト・スタッフ
監督 | ガス・ヴァン・サント(Gus Van Sant) |
脚本 | ベン・アフレック(Ben Affleck) |
マット・デイモン(Matt Damon) | |
製作 | ローレンス・ベンダー(Lawrence Bender) |
音楽 | ダニー・エルフマン(Danny Elfman) |
配給 | 松竹富士 |
公開 | 1997年12月5日 |
1998年3月7日 | |
上映時間 | 127分 |
ウィル・ハンティング:マット・デイモン(Matt Damon)
ショーン・マグワイア:ロビン・ウィリアムズ(Robin Williams)
チャッキー・サリヴァン:ベン・アフレック(Ben Affleck)
ジェラルド・ランボー:ステラン・スカルスガルド(Stellan Skarsgård)
スカイラー:ミニー・ドライヴァー(Minnie Driver)
モーガン・オマリー:ケイシー・アフレック(Casey Affleck)
ビリー・マクブライド:コール・ハウザー(Cole Hauser)
トム:ジョン・マイトン(John Mighton)
クラーク:スコット・ウィリアム・ウィンタース(Scott William Winters)
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