『ダイ・ハード2』の挿入曲とサントラ | 挿入曲を全曲紹介Filmmusik
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『ダイ・ハード2』の挿入曲とサントラ

1990年にアメリカで制作された映画『ダイ・ハード2』(原題:Die Hard 2: Die Harder)は、ブルース・ウィリス主演のアクション映画『ダイ・ハード』シリーズの2作目です。

前作から1年後のクリスマス、空港でテロ事件に巻き込まれたジョン・マクレーンの活躍が描かれています。

『ダイ・ハード2』の挿入曲

『ダイ・ハード2』の挿入曲を流れた順番に紹介していきます。(ネタバレにご注意ください)

※空港内で流れる曲の中には、日本語吹き替え版だと聞こえないものもあります。

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マクレーンの車がレッカー移動される(空港内で流れる曲)

O Tannenbaum
邦題『もみの木』(英題:O Christmas Tree)
作詞者エルンスト・アンシュッツ(Ernst Anschütz, 1780-1861)
ドイツの教師/オルガニスト/詩人/作曲家。
作曲年1820年頃

『O Tannenbaum』(英題:O Christmas Tree)は、世界各国で歌われているドイツ発祥のクリスマス・キャロルです。
もともとはラブソングとして書かれました。不実な女性との対比で、モミの木の常緑性が恒常性と忠実さの象徴として歌われています。

アメリカでは、ドイツ系祖先を持つ住民が多く住むメリーランド州/アイオワ州の州歌としても使用されています。

マクレーンが空港ターミナル内に入る(建物内で流れる曲)

We Wish You A Very Christmas(Traditional)
邦題『おめでとうクリスマス』

『We Wish You A Merry Christmas』は、16世紀頃からイングランド西部地方で歌われているクリスマスキャロルです。
イングランドの裕福な教区民が、クリスマスイブにキャロラー(街角や訪問したお宅の玄関先でクリスマスキャロルを歌う聖歌隊)にイチジク入りプディングなどのクリスマスのお菓子を贈ったという伝統がこの曲の起源です。
クリスマスと新年の両方を祝うことから、クリスマスキャロルの最後の締めくくりとして歌われることが多い曲です。

マクレーンがカウンターで公衆電話の場所を尋ねる(聖歌隊が歌う)

Carol Of The Bells
キャロル・オブ・ザ・ベルズ
作曲者マイコラ・レオントーヴィッチュ(Mykola Leontovic, 1877-1921)
ウクライナの作曲家/合唱指揮者。
教会音楽/民謡の編曲を主としたアカペラ合唱音楽を専門に活動。
ピーター・ウィルハウスキー(Peter Wilhousky, 1902-1978)
アメリカの作曲家/音楽教育者/合唱指揮者。

『Carol Of The Bells』は、1914年にマイコラ・レオントーヴィッチュがウクライナの民謡をもとに作った『シュチェドルィック』(Shchedryk)が原曲です。ツバメが家に飛び込んできて、豊かな年を家族に宣言するといった内容の新年を祝う曲です。
『シュチェドルィック』は1922年にアメリカで初演され、その後ピーター・ウィルハウスキー(Peter Wilhousky)によって英語版(『Carol of the Bells』)が作られました。英語版にはクリスマスを祝う歌詞がつけられたことで、クリスマス・キャロルとして広く世界中で知られるようになりました。

マクレーンが公衆電話で妻のホリーと話をする(空港内で流れる曲)

God Rest Ye Merry Gentlemen(Traditional)
邦題『世の人忘るな』

『God Rest Ye Merry Gentlemen』は、イギリスに古くから伝わるクリスマスキャロルです。
タイトルには「神があなたに喜びを与えてくださいますように」といった意味があります。

空港内のバーで怪しい男を見つけたマクレーンが警官に話しかける

Love Me Tender
ラヴ・ミー・テンダー
Artistエルヴィス・プレスリー(Elvis Presley, 1935-1977)
アメリカの歌手/俳優。
ロックンロールの創始者の一人で「ロックンロールの王様」と称される。
リリース1956年
作曲者エルヴィス・プレスリー(Elvis Presley, 1935-1977)
ケン・ダービー(Ken Darby, 1909-1992)
アメリカの作曲家/ボーカルアレンジャー/作詞家/指揮者。

『Love Me Tender』は、1956年に制作されたプレスリーの初主演映画『やさしく愛して』(Love Me Tender)の主題歌です。アメリカで1861年に出版されたバラード『オーラ・リー』(Aura Lee) に新たな歌詞をつける形で作られました。

マクレーンがTVリポーターのコールマンに話しかけられる(空港内で流れる曲)

Good King Wenceslas
邦題『ウェンセスラスはよい王様』
作曲者トーマス・ヘルモア(Thomas Helmore, 1811-1890)
イギリスの合唱団長/讃美歌とキャロルの著者/編集者。
ジョン・メイソン・ニール(John Mason Neale, 1818-1866)
イギリスの聖公会の司祭/学者/讃美歌作家。

『Good King Wenceslas』は、ヨーロッパで長く親しまれているクリスマス・キャロルです。
貧困や病気に苦しむ人々を守り暴力行為に強く反対した理想の騎士として人々の崇敬を集め、英雄としても語られるようになったボヘミア(現代のチェコ共和国)の王子、ヴァーツラフ1世(907-935)の物語が語られています。
日本では『ウェンセスラスはよい王様』『慈しみ深き王ウェンセスラス』のタイトルで知られています。

マクレーンがエレベータから抜け出し地下の管理人室にむかう(室内のレコードで流れる曲)

Old Cape Cod
オールド・ケイプ・コッド
Artistパティ・ペイジ(Patti Page, 1927-2013)
アメリカの歌手。
1950年代に女性アーティストとして最も多くのレコード売り上げ枚数を記録し、その後、60年にわたるキャリアの中で1億枚以上のレコードを販売した。
多重録音を用いた最初の歌手としても知られる。
リリース1957年
作曲者クレア・ロスロック(Claire Rothrock, -2023)
アメリカのソングライター。
ミルト・ヤクス(Milt Yakus, 1917-1980)
アメリカのソングライター/音楽プロデューサー。
アラン・ジェフリー(Allan Jeffrey)

空中で待機していた飛行機が次々に着陸する

Finlandia, Op. 26
交響詩「フィンランディア」 Op. 26
作曲者ジャン・シベリウス(Jean Sibelius, 1865-1957)
後期ロマン派から近代にかけて活躍したフィンランドの作曲家/ヴァイオリニスト。
帝政ロシアの支配下で愛国心を高めていたフィンランド国民から絶大な支持を受け、国民的英雄として尊敬を集めた。
作曲年1899年

この後「エンドクレジット 2曲目」でもこの曲が使われています。

エンディング&エンドクレジット 1曲目

Let It Snow, Let It Snow, Let It Snow
邦題『レット・イット・スノー』
Artistヴォーン・モンロー(Vaughn Monroe, 1911-1973)
アメリカのバリトン歌手/トランペット奏者/ビッグバンドのリーダー。
リリース1945年
作曲者サミー・カーン(Sammy Cahn, 1913-1993)
ニューヨーク出身のアメリカの作詞家。
映画『愛の泉』(1954)、『抱擁』(1957)、『波も涙も暖かい』(1959)、『パパは王様』(1963) の曲を書き、アカデミー作曲賞を4度受賞した。
ジュール・スタイン(Jule Styne, 1905-1994)
イギリス生まれのアメリカのソングライター。
映画『愛の泉』(1954) のタイトル曲を書き、アカデミー作曲賞を受賞した。

『Let It Snow! Let It Snow! Let It Snow!』は、1945年7月、ハリウッドでの記録的な猛暑日に涼しい条件を想像し作られたポップ・ソングです。冬をテーマにした歌詞からクリスマスソングとみなされるようになり、最も有名なアメリカのクリスマスソングの1つとなりました。

エンドクレジット 2曲目

Finlandia, Op. 26
交響詩「フィンランディア」 Op. 26
作曲者ジャン・シベリウス(Jean Sibelius, 1865-1957)
後期ロマン派から近代にかけて活躍したフィンランドの作曲家/ヴァイオリニスト。
帝政ロシアの支配下で愛国心を高めていたフィンランド国民から絶大な支持を受け、国民的英雄として尊敬を集めた。
作曲年1899年

空中で待機していた飛行機が次々に着陸する」でもこの曲が使われていました。

『ダイ・ハード2』のサントラ

『ダイ・ハード2』はマイケル・ケイメン(Michael Kamen)が音楽を担当しました。

マイケル・ケイメンは、アメリカ・ニューヨーク出身の作曲家です。『ダイ・ハード』や『ロビン・フッド』、『ドンファン』などの映画音楽を手がけたことで知られています。

アーティスト:マイケル・ケイメン
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『ダイ・ハード2』キャスト・スタッフ

監督レニー・ハーリン(Renny Harlin)
脚本ダグ・リチャードソン(Doug Richardson)
スティーヴン・E・デ・スーザ(Steven E. de Souza)
原作ウォルター・ウェイジャー(Walter Wager)
製作ローレンス・ゴードン(Lawrence Gordon)
ジョエル・シルバー(Joel Silver)
チャールズ・ゴードン(Charles Gordon)
音楽マイケル・ケイメン(Michael Kamen)
配給20世紀フォックス映画
公開 1990年7月4日
1990年9月21日
上映時間124分

ジョン・マクレーン:ブルース・ウィリス(Bruce Willis)
ホリー・マクレーン:ボニー・ベデリア(Bonnie Bedelia)
スチュアート大佐:ウィリアム・サドラー(William Sadler)
ラモン・エスペランザ:フランコ・ネロ(Franco Nero)
グラント少佐:ジョン・エイモス(John Amos)
カーマイン・ロレンゾ署長:デニス・フランツ(Dennis Franz)
レスリー・バーンズ :アート・エヴァンス(Art Evans)
トルドー:フレッド・トンプソン(Fred Thompson)
マーヴィン:トム・バウアー(Tom Bower)
リチャード・ソーンバーグ:ウィリアム・アザートン(William Atherton)
アル・パウエル:レジナルド・ヴェルジョンソン(Reginald VelJohnson)
サマンサ・コールマン:シーラ・マッカーシー(Sheila McCarthy)
ビトー・ロレンゾ刑事:ロバート・コスタンゾ(Robert Costanzo)
ガーバー:ドン・ハーヴェイ(Don Harvey)

『ダイ・ハード2』の挿入曲とサントラ
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